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サルスベリの害虫対策完全ガイド!白い虫・黒いすす病の原因と駆除・予防法を徹底解説

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サルスベリの害虫対策完全ガイド!白い虫・黒いすす病の原因と駆除・予防法を徹底解説
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夏空の下、鮮やかな花を長期間咲かせてくれるサルスベリ。お庭のシンボルツリーとして人気の高い樹木ですが、実は害虫の被害に遭いやすい一面も持っています。「葉が黒いすすで汚れている」「幹に白い綿みたいなものが…」そんなお悩みはありませんか?それはサルスベリが発しているSOSサインかもしれません。本記事では、サルスベリを害虫から守るための具体的な方法を、害虫の種類や症状別に詳しく解説します。大切なサルスベリを元気に育てるために、ぜひ参考にしてください。

目次

【症状別】これって害虫?サルスベリからのSOSサイン

【症状別】これって害虫?サルスベリからのSOSサイン

サルスベリに異変を見つけたら、まずは症状をよく観察することが大切です。ここでは、代表的な症状と、その原因として考えられる害虫や病気について解説します。心当たりがないかチェックしてみましょう。

  • 葉や枝が黒いすすで覆われている、ベタベタする → すす病(アブラムシ・カイガラムシが原因)
  • 幹や枝に白い綿のようなものが付着している → カイガラムシ
  • 新芽や葉の裏に緑や黒の小さな虫がびっしり → アブラムシ
  • 葉が白い粉をふいたようになっている → うどんこ病
  • 幹に穴が開き、木くずが出ている → カミキリムシ
  • アリがたくさん行列を作っている → アブラムシ・カイガラムシがいるサイン

葉や枝が黒いすすで覆われている、ベタベタする → すす病

サルスベリの葉や枝、幹までもが黒いすすで覆われたように汚れていたら、それは「すす病」の可能性が高いです。 この病気は、カビの一種が原因で発生しますが、カビ自体が木を枯らすわけではありません。問題なのは、このカビがアブラムシやカイガラムシの排泄物(甘露)を栄養源にして繁殖する点です。

つまり、すす病が発生しているということは、その原因となる害虫がサルスベリに寄生している証拠なのです。葉がすすで覆われると光合成が妨げられ、生育が悪くなることもあります。 また、見た目も悪くなるため、早めの対策が肝心です。触るとベタベタするのも、害虫の排泄物が原因です。

幹や枝に白い綿のようなものが付着している → カイガラムシ

幹や枝の分かれ目などに、白い綿や貝殻のようなものが付着していたら、それは「サルスベリフクロカイガラムシ」という害虫です。 この白い塊の中でカイガラムシは樹液を吸って生活しており、サルスベリを弱らせてしまいます。

カイガラムシは繁殖力が高く、一度発生すると駆除が厄介な害虫です。成虫になると硬い殻で覆われて薬剤が効きにくくなるため、幼虫の時期を狙って対策することが重要になります。 また、カイガラムシもすす病の原因となる甘い排泄物を出すため、放置するとサルスベリ全体が黒く汚れてしまうことがあります。

新芽や葉の裏に緑や黒の小さな虫がびっしり → アブラムシ

春から秋にかけて、サルスベリの新芽や葉の裏に、2~4mm程度の緑色や黒っぽい小さな虫が群がっていたら、それは「アブラムシ」です。 アブラムシは植物の汁を吸って生育を妨げるだけでなく、ウイルス病を媒介することもあります。

特にサルスベリには「サルスベリヒゲマダラアブラムシ」が発生しやすいと言われています。 繁殖力が非常に高く、あっという間に増えてしまうのが特徴です。 アブラムシの排泄物もすす病の原因となるため、見つけ次第、早急に駆除する必要があります。

葉が白い粉をふいたようになっている → うどんこ病

葉の表面に、うどん粉をまぶしたように白いカビが生えるのは「うどんこ病」という病気です。 これは糸状菌というカビが原因で発生し、特に風通しの悪い環境で発生しやすくなります。

うどんこ病が広がると、光合成が阻害されて葉が黄色くなったり、生育が悪くなったりします。 害虫が直接の原因ではありませんが、株が弱っていると発生しやすくなるため、害虫対策と合わせて風通しを良くするなどの環境改善が予防につながります。

幹に穴が開き、木くずが出ている → カミキリムシ

幹に穴が開いていたり、根元に木くずが落ちていたりする場合、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が幹の内部に侵入している可能性があります。 幼虫は幹の内部を食い荒らし、ひどい場合にはサルスベリを枯らしてしまうこともある恐ろしい害虫です。

成虫は5月~7月頃に現れ、幹に傷をつけて産卵します。早期発見が難しく、気づいたときには被害が進行していることが多いのが厄介な点です。幹の穴や木くずを見つけたら、すぐに対処が必要です。

アリがたくさん行列を作っている → アブラムシ・カイガラムシがいるサイン

サルスベリの幹や枝にアリが行列を作っているのを見かけたら、それはアブラムシやカイガラムシが発生しているサインかもしれません。 アリは、これらの害虫が出す甘い排泄物(甘露)が大好物なのです。

アリは甘露をもらう代わりに、アブラムシやカイガラムシの天敵であるテントウムシなどを追い払ってくれる共生関係にあります。 そのため、アリがいるということは、その餌場となっている害虫がどこかに潜んでいる可能性が非常に高いと言えます。アリを見かけたら、葉の裏や枝を注意深く観察してみてください。


サルスベリの二大害虫!アブラムシとカイガラムシの駆除方法

サルスベリの二大害虫!アブラムシとカイガラムシの駆除方法

サルスベリに特に発生しやすく、すす病の原因にもなるのが「アブラムシ」と「カイガラムシ」です。ここでは、この二大害虫の効果的な駆除方法について、詳しく解説していきます。

  • アブラムシの駆除方法
  • カイガラムシの駆除方法

アブラムシの駆除方法

アブラムシは繁殖力が旺盛なため、見つけたらすぐに対処することが大切です。発生状況に合わせて、適切な方法を選びましょう。

発生初期なら物理的に駆除

アブラムシの数がまだ少ない発生初期の段階であれば、薬剤を使わずに駆除することも可能です。一番手軽なのは、粘着テープやガムテープで貼り付けて取り除く方法です。 葉を傷つけないように、そっと貼り付けて剥がしましょう。

また、勢いよく水をかけるだけでも、ある程度のアブラムシを洗い流すことができます。 ただし、これらの方法は一時的な対策であり、完全な駆除は難しいため、こまめなチェックが必要です。

大量発生したら薬剤散布が効果的

アブラムシが広範囲に大量発生してしまった場合は、殺虫剤を散布するのが最も効果的です。 アブラムシに効果のある薬剤は数多く販売されています。

代表的な薬剤としては、「オルトラン水和剤」や「スミチオン乳剤」などが挙げられます。 これらの薬剤は、アブラムシだけでなく他の害虫にも効果がある場合があります。使用する際は、必ず商品の説明書をよく読み、適切な濃度と方法で散布してください。特に葉の裏はアブラムシが隠れていることが多いので、念入りに散布することがポイントです。

薬剤名特徴
オルトラン水和剤浸透移行性があり、散布した葉だけでなく植物全体に効果が広がる。効果が持続しやすい。
スミチオン乳剤速効性があり、多くの害虫に効果がある広範囲殺虫剤。
ベニカXファインスプレースプレータイプで手軽に使える。病気の予防効果も兼ね備えているものが多い。

カイガラムシの駆除方法

カイガラムシは成虫になると殻で覆われ、薬剤が効きにくくなる厄介な害虫です。成虫と幼虫で対策方法が異なるため、時期に合わせた駆除が必要です。

成虫は歯ブラシでこすり落とす

冬から春にかけて見られる成虫は、硬い殻で覆われているため薬剤の効果がほとんどありません。 そのため、物理的に駆除するのが最も確実な方法です。

使い古しの歯ブラシやヘラなどを使って、幹や枝に付着しているカイガラムシを一つひとつ丁寧にごしごしとこすり落としましょう。 木を傷つけないように注意しながら、根気強く作業することが大切です。こすり落としたカイガラムシは、そのままにせずきちんと処分してください。

幼虫の時期に薬剤を散布する

カイガラムシの幼虫は、殻をまとっておらず薬剤に弱い状態です。 この時期を狙って薬剤を散布するのが最も効果的です。サルスベリフクロカイガラムシの幼虫は、主に6月上旬と8月下旬頃に発生します。

この時期に、「オルトラン水和剤」や「スプラサイド乳剤40」などのカイガラムシに効果のある殺虫剤を散布しましょう。 幼虫は非常に小さく見つけにくいため、発生時期になったら、たとえ目に見えなくても予防的に散布しておくことをおすすめします。

放置は危険!害虫が引き起こす病気の対策

放置は危険!害虫が引き起こす病気の対策

害虫はサルスベリの樹液を吸って弱らせるだけでなく、さまざまな病気を引き起こす原因にもなります。ここでは、代表的な「すす病」と「うどんこ病」の対策について解説します。

  • すす病の対策:原因となる害虫駆除が第一
  • うどんこ病の対策:薬剤散布と環境改善

すす病の対策:原因となる害虫駆除が第一

すす病は、アブラムシやカイガラムシの排泄物を栄養源とするカビが原因です。 そのため、すす病を根本的に解決するには、原因となっている害虫を駆除することが最も重要です。

まずは、アブラムシやカイガラムシがいないかを確認し、前述した方法で徹底的に駆除しましょう。害虫がいなくなれば、カビの栄養源が断たれるため、すす病の広がりは自然と収まります。すでに付着してしまった黒いすすは、見た目が悪いですが、水で洗い流したり、濡れた布で拭き取ったりすることも可能です。ただし、害虫が残っていると再発するため、まずは害虫駆除を優先してください。

うどんこ病の対策:薬剤散布と環境改善

うどんこ病はカビが原因の病気で、特に日当たりや風通しが悪いと発生しやすくなります。 発生してしまった場合は、殺菌剤を散布して菌の広がりを抑える必要があります。

うどんこ病に効果のある薬剤としては、「ダコニール」や「ベニカ」シリーズ、「トップジンMペースト」などが有効です。 症状が見られる葉だけでなく、株全体にまんべんなく散布しましょう。

また、薬剤散布と同時に、発生原因となる環境の改善も重要です。枝が混み合っている場所を剪定して風通しを良くしたり、日当たりを確保したりすることで、再発を予防できます。

害虫を寄せ付けない!今日からできる予防法

害虫を寄せ付けない!今日からできる予防法

害虫や病気の対策は、発生してから駆除するよりも、発生させない「予防」が何よりも大切です。日頃のちょっとした心がけで、サルスベリを健康に保つことができます。

  • 最も効果的な予防は「剪定」
  • 薬剤を使った予防散布
  • 天敵の力を借りる(テントウムシ)

最も効果的な予防は「剪定」

サルスベリの害虫・病気予防において、最も重要で効果的なのが「剪定」です。 枝が混み合って葉が密集すると、風通しが悪くなり、湿気がこもりやすくなります。このような環境は、アブラムシやカイガラムシ、うどんこ病菌にとって絶好の住処となってしまうのです。

剪定で風通しを良くする理由

不要な枝や混み合った枝を切り落とす「間引き剪定」を行うことで、株全体の風通しと日当たりが格段に良くなります。 風通しが良くなれば湿気が溜まりにくくなり、病害虫が発生しにくい環境を作ることができます。また、日光が株元まで届くことで、サルスベリ自体が健康に育ち、病害虫への抵抗力も高まります。

剪定の適切な時期

サルスベリの剪定は、主に葉が落ちた後の休眠期である冬(12月~3月上旬)に行うのが一般的です。 この時期に、その年に伸びた枝を思い切って切り戻し、不要な枝を整理します。

また、夏の花が咲き終わった後に花がらを摘むように剪定すると、秋にもう一度花を咲かせることがあり、病害虫予防と合わせて樹形を整えることができます。

薬剤を使った予防散布

剪定と合わせて行いたいのが、薬剤による予防散布です。特にカイガラムシ対策として効果が高いのが、冬の休眠期に行う「マシン油乳剤」の散布です。

冬の間にマシン油乳剤を散布

マシン油乳剤は、越冬しているカイガラムシの成虫や卵を油膜で覆って窒息させる効果があります。 葉がある時期に散布すると薬害が出ることがあるため、必ず落葉している冬(12月~2月頃)に使用してください。これにより、春先のカイガラムシの発生を大幅に抑えることができます。

天敵の力を借りる(テントウムシ)

自然の力を借りるのも、有効な予防法の一つです。アブラムシの天敵として知られているのが「テントウムシ」です。 テントウムシは、成虫も幼虫もアブラムシをたくさん食べてくれます。

もしお庭でテントウムシを見かけたら、殺虫剤で殺してしまわないように注意しましょう。 むやみに殺虫剤を使わず、天敵が活動しやすい環境を整えることも、長期的な害虫管理につながります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

サルスベリに使えるおすすめの殺虫剤は?

害虫の種類によって効果的な薬剤は異なりますが、アブラムシやカイガラムシなど幅広い害虫に効果がある「オルトラン水和剤」や「スミチオン乳剤」が一般的に使われます。 また、病気の予防も同時にできるスプレータイプの「ベニカXファインスプレー」なども手軽でおすすめです。 使用する際は、対象となる害虫や病気を確認し、説明書に従って正しく使用してください。

薬剤はいつ散布するのが効果的ですか?

薬剤散布のタイミングは、害虫の種類と薬剤によって異なります。アブラムシは発生を見つけ次第、カイガラムシは幼虫が発生する6月と8月下旬頃が効果的です。 予防目的であれば、カイガラムシ対策として冬の休眠期にマシン油乳剤を散布するのがおすすめです。 いずれの場合も、風のない穏やかな日の午前中に行うのが良いでしょう。

害虫駆除で木が弱ることはありますか?

薬剤を規定の濃度や使用方法を守って使えば、木が弱ることはほとんどありません。むしろ、害虫を放置しておく方が、樹液を吸われたり病気を誘発されたりして木が弱る原因になります。 ただし、夏場の暑い日中に薬剤を散布すると、薬害が出やすくなることがあるため注意が必要です。

アリを駆除すれば害虫もいなくなりますか?

アリを駆除しても、その原因であるアブラムシやカイガラムシがいなくなるわけではありません。 アリはあくまで害虫の排泄物を求めて集まっているだけです。根本的な解決には、アリの餌となっているアブラムシやカイガラムシ自体を駆除する必要があります。

姫サルスベリも同じ害虫がつきますか?

はい、姫サルスベリも通常のサルスベリと同様に、アブラムシやカイガラムシ、うどんこ病などの被害に遭う可能性があります。 対策方法も基本的には同じです。樹高が低い分、観察や手入れがしやすいので、日頃から葉の裏などをチェックする習慣をつけると良いでしょう。

まとめ

まとめ
  • サルスベリの葉が黒くベタベタするのは「すす病」。
  • すす病の原因はアブラムシやカイガラムシの排泄物。
  • 幹に付く白い綿は「カイガラムシ」。
  • 新芽の小虫は「アブラムシ」。
  • 葉の白い粉は「うどんこ病」。
  • アリの行列は害虫がいるサインの可能性大。
  • アブラムシは薬剤散布で駆除。
  • カイガラムシは成虫をこすり落とし、幼虫に薬剤散布。
  • 害虫駆除がすす病対策の基本。
  • うどんこ病には殺菌剤と環境改善が有効。
  • 最も効果的な予防は「剪定」による風通しの改善。
  • 冬のマシン油乳剤散布はカイガラムシ予防に効果的。
  • 天敵のテントウムシはアブラムシを食べてくれる味方。
  • 薬剤は用法・用量を守って正しく使用する。
  • 害虫の早期発見・早期対策がサルスベリを健康に保つコツ。
サルスベリの害虫対策完全ガイド!白い虫・黒いすす病の原因と駆除・予防法を徹底解説

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