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蟻は益虫?害虫?庭の蟻は放置でOK?役割と被害を徹底解説

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蟻は益虫?害虫?庭の蟻は放置でOK?益虫としての役割と害虫としての被害を徹底解説
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ふと庭先や公園で見かける蟻。「働き者」というイメージがある一方で、家の中に侵入してくると「害虫」だと感じてしまいますよね。実際のところ、蟻は私たちにとって良い存在なのでしょうか、それとも悪い存在なのでしょうか。この記事を読めば、蟻が持つ「益虫」と「害虫」の二つの顔、そして庭の蟻とどう付き合っていくべきかが分かります。

目次

蟻は益虫?それとも害虫?両方の顔を持つ小さな隣人

蟻は益虫?それとも害虫?両方の顔を持つ小さな隣人

結論から言うと、蟻は益虫でもあり、害虫でもあります。実は「益虫」や「害虫」という区別は、人間の生活にとって都合が良いか悪いかという視点で決められたものです。 虫そのものに「良い」「悪い」という性質があるわけではありません。蟻は、その生態や行動によって、私たちに利益をもたらすこともあれば、被害を及ぼすこともある、まさに二つの顔を持った昆虫なのです。

例えば、庭の生態系を守ってくれる頼もしい存在である一方、家の中に侵入して食品に群がったり、不快感を与えたりもします。 そのため、単純に「蟻は益虫だ」「害虫だ」と決めつけることはできません。蟻の行動や種類、そして私たちとの関わり方によって、その評価は大きく変わるのです。

本記事では、蟻が持つ益虫としての側面と害虫としての側面をそれぞれ詳しく解説し、皆さんが庭の蟻と上手に付き合っていくためのヒントをお伝えします。


【益虫編】蟻がもたらす驚きのメリット5選

【益虫編】蟻がもたらす驚きのメリット5選

まずは、蟻が「益虫」として私たちの生活や自然環境にどのような良い影響を与えてくれるのか、その驚くべき能力を見ていきましょう。意外と知られていない、蟻の素晴らしい働きをご紹介します。

害虫を捕食してくれる

蟻の多くは雑食性で、他の昆虫を捕食します。 特に、植物を食い荒らす毛虫や、農作物に被害を与えるネキリムシなどを食べてくれることがあります。 ある研究では、クロオオアリが他の種類のアリを頻繁に狩ってエサにしていることも報告されています。 このように、庭や畑の害虫を駆除してくれる天敵としての役割は、蟻が益虫と呼ばれる大きな理由の一つです。

土壌を豊かにする「土壌改良効果」

蟻は地中に巣を作る際、たくさんのトンネルを掘ります。この活動が、硬くなった土を耕し、土壌の通気性や水はけを良くする効果をもたらします。 空気が通りやすくなった土の中では微生物の活動が活発になり、蟻が巣に運び込んだ有機物や排泄物が分解されることで、栄養豊富な土壌へと変化していきます。 これは、植物の成長にとって非常に良い環境が作られることを意味します。

自然界の「掃除屋」

蟻は、昆虫の死骸や地面に落ちた食べ物のカスなどを巣に運び込み、片付けてくれます。 この行動は、自然界における「分解者」としての重要な役割です。 もし蟻がいなければ、動物の死骸や植物の残骸が分解されるのに時間がかかり、生態系の循環が滞ってしまう可能性があります。 私たちの目に見えないところで、蟻は地球環境を清潔に保つために働いてくれているのです。

植物の種子を運ぶ「運び屋」

あまり知られていませんが、蟻は種子散布者としての役割も担っています。 蟻が好むエライオソームという付属物がついた種子を巣に運び、その一部が発芽することで、植物は分布を広げることができます。カタクリやスミレなどの植物は、この蟻による種子散布に頼って生息域を拡大しています。蟻の小さな活動が、植物の多様性を維持することに貢献しているのです。

シロアリの天敵

家屋に甚大な被害をもたらすシロアリ。実は、多くの蟻は、このシロアリの天敵です。 シロアリはゴキブリの仲間に近く、蟻とは全く異なる昆虫です。 庭にいる在来種の蟻は、シロアリを捕食してくれるため、結果的に家をシロアリから守ってくれる益虫としての働きが期待できるのです。 むやみに庭の蟻を駆除してしまうと、かえってシロアリが侵入しやすくなる可能性も考えられます。

【害虫編】知っておきたい!蟻が引き起こすデメリット4選

【害虫編】知っておきたい!蟻が引き起こすデメリット4選

益虫としての素晴らしい働きがある一方で、蟻は時として私たちに被害をもたらす「害虫」にもなり得ます。ここでは、蟻が引き起こす可能性のあるデメリットについて具体的に見ていきましょう。これらの問題を知ることで、適切な対策を考えることができます。

家屋への侵入と食害

最も身近な被害は、家の中への侵入でしょう。 特にイエヒメアリなどの小さな蟻は、わずかな隙間から室内に侵入し、砂糖やお菓子、パンくずなどの食品に群がります。 一度侵入を許すと、仲間を呼ぶフェロモンを残すため、行列を作って次々とやってくることも少なくありません。 食品に群がる不快感だけでなく、衛生的な問題も気になるところです。

アブラムシとの共生関係

庭の植物を育てている方にとって、これは大きな問題です。蟻は、植物の汁を吸う害虫であるアブラムシが出す甘い蜜(甘露)が好物です。 そのため、蟻はアブラムシを天敵のテントウムシなどから守り、時には新しい植物へ運んであげることさえあります。 この「共生関係」によってアブラムシが増殖し、結果的に大切な植物が弱ってしまう原因になるのです。

人を噛んだり刺したりする

ほとんどの蟻は無害ですが、種類によっては人を噛んだり、お尻の針で刺したりすることがあります。 例えば、ヒメアリに噛まれるとかゆみや腫れを引き起こすことがあります。 近年、日本でも生息が確認され問題となっている特定外来生物のヒアリは非常に強い毒性を持ち、刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があるため、特に注意が必要です。

見た目の不快感

直接的な被害はなくても、大量の蟻が行列を作っていたり、食べ物に群がっていたりする光景は、多くの人にとって不快なものです。 特に室内で大量発生した場合、その不快感は大きなストレスとなり得ます。このような「不快害虫」としての側面も、蟻が害虫と見なされる理由の一つです。

庭の蟻、放置しても大丈夫?駆除を判断する3つのポイント

庭の蟻、放置しても大丈夫?駆除を判断する3つのポイント

庭で蟻を見かけたとき、「これは駆除すべき?それとも放置していいの?」と迷うことがあるでしょう。益虫と害虫の両方の側面を持つ蟻だからこそ、その判断は難しいものです。ここでは、駆除を判断するための3つのポイントを解説します。

1. 実害が出ているか

最も重要な判断基準は、実際に被害が発生しているかどうかです。 例えば、以下のような状況であれば、駆除を検討する必要があるでしょう。

  • 家の中に侵入してきている
  • 庭の植物にアブラムシが大量発生し、蟻がそれを守っている
  • 人を噛んだり刺したりする種類の蟻がいる
  • 芝生や花壇が蟻の巣だらけになり、景観を損ねている

逆に、庭の隅で静かに暮らしているだけで、特に被害がない場合は、生態系の一員として見守るという選択肢もあります。

2. 蟻の種類は何か

蟻の種類によって、その性質やもたらす影響は大きく異なります。日本には約300種類以上の蟻が生息しています。 例えば、日本在来種のクロオオアリは、他の昆虫を捕食してくれる益虫としての側面が強いですが、家屋に侵入しやすいイエヒメアリや、毒を持つヒアリなどは、発見したら早急な対処が必要です。 危険な外来種かどうか、家屋に侵入しやすい種類かどうかを見極めることが大切です。

3. 発生している場所はどこか

蟻が発生している場所も重要な判断材料です。家の基礎部分や玄関、窓の近くなど、家屋への侵入経路に近い場所に巣がある場合は、駆除を考えた方が良いかもしれません。 また、子供やペットが遊ぶ場所に巣がある場合、噛まれたり刺されたりするリスクを避けるために駆除を検討するのも一つの手です。一方で、庭の奥の方や、普段人が立ち入らないような場所であれば、急いで駆除する必要性は低いと言えるでしょう。

益虫?害虫?身近な蟻の種類と特徴

益虫?害虫?身近な蟻の種類と特徴

私たちの周りには様々な種類の蟻が生息しています。ここでは、特によく見かける代表的な蟻の種類と、それぞれの「益虫」「害虫」としての特徴を解説します。種類ごとの違いを知ることで、より適切な対応ができるようになります。

クロオオアリ

日本で最もよく見かける大型の蟻です。 全身が黒く、公園や庭先など開けた場所の地面に巣を作ります。 基本的には益虫と考えてよいでしょう。他の昆虫を捕食してくれるため、害虫駆除に一役買ってくれます。 性格は比較的おとなしいですが、巣を守るためには攻撃的になることもあります。家の中に侵入することは稀です。

トビイロケアリ

クロオオアリと並んでよく見られる、茶色がかった黒色の蟻です。吸蜜性で、アブラムシの出す甘露を好みます。 そのため、アブラムシを保護して植物に被害を広げる害虫としての側面が強い種類です。 庭木や植木鉢に発生しやすく、ガーデニングをしている方は注意が必要です。

イエヒメアリ

体長2mmほどの非常に小さな黄褐色の蟻です。 暖かい場所を好み、建物の壁の隙間や家具の裏などに巣を作るため、家屋に侵入する代表的な害虫です。 雑食性で、砂糖や菓子類、肉や魚などあらゆる食品に群がります。 繁殖力が非常に強く、一度住み着くと駆除が難しい厄介な存在です。

アルゼンチンアリ

特定外来生物に指定されている非常に攻撃的な蟻です。 繁殖力が極めて高く、在来種の蟻を駆逐して生態系を破壊する深刻な問題を引き起こします。 間違いなく害虫であり、もし見つけた場合は、地域の自治体や専門機関に連絡して適切に対処する必要があります。雑食性で、家屋に侵入して食品に群がることもあります。

よくある質問

よくある質問

庭の蟻は放置していいですか?

実害がなければ放置しても問題ない場合が多いです。 蟻は土壌を豊かにしたり、害虫を食べてくれたりする益虫としての役割も持っています。 ただし、家の中に侵入してくる、アブラムシを増やして植物を枯らしている、毒を持つ種類の蟻がいるなどの場合は、駆除を検討する必要があります。

蟻とアブラムシの関係は?

蟻とアブラムシは「共生関係」にあります。 アブラムシは植物の汁を吸い、余分な糖分を甘い液体(甘露)として排出します。蟻はこの甘露をエサとしてもらう代わりに、アブラムシの天敵であるテントウムシなどを追い払い、アブラムシを守ります。 そのため、蟻がいることでアブラムシが増え、植物の被害が拡大することがあります。

クロオオアリは益虫ですか?

はい、クロオオアリは益虫としての側面が強い蟻です。 日本在来の大型の蟻で、他の昆虫やその死骸をエサにするため、害虫を駆除してくれる働きがあります。 また、土を掘って巣を作ることで土壌を耕し、豊かにしてくれます。 家屋に侵入することはほとんどありません。

蟻はシロアリを食べてくれますか?

はい、多くの在来種の蟻はシロアリの天敵であり、捕食してくれます。 庭にいる蟻をむやみに駆除すると、かえってシロアリが侵入しやすくなる可能性も指摘されています。 ただし、蟻がいるからといってシロアリ被害が完全になくなるわけではないので、シロアリの兆候を見つけたら専門家への相談をおすすめします。

蟻の巣を駆除するにはどうすればいいですか?

市販の殺虫剤を使うのが一般的です。巣穴に直接注入する液体タイプやシャワータイプ、巣ごと駆除できる毒餌(ベイト剤)タイプなどがあります。 毒餌タイプは、働き蟻が餌を巣に持ち帰り、女王蟻や他の仲間にも効果が広がるため、巣全体の駆除に効果的です。 薬剤を使いたくない場合は、熱湯を巣穴に注ぐ方法もありますが、効果は限定的で、植物の根を傷める可能性があるので注意が必要です。

まとめ

まとめ
  • 蟻は益虫でもあり、害虫でもある。
  • 益虫としての役割は、害虫捕食や土壌改良など。
  • 害虫としての被害は、家屋侵入やアブラムシの保護など。
  • 庭の蟻は、実害がなければ放置しても良い場合がある。
  • 家屋侵入やアブラムシ被害がある場合は駆除を検討する。
  • クロオオアリは益虫としての側面が強い。
  • イエヒメアリやアルゼンチンアリは害虫である。
  • 蟻はシロアリの天敵でもある。
  • アブラムシとはお互いに利益を得る共生関係にある。
  • 駆除の際は、毒餌タイプの殺虫剤が効果的。
  • 蟻の種類によって益虫か害虫かの傾向が異なる。
  • 「益虫」「害虫」は人間の視点での分類である。
  • 蟻の行動を観察し、状況に応じた判断が重要。
  • 危険な外来種(ヒアリ等)には特に注意が必要。
  • むやみな駆除は生態系のバランスを崩す可能性もある。
蟻は益虫?害虫?庭の蟻は放置でOK?益虫としての役割と害虫としての被害を徹底解説

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