男はつらいよ寅次郎忘れな草の豪華キャストと登場人物を徹底解説

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男はつらいよ寅次郎忘れな草の豪華キャストと登場人物を徹底解説
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国民的映画シリーズ『男はつらいよ』の中でも、特にファンの心に深く刻まれているのが第11作『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』です。本記事では、この不朽の名作を彩った豪華キャスト陣と、彼らが演じた魅力的な登場人物たちに焦点を当てて徹底解説します。

旅の途中で出会う寅さんと、彼と似た境遇を持つマドンナ・リリーとの特別な関係性は、多くの観客を魅了し続けてきました。主要な登場人物から、物語に深みを与えたゲスト出演者まで、それぞれの役どころや俳優たちの名演を詳しくご紹介します。この作品の魅力を再発見し、登場人物たちの織りなす人間ドラマを深く味わうための参考にしてください。

目次

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』作品概要とあらすじ

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』作品概要とあらすじ

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、1973年8月4日に公開された『男はつらいよ』シリーズの第11作目にあたります。監督はシリーズの生みの親である山田洋次が務め、脚本も山田洋次、宮崎晃、朝間義隆が手掛けました。配給は松竹で、上映時間は99分です。この作品は、寅次郎と、後にシリーズで何度も登場する運命の女性、旅回りの歌手・松岡リリーとの出会いを描いた重要な一本として知られています。

国民的映画シリーズ第11作の魅力

『男はつらいよ』シリーズは、渥美清演じる車寅次郎が日本各地を放浪し、行く先々で出会うマドンナに恋をするものの、いつも失恋に終わるというお決まりのパターンが、多くの人々に愛されてきました。しかし、本作で登場するマドンナ・リリーは、これまでのマドンナとは一線を画す存在です。寅さんと同じく定住しない「旅人」であるリリーとの出会いは、寅次郎の人生に新たな風を吹き込み、観客に深い共感と感動を与えました。この作品は、シリーズの中でも特に人気が高く、観客動員数もシリーズ第2位を記録するほどの傑作として評価されています。

寅さんとリリーの出会いを描く感動の物語

物語は、寅次郎が実父の七回忌で柴又に帰郷するところから始まります。しかし、さくらの欲しがるピアノを巡る騒動から、いつものように家を飛び出し、北海道の網走へと旅立ちます。そこで寅次郎は、旅回りの三流歌手・松岡リリーと出会い、互いに似た境遇であることに意気投合します。

寅次郎は堅気になろうと酪農家の手伝いを始めますが、慣れない重労働で体を壊し、さくらに迎えに来てもらって柴又へ戻ります。その後、リリーも寅次郎を追って柴又を訪れ、とらやの人々の温かさに触れます。しかし、母親との確執や仕事の悩みを抱えるリリーは、酒に酔って寅次郎と喧嘩になり、とらやを飛び出してしまうのです。リリーへの想いを胸に、寅次郎は再び旅に出るという、切なくも心温まる人間ドラマが描かれています。


『男はつらいよ寅次郎忘れな草』主要キャスト一覧

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』主要キャスト一覧

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、渥美清さん演じる寅さんを中心に、おなじみのレギュラーキャストと、本作の重要なマドンナである浅丘ルリ子さん演じるリリーが織りなす人間模様が魅力です。ここでは、主要な登場人物とそのキャストをご紹介します。

車寅次郎役:渥美清

主人公の車寅次郎を演じるのは、もちろん渥美清さんです。寅さんは、日本中を旅するテキ屋で、口八丁手八丁の啖呵売で生計を立てています。故郷の柴又・とらやを愛し、妹のさくらやおいちゃん、おばちゃんたち家族を大切に思っていますが、いつも騒動を巻き起こしては旅に出てしまう、どこか憎めないキャラクターです。本作では、リリーという自分と似た境遇の女性と出会い、これまでのマドンナとは異なる特別な感情を抱く寅さんの姿が描かれています。

マドンナ・松岡リリー役:浅丘ルリ子

本作のヒロインであり、寅さんの人生に大きな影響を与えるマドンナ・松岡リリーを演じたのは、浅丘ルリ子さんです。リリーは、かつてレコードを出したこともある旅回りのキャバレー歌手で、寅さんと同じく定住しない「あぶく」のような生活を送っています。北海道の網走で寅さんと出会い、互いの境遇に共感し意気投合します。リリーは、シリーズを通して寅さんと何度も再会し、特別な絆を育んでいく、歴代マドンナの中でも特に人気の高いキャラクターです。

寅さんの妹・さくら役:倍賞千恵子

寅次郎の唯一の肉親であり、彼を常に温かく見守る妹・さくらを演じるのは、倍賞千恵子さんです。さくらは、とらやの家族の中で最も常識的で、寅さんの破天荒な行動にいつもハラハラしながらも、深い愛情を注いでいます。本作では、寅さんが北海道で倒れた際に迎えに行ったり、リリーがとらやに滞在する際に優しく接したりと、寅さんとリリーの関係性を見守る重要な役割を担っています。

さくらの夫・博役:前田吟

さくらの夫であり、朝日印刷の職工であるを演じるのは、前田吟さんです。博は、真面目で穏やかな性格で、寅さんとは対照的な存在です。とらやの家族の一員として、寅さんの良き理解者でもあります。本作でも、寅さんの騒動に巻き込まれながらも、家族を支える博の姿が描かれています。

とらやのおいちゃん・竜造役:松村達雄

寅次郎の叔父であり、とらやの主人である竜造を演じるのは、松村達雄さんです。おいちゃんは、寅さんのことを心配しながらも、その行動に振り回されることが多いキャラクターです。本作では、寅さんが北海道で倒れたことを知り、さくらと共に心配する姿が描かれています。

とらやのおばちゃん・つね役:三崎千恵子

寅次郎の叔母であり、とらやのおかみさんであるつねを演じるのは、三崎千恵子さんです。おばちゃんは、おいちゃんと同じく寅さんのことを心配し、温かく見守る存在です。リリーがとらやに滞在した際には、家庭の温かさで彼女を包み込み、リリーの心を癒す役割を果たしました。

御前様役:笠智衆

柴又帝釈天題経寺の住職である御前様を演じるのは、日本映画界の巨匠、笠智衆さんです。御前様は、寅さんの良き相談相手であり、時に人生の教訓を説く、とらやの家族にとっても精神的な支柱となる存在です。本作でも、寅さんの悩みに耳を傾け、温かい言葉をかける御前様の姿が印象的です。

源公役:佐藤蛾次郎

柴又帝釈天の寺男である源公を演じるのは、佐藤蛾次郎さんです。源公は、寅さんの舎弟のような存在で、いつも寅さんの周りをうろちょろしています。本作でも、寅さんの騒動に巻き込まれながらも、どこか憎めないキャラクターとして登場します。

朝日印刷社長役:太宰久雄

博が勤める朝日印刷の社長を演じるのは、太宰久雄さんです。社長は、とらやの裏にある印刷会社の社長として、寅さんたちと交流があります。寅さんの夢のシーンでは、ヤクザに扮して登場するなど、コミカルな演技で作品を盛り上げました。

ゲスト出演者が彩る『寅次郎忘れな草』の世界

ゲスト出演者が彩る『寅次郎忘れな草』の世界

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』では、主要キャストだけでなく、物語に深みと彩りを与える個性豊かなゲスト出演者たちが登場します。彼らの存在が、寅さんとリリーのドラマをより一層魅力的なものにしています。

酪農家・栗原久宗役:織本順吉

寅次郎が北海道で堅気になろうと働く酪農家の主人、栗原久宗を演じたのは、織本順吉さんです。寅さんは、職安の紹介で栗原の牧場で働き始めますが、慣れない重労働に苦戦し、ついには熱を出して寝込んでしまいます。織本順吉さんは、厳しさの中にも温かさを持つ酪農家の主人を好演し、寅さんの挫折と人間味あふれる姿を引き立てました。

リリーの夫・石田良吉役:毒蝮三太夫

リリーの夫である石田良吉を演じたのは、毒蝮三太夫さんです。リリーが柴又を訪れた際、彼女の過去の人間関係が明らかになる中で登場します。毒蝮三太夫さんは、リリーの複雑な人生を象徴するような役どころを演じ、物語にリアリティと深みを与えました。

リリーの母役:利根はる恵

リリーの母親を演じたのは、利根はる恵さんです。リリーは、とらやで家庭の温かさに触れるうちに、長らく会っていなかった母親に会いたくなります。しかし、再会した母親は金をせびるばかりで、リリーは幻滅し、母親との確執が浮き彫りになります。利根はる恵さんは、リリーの心の傷を深くする母親役を演じ、リリーの孤独感を際立たせました。

朝日印刷の職工・水原役:江戸屋小猫

朝日印刷の職工である水原を演じたのは、江戸屋小猫さんです。彼は、博の同僚として、とらやの人々とも交流があります。物語の中で、ささやかながらも日常の風景を彩る存在として、作品に温かみを与えています。

寅さんとリリーの特別な関係性

寅さんとリリーの特別な関係性

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』の最大の魅力は、やはり寅さんとマドンナ・リリーの関係性にあると言えるでしょう。二人は、これまでの寅さんシリーズにはなかった、特別な絆で結ばれています。

似た境遇だからこそ惹かれ合う二人

寅さんとリリーは、どちらも定まった住まいを持たず、日本中を旅して回る「旅人」という共通の境遇を持っています。寅さんが「風呂の中でひった屁のアブクのような」と表現する、はかない人生を生きる二人だからこそ、互いの孤独や苦労を理解し、深く共感し合いました。

リリーは、とらやの温かい家庭に憧れを抱きつつも、寅さんと同じように自由を求める魂を持っています。互いに惹かれ合いながらも、それぞれの生き方を尊重し、踏み込みすぎない絶妙な距離感が、二人の関係をより一層魅力的なものにしています。彼らの出会いは、単なる恋愛を超えた、魂の交流とも言えるでしょう。

シリーズに深みを与えたリリーの存在

浅丘ルリ子さん演じるリリーは、シリーズで最も多くマドンナとして登場するキャラクターであり、寅さんにとって「運命の女性」とも言える存在です。彼女の登場は、それまでの寅さんシリーズに新たな深みをもたらしました。リリーは、寅さんの優しさや純粋さを理解し、彼をありのまま受け入れることができる数少ない人物です。

二人の関係は、単なる恋物語に留まらず、人生の喜びや悲しみ、そして孤独を分かち合う、普遍的な人間ドラマとして描かれています。リリーの存在があったからこそ、寅さんの人間的な魅力がより一層引き出され、シリーズ全体に深みと感動を与え続けているのです。

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』のロケ地と時代背景

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』のロケ地と時代背景

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、寅さんとリリーの出会いの舞台となった北海道網走の雄大な自然と、1973年当時の日本の情景が美しく描かれています。ロケ地を巡ることで、作品の世界観をより深く感じることができます。

北海道網走の美しい風景

本作の主要なロケ地の一つが、北海道網走市です。寅さんとリリーが初めて出会い、互いの境遇について語り合う重要なシーンは、網走駅や網走神社、網走橋などで撮影されました。広大なオホーツクの自然や、旅情を誘う網走の風景は、寅さんとリリーの「あぶく」のような人生を象徴するかのように、美しくもどこか寂しげに描かれています。

特に、寅さんが酪農家で働くことになる栗原の牧場がある卯原内(うばらない)の情景は、寅さんが堅気になろうと奮闘する姿と相まって、観客の心に深く残るでしょう。北海道の雄大な自然は、寅さんの心の葛藤や、リリーとの出会いによる心の変化を際立たせる重要な要素となっています。

1973年当時の日本の情景

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』が公開された1973年は、高度経済成長期の日本において、人々の生活や価値観が大きく変化していた時代です。作品の中には、当時の日本の日常風景や風俗が随所に描かれており、現代の私たちにとっても貴重な記録となっています。

例えば、寅さんの啖呵売のシーンや、リリーが歌うキャバレーの様子、とらやの人々の温かい暮らしぶりなど、昭和の日本の情景がリアルに再現されています。また、寅さんとリリーが抱える孤独や、定住しない生き方への葛藤は、当時の社会で生きる人々の多様な価値観を映し出しているとも言えるでしょう。この作品は、単なる喜劇映画としてだけでなく、当時の日本の社会や文化を垣間見ることができる貴重な資料としても楽しめます。

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』を視聴する方法

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』を視聴する方法

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、公開から半世紀以上経った今でも多くのファンに愛され続けています。この名作を鑑賞する方法はいくつかありますので、ご自身のライフスタイルに合わせて選んでみてください。

DVD・Blu-rayでの鑑賞

『男はつらいよ』シリーズは、全作品がDVDやBlu-rayでリリースされています。高画質・高音質で作品を楽しみたい方や、手元に置いていつでも鑑賞したい方には、DVDやBlu-rayの購入がおすすめです。特典映像が収録されている場合もあり、作品の世界をより深く知ることができます。

また、シリーズを通してコレクションすることで、寅さんとリリーの物語の変遷をじっくりと追うことも可能です。お近くの家電量販店やオンラインストアなどで購入することができます。

動画配信サービスでの視聴

近年では、多くの動画配信サービスで『男はつらいよ』シリーズが配信されています。手軽にスマートフォンやタブレット、パソコンなどで鑑賞したい方には、動画配信サービスが便利です。例えば、U-NEXTやHulu、WOWOWオンデマンドなどで視聴が可能です。

これらのサービスでは、月額料金を支払うことで見放題の作品が多く、初回登録時には無料お試し期間が設けられている場合もあります。無料期間を利用して、本作を鑑賞してみるのも良いでしょう。ただし、配信状況は時期によって変動する可能性があるため、事前に各サービスの公式サイトで確認することをおすすめします。

よくある質問

よくある質問

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』は何作目ですか?

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、国民的映画シリーズ『男はつらいよ』の第11作目にあたります。 1973年8月4日に公開されました。

マドンナのリリーを演じたのは誰ですか?

本作のマドンナである旅回りの歌手・松岡リリーを演じたのは、女優の浅丘ルリ子さんです。 リリーは、シリーズを通して寅さんと特別な関係を築く、人気の高いキャラクターです。

『寅次郎忘れな草』のあらすじを教えてください。

寅次郎が北海道網走で旅回りの歌手リリーと出会い、互いの境遇に共感し意気投合します。寅次郎は堅気になろうと酪農家で働きますが挫折し柴又へ帰ります。その後、リリーも柴又を訪れ、とらやで家族の温かさに触れますが、母親との確執や仕事の悩みを抱え、寅次郎と喧嘩し失踪します。寅次郎はリリーへの想いを胸に旅に出る物語です。

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』のロケ地はどこですか?

主なロケ地は、寅さんとリリーが出会った北海道網走市です。具体的には、網走駅、網走神社、網走橋、帽子岩、卯原内にある栗原の牧場などが登場します。 また、東京都葛飾区柴又のとらやや、浅草・雷門前なども舞台となりました。

寅さんとリリーの関係性は?

寅さんとリリーは、互いに定住しない「旅人」という似た境遇を持つことから深く惹かれ合い、特別な絆で結ばれています。 恋愛感情を抱きながらも、それぞれの生き方を尊重し、付かず離れずの関係をシリーズを通して続けていく、寅さんにとって最も相性の良いマドンナの一人です。

『男はつらいよ寅次郎忘れな草』はどこで視聴できますか?

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』は、DVDやBlu-rayで鑑賞できるほか、U-NEXT、Hulu、WOWOWオンデマンドなどの動画配信サービスでも視聴が可能です。 配信状況はサービスによって異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。

まとめ

まとめ
  • 『男はつらいよ寅次郎忘れな草』はシリーズ第11作。
  • 1973年8月4日に公開された名作。
  • 監督は山田洋次、配給は松竹。
  • 主人公・車寅次郎は渥美清が熱演。
  • マドンナ・松岡リリー役は浅丘ルリ子。
  • リリーは寅さんと最も相性の良いマドンナ。
  • 寅さんの妹・さくらは倍賞千恵子。
  • さくらの夫・博は前田吟。
  • とらやのおいちゃんは松村達雄。
  • とらやのおばちゃんは三崎千恵子。
  • 御前様は笠智衆、源公は佐藤蛾次郎。
  • ゲストに織本順吉、毒蝮三太夫、利根はる恵。
  • ロケ地は北海道網走市が中心。
  • DVDやBlu-rayで鑑賞可能。
  • U-NEXTなどで動画配信もされている。
男はつらいよ寅次郎忘れな草の豪華キャストと登場人物を徹底解説

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