床下から聞こえるカサカサという音、部屋の隅で見かける不快な虫…。もしかしたら、あなたの家の床下は害虫の巣窟になっているかもしれません。見えない場所だからこそ不安は募る一方ですよね。この記事では、そんな悩みを抱えるあなたのために、自分でできる床下の害虫駆除の方法を徹底的に解説します。害虫の種類別の対策から、安全な作業の進め方、そして予防法まで、この記事を読めば全てが分かります。
床下に潜む害虫、放置は危険!その種類と被害とは?

普段目にすることのない床下は、暗く湿気が多いため、多くの害虫にとって絶好の住処となります。これらの害虫を放置すると、家屋へのダメージや健康被害など、様々な問題を引き起こす可能性があります。まずは、床下に潜む代表的な害虫の種類と、それぞれがもたらす被害について正しく理解しましょう。
本章では、以下の害虫について解説します。
- シロアリ:家の土台を蝕む最恐の害虫
- ゴキブリ:不衛生で繁殖力が高い
- ムカデ:強い毒を持つ危険な害虫
- クモ・ダニ・その他:不快なだけでなく健康被害も
シロアリ:家の土台を蝕む最恐の害虫
床下の害虫と聞いて、真っ先に思い浮かぶのがシロアリではないでしょうか。シロアリは木材を主食とし、家の土台や柱などを内部から食い荒らします。 被害が進行すると、床が抜けたり、家の耐久性が著しく低下したりと、深刻なダメージにつながる非常に危険な害虫です。 特に湿った木材を好むため、湿気の多い床下はシロアリにとって最高の環境なのです。 羽アリを家の中で見かけたら、それはシロアリが巣を作っているサインかもしれません。早期発見、早期駆除が何よりも重要です。
シロアリは主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が日本の家屋に被害をもたらします。 ヤマトシロアリは比較的寒さに強く、北海道の一部を除く日本全土に生息しています。一方、イエシロアリはより攻撃的で、巣の規模も大きくなる特徴があり、被害の進行が早いので特に注意が必要です。
ゴキブリ:不衛生で繁殖力が高い
ゴキブリもまた、暗く湿った場所を好む代表的な害虫です。 床下はゴキブリにとって格好の隠れ家であり、繁殖場所にもなります。 ゴキブリは雑食性で、ホコリやカビ、他の虫の死骸など何でも食べ、病原菌を媒介することもあります。 非常に繁殖力が高く、1匹見つけたら数十匹、数百匹はいると考えた方が良いでしょう。 床下で繁殖したゴキブリが、配管の隙間などから室内に侵入してくるケースも少なくありません。
見た目の不快感はもちろんのこと、アレルギーの原因となるアレルゲンをまき散らすなど、衛生面での被害も深刻です。定期的な駆除と侵入経路の封鎖が欠かせません。
ムカデ:強い毒を持つ危険な害虫
ムカデはゴキブリやクモなどの他の虫を捕食するため、餌を求めて床下に侵入してきます。 湿度の高い環境を好み、夜行性のため日中は床下のような暗い場所に潜んでいることが多いです。 ムカデの恐ろしさは、その強い毒にあります。噛まれると激しい痛みや腫れ、赤みなどの症状が現れ、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性もあります。 特に、小さな子供やペットがいるご家庭では、絶対に侵入させたくない害虫の一つです。
ムカデは非常に攻撃的で、不用意に近づくと噛みつかれることがあります。 また、つがいで行動する習性があるとも言われており、1匹見つけたら近くにもう1匹いる可能性が高いです。
クモ・ダニ・その他:不快なだけでなく健康被害も
床下には、これまで紹介した害虫以外にも様々な虫が生息しています。例えば、クモは他の害虫を捕食してくれる益虫の一面もありますが、巣を張られると不快ですし、中には毒を持つ種類も存在します。 また、クモがいるということは、その餌となる他の虫もいる証拠です。
ダニも湿度の高い環境で繁殖しやすく、アレルギー性鼻炎や喘息、皮膚炎などの原因となります。 その他にも、ヤスデやダンゴムシ、ゲジゲジなど、見た目が不快な虫が数多く潜んでいます。 これらの害虫は、直接的な被害は少なくても、放置すれば大繁殖し、より深刻な害虫を呼び寄せる原因にもなりかねません。
【初心者でもできる?】床下害虫を自分で駆除する全手順

専門業者に頼むのが確実と分かっていても、まずは自分で何とかしたいと考える方も多いでしょう。確かに、害虫の種類や被害状況によっては、自分で駆除することも可能です。しかし、床下は暗く狭い危険な場所。正しい知識と準備なしに作業を行うのは絶対にやめましょう。ここでは、初心者でも安全に作業を進めるための全手順を解説します。
本章では、以下の内容について解説します。
- まずは安全装備を万全に!服装と必須道具リスト
- 害虫別!効果的な駆除剤の選び方と使い方
- DIY駆除でありがちな失敗と対策
まずは安全装備を万全に!服装と必須道具リスト
床下での作業は、怪我や健康被害のリスクが伴います。安全を最優先に考え、必ず適切な服装と装備を準備してください。
最低限、以下のものは揃えましょう。
- 防護服(汚れても良い長袖・長ズボン): 害虫や薬剤から肌を守ります。つなぎタイプがおすすめです。
- マスク・ゴーグル: 薬剤やホコリを吸い込んだり、目に入ったりするのを防ぎます。
- 帽子・ヘッドライト: 頭部を保護し、暗い床下での視界を確保します。両手が使えるヘッドライトは必須です。
- 厚手のゴム手袋: 薬剤に直接触れるのを防ぎ、釘などでの怪我を予防します。
- 丈夫な靴(長靴など): 足元を保護し、釘などを踏むリスクを減らします。
これらの装備は、ホームセンターや作業着専門店で手に入ります。自分の身を守るための投資だと考え、決して軽装で作業に臨まないでください。
害虫別!効果的な駆除剤の選び方と使い方
市販の駆除剤には様々な種類があり、対象となる害虫や使用場所によって使い分ける必要があります。 ここでは代表的な駆除剤の種類と、その効果的な使い方を紹介します。
スプレータイプの使い方と注意点
スプレータイプの殺虫剤は、ゴキブリやムカデなど、目の前に現れた害虫を直接退治するのに即効性があり便利です。 床下換気口から内部に噴射できるロングノズル付きの製品もあり、床下全体にある程度の薬剤を行き渡らせることも可能です。
ただし、注意点もあります。シロアリに対して市販の殺虫スプレーを使うと、シロアリが危険を察知して逃げ惑い、かえって被害を拡大させてしまう可能性があります。 シロアリには専用の薬剤を使用しましょう。また、可燃性ガスを使用している製品が多いため、火気のある場所では絶対に使用しないでください。
燻煙(くんえん)タイプの使い方と注意点
燻煙剤は、煙状の殺虫成分を床下の隅々まで行き渡らせることができるため、隠れている害虫もまとめて駆除できるのが大きなメリットです。 ゴキブリやダニ、ムカデなどに効果的です。
使用する際は、火災報知器が反応しないようにカバーをかけ、ペットや植物は室外に出す必要があります。また、使用後は十分に換気を行うことが重要です。床下の広さに合った製品を選び、使用方法をよく読んでから使いましょう。
ベイト剤(毒餌)の使い方と注意点
ベイト剤は、害虫が好む餌に殺虫成分を混ぜたもので、巣ごと駆除する効果が期待できます。 特にシロアリ駆除で効果を発揮し、薬剤を巣に持ち帰らせることで、女王アリや他の働きアリも駆除することができます。 ゴキブリ用のベイト剤(ホウ酸団子など)も効果的です。
効果が現れるまでに時間がかかるのがデメリットですが、薬剤の飛散が少ないため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも比較的安心して使用できます。害虫の通り道や巣の近くに設置するのが効果的です。
粉剤の使い方と注意点
粉剤は、建物の基礎周りや床下に撒くことで、害虫の侵入を防ぐ効果があります。 ムカデやヤスデ、アリなどの徘徊する害虫に効果的です。雨に強いタイプもあり、長期間効果が持続する製品もあります。
風で舞い上がりやすいので、吸い込まないようにマスクを必ず着用し、風のない日に散布しましょう。ペットや子供が触れないように注意が必要です。
DIY駆除でありがちな失敗と対策
自分で駆除を試みたものの、うまくいかずに状況を悪化させてしまうケースも少なくありません。
よくある失敗例は以下の通りです。
- 中途半端な駆除で害虫に耐性がついてしまう: 少量の薬剤で生き残った害虫が、その薬剤に対する耐性を持ってしまうことがあります。
- 害虫を刺激して被害範囲を広げてしまう: 特にシロアリの場合、下手に刺激すると別の場所に新たな巣を作ってしまう可能性があります。
- 発生源を見逃してしまう: 目の前の害虫を駆除しても、発生源を断たなければ根本的な解決にはなりません。
これらの失敗を防ぐためには、駆除対象の害虫の生態をよく理解し、適切な薬剤を適切な量、適切な場所に使用することが重要です。そして、一度で根絶しようと焦らず、継続的な対策を心がけましょう。
「自分で駆除」の限界は?業者に依頼すべきケース

自分でできる対策はたくさんありますが、無理は禁物です。床下での作業は危険が伴いますし、害虫の種類や被害の状況によっては、専門家の力が必要不可欠になります。ここでは、どのような場合に業者への依頼を検討すべきか、その判断基準を具体的に解説します。
シロアリ被害が深刻な場合
床下でシロアリの被害(木材の食害や蟻道など)を発見した場合は、迷わず専門業者に相談してください。 シロアリは建物の構造材を食い荒らし、家の強度を著しく低下させるため、素人が中途半端に対処すると、かえって被害を拡大させる危険性が非常に高いです。
特に、以下のような状況では、早急な対応が必要です。
- 柱や床を叩くと空洞音がする
- 床がフワフワと沈む感じがする
- 家の周りで大量の羽アリを見た
プロの業者は、専門的な知識と機材を用いて、被害状況を正確に診断し、巣の場所を特定した上で、最も効果的な方法で駆除を行います。
害虫の発生源が特定できない場合
家の中で頻繁にゴキブリやムカデを見かけるものの、どこから発生しているのか、侵入経路がどこなのか分からない場合も、業者に調査を依頼することをおすすめします。
害虫駆除の基本は、発生源を断つことです。プロは、害虫の生態に関する豊富な知識を基に、床下だけでなく、壁の中や天井裏、排水管周りなど、家全体を徹底的に調査し、素人では見つけられないような発生源や侵入経路を突き止めてくれます。根本原因を解決しなければ、いくら殺虫剤を撒いても、いたちごっこになってしまいます。
高所や狭所での作業が困難な場合
床下は、非常に狭く、暗く、身動きが取りづらい空間です。 閉所恐怖症の方や、体力に自信のない方が無理に作業を行うのは大変危険です。
また、床下の構造によっては、奥まで進入するのが困難な場合もあります。無理な体勢での作業は、転倒や怪我の原因になりますし、薬剤を隅々まで散布することもできません。安全に、かつ効果的に駆除を行うためには、経験豊富なプロに任せるのが賢明な判断と言えるでしょう。
健康上の不安がある場合
アレルギー体質の方や、呼吸器系に持病がある方、小さなお子様やペットがいるご家庭では、薬剤の使用に不安を感じることもあるでしょう。
専門業者は、状況に応じて、薬剤の種類や使用量を調整したり、薬剤を散布しないベイト工法などを提案してくれたりします。 安全性に配慮した施工方法について相談できるのも、プロに依頼する大きなメリットです。健康への影響を最小限に抑えつつ、確実に害虫を駆除したい場合は、専門業者に相談しましょう。
プロに頼むといくら?害虫駆除の費用相場と業者選びのコツ

いざ業者に依頼するとなると、気になるのが費用です。「一体いくらかかるんだろう…」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、害虫駆除にかかる費用の相場や、信頼できる業者を見分けるためのポイントを詳しく解説します。適正価格で質の高いサービスを受けるために、ぜひ参考にしてください。
【害虫別】駆除費用の目安一覧
害虫駆除の費用は、害虫の種類、被害の範囲、建物の広さなどによって大きく変動します。 あくまで一般的な目安として、以下の表を参考にしてください。
害虫の種類 | 費用相場(一般的な戸建て住宅) | 備考 |
---|---|---|
シロアリ | 約20万円~30万円 | 被害状況や工法(バリア工法、ベイト工法)により変動。保証期間が付くことが多い。 |
ゴキブリ | 約2万円~10万円 | 発生範囲や作業内容(薬剤散布、ベイト剤設置など)による。 |
ムカデ | 約3万円~15万円 | 家全体の侵入防止対策を含むかどうかで変動。 |
ハチ | 約8,000円~5万円 | 巣の場所や大きさ、ハチの種類によって大きく変動。 |
これはあくまで目安です。正確な料金を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。
信頼できる駆除業者の見分け方5つのポイント
残念ながら、害虫駆除業者の中には、高額な請求をしたり、ずさんな作業をしたりする悪質な業者も存在します。 安心して任せられる優良な業者を選ぶために、以下の5つのポイントをチェックしましょう。
- 現地調査と見積もりが無料か: 依頼前に無料で現地調査を行い、詳細な見積もりを提示してくれる業者は信頼できます。 電話だけで確定料金を伝えようとする業者は要注意です。
- 見積もりの内容が明確か: 「一式」ではなく、作業内容や使用する薬剤、追加料金の有無などが具体的に記載されているか確認しましょう。 不明な点は納得いくまで質問してください。
- 実績と専門知識は豊富か: ホームページなどで施工実績を確認したり、資格(しろあり防除施工士など)を持ったスタッフがいるかを確認したりするのも良い方法です。
- 保証やアフターフォローは充実しているか: 駆除後の再発保証や定期点検など、アフターフォローがしっかりしている業者は、施工技術に自信がある証拠です。
- 丁寧で分かりやすい説明をしてくれるか: こちらの不安や質問に対して、専門用語を使わずに分かりやすく丁寧に説明してくれる担当者がいる業者は信頼できます。
おすすめの害虫駆除業者比較
全国展開している大手の害虫駆除業者には、それぞれ特徴があります。ここでは代表的な業者をいくつか紹介します。
- 害虫駆除110番: 24時間365日対応で、全国どこでもスピーディーに駆けつけてくれるのが魅力です。 現地調査・見積もりは無料で、累計問い合わせ件数も多く実績豊富です。
- ダスキン: 清掃サービスで有名ですが、害虫駆除サービスも提供しています。特にゴキブリ駆除に定評があり、薬剤を極力使わない方法も提案してくれます。 定期管理サービスも充実しています。
- サニックス: 創業50年以上の歴史を持つ老舗企業で、シロアリ駆除の実績が豊富です。無料の床下診断を行っており、建物の維持管理全般について相談できます。
- ハウスプロテクト: リフォーム会社が母体のため、建物の構造を熟知した上での駆除と再発防止策が強みです。業界最長クラスの保証期間を設けている点も安心です。
この他にも、地域に密着した優良な業者もたくさんあります。複数の業者を比較検討し、自分の状況に最も合った業者を選びましょう。
もう害虫に悩まない!今日からできる床下の予防対策

害虫駆除を行ったとしても、再発してしまっては意味がありません。最も大切なのは、害虫が住み着きにくい環境を作ることです。ここでは、今日からすぐに始められる効果的な予防対策を紹介します。少しの心がけで、快適な住環境を維持しましょう。
湿気対策が最も重要!
床下の害虫対策において、最も重要なのが「湿気対策」です。 シロアリやムカデ、ゴキブリなど、多くの害虫は湿度の高い環境を好みます。 床下を乾燥させることで、害虫の発生を大幅に抑制することができます。
換気扇やサーキュレーターで空気を循環
床下の空気を強制的に循環させ、湿気を排出する方法です。 床下換気扇を設置するのが最も効果的ですが、費用がかかるのが難点です。 手軽な方法としては、床下点検口を開けて、サーキュレーターで外部の乾燥した空気を送り込むだけでも一定の効果が期待できます。特に、晴れて乾燥した日に行うのがおすすめです。
調湿剤や防湿シートの活用
床下の地面に防湿シートを敷くことで、地面からの湿気が上がってくるのを防ぎます。 また、床下用の調湿剤(ゼオライトや炭など)を設置することで、湿度が高いときには湿気を吸収し、乾燥しているときには湿気を放出する効果が期待できます。 これらはホームセンターなどでも購入でき、DIYでの設置も比較的簡単です。
侵入経路を徹底的に塞ぐ
害虫は、ほんのわずかな隙間からでも侵入してきます。家の周りを点検し、侵入経路となりそうな場所を徹底的に塞ぎましょう。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 基礎のひび割れ: 小さなひび割れでも、パテなどで補修しましょう。
- 換気口の網: 網が破れていたり、目が粗かったりする場合は、目の細かい防虫網に交換しましょう。
- 配管の隙間: 壁を貫通する配管の周りに隙間があれば、専用のパテで埋めます。
- エアコンのドレンホース: ホースの先端に防虫キャップを取り付けると、虫の侵入を防げます。
定期的に家の周りを見回り、隙間を見つけたらすぐに補修する習慣をつけることが大切です。
床下や家の周りを清潔に保つ
家の周りに害虫の餌となるものを置かないことも、重要な予防策です。
特に注意したいのが、以下の点です。
- 木材や段ボールを直接地面に置かない: シロアリの格好の餌食になります。家の周りには物を置かず、風通しを良くしておきましょう。
- 落ち葉や雑草を放置しない: 害虫の隠れ家になります。こまめに掃除や草むしりをしましょう。
- ゴミは密閉できる容器に入れる: 生ゴミの臭いは害虫を引き寄せます。蓋付きのゴミ箱を使用し、早めに処分しましょう。
床下だけでなく、家全体の環境を清潔に保つことが、害虫を寄せ付けない一番の近道です。
よくある質問

床下の点検口はどこにありますか?
床下の点検口は、一般的にキッチンや洗面所の床に設置されていることが多いです。床下収納庫が点検口を兼ねているケースもよくあります。和室がある場合は、畳を上げるとその下に板で蓋をされた点検口が見つかることもあります。見当たらない場合は、住宅の設計図面を確認するか、家を建てた工務店やハウスメーカーに問い合わせてみましょう。
駆除剤の臭いが心配です。
最近の駆除剤は、臭いを抑えた製品が多くなっています。 しかし、全くの無臭というわけではありません。特に燻煙剤やスプレータイプは、使用中・使用後に換気が必要です。臭いに敏感な方や、小さなお子様、ペットがいるご家庭では、薬剤が飛散しにくいベイト剤(毒餌タイプ)の使用がおすすめです。 業者に依頼する場合は、事前に臭いの少ない薬剤を使用してもらえるか相談してみましょう。
ペットや子供がいても安全な駆除方法はありますか?
はい、あります。最も安全性が高いのは、専門業者に相談することです。プロは、状況に応じて天然成分由来の薬剤を使用したり、薬剤を直接散布しないベイト工法を選択したりと、安全性に最大限配慮した施工計画を立ててくれます。 自分で対策する場合は、ペットや子供が直接触れる可能性のある場所には薬剤を置かない、ベイト剤を使用する場合は専用の容器に収めるなどの工夫が必要です。使用する薬剤の注意書きをよく読み、安全を最優先してください。
賃貸物件の場合はどうすればいいですか?
賃貸物件で害虫が発生した場合、まずは大家さんや管理会社に連絡して相談するのが基本です。駆除費用を誰が負担するかは、契約内容や害虫発生の原因によって異なります。例えば、建物の構造的な欠陥(隙間やひび割れなど)が原因の場合は大家さん負担、入居者の住み方(ゴミを溜めるなど)に問題がある場合は入居者負担となるのが一般的です。勝手に業者に依頼したり、大規模な駆除作業を行ったりする前に、必ず相談しましょう。
床下の害虫駆除はどのくらいの頻度で行うべきですか?
害虫の種類や建物の状況によって異なりますが、特にシロアリ予防の薬剤効果は一般的に5年程度とされています。 そのため、新築から5年、前回の施工から5年を目安に、専門家による点検を受けることをおすすめします。シロアリ以外の害虫についても、年に1〜2回(特に害虫が活発になる春先や秋口)に床下を点検し、必要に応じて予防措置を講じるのが理想的です。
まとめ

- 床下にはシロアリやゴキブリなど様々な害虫が潜む。
- 害虫を放置すると家屋の劣化や健康被害につながる。
- 自分で駆除する際は安全装備を万全にすること。
- 害虫の種類に応じた適切な駆除剤を選ぶことが重要。
- シロアリのスプレー駆除は被害を拡大させる危険がある。
- 燻煙剤は隠れた害虫にも効果的だが換気が必要。
- ベイト剤は巣ごと駆除できるが効果発現に時間がかかる。
- シロアリ被害が深刻な場合は迷わず業者に相談する。
- 発生源が不明な場合もプロの調査が有効。
- 業者選びは複数社から見積もりを取ることが鉄則。
- 駆除費用は害虫の種類や被害範囲で大きく変動する。
- 信頼できる業者は保証やアフターフォローが充実している。
- 最も重要な予防策は床下の湿気対策である。
- 換気や調湿剤で床下を乾燥させることが大切。
- 基礎のひび割れなど侵入経路を塞ぐことも忘れずに。