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【完全版】アブラムシが嫌う植物25選!コンパニオンプランツで無農薬対策

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【完全版】アブラムシが嫌う植物25選!コンパニオンプランツで無農薬対策
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大切に育てている野菜や花に、いつの間にかびっしりとついている緑や黒の小さな虫…。ガーデニングや家庭菜園を楽しむ多くの人にとって、アブラムシは悩みの種ですよね。農薬は使いたくないけれど、どう対策すればいいのかお困りではありませんか?実は、アブラムシが自然と嫌がる植物を一緒に植える「コンパニオンプランツ」という効果的な方法があります。本記事では、アブラムシが嫌う植物を厳選して25種類ご紹介。その効果や上手な使い方、さらにはアブラムシの発生を防ぐ根本的な対策まで、詳しく解説していきます。

目次

アブラムシ対策の強い味方!コンパニオンプランツとは?

アブラムシ対策の強い味方!コンパニオンプランツとは?

「コンパニオンプランツ」という言葉を聞いたことはありますか?これは、異なる種類の植物を一緒に植えることで、お互いによい影響を与え合う「共栄植物」や「共存作物」とも呼ばれるものです。 農薬に頼らず、植物が持つ自然の力を利用して、病害虫を防いだり、成長を助け合ったりする、昔から伝わる知恵なのです。

本記事では、このコンパニオンプランツの中でも特に「アブラムシを遠ざける効果」に注目し、具体的な植物やその活用法を深掘りしていきます。主な効果は以下の通りです。


  • アブラムシが嫌う植物を植えて害虫を予防する



  • 天敵を呼び寄せてアブラムシを食べてもらう



  • 植物同士の相乗効果で生育を促進する


コンパニオンプランツがもたらす3つの嬉しい効果

コンパニオンプランツを上手に活用すると、アブラムシ対策以外にも様々なメリットが期待できます。化学肥料や農薬の使用を減らしたいと考えている方には、特におすすめの方法です。


  1. 病害虫を抑える

    多くの害虫は、植物の特有の匂いを頼りに集まってきます。 複数の植物を一緒に植えることで、害虫の目当ての植物を見つけにくくさせる効果があります。特に、香りの強いハーブなどを植えると、その匂いを嫌うアブラムシなどが寄り付きにくくなります。



  2. 生育を促進する

    異なる種類の植物が一緒に育つことで、土の中の微生物の種類が豊かになり、土壌環境が改善されることがあります。 例えば、マメ科の植物は空気中の窒素を土壌に固定する働きがあり、周りの植物の成長を助ける効果が期待できます。



  3. 菜園スペースの有効活用

    草丈の高い植物と低い植物を組み合わせることで、限られたスペースを有効に活用できます。 たとえば、ナスの株元にショウガを植えるといった工夫で、日当たりの好みが違う植物を同時に育てることが可能です。



【厳選25選】アブラムシが嫌う植物リスト

【厳選25選】アブラムシが嫌う植物リスト

それでは、具体的にどのような植物がアブラムシ対策に有効なのでしょうか。ここでは「ハーブ」「野菜」「花」の3つのカテゴリーに分けて、アブラムシが嫌う代表的な植物を25種類、その特徴とともにご紹介します。ご自身の庭やベランダに合うものを見つけて、ぜひ試してみてください。


  • 【ハーブ編】香りでアブラムシを徹底ガード



  • 【野菜編】育てて食べて一石二鳥の対策



  • 【花編】庭を彩りながら天敵を呼ぶ


【ハーブ編】香りでアブラムシを徹底ガード

多くのハーブが持つ独特の強い香りは、アブラムシを遠ざけるのに非常に効果的です。 料理にも使えるハーブを育てれば、楽しみも2倍になりますね。

  • ミント類(ペパーミント、スペアミントなど): 清涼感のある強い香りがアブラムシを寄せ付けません。 ただし、繁殖力が非常に強いため、地植えする際は根が広がりすぎないように注意が必要です。鉢植えでの管理がおすすめです。
  • バジル: トマトのコンパニオンプランツとして非常に有名です。 バジルの香りがアブラムシを遠ざけるだけでなく、トマトの余分な水分を吸ってくれるため、トマトが甘くなるとも言われています。
  • ローズマリー: 独特の強い香りは、アブラムシだけでなく様々な害虫を忌避する効果が期待できます。乾燥に強く、育てやすいのも魅力です。
  • タイム: モンシロチョウなどを忌避する効果で知られますが、アブラムシ対策にもなります。 地を這うように広がるので、グランドカバーとしても利用できます。
  • セージ: これもまた、強い香りで害虫を遠ざけるハーブの代表格です。
  • カモミール: 実はアブラムシを引き寄せる性質があります。 これを「おとり植物(トラッププランツ)」として利用し、本当に守りたい植物からアブラムシを遠ざけるという高等テクニックもあります。
  • チャイブ: ネギの仲間で、アブラムシを忌避する効果があります。 ピンク色のかわいい花も楽しめます。
  • レモンバーム: レモンのような爽やかな香りが特徴。ミントと同じシソ科で繁殖力が旺盛なので、管理には注意しましょう。

【野菜編】育てて食べて一石二鳥の対策

野菜の中にも、アブラムシが嫌う香りを持つものがたくさんあります。メインで育てる野菜の近くに植えることで、収穫量アップも期待できるかもしれません。

  • ニンニク: 強烈な匂いは、アブラムシにとって大の苦手。 様々な野菜の株元に植えることで効果を発揮します。
  • ネギ類(長ネギ、タマネギ、ニラなど): ネギ類が持つ特有の匂いや、根に共生する微生物が病原菌を抑える効果があり、ウリ科やナス科のコンパニオンプランツとして活躍します。
  • ショウガ: 日陰でも育ちやすいので、ナスの株元など、スペースを有効活用しながら病害虫対策ができます。
  • トウガラシ: 辛み成分であるカプサイシンをアブラムシは嫌います。
  • レタス: キク科の植物で、独特の香りがアブラムシなどの害虫を遠ざけます。 ブロッコリーなどアブラナ科の野菜と一緒に植えるとお互いの害虫を忌避しあう良い関係になります。
  • シュンギク: レタスと同じキク科で、独特の香りが害虫忌避に役立ちます。
  • パセリ: セリ科の強い香りは、アブラムシだけでなく様々な虫を遠ざけます。
  • セロリ: こちらもセリ科の香味野菜。キャベツなどアブラナ科の野菜の近くに植えると、モンシロチョウ対策にもなります。

【花編】庭を彩りながら天敵を呼ぶ

美しい花を咲かせるだけでなく、害虫対策にもなるなんて一石二鳥ですよね。景観を楽しみながら、アブラムシのいない快適な庭を目指しましょう。

  • マリーゴールド: コンパニオンプランツの代表格です。 花の独特な香りがアブラムシやコナジラミを遠ざける効果があります。 また、根には土の中の害虫「センチュウ」を殺す成分が含まれており、多くの野菜と相性が良いです。
  • ナスタチウム(キンレンカ): アブラムシを忌避する効果があるほか、アブラムシを自分に引き寄せる「おとり植物」としての役割も果たします。
  • ペチュニア: ナス科の植物で、アブラムシを遠ざける効果が期待できます。
  • ゼラニウム: 独特の香りでコガネムシに効果があるとされますが、アブラムシ対策にもなります。
  • コスモス: アブラムシの天敵であるヒラタアブなどを呼び寄せる効果があります。
  • ヒマワリ: コスモスと同様に、天敵を呼び寄せる効果が期待できます。
  • ジニア(ヒャクニチソウ): 天敵を呼び寄せる花として知られています。
  • エリゲロン: 小さな花をたくさん咲かせ、ヒラタアブなどの天敵を呼び寄せます。
  • スイートアリッサム: こちらも天敵を呼び寄せる効果があり、グランドカバーとしても人気です。

なぜ効くの?アブラムシが植物を嫌う2つの大きな理由

なぜ効くの?アブラムシが植物を嫌う2つの大きな理由

コンパニオンプランツがアブラムシ対策に有効なのは、主に2つの理由があります。1つは植物が持つ特有の「匂い」による忌避効果、もう1つはアブラムシの「天敵」を呼び寄せる効果です。これらの仕組みを理解することで、より効果的な対策が可能になります。


  • 理由①:特有の「匂い」でアブラムシを寄せ付けない



  • 理由②:天敵を呼び寄せる「バンカープランツ」としての役割


理由①:特有の「匂い」でアブラムシを寄せ付けない

アブラムシが植物を嫌う最も大きな理由は、その「匂い」にあります。特に、ハーブ類や香味野菜が放つ強い香りは、アブラムシにとって非常に不快なものです。

例えば、マリーゴールドには「テルペノイド類」という化学物質が含まれており、この成分が害虫の嗅覚を刺激して追い払う効果があります。 同様に、ミントの「メントール」やニンニクの「アリシン」、唐辛子の「カプサイシン」なども、アブラムシが嫌う代表的な成分です。

これらの植物を育てることで、天然の虫除けバリアのような効果が期待でき、アブラムシが寄り付きにくい環境を作ることができるのです。

理由②:天敵を呼び寄せる「バンカープランツ」としての役割

もう一つの重要な役割が、アブラムシの天敵となる益虫を呼び寄せる「バンカープランツ(天敵温存植物)」としての効果です。

アブラムシには、テントウムシヒラタアブクサカゲロウの幼虫といった、たくさんの天敵がいます。 これらの天敵は、アブラムシをエサとして食べるため、ガーデンの生態系のバランスを整える上で非常に重要な存在です。

カモミールやコスモス、スイートアリッサムといった花々は、これらの天敵にとって魅力的な蜜や花粉を提供します。 これらの花を植えておくことで、天敵たちが集まりやすい環境を作り出し、結果的にアブラムシの発生を自然に抑制することができるのです。 例えば、マリーゴールドを植えることで天敵が集まり、野菜についたアブラムシを食べてもらう、といった好循環が生まれます。

効果アップ!アブラムシが嫌う植物(コンパニオンプランツ)の上手な植え方

効果アップ!アブラムシが嫌う植物(コンパニオンプランツ)の上手な植え方

アブラムシが嫌う植物をただ植えるだけでなく、少し工夫することでその効果をさらに高めることができます。ここでは、相性の良い組み合わせや、効果的な配置のコツについて解説します。大切な野菜や花をアブラムシから守るために、ぜひ参考にしてください。


  • 相性の良い組み合わせで効果倍増



  • 植える場所と配置のポイント


相性の良い組み合わせで効果倍増

植物にはそれぞれ相性があります。アブラムシ対策として特に効果的で、家庭菜園でも人気の組み合わせをいくつかご紹介します。

守りたい植物コンパニオンプランツ期待できる効果
トマト、ピーマン、ナスなど(ナス科)バジル、マリーゴールド、ニラバジルの香りでアブラムシを忌避。 マリーゴールドはセンチュウ対策にも。 ニラは根に共生する微生物が病気を予防。
キュウリ、ゴーヤなど(ウリ科)ネギネギの根にいる微生物が、ウリ科のつる割れ病などの病原菌を抑える効果が期待できます。
キャベツ、ブロッコリーなど(アブラナ科)レタス、マリーゴールドレタスの香りがコナガなどの害虫を遠ざけます。 マリーゴールドはアブラムシ対策に。
エダマメなど(マメ科)レタスレタスの香りがエダマメにつく害虫を忌避。また、エダマメの根粒菌が土を豊かにし、レタスの生育を助けます。

植える場所と配置のポイント

コンパニオンプランツをどこに植えるかも重要なポイントです。効果を最大限に引き出すための配置方法をいくつかご紹介します。

  • 混植: 守りたい植物の株と株の間にコンパニオンプランツを植える方法です。 例えば、トマトの株間にバジルを植えるのが代表的な例です。植物の香りが混ざり合い、害虫を混乱させる効果が高まります。
  • 周囲に植える: 畑や花壇の周りをぐるっと囲むように、マリーゴールドやミントなどを植える方法です。 害虫の侵入を防ぐ「城壁」のような役割を果たします。
  • 点在させる: 畑や花壇のなかに、コンパニオンプランツを点々と植える方法です。天敵を呼び寄せるバンカープランツを植える際に効果的で、庭全体の生態系のバランスを整えるのに役立ちます。

大切なのは、守りたい植物の風通しや日当たりを妨げないように配置することです。植物同士が密集しすぎると、かえってアブラムシが好む湿気の多い環境を作ってしまう可能性があるので注意しましょう。

植えるだけじゃない!アブラムシの発生を根本から防ぐ予防策

植えるだけじゃない!アブラムシの発生を根本から防ぐ予防策

コンパニオンプランツは非常に有効な対策ですが、それだけに頼るのではなく、アブラムシが発生しにくい環境を日頃から作っておくことが最も重要です。ここでは、今日からできる基本的な予防策を4つご紹介します。


  • 窒素(チッソ)肥料をやりすぎない



  • 風通しと日当たりを良くする



  • キラキラ光るものを活用する



  • 防虫ネットで物理的にガードする


窒素(チッソ)肥料をやりすぎない

アブラムシが発生する大きな原因の一つが、窒素(チッソ)成分の多い肥料の与えすぎです。 窒素は植物の葉や茎を大きくするのに必要な栄養素ですが、これが過剰になると植物の体内でアミノ酸が増えすぎます。このアミノ酸はアブラムシの大好物であるため、結果的にアブラムシを大量に呼び寄せてしまうのです。

肥料を与える際は、パッケージに記載されている適量を守り、特に窒素過多にならないようにバランスの取れた肥料を選ぶことが大切です。

風通しと日当たりを良くする

アブラムシは、日当たりが悪く、ジメジメと湿気の多い場所を好みます。 植物の葉が密集して茂りすぎていると、風通しが悪くなり、アブラムシにとって格好の隠れ家となってしまいます。

定期的に剪定を行って混み合った枝葉を整理したり、 そもそも植物を植える際に株間を十分にとったりすることで、風通しと日当たりを確保しましょう。これだけでアブラムシの発生をかなり抑えることができます。

キラキラ光るものを活用する

アブラムシは、キラキラと乱反射する光を嫌う性質があります。この習性を利用して、株元にアルミホイルやシルバーマルチ(銀色の農業用シート)を敷くのも非常に効果的な予防策です。 下からの光の反射によって方向感覚を失い、植物に近づきにくくなります。

防虫ネットで物理的にガードする

特に野菜を育てる場合、目の細かい防虫ネットでトンネルを作って覆ってしまうのが最も確実な方法の一つです。 羽のあるアブラムシが飛んできて卵を産み付けるのを物理的に防ぐことができます。大切な作物を確実に守りたい場合には、ぜひ検討してみてください。

もし発生したら?農薬に頼らないアブラムシ駆除方法

もし発生したら?農薬に頼らないアブラムシ駆除方法

予防策を講じていても、アブラムシが発生してしまうことはあります。しかし、がっかりする必要はありません。農薬を使わなくても、初期段階であれば効果的に駆除する方法がたくさんあります。ここでは、手軽にできる物理的な駆除方法から、自然の力を借りる方法、手作りスプレーまでご紹介します。


  • 原始的だけど効果的!物理的に取り除く



  • 自然の力を借りる!天敵昆虫に食べてもらう



  • 自宅で簡単!手作り撃退スプレーで対処する


原始的だけど効果的!物理的に取り除く

アブラムシの数がまだ少ない初期段階であれば、物理的に取り除くのが最も手軽で確実な方法です。

  • 粘着テープで取る: 粘着力の弱いマスキングテープやセロハンテープなどを使い、葉の裏などにいるアブラムシをペタペタと貼り付けて取り除きます。 植物を傷つけないように優しく行うのがコツです。
  • 歯ブラシや筆でこすり落とす: 使い古しの歯ブラシや柔らかい筆などで、アブラムシを優しくこすり落とします。
  • 水で洗い流す: ホースや霧吹きの水圧を少し強めにして、アブラムシを水で洗い流します。特に葉の裏を狙ってかけると効果的です。

自然の力を借りる!天敵昆虫に食べてもらう

もし庭でテントウムシやその幼虫を見かけたら、それはラッキーなサインです。テントウムシは、成虫も幼虫もアブラムシを大好物としており、1匹で1日に100匹近くのアブラムシを食べることもある、非常に頼もしい益虫です。

他にも、ウジ虫のような見た目のヒラタアブの幼虫も、アブラムシの重要な天敵です。 見た目は少し気持ち悪いかもしれませんが、決して害虫ではないので、見つけても駆除せずにそっとしておいてあげましょう。

自宅で簡単!手作り撃退スプレーで対処する

家にあるもので、アブラムシに効果的な撃退スプレーを簡単に作ることができます。 ただし、植物によっては刺激が強すぎる場合があるので、まずは葉の一部で試してから全体に散布するようにしてください。

  • 牛乳スプレー: 牛乳と水を1:1の割合で混ぜてスプレーします。牛乳が乾くときに膜を作り、アブラムシを窒息させる効果があります。 散布後、乾いたら水で洗い流さないと匂いやカビの原因になるので注意が必要です。
  • 石鹸水スプレー: 水500mlに食器用洗剤を2~3滴混ぜて作ります。油分を落とす効果で、アブラムシの体を覆っているワックスを溶かし、乾燥させて退治します。
  • 木酢液・竹酢液スプレー: 木酢液や竹酢液を規定の倍率(通常500~1000倍)に水で薄めて散布します。 独特の燻製のような香りをアブラムシが嫌うため、忌避効果が期待できます。
  • 唐辛子・ニンニクスプレー: 忌避効果の高いスプレーです。水500mlに、細かく刻んだ唐辛子数本と、すりおろしたニンニク1かけを入れ、一晩置いたものを濾して使います。 刺激が強いので、取り扱いには注意してください。

【要注意】アブラムシが好む植物と発生原因

【要注意】アブラムシが好む植物と発生原因

対策を立てるためには、敵を知ることも大切です。ここでは、逆にアブラムシが好む植物のタイプや、そもそもアブラムシがどこからやってくるのかについて解説します。これらの知識は、より効果的な予防策につながります。


  • アブラムシに好かれやすい植物の特徴



  • アブラムシはどこから来る?侵入経路と生態



  • アブラムシとアリの意外な関係


アブラムシに好かれやすい植物の特徴

アブラムシは、特定の植物に集まりやすい傾向があります。その共通点は「柔らかくて栄養が豊富」なことです。

  • 新芽や若葉が多い植物: 柔らかく、植物の汁を吸いやすいため、アブラムシの格好のターゲットになります。
  • 窒素肥料を与えすぎた植物: 前述の通り、アミノ酸が豊富になりアブラムシを引き寄せます。
  • 野菜類: トマト、ナス、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、レタスなど、家庭菜園で人気の野菜の多くは、柔らかく栄養があるため好まれます。
  • 草花類: バラ、チューリップ、ユリ、ペチュニアなどは特に被害に遭いやすいです。
  • 観葉植物: パキラやガジュマルなど、葉が柔らかい観葉植物も室内で被害に遭うことがあります。

これらの植物を育てている場合は、特に注意深く観察することが大切です。

アブラムシはどこから来る?侵入経路と生態

アブラムシは、春になるとどこからともなく現れるように感じますが、主な侵入経路は「飛来」です。アブラムシには羽のないタイプと羽のあるタイプがおり、羽のある個体が風に乗って飛んできて、植物に住み着きます。

また、秋に産み付けられた卵が植物の枝などで冬を越し、春に孵化して活動を始めるケースもあります。 アブラムシは非常に繁殖力が強く、暖かい時期はメスだけで子どもを産むことができます。 そのため、1匹でも見つけたら、あっという間に大群になる可能性があるので、早期発見・早期駆退が何よりも重要なのです。

アブラムシとアリの意外な関係

アブラムシがいる植物の周りで、アリをよく見かけませんか?これは偶然ではありません。実は、アブラムシとアリは「共生関係」にあります。

アブラムシは植物の汁を吸った後、お尻から「甘露(かんろ)」と呼ばれる甘い排泄物を出します。アリはこの甘露が大好きで、エサとして集まってきます。 その見返りとして、アリはアブラムシの天敵であるテントウムシなどを追い払い、用心棒のような役割を果たしているのです。

そのため、植物にアリがたくさんいる場合は、アブラムシが発生しているサインかもしれません。アリを駆除することが、間接的にアブラムシ対策につながることもあります。

アブラムシと植物に関するよくある質問

アブラムシと植物に関するよくある質問

ここでは、アブラムシ対策に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。より具体的な悩みの解決にお役立てください。

アブラムシが一番嫌いな匂いは何ですか?

アブラムシは、ミント類、ニンニク、唐辛子、木酢液などの刺激が強い匂いを特に嫌います。 これらの成分を含む植物を植えたり、手作りスプレーを活用したりするのが効果的です。特に複数の匂いを組み合わせることで、より高い忌避効果が期待できます。

アブラムシ除けに最強なのは何ですか?

「これさえあれば絶対大丈夫」という単一の最強対策はありませんが、複数の方法を組み合わせることが最も効果的です。具体的には、「①マリーゴールドなどのコンパニオンプランツを植える」「②風通しを良くし、窒素肥料を控えるなどの予防策を徹底する」「③防虫ネットで物理的に遮断する」という3つのアプローチを組み合わせるのが非常に強力です。

観葉植物にアブラムシがついていたらどうすればいいですか?

室内で育てている観葉植物にアブラムシがついた場合も、基本的な対策は屋外と同じです。 まずは数が少なければテープや濡らした布で優しく拭き取ります。 その後、お風呂場などでシャワーをかけて洗い流すのも良いでしょう。薬剤を使いたい場合は、室内でも安心して使える天然成分由来のスプレー(「ベニカマイルドスプレー」や「ピュアベニカ」など)を選ぶのがおすすめです。 また、日当たりや風通しの良い場所に移動させることも再発防止につながります。

マリーゴールドはなぜアブラムシに効くのですか?

マリーゴールドがアブラムシに効く理由は主に2つあります。一つは、その独特の香りです。この香りに含まれる「テルペノイド類」や「リモネン」といった成分をアブラムシが嫌うため、近寄りにくくなります。 もう一つは、アブラムシの天敵であるヒラタアブなどを引き寄せる効果があるためです。 つまり、「寄せ付けない効果」と「天敵を呼ぶ効果」のダブルでアブラムシ対策に貢献してくれるのです。

ミントを植えたのにアブラムシが減りません。なぜですか?

ミントはアブラムシが嫌う植物ですが、万能ではありません。ミントの香りが届く範囲は限られていますし、アブラムシの発生量が多い場合や、植物が窒素過多で弱っている場合など、他の発生原因が強いと効果が薄れることがあります。また、ミント自体も生育環境が悪いとアブラムシの被害にあうことがあります。ミントだけに頼らず、風通しの改善や他のコンパニオンプランツとの組み合わせなど、総合的な対策を試してみてください。

ネギを一緒に植えるとなぜ良いのですか?

ネギ類を一緒に植えることのメリットは、その独特の匂いによる害虫忌避効果だけではありません。ネギの根に共生している「拮抗菌(きっこうきん)」という微生物が、他の植物の病気の原因となる土の中の病原菌を抑えてくれる効果があります。 これにより、特にナス科やウリ科の野菜がかかりやすい土壌病害を予防し、植物全体の健康を維持するのに役立ちます。

まとめ

まとめ
  • アブラムシ対策にはコンパニオンプランツが有効です。
  • ハーブや香味野菜の強い香りはアブラムシを遠ざけます。
  • マリーゴールドは忌避効果と天敵を呼ぶ効果があります。
  • 天敵(テントウムシ、ヒラタアブ)はアブラムシを食べます。
  • 窒素肥料の与えすぎはアブラムシを呼び寄せます。
  • 日当たりと風通しの良い環境はアブラムシを予防します。
  • キラキラ光るアルミホイルなども忌避効果があります。
  • 発生初期はテープや水で物理的に駆除できます。
  • 牛乳や石鹸水で手作りスプレーが作れます。
  • 木酢液スプレーは予防効果が期待できます。
  • アブラムシは柔らかい新芽や若葉を好みます。
  • アブラムシはウイルス病を媒介する厄介な害虫です。
  • アリがいる場所はアブラムシがいるサインかもしれません。
  • 室内観葉植物もアブラムシの被害に遭うことがあります。
  • 複数の対策を組み合わせることが最も効果的です。
【完全版】アブラムシが嫌う植物25選!コンパニオンプランツで無農薬対策

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