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オリーブのハマキムシ駆除!【完全ガイド】原因から予防、おすすめ薬剤まで徹底解説

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オリーブのハマキムシ駆除!【完全ガイド】原因から予防、おすすめ薬剤まで徹底解説
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大切に育てているオリーブの葉が、くるくると巻かれていたり、何枚かの葉がくっついていたりしませんか?もしそんな症状を見つけたら、それはハマキムシの仕業かもしれません。放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、オリーブの生育に悪影響を及ぼすこともあります。でも、ご安心ください。この記事を読めば、ハマキムシの正体から、誰でもできる駆除方法、そして二度と発生させないための予防策まで、すべて分かります。大切なオリーブを害虫から守り、健やかに育てるための知識を一緒に学んでいきましょう。

目次

オリーブを襲うハマキムシとは?その正体と生態

オリーブを襲うハマキムシとは?その正体と生態

まずは敵を知ることから始めましょう。ハマキムシがどんな虫なのか、その正体と生態を詳しく解説します。正しく理解することが、効果的な駆除への第一歩です。

  • ハマキムシの正体は「ハマキガ」の幼虫
  • ハマキムシの発生時期と活動サイクル
  • オリーブにハマキムシが発生する原因

ハマキムシの正体は「ハマキガ」の幼虫

「ハマキムシ」という名前は、その特徴的な習性から名付けられました。 この虫の正体は、ハマキガ科に属する蛾の幼虫です。 葉を糸で綴り合わせて筒状に丸め、まるで葉巻(はまき)のような巣を作ってその中に隠れます。 日本には500種類以上のハマキムシが存在すると言われており、オリーブに被害を与える代表的な種類としては、「チャハマキ」や「チャノコカクモンハマキ」などが知られています。 体長は2cm前後と小さいですが、食欲旺盛で、放置するとあっという間に被害が広がってしまう厄介な害虫なのです。

ハマキムシの発生時期と活動サイクル

ハマキムシは、春から秋(4月~11月頃)にかけて長期間発生します。 特に、7月~9月が発生のピークで、この期間に4~5回の世代交代を繰り返して数を増やしていきます。 卵からかえった幼虫は、オリーブの葉を食べて成長し、やがて蛹になり、成虫(ハマキガ)となって飛び立ちます。そしてまた卵を産み付ける、というサイクルを繰り返すのです。冬は幼虫の状態で葉の中で越冬することもあるため、冬場の対策も重要になります。 気温が高い地域では、一年を通して活動することもあるので油断は禁物です。

オリーブにハマキムシが発生する原因

ハマキムシの成虫であるハマキガが飛来し、オリーブの葉に卵を産み付けることが発生の直接的な原因です。 特に、風通しの悪い環境を好む傾向があります。枝や葉が密集していると、ハマキガが隠れやすく、産卵場所にもなりやすいのです。また、オリーブの新芽や若い葉は柔らかくて美味しいため、ハマキムシの格好のターゲットになります。 オリーブは比較的害虫に強い植物と言われていますが、ハマキムシはオリーブを好む害虫の一つなので、日頃からの観察が欠かせません。


【被害状況をチェック】オリーブのハマキムシ被害の見分け方

【被害状況をチェック】オリーブのハマキムシ被害の見分け方

ハマキムシの被害は、特徴的なサインに現れます。早期発見が被害を最小限に抑える鍵です。ここでは、具体的な被害の症状と見分け方のポイントを解説します。

  • 葉が巻かれる・綴られる
  • 新芽や蕾、果実の食害
  • 黒いフンが落ちている

葉が巻かれる・綴られる

ハマキムシの最も分かりやすい被害症状は、その名の通り葉が巻かれている状態です。 幼虫が吐く糸を使って、一枚の葉を筒状に巻いたり、複数の葉を重ねて綴り合わせたりして、その中に潜んでいます。 この「巣」は、外敵から身を守るためのシェルターの役割を果たしています。葉巻のように丸まった葉や、不自然に重なった葉を見つけたら、ハマキムシの存在を疑いましょう。 葉をそっと開いてみると、中に緑色の小さな幼虫がいるのを確認できるはずです。

新芽や蕾、果実の食害

ハマキムシの被害は葉だけにとどまりません。幼虫は柔らかい部分を好むため、新芽や蕾、さらには果実まで食害します。 新芽が食べられると、オリーブの成長が妨げられてしまいます。蕾が被害にあうと、花が正常に咲かなくなったり、奇形になったりすることもあります。 さらに、果実の中に侵入して食い荒らすこともあり、収穫量の減少や品質の低下に直結する深刻な被害をもたらす可能性もあるのです。 果実に穴が開いているのを見つけたら、ハマキムシの仕業かもしれません。

黒いフンが落ちている

ハマキムシがいるもう一つのサインは、黒くてコロコロとしたフンです。幼虫が潜んでいる巻かれた葉の周りや、その下の地面に、黒い小さな粒が落ちていないか確認してみてください。 フンは幼虫が活発に活動している証拠です。特にスズメガの幼虫のフンと似ていますが、ハマキムシのフンはそれよりも小さいのが特徴です。フンを見つけたら、その上部にある葉を注意深く観察し、巻かれた葉がないか探してみましょう。

【すぐにできる!】オリーブのハマキムシ駆除方法5選

【すぐにできる!】オリーブのハマキムシ駆除方法5選

ハマキムシを見つけたら、すぐに対処することが大切です。ここでは、初心者でも簡単にできる駆除方法を、農薬を使わない方法から効果的な薬剤まで、幅広くご紹介します。

  • ①【基本の駆除】被害にあった葉ごと摘み取る(テデトール)
  • ②【無農薬】天敵を利用して駆除する
  • ③【無農薬】木酢液やニームオイルは効果ある?
  • ④【薬剤駆除】効果的な殺虫剤の選び方と使い方
  • ⑤【成虫対策】成虫(ハマキガ)を捕殺する

①【基本の駆除】被害にあった葉ごと摘み取る(テデトール)

ハマキムシの数が少ない初期段階で最も効果的かつ簡単な駆除方法は、被害にあった葉ごと手で摘み取ってしまうことです。 これは「テデトール(手で取る)」とも呼ばれる原始的な方法ですが、薬剤を使いたくない方には特におすすめです。 巻かれた葉を見つけたら、中にいる幼虫ごと、葉や枝をハサミで切り取ります。 摘み取った葉は、ビニール袋などに入れてしっかりと密閉し、幼虫が逃げ出さないようにして処分しましょう。 そのまま近くに捨ててしまうと、幼虫が再び木に戻ってしまう可能性があるので注意が必要です。

②【無農薬】天敵を利用して駆除する

自然の力を借りてハマキムシを駆除する方法もあります。ハマキムシには、クモ、カマキリ、アリ、テントウムシ、カエル、ハチといった天敵が存在します。 これらの益虫は、ハマキムシの幼虫や蛹を捕食してくれます。庭でこれらの生き物を見かけても、むやみに駆除せず、そのままにしておくことで、自然の力で害虫の数をコントロールできる可能性があります。 ただし、天敵だけで完全に駆除するのは難しく、あくまで補助的な方法と考え、他の駆除方法と組み合わせることが大切です。

③【無農薬】木酢液やニームオイルは効果ある?

農薬を使わない方法として、木酢液や竹酢液、ニームオイルなどが注目されることがあります。これらは害虫忌避効果が期待できる自然由来の資材です。 希釈したものをスプレーすることで、ハマキムシを寄せ付けにくくする効果が期待できます。 しかし、これらの資材は殺虫効果ではなく、あくまで「忌避(きひ)」、つまり虫が嫌がって寄り付かなくなる効果を狙ったものです。すでに発生してしまったハマキムシを直接駆除する力は、化学合成農薬に比べて弱いと考えた方が良いでしょう。予防的な意味合いで定期的に散布したり、他の駆除方法と組み合わせたりするのがおすすめです。

④【薬剤駆除】効果的な殺虫剤の選び方と使い方

ハマキムシが大量に発生してしまい、手で取り除くのが困難な場合は、薬剤の使用が効果的です。 薬剤にはいくつかの種類があるので、状況に合わせて選びましょう。

浸透移行性殺虫剤(オルトランなど)

浸透移行性の殺虫剤は、薬剤が根や葉から吸収され、植物全体に行き渡るタイプの薬です。 葉の中に隠れているハマキムシが、その葉を食べることで効果を発揮します。直接スプレーが届きにくい場所にいる害虫にも効果的なのが特徴です。代表的な薬剤には「オルトラン水和剤」などがあります。 効果が長く続くメリットもあります。

直接散布タイプ(スミチオン、ベニカXファインスプレーなど)

直接散布するタイプの殺虫剤は、害虫に直接薬剤をかけることで効果を発揮します。 速効性が期待できるのがメリットです。ハマキムシは葉の中に隠れているため、巻かれた葉の中まで薬剤が届くように、たっぷりと吹きかける必要があります。 代表的な薬剤には「スミチオン乳剤」や、病気の予防も同時にできる「ベニカXファインスプレー」などがあります。

自然由来の薬剤(ゼンターリ顆粒水和剤など)

化学合成農薬に抵抗がある方には、自然由来成分の薬剤がおすすめです。「STゼンターリ顆粒水和剤」は、天然の微生物を利用した殺虫剤で、有機JAS規格(オーガニック栽培)でも使用が認められています。 散布後、ハマキムシがこの薬剤が付着した葉を食べると、食欲がなくなり、やがて死に至ります。 即効性はありませんが、食害をすぐに止める効果が期待できます。

⑤【成虫対策】成虫(ハマキガ)を捕殺する

幼虫だけでなく、成虫であるハマキガを駆除することも、将来の発生を抑える上で非常に重要です。 卵を産む成虫を1匹駆除できれば、数百匹の幼虫の発生を防ぐことにつながります。 ハマキガは日中に活動し、人が近づくとパッと飛び立ちますが、飛ぶのがあまり上手ではなく、少し飛んでは近くの葉や下草に止まる習性があります。 見つけたら、虫取り網や、意外なところではバドミントンのラケットなどで捕殺するのも一つの手です。 物理的な駆除が、確実で効果的な対策となります。

オリーブのハマキムシを再発させない!徹底予防策

オリーブのハマキムシを再発させない!徹底予防策

一度駆除しても、また発生してしまっては意味がありません。ハマキムシを寄せ付けない環境を作ることが、最も重要です。ここでは、誰でもできる効果的な予防策をご紹介します。

  • こまめな観察で早期発見
  • 剪定で風通しを良くする
  • 防虫ネットで物理的に防ぐ
  • 予防的な薬剤散布

こまめな観察で早期発見

何よりも大切なのは、日頃からオリーブの木をよく観察することです。 毎日少しの時間でも、葉の裏や新芽の様子をチェックする習慣をつけましょう。ハマキムシの被害は、ごく初期の段階で見つけることができれば、被害が広がる前に簡単に対処できます。 「葉が少し巻かれているな」「黒いフンが落ちているな」といった小さな変化に気づくことが、被害を最小限に食い止めるための第一歩です。

剪定で風通しを良くする

ハマキムシは、湿気が多く風通しの悪い場所を好みます。 したがって、定期的に剪定を行い、枝葉の風通しを良くしておくことが非常に効果的な予防策になります。混み合った枝や内側に向かって伸びる枝などを切り落とし、株全体に日光が当たるようにしましょう。風通しが良くなることで、ハマキガが寄り付きにくくなるだけでなく、他の病害虫の予防にもつながり、オリーブが健康に育つ環境を整えることができます。

防虫ネットで物理的に防ぐ

成虫であるハマキガの飛来を防ぐために、防虫ネットでオリーブの木全体を覆うという物理的な方法も非常に有効です。 特に、まだ小さい苗木や鉢植えのオリーブには手軽にできる対策です。ハマキガの成虫は1.5cmほどの大きさなので、それよりも目の細かいネットを選ぶことが重要です。 景観を損ねるというデメリットはありますが、薬剤を使いたくない方や、絶対に発生させたくないという場合には最も確実な予防方法の一つと言えるでしょう。

予防的な薬剤散布

ハマキムシの発生しやすい春から秋にかけて、あらかじめ薬剤を散布しておくことも有効な予防策です。 発生のピークである夏前などに、浸透移行性の「オルトラン水和剤」や、持続性のある殺虫剤を散布しておくことで、ハマキムシの発生を抑えることができます。 薬剤を使用する際は、必ず製品ラベルに記載されている使用方法、希釈倍率、使用回数を守り、正しく使用してください。 特に収穫を目的としている場合は、収穫前の使用禁止期間にも注意が必要です。

オリーブに発生する他の害虫にも注意!

オリーブに発生する他の害虫にも注意!

オリーブには、ハマキムシ以外にも注意すべき害虫がいます。代表的な害虫を知っておくことで、いざという時に迅速に対応できます。

  • オリーブアナアキゾウムシ
  • スズメガの幼虫
  • コガネムシの幼虫

オリーブアナアキゾウムシ

オリーブにとって最も警戒すべき天敵とも言えるのが、このオリーブアナアキゾウムシです。 成虫は幹や枝に、幼虫は幹の内部に侵入し、木を内側から食い荒らします。 被害が進むと、オリーブの木が枯れてしまうこともある非常に厄介な害虫です。株元におがくずのようなもの(フラス)が落ちていたら、この虫の存在を疑いましょう。 見つけ次第、専用の殺虫剤で駆除する必要があります。

スズメガの幼虫

体長が7~9cmにもなる大きなイモムシで、その食欲はすさまじく、あっという間に葉を食べ尽くしてしまいます。 大量発生することは稀ですが、1匹いるだけでも大きな被害につながります。 オリーブの葉と同じような色をしていて見つけにくいですが、黒くて大きなフンが目印になります。 フンを見つけたら、その周辺を根気強く探して、見つけ次第捕殺しましょう。

コガネムシの幼虫

コガネムシの成虫も葉を食害しますが、より深刻なのは土の中にいる幼虫の被害です。 幼虫は、オリーブの根を食べてしまいます。 根が食害されると、水分や養分を吸収できなくなり、木全体が弱ってしまいます。鉢植えの場合、土の量が減っていたり、株がグラグラしたりしたら、根が食べられている可能性があります。 鉢から株を抜き、土の中に幼虫がいないか確認し、見つけたら新しい土に植え替えるなどの対策が必要です。

よくある質問

よくある質問

ここでは、オリーブのハマキムシ駆除に関して、皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。

ハマキムシの駆除に最適な時期はいつですか?

ハマキムシの駆除は、見つけ次第すぐに行うのが基本ですが、特に活動が活発になる前の春先(4月~5月)と、越冬準備に入る前の秋(9月~10月)に対策を行うのが効果的です。 この時期に幼虫や成虫を駆除しておくことで、夏の大量発生や冬の越冬を防ぎ、翌年の被害を減らすことができます。

薬剤はどのくらいの頻度で散布すれば良いですか?

使用する薬剤の種類や発生状況によって異なります。例えば、予防的に使用する場合、「STゼンターリ顆粒水和剤」のような薬剤であれば月に1回程度の散布が推奨されています。 治療目的で使用する場合は、薬剤の説明書に従い、効果を見ながら数回散布することが一般的です。大切なのは、各薬剤の規定使用回数を必ず守ることです。

収穫前のオリーブにも薬剤は使えますか?

薬剤によっては、収穫前の作物に使用できる期間(収穫前日数)が定められています。例えば「収穫14日前まで」と記載があれば、収穫する14日前までは使用できますが、それ以降は使用できません。 食用のオリーブに薬剤を使用する場合は、必ず製品ラベルを確認し、「オリーブ」に登録があり、収穫前日数が守られているかを確認してください。安全に美味しくいただくためにも、ルールは必ず守りましょう。

ハマキムシの天敵にはどんな生き物がいますか?

ハマキムシの天敵としては、クモ、カマキリ、アリ、テントウムシ、カエル、鳥類、寄生蜂などが挙げられます。 これらの生物は、ハマキムシの幼虫や蛹を捕食したり、卵に寄生したりして、自然界のバランスを保つ上で重要な役割を果たしています。庭でこれらの益虫を見かけたら、大切に見守ってあげましょう。

木酢液の使い方は?

木酢液や竹酢液は、製品に記載されている希釈倍率に従って水で薄めて使用します。 一般的には、200~500倍程度に希釈したものを、スプレーボトルなどに入れて葉の表裏にまんべんなく散布します。害虫の忌避効果を期待して、予防的に定期散布するのがおすすめです。ただし、濃度が濃すぎると植物に害を与える可能性があるので、規定の希釈倍率は必ず守りましょう。

まとめ

まとめ
  • ハマキムシはハマキガの幼虫で、葉を巻いて巣を作る。
  • 発生時期は春から秋で、特に夏に活動が活発になる。
  • 被害は葉の食害だけでなく、新芽や果実にも及ぶ。
  • 初期の駆除は、被害にあった葉ごと摘み取るのが基本。
  • 大量発生時は、状況に応じて薬剤の使用を検討する。
  • 薬剤には浸透移行性、直接散布、自然由来などがある。
  • 農薬を使わない方法として、天敵の利用や防虫ネットがある。
  • 予防策として、こまめな観察と剪定による風通しの改善が重要。
  • 成虫(ハマキガ)を見つけたら捕殺し、産卵を防ぐ。
  • オリーブアナアキゾウムシなど他の害虫にも注意が必要。
  • 薬剤を使用する際は、適用作物と使用時期を必ず確認する。
  • 木酢液などは忌避効果を期待して予防的に使用する。
  • 駆除に最適な時期は、活動が活発になる前の春と秋。
  • 日々の観察が、被害を最小限に抑える最も大切なこと。
  • 正しい知識で対処すれば、ハマキムシは怖くない。
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