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タマカタカイガラムシの駆除方法|薬剤から身近なものまで徹底解説!

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タマカタカイガラムシの駆除方法|薬剤から身近なものまで徹底解説!
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大切な庭木や観葉植物に、ある日突然現れる茶色くて丸い粒々…。それは「タマカタカイガラムシ」かもしれません。見た目が不快なだけでなく、放置すると植物を弱らせ、病気の原因にもなる厄介な害虫です。この記事では、タマカタカイガラムシの生態から、効果的な駆除方法、そして二度と発生させないための予防策まで、誰でも実践できるよう分かりやすく解説していきます。あなたのグリーンライフを守るため、正しい知識を身につけましょう。

目次

【緊急対策】タマカタカイガラムシを見つけたらすぐできる駆除方法

【緊急対策】タマカタカイガラムシを見つけたらすぐできる駆除方法

タマカタカイガラムシを発見したら、被害が広がる前に迅速に対処することが重要です。成虫になると薬剤が効きにくくなるため、見つけ次第、物理的に取り除くのが最も確実。ここでは、すぐに試せる駆除方法を「薬剤を使わない方法」と「薬剤を使う方法」に分けてご紹介します。

  • 薬剤を使わない!身近なものでできる駆除方法
  • 効果てきめん!薬剤を使った駆除方法

薬剤を使わない!身近なものでできる駆除方法

「できるだけ薬剤は使いたくない」という方や、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して試せる方法があります。身近にあるものを活用して、厄介なタマカタカイガラムシを退治しましょう。

歯ブラシでこすり落とす【物理的に除去】

タマカタカイガラムシの駆除で最も手軽で効果的なのが、歯ブラシで直接こすり落とす方法です。 成虫は硬い殻に覆われているため薬剤が浸透しにくいですが、物理的に剥がしてしまえば確実に駆除できます。

用意するのは、使い古した歯ブラシだけ。植物の枝や幹を傷つけないように、優しく、しかし確実にカイガラムシをこすり落としていきましょう。特に枝の分かれ目や葉の付け根など、隠れた場所にも潜んでいることが多いので、念入りにチェックしてください。落としたカイガラムシは、そのままにせず、ティッシュなどに集めて処分することが大切です。

牛乳スプレーで窒息させる【食品で安心】

意外に思われるかもしれませんが、牛乳もカイガラムシ駆除に有効です。 この方法は特に、まだ殻が柔らかい幼虫に対して高い効果を発揮します。 スプレーボトルに牛乳(古くなったものでも可)を入れ、カイガラムシに直接吹きかけます。牛乳が乾く過程で膜を作り、カイガラムシの気門を塞いで窒息死させる仕組みです。

化学薬品を使わないため、家庭菜園の野菜やハーブなど、口にする可能性のある植物にも安心して使えます。ただし、牛乳が残るとカビや悪臭の原因になることがあるため、駆除後は水で軽く洗い流すことをおすすめします。 また、室内での使用は匂いが気になる場合があるため、屋外の植物に適した方法と言えるでしょう。

効果てきめん!薬剤を使った駆除方法

広範囲に発生してしまった場合や、物理的な駆除だけでは追いつかない場合は、薬剤の使用が効果的です。タマカタカイガラムシのライフサイクルに合わせて適切な時期に散布することで、効率よく駆除できます。

幼虫に効果絶大!薬剤散布のベストタイミングは5月下旬~6月

タマカタカイガラムシの駆除に最も効果的な時期は、幼虫が孵化する5月下旬から6月頃です。 この時期の幼虫は、まだ体を守る硬い殻が形成されておらず、薬剤が効きやすい状態にあります。 成虫になってしまうと薬剤の効果が著しく低下するため、このタイミングを逃さないことが重要です。

発生状況をよく観察し、小さな幼虫が見え始めたら、月に2~3回程度、薬剤を散布すると良いでしょう。 見た目にはいなくても、潜んでいる可能性を考えて予防的に散布するのも効果的です。

おすすめの殺虫剤・農薬

タマカタカイガラムシに効果のある薬剤は、ホームセンターや園芸店で手に入ります。状況に合わせて選びましょう。

  • マシン油乳剤: 冬の休眠期に使用するのが一般的ですが、成虫の体を油膜で覆い窒息させる効果があります。 薬剤抵抗性がつきにくいのが特徴です。
  • ピリフルキナゾン水和剤: タマカタカイガラムシの防除に有効とされている成分です。 幼虫の発生時期に合わせて使用します。商品名としては「コルト顆粒水和剤」などがあります。
  • スプレータイプの殺虫剤: 「カダン カイガラムシ用スプレー」や「ベニカXファインスプレー」など、手軽に使えるスプレータイプも便利です。 浸透移行性の成分が含まれているものなら、散布後に発生した害虫にも効果が持続します。

使用する際は、必ず製品のラベルをよく読み、対象植物や使用方法、希釈倍率などを守って正しく使用してください。

成虫には効きにくい?マシン油乳剤が効果的な理由

前述の通り、成長したタマカタカイガラムシの成虫は、硬い殻やロウ物質で体を覆っているため、多くの殺虫剤が効きにくくなります。 薬剤が虫の体まで届かないのが主な理由です。しかし、「マシン油乳剤」は異なる作用で効果を発揮します。

マシン油乳剤は、殺虫成分で退治するのではなく、虫の体を油の膜でコーティングして呼吸をできなくさせ、窒息死させる薬剤です。 このため、硬い殻を持つ成虫に対しても効果が期待できます。特に、植物が休眠している冬期に散布すると、越冬している成虫を駆除でき、春先の大量発生を抑えるのに非常に有効です。


そもそもタマカタカイガラムシってどんな虫?

そもそもタマカタカイガラムシってどんな虫?

効果的な駆除や予防を行うためには、まず敵を知ることが大切です。ここでは、タマカタカイガラムシの生態や特徴、そして植物に与える被害について詳しく見ていきましょう。

  • タマカタカイガラムシの生態と特徴
  • タマカタカイガラムシが引き起こす深刻な被害

タマカタカイガラムシの生態と特徴

一見すると虫には見えない不思議な姿のタマカタカイガラムシ。その正体は、カメムシやセミに近い仲間です。 彼らの生態を知ることで、対策のヒントが見えてきます。

見た目はまん丸な茶色い粒

タマカタカイガラムシの雌成虫は、その名の通り、直径4~5mmほどの球形(たまがた)をしています。 色は赤褐色から暗褐色で、生きている間は暗い色の横紋が見られます。 枝や幹に集団で固着している様子は、まるで植物にできたイボや木の実のようにも見え、虫だと気づかない人もいるかもしれません。 一度固着すると、脚が退化してほとんど動かなくなります。

発生時期とライフサイクル(年1回)

タマカタカイガラムシは、基本的に年1回の発生です。 幼虫の状態で越冬し、春になると活動を再開。5月頃に成虫になり、メスは自身の体の下で産卵します。 そして、5月下旬から6月にかけて卵が孵化し、幼虫が出てきます。 孵化した幼虫はしばらく葉の裏などで過ごした後、秋になると枝や幹に移動して越冬態勢に入るというサイクルを繰り返します。

どんな植物に付きやすい?(バラ科の樹木など)

タマカタカイガラムシは、ウメ、アンズ、スモモ、サクラ、リンゴといったバラ科の樹木を特に好んで寄生します。 その他、カナメモチなどにも発生が見られます。 庭木としてこれらの植物を育てている場合は、特に注意が必要です。新しく苗木を購入する際には、カイガラムシが付着していないか、幹や枝をよく確認することが大切です。

タマカタカイガラムシが引き起こす深刻な被害

「少しぐらいなら大丈夫だろう」と放置していると、植物に深刻なダメージを与えてしまうことがあります。見た目の問題だけでなく、植物の生育そのものを脅かす被害について理解しておきましょう。

樹液を吸って木を弱らせる

タマカタカイガラムシの主な加害方法は、植物の幹や枝に口針を突き刺し、樹液を吸うことです。 一匹一匹は小さいですが、大量に発生すると植物は栄養分を奪われ、生育が悪くなります。 新しい葉が出なくなったり、枝が枯れてしまったりすることもあり、最悪の場合、樹木全体が枯死に至るケースもあります。

葉や枝が真っ黒に!「すす病」の原因に

タマカタカイガラムシの被害で、もう一つ深刻なのが「すす病」の誘発です。 カイガラムシは、樹液から栄養を吸収した後、糖分を多く含む甘い排泄物(甘露)を出します。 この排泄物を栄養源にして黒いカビ(すす病菌)が繁殖し、葉や枝、幹がすすで覆われたように真っ黒になってしまうのです。

すす病自体が直接植物を枯らすわけではありませんが、葉の表面を覆うことで光合成を妨げ、生育を著しく阻害します。 また、見た目も非常に悪くなるため、観賞価値を大きく損ないます。

アリが集まってくる理由

庭木や植木鉢の周りでアリを頻繁に見かけるようになったら、カイガラムシが発生しているサインかもしれません。 アリは、カイガラムシが出す甘い排泄物(甘露)が大好きです。そのため、カイガラムシが発生している木には、甘露を求めてアリが集まってきます。

アリはカイガラムシの天敵から守る役割を果たすこともあり、両者は共生関係にあると言えます。したがって、アリの行列はカイガラムシの存在を知らせてくれる重要な手がかりとなるのです。

なぜ発生する?タマカタカイガラムシの発生原因と予防策

なぜ発生する?タマカタカイガラムシの発生原因と予防策

一度駆除しても、環境が変わらなければ再発する可能性があります。タマカタカイガラムシが好む環境を知り、発生そのものを防ぐための予防策を講じることが、長期的な対策として非常に重要です。

  • タマカタカイガラムシが発生する主な原因
  • もう発生させない!今日からできる予防策

タマカタカイガラムシが発生する主な原因

タマカタカイガラムシはどこからやってくるのでしょうか。主な発生原因を知ることで、効果的な予防につなげることができます。

風通しの悪い環境

カイガラムシ全般に言えることですが、風通しが悪く、湿気がこもりがちな場所を好みます。 枝葉が密集して込み合っていると、カイガラムシにとって格好の隠れ家となり、繁殖しやすくなります。 また、ホコリっぽい環境も好むため、定期的な手入れがされていない植物は発生リスクが高まります。

購入した苗木に付着

新しい植物を庭やベランダに迎えた際、その苗木にカイガラムシが付着していて、そこから繁殖してしまうケースも少なくありません。 特に生産段階で発生していた場合、気づかずに持ち込んでしまうことがあります。購入時には、葉の裏や枝の付け根などを念入りにチェックする習慣をつけましょう。

衣服などに付いて侵入

カイガラムシの幼虫は非常に小さく、風に乗って運ばれたり、人の衣服やペットの毛に付着して知らぬ間に庭や室内に侵入したりすることがあります。 屋外から帰宅した際に、玄関先で衣服を軽くはたくなどのちょっとした注意も、予防につながる可能性があります。

もう発生させない!今日からできる予防策

日頃のちょっとした心がけで、タマカタカイガラムシの発生リスクを大幅に減らすことができます。大切な植物を守るために、今日からできる予防策を実践しましょう。

剪定で風通しを良くする

最も効果的な予防策の一つが、定期的な剪定によって風通しと日当たりを良くすることです。 込み合った枝や不要な枝を切り落とし、株の内部まで風が通り抜けるようにしましょう。これにより、カイガラムシが好む湿気がこもった環境を改善できます。植物の健康を保つ上でも、適切な剪定は欠かせません。

定期的な葉水で乾燥を防ぐ

カイガラムシは乾燥した環境も好みます。定期的に霧吹きなどで葉に水をかける「葉水」を行うことで、適度な湿度を保ち、カイガラムシの付着を予防する効果が期待できます。 また、葉の表面のホコリを洗い流すことにもつながり、植物を清潔に保つことができます。

冬の間にマシン油乳剤を散布する

落葉樹の場合、葉が落ちて枝や幹がよく見える冬の間に、予防としてマシン油乳剤を散布しておくのが非常に効果的です。 この時期に散布することで、越冬している成虫や幼虫を駆除し、春先の孵化と大量発生を防ぐことができます。植物が休眠している時期は薬害も出にくいため、安心して作業できます。

よくある質問

よくある質問

ここでは、タマカタカイガラムシの駆除に関して、多くの方が抱く疑問にお答えします。

タマカタカイガラムシの天敵はいますか?

はい、います。タマカタカイガラムシの有力な天敵として知られているのが、アカホシテントウです。 アカホシテントウの成虫や幼虫は、タマカタカイガラムシを捕食します。もし庭でアカホシテントウを見かけたら、カイガラムシを食べてくれる益虫なので、大切にしましょう。捕食されたカイガラムシの殻には、円形の穴が開くのが特徴です。

木酢液はカイガラムシに効果がありますか?

木酢液には直接的な殺虫効果はあまり期待できませんが、植物の健康を促進し、病害虫が付きにくい環境を作る手助けになります。 木酢液を薄めたものを土壌に散布すると、土中の有用な微生物が活性化し、植物の根が元気になります。 健康な植物は害虫への抵抗力も高まるため、間接的な予防策として有効です。また、木酢液の独特の匂いを害虫が嫌うため、忌避効果も期待できます。

すす病になってしまったらどうすればいいですか?

すす病が発生してしまった場合、まずは原因となっているタマカタカイガラムシを徹底的に駆除することが最優先です。 原因がいなくならない限り、すす病は再発します。カイガラムシを駆除した後、黒くなった部分は、可能であれば水で濡らした布などで拭き取るか、水で洗い流します。 被害がひどい葉や枝は、思い切って剪定してしまうのも一つの方法です。

駆除したカイガラムシは生きていますか?

歯ブラシなどでこすり落とした場合、カイガラムシはまだ生きている可能性があります。一度植物から剥がされると、自力で再び固着することはほとんどありませんが、念のためティッシュに包んで潰すか、ビニール袋に入れてしっかりと口を縛ってからゴミとして捨てましょう。薬剤を散布した場合、効果が現れるまで時間がかかることがあります。死んだかどうかは、10日~2週間後につぶしてみて、体液が出なければ死んでいると判断できます。

駆除作業で注意することはありますか?

歯ブラシでこすり落とす際に、カイガラムシの体液が飛び散ることがあります。また、薬剤を散布する際は、風向きに注意し、吸い込まないようにマスクやゴーグル、手袋を着用しましょう。 小さなお子様やペットがいる場合は、作業中や薬剤が乾くまでは近づけないように配慮が必要です。薬剤を使用する際は、必ず商品の説明書をよく読み、用法・用量を守って安全に使用してください。

まとめ

まとめ
  • タマカタカイガラムシはウメなどバラ科の樹木に寄生する。
  • 樹液を吸い、植物を弱らせる。
  • 排泄物が原因で「すす病」を誘発する。
  • 成虫は硬い殻に覆われ、薬剤が効きにくい。
  • 駆除の基本は歯ブラシでのこすり落とし。
  • 牛乳スプレーは幼虫に効果的で安心。
  • 薬剤散布の最適期は幼虫期の5月下旬~6月。
  • マシン油乳剤は成虫にも効果があり、冬の予防に有効。
  • 発生原因は風通しの悪さや持ち込み。
  • 予防には剪定による風通しの改善が重要。
  • 定期的な葉水も乾燥を防ぎ予防になる。
  • 天敵のアカホシテントウは益虫。
  • 木酢液は直接的な殺虫効果より予防効果を期待。
  • すす病は原因のカイガラムシ駆除が先決。
  • 駆除作業は安全に配慮して行うこと。
タマカタカイガラムシの駆除方法|薬剤から身近なものまで徹底解説!

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