誰もが一度は耳にしたことがある童謡「さっちゃんはね」。その可愛らしいメロディとは裏腹に、「歌詞が怖い」「都市伝説がある」といった噂を耳にして、不安に感じたことはありませんか?本記事では、「さっちゃんはね」の歌詞にまつわる怖い都市伝説の真相を徹底的に解説します。作者が本当に伝えたかったメッセージや、なぜこのような都市伝説が生まれたのか、その背景まで深く掘り下げていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
童謡「さっちゃんはね」の基本情報と本来の姿

まずは、童謡「さっちゃんはね」がどのような経緯で誕生し、本来どのような歌であったのか、その基本情報から見ていきましょう。この歌が持つ本来の温かいメッセージを知ることで、都市伝説とのギャップがより鮮明になるはずです。
作詞・作曲者と発表された背景
「さっちゃんはね」は、作詞を阪田寛夫氏、作曲を大中恩氏が手がけた日本の童謡です。この二人は従兄弟の関係にあり、「おなかのへるうた」など、他にも数々の童謡を世に送り出しています。
この歌は、1959年にNHKラジオの子供向け音楽番組「うたのおばさん」の放送10周年記念リサイタルで新曲として発表されました。 大中氏が阪田氏に作詞を依頼したことがきっかけで誕生したとされています。 当時、童謡に新しい風を吹かせようという目的で集まった作曲家たちのグループ「ろばの会」のメンバーが、それぞれ2曲ずつ童謡を贈ることになり、そのうちの1曲が大中氏が依頼した「さっちゃん」でした。
公式歌詞(3番まで)と込められた意味
一般的に知られている「さっちゃんはね」の公式な歌詞は3番までです。 歌詞は、主人公の「ぼく」が、自分のことを「さっちゃん」と呼ぶ幼い女の子「さちこ」について語る内容です。 1番では、さっちゃんが本名は「さちこ」であること、2番ではバナナが大好きだけど半分しか食べられないこと、そして3番では、さっちゃんが遠くへ行ってしまうことを寂しがる様子が描かれています。
この歌詞には、幼い子どもの純粋な視点や、友達との別れに対する素直な感情が込められています。特に2番の「バナナを半分しか食べられない」という部分は、作詞者の阪田寛夫氏自身の幼少期の体験が元になっていると言われています。 阪田氏が体が弱く、バナナを半分も食べると気分が悪くなったというエピソードが、この歌詞に反映されているのです。 3番の「遠くへいっちゃう」も、本来は引っ越しによる友達との別れを歌ったものです。
歌詞のモデルとなった少女と作者の想い
「さっちゃんはね」の歌詞に登場する「さっちゃん」には、実在のモデルがいたとされています。 作詞者の阪田寛夫氏が通っていた幼稚園に、彼より一つ年上の幸子という少女がおり、その少女が転園していった思い出が歌の元になっています。 長らくこの事実は公表されず、質問された際には適当にごまかしていたとされていますが、後に阪田氏自身がこのエピソードを語っています。
阪田氏は、この歌詞を「一字一句も直すところがない」と自負するほどの出来栄えだと考えており、外国語詞やCMソングへの改変依頼は全て断っていたそうです。 このことからも、彼がこの歌に込めた子どもへの愛情や、純粋な感情を大切にしていたことが伺えます。童謡「さっちゃんはね」は、2006年には文化庁と日本PTA全国協議会が選定する「日本の歌百選」にも選ばれており、その普遍的な魅力が認められています。
なぜ「さっちゃんはね」の歌詞は怖いと言われるのか?

本来は心温まる童謡である「さっちゃんはね」が、なぜ「怖い」というイメージを持つようになったのでしょうか。その背景には、歌詞の特定のフレーズに対する深読みや、他の童謡との比較など、いくつかの要因が考えられます。
「とおくへいっちゃう」が招く不気味な想像
「さっちゃんはね」の歌詞の中で、特に「怖い」という印象を与えるのが3番の「さっちゃんがね とおくへいっちゃうって ほんとかな」というフレーズです。 本来は引っ越しによる友達との別れを歌ったものですが、「遠くへいっちゃう」という言葉が「あの世へ行く」、つまり「死」を連想させることから、不気味な解釈が生まれました。
幼い子どもが「遠くへ行く」という表現を使う際、それが永遠の別れを意味する死であると捉えられると、歌全体の雰囲気が一変してしまいます。この曖昧な表現が、人々の想像力を掻き立て、様々な都市伝説が生まれる土壌となったのです。特に、子どもの死というテーマは、多くの人にとって心に深く響くものであり、それが「怖さ」として認識される要因となりました。
「バナナを半分しか食べられない」が示唆する病弱説
2番の歌詞にある「バナナを半分しか食べられないの」というフレーズも、怖い解釈の一因となっています。 作曲者の阪田寛夫氏自身の幼少期の体験が元になっていることは前述の通りですが、都市伝説の中では、この「半分しか食べられない」という部分が、さっちゃんが重い病気にかかっていて、満足に食事ができない状態を表していると解釈されることがあります。
当時のバナナは高級品であり、それを好物とする家庭環境でありながら、半分しか食べられないという状況は、お金を出しても治療できないほどの病を患っていたのではないか、という深読みにつながるのです。 このように、子どもの病弱さや死を暗示するような解釈が加わることで、本来の歌詞が持つ可愛らしさとは異なる、悲しくも恐ろしいイメージが形成されていきました。
他の童謡との共通点から見る「怖さ」の構造
「さっちゃんはね」が怖いと言われる背景には、日本の他の童謡が持つ独特の不気味さとの共通点も指摘されています。例えば、「とおりゃんせ」や「かごめかごめ」といった童謡も、その歌詞に隠された意味や都市伝説が語り継がれており、日本の童謡にはミステリアスな側面があるという認識が広く存在します。
「遠くに行っちゃう」「半分しか食べられない」「ちっちゃいから」「かわいそう」「さびしいな」といった「さっちゃんはね」の歌詞のフレーズは、和製ホラーに通じる要素を多分に含んでいると指摘する声もあります。 これらの言葉が持つどこか寂しく、物悲しい響きが、人々の心に漠然とした不安や恐怖を呼び起こし、都市伝説が生まれやすい土壌を作っていると言えるでしょう。
都市伝説の核心!「幻の4番」と足なし幽霊の噂

「さっちゃんはね」の都市伝説の中でも、最も有名で多くの人を震え上がらせてきたのが、「幻の4番」の存在です。この4番の歌詞が、どのようにして生まれ、どのような恐ろしい内容を含んでいるのか、その全貌に迫ります。
「幻の4番」に隠された衝撃的な歌詞
「さっちゃんはね」の公式な歌詞は3番までですが、都市伝説として語り継がれる「幻の4番」が存在します。 その内容は、一般的に以下のようなものです。
「さっちゃんはね 線路で足をなくしたよ だからお前の足をもらいに行くんだよ 今夜だよ さっちゃん」
この歌詞は、それまでの可愛らしい歌のイメージを完全に覆す、非常に衝撃的でホラーな内容です。さっちゃんが足を失ったという悲劇と、その足を取りに来るという呪いのメッセージが、多くの人々に恐怖を与えました。この4番の歌詞こそが、「さっちゃんはね」を「怖い歌」として決定づけた最大の要因と言えるでしょう。
北海道の電車事故と「足なし幽霊」伝説の関連性
この「幻の4番」の歌詞には、北海道の室蘭で実際に起こったとされる電車事故が元になっているという都市伝説があります。 伝説によると、真冬のある日、桐谷佐知子さんという少女が踏切を渡ろうとした際に足をくじき、雪で隠れた線路に挟まって電車に轢かれ、体が真っ二つになってしまったとされています。
さらに恐ろしいことに、あまりの寒さで切断面が凍結したため即死せず、上半身だけで自分の下半身を探しながら息絶えたという話が語られています。 その後、彼女のクラスメイトの男子がこの事故を面白がって「さっちゃん」の替え歌を作り、それが4番の歌詞になったとされています。そして、その男子は3日後に足のない遺体で発見されたという、さらなる恐怖の結末が付け加えられています。 この話は、「テケテケ」という足のない幽霊の都市伝説とも関連付けられることがあります。
チェーンメールで拡散された呪いの恐怖
「さっちゃんはね」の都市伝説がこれほどまでに広まった背景には、チェーンメールの存在が大きく影響しています。 学生時代に流行したチェーンメールの中には、「さっちゃんの4番の歌詞を聞くと呪われる」「3時間以内に5人にこの歌を知らせなければ足を奪われて殺されてしまう」といった内容が含まれていました。
このようなメッセージは、受け取った人に恐怖心を抱かせ、さらなる拡散を促す効果がありました。特に、インターネットが普及する以前の時代において、チェーンメールは都市伝説を広める強力なツールとして機能しました。人々は、呪いを恐れて、真偽を確かめることなく、次々とこの恐ろしい話を広めていったのです。一部では、5番目(または11番目)の「助かる」歌詞を歌うことで呪いが解除されるという説も存在しました。
99番まであるとされる歌詞の存在
「さっちゃんはね」の都市伝説は、4番で終わりではありません。さらに、99番、あるいは100番まで歌詞が存在するという噂も語り継がれています。 これらの歌詞は、さっちゃんが恨みを抱き、仲間を求め、なぜ自分が死んで他人が生きているのかを問いかけるなど、より一層恐ろしい内容へとエスカレートしていきます。
例えば、あるバージョンでは「さっちゃんはね 恨んでいるんだ ほんとはね だって押されたから みんなとさよなら 悔しいね あいつらだ さっちゃん」といった歌詞や、「さっちゃんはね 仲間がほしいのほんとにね だから君も連れて行ってあげる やさしいでしょ? さっちゃん」といった、聞く者をゾッとさせるような内容が展開されます。 最終的には、「あの世で一緒に歌わない?」と誘うような歌詞まで登場し、都市伝説の深淵を覗かせます。 これらの多岐にわたる歌詞は、人々の想像力と恐怖心が織りなす、まさに「創作の産物」と言えるでしょう。
「さっちゃんはね」都市伝説の真偽と作者が伝えたかったこと

数々の恐ろしい都市伝説が語られる「さっちゃんはね」ですが、その真偽はどうなのでしょうか。そして、作者である阪田寛夫氏がこの歌に込めた本当のメッセージとは、一体何だったのでしょうか。
作者・阪田寛夫氏が歌詞に込めた本当のメッセージ
「さっちゃんはね」の作者である阪田寛夫氏は、芥川賞作家としても知られる人物です。 彼は、子どもの純粋な心や、人間愛を描くことに長けていました。 「さっちゃんはね」も、彼が幼稚園時代に出会った少女との思い出や、自身の幼少期の体験を元に、子どもの目線で描かれた心温まる童謡です。
歌詞に登場する「さっちゃん」が遠くへ行ってしまう寂しさや、バナナを半分しか食べられない幼い姿は、子どもが経験する日常の出来事や感情を素直に表現したものです。 阪田氏は、この歌を通して、子どもの素直な感情や、友達との別れという普遍的なテーマを歌い上げたかったのではないでしょうか。都市伝説のような恐ろしい意味合いは、作者の意図とは全く異なるものであり、彼の作品に対する深い愛情からも、歌詞の改変を一切認めなかったという事実がそれを裏付けています。
都市伝説が広まった社会背景と人々の心理
では、なぜ作者の意図とは異なる、これほどまでに恐ろしい都市伝説が広まってしまったのでしょうか。その背景には、いくつかの社会的な要因と人々の心理が考えられます。
まず、童謡という、誰もが知っている身近な歌であるからこそ、「裏の意味」や「隠された真実」があるのではないかという好奇心が働きやすかったと言えます。また、前述のチェーンメールのように、恐怖を煽る情報が手軽に拡散される手段があったことも大きな要因です。 人々は、真偽を確かめるよりも、その「怖さ」や「面白さ」に惹かれ、無意識のうちに情報を広めていきました。
さらに、子どもの死や不幸といったテーマは、人々の心に強いインパクトを与え、記憶に残りやすいものです。曖昧な表現や、少し物悲しい歌詞が、そうした解釈を助長し、都市伝説として定着していったと考えられます。しかし、これらの都市伝説は、あくまで創作されたものであり、歌本来のメッセージとは切り離して考えることが大切です。
よくある質問

「さっちゃんはね」の歌詞や都市伝説について、多くの方が抱く疑問にお答えします。
- さっちゃんの歌の本当の意味は何ですか?
- さっちゃんの歌の4番の歌詞はどんな内容ですか?
- さっちゃんの歌の作者は誰ですか?
- さっちゃんの歌のモデルになった人は実在しますか?
- さっちゃんの歌が怖いと言われるのはなぜですか?
- さっちゃんの歌の都市伝説はどこから始まったのですか?
- さっちゃんの歌の4番を歌うとどうなりますか?
- さっちゃんの歌は実話に基づいていますか?
- さっちゃんの歌とテケテケの都市伝説には関係がありますか?
- さっちゃんの歌の歌詞は全部で何番まであるとされていますか?
さっちゃんの歌の本当の意味は何ですか?
さっちゃんの歌の本当の意味は、作詞者の阪田寛夫氏が幼稚園時代に出会った少女との別れや、自身の幼少期の体験に基づいた、子どもの純粋な感情を描いた童謡です。 友達との別れの寂しさや、幼い子どもの可愛らしさが込められています。
さっちゃんの歌の4番の歌詞はどんな内容ですか?
都市伝説として語られるさっちゃんの歌の4番の歌詞は、「さっちゃんはね 線路で足をなくしたよ だからお前の足をもらいに行くんだよ 今夜だよ さっちゃん」という、非常に恐ろしい内容です。 これは公式な歌詞ではありません。
さっちゃんの歌の作者は誰ですか?
さっちゃんの歌の作者は、作詞が阪田寛夫氏、作曲が大中恩氏です。 二人はいとこの関係にあります。
さっちゃんの歌のモデルになった人は実在しますか?
はい、さっちゃんの歌のモデルになった少女は実在したとされています。 作詞者の阪田寛夫氏が幼稚園時代に、一つ年上の幸子という少女が転園していった思い出が元になっています。
さっちゃんの歌が怖いと言われるのはなぜですか?
さっちゃんの歌が怖いと言われるのは、主に「とおくへいっちゃう」という歌詞が死を連想させることや、「幻の4番」として広まった恐ろしい都市伝説の歌詞が存在するためです。
さっちゃんの歌の都市伝説はどこから始まったのですか?
さっちゃんの歌の都市伝説は、主に「とおくへいっちゃう」などの歌詞の深読みや、北海道で実際に起こったとされる電車事故の噂、そしてそれがチェーンメールによって拡散されたことが始まりとされています。
さっちゃんの歌の4番を歌うとどうなりますか?
都市伝説では、さっちゃんの歌の4番を歌うと、さっちゃんが足を取りに来るという呪いがかかると言われています。 しかし、これはあくまで都市伝説であり、科学的根拠はありません。
さっちゃんの歌は実話に基づいていますか?
公式な3番までの歌詞は、作詞者の阪田寛夫氏の幼少期の体験や、実在の少女との思い出に基づいています。 しかし、4番以降の都市伝説の歌詞は、実話に基づいたものではなく、創作されたものです。
さっちゃんの歌とテケテケの都市伝説には関係がありますか?
さっちゃんの歌の都市伝説で語られる「足なし幽霊」の話は、「テケテケ」という足のない幽霊の都市伝説と関連付けられることがあります。 どちらも電車事故で足を失ったという共通のモチーフを持っています。
さっちゃんの歌の歌詞は全部で何番まであるとされていますか?
公式な歌詞は3番までですが、都市伝説では4番以降、10番、99番、あるいは100番まで存在すると言われることがあります。 これらの多くは、恐怖を煽るために創作されたものです。
まとめ

- 「さっちゃんはね」は阪田寛夫作詞、大中恩作曲の童謡。
- 1959年にNHKラジオ番組で発表された。
- モデルは阪田氏の幼稚園時代の少女。
- 公式歌詞は3番までで、子どもの純粋な感情を描く。
- 「とおくへいっちゃう」が死を連想させ怖いとされる。
- 「半分しか食べられない」が病弱説を生んだ。
- 「幻の4番」の歌詞が恐怖の核心。
- 4番は「線路で足をなくした」という内容。
- 北海道の電車事故が都市伝説の元ネタとされる。
- チェーンメールで呪いの噂が拡散された。
- 99番まで歌詞があるという噂も存在する。
- 作者の意図は人間愛と子どもの心を描くこと。
- 都市伝説は創作であり、歌本来の意味とは異なる。
- 「テケテケ」の都市伝説とも関連付けられる。
- 童謡の持つ曖昧さが都市伝説を生む土壌となった。
