2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」。その姿が発表された当初、「ひどい」「怖い」「気持ち悪い」といった声が相次ぎました。しかし、今では「かわいい！」とグッズが爆売れするほどの人気ぶり。一体なぜ、評価は180度変わったのでしょうか？本記事では、ミャクミャクがひどいと言われた理由から、現在の人気爆発の真相、デザインの秘密まで、あなたの疑問に徹底的にお答えします。
【衝撃】ミャクミャクが「ひどい」「怖い」と言われる5つの理由
一度見たら忘れられない、強烈なインパクトを放つミャクミャク。その独特なデザインは、発表直後から大きな話題となり、残念ながら「ひどい」「怖い」といったネガティブな意見も少なくありませんでした。なぜ多くの人がそのように感じてしまったのでしょうか。ここでは、その理由として考えられる5つのポイントを深掘りしていきます。
- 理由1：視覚的な不快感を与えるデザイン
- 理由2：従来の「ゆるキャラ」像との大きなギャップ
- 理由3：「いのちの輝き」というコンセプトの難解さ
- 理由4：SNSでのネガティブな情報の拡散（炎上）
- 理由5：集合体恐怖症（トライポフォビア）を刺激する可能性
理由1：視覚的な不快感を与えるデザイン
ミャクミャクが「ひどい」「怖い」と感じられる最大の要因は、その独特なビジュアルにあると言えるでしょう。 体の各所にある赤い球体は、細胞をモチーフにしていますが、一部の人には血管や内臓、さらにはウイルスを連想させ、生理的な不快感を与えてしまうようです。
また、体のあちこちに配置された複数の「目玉」も、不気味さを感じるポイントの一つ。どこを見ているのか分からない多数の視線は、本能的な恐怖心を煽るのかもしれません。実際にSNSでは「目がたくさんあって怖い」「ホラーゲームに出てきそう」といった声が多く見られました。 このように、直感的に「不気味」と感じさせるデザイン要素が、否定的な第一印象に繋がったと考えられます。
理由2：従来の「ゆるキャラ」像との大きなギャップ
これまで日本で愛されてきた「ゆるキャラ」やマスコットキャラクターの多くは、丸みを帯びたフォルム、大きな瞳、左右対称のデザインなど、いわゆる「かわいい」の法則に沿って作られてきました。くまモンやひこにゃんのように、誰もが安心して受け入れられる親しみやすさが特徴です。
しかし、ミャクミャクはそうした常識を覆す、非常に前衛的でアシンメトリーなデザインです。 定まった形を持たず、青い部分は水のように流動的、赤い部分は分裂・増殖するかのような有機的なフォルム。この従来のキャラクター像から大きくかけ離れた姿が、多くの人に戸惑いと衝撃を与え、「これはキャラクターとしてひどいのではないか」という反応を引き起こしたのです。
理由3：「いのちの輝き」というコンセプトの難解さ
ミャクミャクのデザインは、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現したものです。赤い部分は「細胞」、青い部分は「清い水」を表し、それらが一つになることで生まれた不思議な生き物、という深いコンセプトがあります。
しかし、このコンセプトがデザインを一目見ただけでは伝わりにくい、という点も「ひどい」と言われる一因になりました。 「一体何を表現しているのか分からない」「コンセプトを聞いても、なぜこのデザインになるのか理解できない」といった声も上がりました。多くの人にとって、背景にある物語よりも、まず目に見えるビジュアルのインパクトが勝ってしまい、コンセプトの理解に至る前に拒否反応が生まれてしまったケースも少なくないでしょう。
理由4：SNSでのネガティブな情報の拡散（炎上）
ミャクミャクのデザインが発表された2022年、Twitter（現X）などのSNSでは、瞬く間に「#ミャクミャク様」「#いのちの輝きくん」といったハッシュタグと共に、否定的な意見が爆発的に拡散されました。
「気持ち悪い」「怖い」「子供が泣く」といった辛辣なコメントが飛び交い、一種の「炎上」状態に。 このようなネガティブな情報が先行して広まったことで、「ミャクミャク＝ひどいキャラクター」という先入観が多くの人に植え付けられてしまいました。専門家の中には、この炎上による話題性の高さが、結果的に認知度向上に繋がったと分析する声もありますが、当初のイメージを大きく損なう原因となったことは間違いありません。
理由5：集合体恐怖症（トライポフォビア）を刺激する可能性
ミャクミャクの赤い部分は、小さな球体（細胞）が集まって構成されています。このデザインが、小さな穴や円の集合体に恐怖や嫌悪感を抱く「集合体恐怖症（トライポフォビア）」を持つ人々を無意識に刺激してしまう可能性があります。
医学的に確立された病気ではありませんが、ネット上では「ブツブツが気持ち悪い」「見ていてゾワゾワする」といった、トライポフォビアに近い反応を示す声も見受けられました。万人受けを目指すマスコットキャラクターにおいて、一部の人に強い嫌悪感を与えかねないデザインであったことも、「ひどい」という評価に繋がった一因と考えられます。
「ひどい」は過去の話？ミャクミャクの人気が爆発している現状
発表当初は散々な言われようだったミャクミャク。しかし、驚くべきことに、その評価は時を経て大きく変化しました。今や「ミャクミャク様」と敬称で呼ばれるほどの人気キャラクターへと変貌を遂げたのです。一体、何が起こったのでしょうか？ここでは、ミャクミャクの人気が爆発した理由を探ります。
- 「キモかわいい」という新たな価値観
- 動く姿がかわいい！イベントでの神対応
- グッズは品切れ続出！ぬいぐるみくじは長蛇の列
「キモかわいい」という新たな価値観
当初「気持ち悪い」と評されたミャクミャクですが、その評価は次第に「キモかわいい」という愛着のある言葉へと変化していきました。 見慣れてくるうちに、その唯一無二の奇抜なデザインが「クセになる」「だんだん可愛く見えてきた」と感じる人が増えていったのです。
これは、完璧すぎない、どこか不完全で個性的なものに魅力を感じる現代の風潮ともマッチしたと言えるでしょう。 心理学でいう「単純接触効果（繰り返し接すると好意度や印象が高まる効果）」も働き、メディアやイベントで目にする機会が増えるにつれて、当初の拒否感が薄れ、親しみが湧いてきたと考えられます。
動く姿がかわいい！イベントでの神対応
ミャクミャクの人気を決定づけた大きな要因の一つが、イベントなどで見せる「動く姿」です。静止画では不気味に見えたキャラクターが、実際に動くと、ちょこちょことした歩き方や、一生懸命に手を振る仕草が「意外とかわいい！」と評判になりました。
特に、ファンサービスが旺盛で、カメラを向けるとポーズをとってくれたり、子供たちと優しく触れ合ったりする姿は「神対応」と称賛されています。静止画のイメージとのギャップが、多くの人の心を掴み、「会ってみたら好きになった」「動いていると愛おしい」というポジティブな口コミを広げるきっかけとなったのです。
グッズは品切れ続出！ぬいぐるみくじは長蛇の列
ミャクミャクの人気は、グッズの売れ行きにも如実に表れています。万博会場や全国のオフィシャルストアでは、ぬいぐるみやキーホルダーなどの関連グッズが飛ぶように売れ、品切れが続出する事態となっています。
特に、巨大なぬいぐるみが当たる「ミャクミャクぬいぐるみくじ」は、連日2時間以上の待ち時間が発生するほどの熱狂ぶり。 当初は「こんなキャラクターのグッズ、誰が買うんだ」と揶揄されていたのが嘘のような状況です。このグッズ人気は、ミャクミャクが一部のファンだけでなく、幅広い層に受け入れられ、愛される国民的キャラクターへと成長したことの何よりの証拠と言えるでしょう。
そもそもミャクミャクって何者？デザインの秘密を深掘り
今や大人気のミャクミャクですが、その正体やデザインの意図を詳しく知る人はまだ少ないかもしれません。「ひどい」とも「かわいい」とも言われる、この不思議なキャラクターは、一体どのようにして生まれたのでしょうか。ここでは、デザイナーやコンセプト、名前の由来など、ミャクミャクの根幹にある秘密を解き明かしていきます。
- デザイナーは山下浩平さん
- コンセプトは「細胞」と「水」
- 名前の由来は「脈々と受け継ぐ」
デザイナーは山下浩平さん
ミャクミャクを生み出したのは、デザイナーであり絵本作家としても活躍する山下浩平（やました こうへい）さんです。 山下さんは、個性的で温かみのあるキャラクターデザインで知られており、数々の絵本や広告などを手掛けています。
ミャクミャクのデザインは、1,898点もの応募作品の中から選ばれました。 選考では、万博のロゴマークとの親和性や、キャラクターとしての独自性が高く評価されたと言われています。 山下さんの「ロゴマークが生き生きと動き出したら面白いのでは」という遊び心あふれる発想から、この唯一無二のキャラクターは誕生したのです。
コンセプトは「細胞」と「水」
ミャクミャクのデザインには、万博のテーマに沿った深いコンセプトが込められています。体の赤い部分は、生命の根源である「細胞」を表現しています。 一つ一つの細胞が集まり、一つの生命体を形作っている様子を象徴しています。
一方、青い部分は「水の都」大阪を象徴する「清い水」を表しています。 水は決まった形を持たず、どんな形にもなれる自由さや可能性を象徴しています。この「細胞」と「水」が一つになることで生まれたミャクミャクは、多様性を受け入れ、変化し続ける「いのちの輝き」そのものを体現した存在なのです。
名前の由来は「脈々と受け継ぐ」
「ミャクミャク」というユニークな名前は、3万件を超える一般公募の中から選ばれました。 この名前には、「脈々（みゃくみゃく）と受け継がれてきた人間のDNAや知恵、歴史、文化を未来に受け継いでいく」という希望が込められています。
また、「脈」という言葉は生命の鼓動を連想させ、万博のテーマである「いのち」とも強く結びついています。 「ミャクミャク」という繰り返しの響きが、生命の連続性や躍動感を表現しており、一度聞いたら忘れられないキャッチーさも持ち合わせています。デザインだけでなく、名前にも深い意味が込められているのです。
世界も注目！ミャクミャクの海外での反応
ミャクミャクのインパクトは日本国内にとどまらず、海を越えて世界中でも大きな話題を呼んでいます。日本の「カワイイ」文化とは一線を画すその姿は、海外の人々の目にどのように映っているのでしょうか。ここでは、SNSや海外メディアで語られる、ミャクミャクのグローバルな評価についてご紹介します。
- 「クレイジーで日本らしい」と好意的な意見
- アートとしての高い評価
- 海外メディアでの取り上げられ方
「クレイジーで日本らしい」と好意的な意見
海外のSNSでは、ミャクミャクに対して「What is this!?（これは何だ！？）」「Crazy but I like it（クレイジーだけど好き）」といった、驚きと好意が入り混じった反応が多く見られます。 日本のポップカルチャーに慣れ親しんだ人々からは、「これぞ日本らしいキャラクターだ」「ユニークで記憶に残る」といった肯定的な意見が多数寄せられています。
画一的な「かわいい」ではなく、奇抜さや độc創性を面白がる文化的な土壌が海外にはあり、ミャクミャクの常識にとらわれないデザインが、そうした人々の感性に刺さったようです。中には「ホラーだけど、なぜか目が離せない」と、その不思議な魅力の虜になる人も少なくありません。
アートとしての高い評価
ミャクミャクは、単なるマスコットキャラクターとしてではなく、一つの「アート作品」として高く評価する声が海外では目立ちます。 その有機的で抽象的なフォルムは、「現代アートのようだ」「生命の神秘を感じさせる哲学的なデザインだ」と分析されています。
特に、海外のアーティストやデザイナーからは、「自由な発想にインスパイアされる」「日本の伝統と前衛アートの融合を感じる」といった称賛の声が上がっています。 キャラクターの背景にある「細胞」や「水」といったコンセプトも、深読みを好む文化圏の人々の興味を惹きつけ、「文化的アイコン」として捉える見方も広がっています。
海外メディアでの取り上げられ方
ミャクミャクの注目度は、BBCやCNNといった世界の主要メディアが取り上げるほどです。 各メディアは「日本の新しい万博マスコットがSNSで大反響」と報じ、そのユニークなデザインと、それに対する国内外の様々な反応を特集しています。
報道の中では、ミャクミャクを単に「奇妙なキャラクター」として紹介するだけでなく、「日本のキャラクター文化の多様性を象徴している」「伝統と未来が交差する日本独特の文化的表現だ」といった分析もなされています。 このように、海外メディアを通じてミャクミャクの存在が世界に発信されたことで、万博そのものへの関心も高まるという、良い相乗効果を生んでいます。
よくある質問
ミャクミャクの声優は誰ですか？
ミャクミャクのアニメーションなどで声を担当している声優は、公式には発表されていません（2025年8月現在）。 イベントなどで披露される声は、ミャクミャクの不思議な存在感を表現した、特徴的な電子音のような声になっています。今後、声優が公表される可能性もありますが、ミステリアスな部分もミャクミャクの魅力の一つと言えるでしょう。
ミャクミャクのグッズはどこで買えますか？
ミャクミャクの公式グッズは、大阪・関西万博の会場内オフィシャルストアのほか、全国各地に展開されている「2025大阪・関西万博オフィシャルストア」で購入できます。 主要都市の百貨店や駅ビルなどに出店しています。また、公式オンラインストアもあり、遠方にお住まいの方でも手軽に購入することが可能です。 ただし、人気商品は品切れになることも多いので、ご注意ください。
ミャクミャクはパクリって本当ですか？
ミャクミャクのデザインについて、一部で「パクリではないか」という噂が出たことがありますが、これは事実ではありません。 ミャクミャクのデザインは、デザイナーの山下浩平氏が大阪・関西万博の公式ロゴマークから着想を得て制作したオリジナル作品です。 1,898点もの公募作品の中から、厳正な審査を経て選ばれたものであり、盗作や模倣の事実はありません。
ミャクミャクのアニメはありますか？
はい、ミャクミャクが主人公のテレビアニメ『はーい！ミャクミャクです』が放送されています。 このアニメは、不思議な生き物であるミャクミャクが街にやってきて、タクシー運転手のおっちゃんなど、様々な人々と出会う日常を描いた4コマ漫画風の作品です。 アニメを通じて、ミャクミャクのチャーミングな性格や特技を知ることができ、より一層キャラクターに親しみが湧く内容となっています。
まとめ
- ミャクミャクは当初、デザインの奇抜さから「ひどい」と酷評された。
- 「ひどい」と言われた理由は、視覚的な不快感やコンセプトの難解さ。
- 従来のゆるキャラ像から大きく外れていたことも一因。
- SNSでの炎上がネガティブなイメージを先行させた。
- しかし、次第に「キモかわいい」という評価に変化し人気が上昇。
- 動く姿の愛らしさやイベントでの神対応が人気を後押しした。
- グッズは品切れ続出で、ぬいぐるみくじは長蛇の列ができるほど。
- デザイナーは絵本作家の山下浩平さん。
- コンセプトは「細胞（赤）」と「水（青）」の融合。
- 名前は「脈々と受け継ぐ」という未来への希望が込められている。
- 海外でも「クレイジーで日本らしい」と大きな注目を集めている。
- アート作品として高く評価する声も多い。
- 海外メディアにも取り上げられ、万博の認知度向上に貢献。
- 公式声優は未発表だが、アニメ化もされている。
- 当初の酷評を乗り越え、今や国民的な人気キャラクターとなった。
