家の中で突然現れる黒い影…ゴキブリ。考えただけでもゾッとしますよね。特に、キッチンやお風呂場などの水回りで頻繁に見かける場合、「もしかして下水道や浄化槽から来てるんじゃ…?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。その不安、的を得ています。実は、下水道や浄化槽はゴキブリにとって格好の住処であり、家の中への主要な侵入経路となっていることが多いのです。本記事では、なぜ下水道や浄化槽からゴキブリが発生するのか、その侵入経路と、二度とゴキブリを見ないための具体的な対策を徹底的に解説します。
下水道と浄化槽、ゴキブリが出やすいのはどっち?

ゴキブリ対策を始める前に、まずは敵の発生源を知ることが重要です。お住まいの排水設備が下水道なのか浄化槽なのかによって、ゴキブリの発生原因や対策のポイントが少し異なります。ここでは、それぞれの特徴とゴキブリとの関係性、そしてご自宅の設備を確認する方法について解説します。
- 結論:どちらもゴキブリの発生源になりうる
- 下水道の仕組みとゴキブリの発生原因
- 浄化槽の仕組みとゴキブリの発生原因
- あなたの家はどっち?確認方法
結論:どちらもゴキブリの発生源になりうる
いきなり結論からお伝えすると、下水道と浄化槽のどちらであっても、ゴキブリの発生源になる可能性は十分にあります。ゴキブリは、暗くて暖かく、湿気とエサが豊富な場所を好みます。下水道も浄化槽も、この条件を完璧に満たしているため、ゴキブリにとってはまさに天国のような環境なのです。
「うちは下水道だから安心」「浄化槽だけどしっかり管理しているから大丈夫」といった油断は禁物です。どちらの設備であっても、ゴキブリが繁殖し、家の中へ侵入してくるリスクは常に存在します。大切なのは、それぞれの仕組みを理解し、適切な対策を講じることです。
下水道の仕組みとゴキブリの発生原因
下水道は、各家庭や事業所から出る汚水を下水管に集め、まとめて処理場へ送るシステムです。広範囲にわたって網の目のように張り巡らされた下水管は、ゴキブリにとって巨大な生活圏であり、移動ルートにもなっています。
下水管の中は、温度や湿度が一定に保たれ、天敵も少なく、生活排水に含まれる有機物が豊富にあるため、ゴキブリが繁殖するには最適な環境です。彼らはこの広大なネットワークを利用して移動し、ほんのわずかな隙間を見つけては、各家庭の排水管を遡って侵入してきます。特に、古い家屋や、長期間空き家だった物件では、排水管の劣化や封水(排水トラップに溜まっている水)の蒸発により、ゴキブリが侵入しやすくなるため注意が必要です。
浄化槽の仕組みとゴキブリの発生原因
浄化槽は、下水道が整備されていない地域で、各家庭で汚水をきれいにしてから側溝や川に放流するための設備です。浄化槽の内部も、下水道と同様に暗くて湿度が高く、汚物というエサが豊富にあるため、ゴキブリの温床となりやすい場所です。
特に注意したいのが、浄化槽に空気を送るための「ブロワー」という装置です。このブロワーの配管や、浄化槽本体のマンホールの蓋の隙間などが、ゴキブリの侵入経路となるケースが多く報告されています。浄化槽の定期的な点検や清掃を怠ると、内部でゴキブリが大量発生し、排水管を逆流して家の中に侵入してくる可能性があります。
あなたの家はどっち?確認方法
ご自宅の排水設備が下水道か浄化槽か分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。以下の方法で簡単に確認できます。
- 自治体の下水道マップを確認する: 多くの自治体では、ウェブサイトで下水道の整備状況を公開しています。お住まいの住所を検索すれば、公共下水道の供用エリアかどうかを確認できます。
- 水道料金の請求書を見る: 請求書に「下水道使用料」という項目があれば、下水道に接続されています。この項目がなければ、浄化槽を使用している可能性が高いです。
- 屋外を確認する: 戸建ての場合、敷地内にマンホールの蓋がいくつかあります。「下水」や「汚水」と書かれた蓋があれば下水道、「浄化槽」と書かれた蓋や、ブロワー(モーター音のする箱型の装置)があれば浄化槽です。
まずはご自宅の状況を正確に把握することが、効果的なゴキブリ対策の第一歩です。
なぜ?下水道や浄化槽からゴキブリが侵入する主な経路

下水道や浄化槽がゴキブリの巣窟だとしても、家の中にまで入ってこなければ問題ありません。しかし、彼らは驚くほど小さな隙間からでも侵入してきます。ここでは、ゴキブリが下水道や浄化槽からあなたの家に侵入してくる主な経路を具体的に解説します。ご自宅のどこにリスクが潜んでいるか、チェックしながら読み進めてみてください。
- 排水管の隙間や破損
- 排水口(キッチン、洗面所、お風呂、洗濯機パン)
- トイレ
- 浄化槽のブロワーやマンホール
- 換気扇やエアコンのドレンホース
排水管の隙間や破損
家の中と外をつなぐ排水管は、ゴキブリの主要な侵入ルートの一つです。通常、排水管は床や壁を貫通していますが、その際に配管と建物の間にわずかな隙間ができてしまうことがあります。ゴキブリの幼虫であれば1mm、成虫でも数mmの隙間があれば侵入可能です。
また、建物の経年劣化や地震などによって、地中の排水管にひび割れや破損が生じることもあります。破損箇所から土の中に漏れ出た汚水にゴキブリが群がり、そこから排水管の内部を通って家の中に侵入してくるケースも考えられます。特に、シンク下や洗面台の下の収納スペースでゴキブリをよく見かける場合は、この配管周りの隙間が原因である可能性が高いでしょう。
排水口(キッチン、洗面所、お風呂、洗濯機パン)
キッチン、洗面所、お風呂、洗濯機の排水口は、全て下水道や浄化槽に繋がっています。これらの排水口には通常、「排水トラップ」という仕組みがあり、S字やP字型に曲がった配管部分に常に水が溜まっています。この「封水」と呼ばれる水が、下水管からの臭いや害虫の侵入を防ぐ蓋の役割を果たしています。
しかし、長期間家を留守にしたり、あまり使わない排水口があったりすると、この封水が蒸発してしまい、ゴキブリの通り道ができてしまいます。また、髪の毛や食べカス、油汚れなどが排水トラップに溜まると、それを足がかりにしてゴキブリが上がってくることもあります。排水口は、ゴキブリにとって家の中への玄関口と言えるでしょう。
トイレ
考えたくないことですが、トイレの便器の中からゴキブリが出てくることもあります。トイレも他の水回り同様、排水管は下水道や浄化槽に直結しています。便器の内部には常に水が溜まっていますが(これも封水の一種です)、ゴキブリは泳ぎが得意なため、この水を突破して侵入してくることがあるのです。
また、便器と床の接合部分の隙間や、壁の中にある給水管・排水管の周りの隙間も侵入経路になり得ます。特に和式トイレや、設置から年数が経っている洋式トイレは注意が必要です。トイレでゴキブリに遭遇する恐怖は計り知れません。しっかりと対策を講じたい場所の一つです。
浄化槽のブロワーやマンホール
浄化槽をご利用のご家庭で特に注意が必要なのが、ブロワーとマンホールです。ブロワーは、浄化槽内の微生物に酸素を供給するための重要な装置ですが、本体のカバーの隙間や、浄化槽へ繋がる配管の接続部分からゴキブリが侵入し、浄化槽内部で繁殖することがあります。
また、浄化槽の点検や清掃のために設置されているマンホールの蓋も要注意です。蓋がきちんと閉まっていなかったり、経年劣化で歪みや破損が生じていたりすると、そこがゴキブリの出入り口になってしまいます。浄化槽の周りでゴキブリを頻繁に見かける場合は、これらの箇所を点検してみることをおすすめします。
換気扇やエアコンのドレンホース
下水道や浄化槽とは直接関係ありませんが、ゴキブリの侵入経路として非常に多いのが換気扇やエアコンのドレンホースです。これらの屋外に通じる管も、ゴキブリにとっては格好の侵入ルートとなります。
特に、キッチンの換気扇は油汚れが付着しやすく、ゴキブリを誘引する原因になります。エアコンのドレンホースも、屋外に垂れ流しになっていることが多く、ゴキブリが簡単に登ってきてしまいます。下水道や浄化槽の対策と合わせて、これらの屋外に通じる穴を塞ぐことも、ゴキブリ対策には不可欠です。
今すぐできる!自分でできるゴキブリ対策【侵入させない予防策】

ゴキブリの侵入経路が分かったら、次はいよいよ対策です。業者に頼む前に、まずは自分でできることから始めてみましょう。ここでは、コストをあまりかけずに、今すぐ実践できる効果的なゴキブリ対策を「予防」の観点からご紹介します。彼らを家の中に一歩も入れさせないための徹底ガード術です。
- 排水口の徹底ガード
- 家中の隙間を塞ぐ
- ゴキブリが嫌う環境を作る
排水口の徹底ガード
下水道や浄化槽からのゴキブリ侵入を防ぐ上で、最も重要なのが排水口の対策です。物理的に侵入を防ぐ方法と、清潔に保つ方法の両方からアプローチしましょう。
排水口ネットやストレーナーの活用
キッチンやお風呂の排水口には、目の細かいネットやステンレス製のストレーナーを取り付けましょう。これにより、髪の毛や食べカスが排水管に流れるのを防ぐだけでなく、ゴキブリが排水管から上がってくるのを物理的にブロックする効果も期待できます。100円ショップなどでも手軽に購入できるので、すぐにでも実践したい対策です。
使わない時はフタをする
洗面所や、あまり使わない部屋の排水口には、専用のフタをしておくのが効果的です。特に、長期間家を空ける際は、封水が蒸発してしまう可能性が高いため、全ての排水口にフタをしておくと安心です。物理的に道を閉ざすことが、最も確実な侵入防止策となります。
定期的なパイプクリーナーでの掃除
排水管の内部に汚れが溜まっていると、それをエサや足がかりにしてゴキブリが侵入しやすくなります。市販のパイプクリーナーを定期的に使用して、排水管のヌメリや汚れをきれいに洗い流しましょう。熱湯(60℃程度)を流すのも効果的ですが、塩ビ管を傷める可能性があるので、温度には注意が必要です。清潔な排水管は、ゴキブリにとって魅力のない場所になります。
家中の隙間を塞ぐ
ゴキブリは、想像以上に小さな隙間から侵入してきます。排水口の対策と合わせて、家の中にあるあらゆる隙間を徹底的に塞いでいきましょう。
配管周りのパテ埋め
シンク下や洗面台の下、トイレの給排水管が床や壁を貫通している部分を確認してください。もし隙間があれば、エアコン用の配管パテやコーキング剤でしっかりと埋めましょう。ホームセンターで手軽に購入でき、作業も簡単です。パテは固まらないタイプのものを選ぶと、後々のメンテナンスもしやすくなります。
換気口や通気口のフィルター設置
換気扇や通気口、エアコンのドレンホースの出口など、屋外と繋がっている穴には、専用のフィルターや防虫キャップを取り付けましょう。これにより、ゴキブリだけでなく、他の害虫の侵入も防ぐことができます。ドレンホースの先端を地面から少し浮かせておくだけでも、侵入のリスクを減らすことができます。
ゴキブリが嫌う環境を作る
たとえ家の中に侵入されてしまっても、そこがゴキブリにとって居心地の悪い環境であれば、定着・繁殖を防ぐことができます。日々の少しの心がけが、大きな予防効果を生みます。
こまめな掃除と整理整頓
ゴキブリのエサとなる髪の毛、ホコリ、食べこぼしなどをなくすため、こまめな掃除を心がけましょう。特に、キッチンのコンロ周りの油汚れや、冷蔵庫・電子レンジの裏などはゴキブリが好む場所なので、重点的に掃除することが大切です。また、段ボールや新聞紙はゴキブリの隠れ家や産卵場所になりやすいので、不要なものはすぐに処分しましょう。
生ゴミの密閉と早期処分
生ゴミはゴキブリにとって最高のごちそうです。蓋付きのゴミ箱を使用し、ゴミ袋の口はしっかりと縛ってから捨てましょう。特に夏場は、ゴミを長時間放置せず、こまめに処分することが重要です。三角コーナーの生ゴミも、就寝前には必ず片付ける習慣をつけましょう。
忌避剤(ハッカ油、ベイト剤)の設置
ゴキブリが嫌う匂いを放つ忌避剤を設置するのも効果的です。天然成分のハッカ油を水で薄めてスプレーボトルに入れ、ゴキブリの侵入経路や潜んでいそうな場所に吹きかけるのも良いでしょう。また、侵入してしまったゴキブリ対策として、巣ごと駆除できるベイト剤(毒エサ)を設置しておくのも一つの手です。ただし、小さなお子様やペットがいるご家庭では、設置場所に十分注意してください。
それでもゴキブリが出る…プロの駆除業者に相談するタイミング

自分でできる対策を色々試してみたけれど、一向にゴキブリがいなくならない…。そんな時は、専門の駆除業者に相談することを検討しましょう。大量発生してしまったり、原因が特定できなかったりする場合には、プロの力を借りるのが最も確実で安心な解決策です。ここでは、業者に依頼するメリットや、後悔しない業者選びのポイントを解説します。
- 業者に依頼するメリット
- 業者選びのポイントと比較
- 主な害虫駆除業者
業者に依頼するメリット
プロの駆除業者に依頼する最大のメリットは、その専門性と確実性にあります。ゴキブリの生態を知り尽くしたプロが、発生源や侵入経路を徹底的に調査し、根本的な原因を突き止めてくれます。市販の殺虫剤では届かないような壁の裏や天井裏、下水管の奥まで、専用の機材と薬剤で徹底的に駆除作業を行ってくれるのです。
また、再発防止のためのアドバイスや、定期的なメンテナンス、保証制度などが付いている業者も多く、長期的な安心感を得られます。「何をやってもダメだった」という状況を打開し、ゴキブリのいない快適な生活を取り戻すための最短ルートと言えるでしょう。
業者選びのポイントと比較
いざ業者に頼もうと思っても、どこに依頼すれば良いか迷ってしまいますよね。悪質な業者に引っかからないためにも、以下のポイントをしっかりチェックして、複数の業者を比較検討することが大切です。
料金体系と見積もりの確認
まずは、料金体系が明確かどうかを確認しましょう。作業前に必ず現地調査を行い、無料で見積もりを出してくれる業者が信頼できます。「一式〇〇円」といった曖昧な提示ではなく、作業内容ごとの詳細な内訳が記載されているかを確認してください。見積もり以外の追加料金が発生する可能性についても、事前にしっかりと確認しておくことがトラブル防止に繋がります。
実績と口コミ
その業者のウェブサイトで、これまでの駆除実績や施工事例を確認しましょう。長年の実績がある業者は、それだけ多くの経験とノウハウを蓄積している証拠です。また、実際にサービスを利用した人の口コミや評判を、インターネットの比較サイトやSNSなどで調べてみるのも非常に参考になります。良い評判だけでなく、悪い評判にも目を通し、総合的に判断することが重要です。
保証の有無
駆除作業後の保証制度の有無は、業者選びの重要なポイントです。万が一、作業後にゴキブリが再発した場合に、無料で再施工してくれる保証があれば安心です。保証期間や保証の範囲(対象となる害虫や場所など)は業者によって異なるため、契約前に詳細をしっかりと確認しておきましょう。保証制度が充実している業者は、それだけ自社の技術に自信があることの表れでもあります。
主な害虫駆除業者
日本全国で対応している代表的な害虫駆除業者をいくつかご紹介します。それぞれに特徴があるので、比較検討の参考にしてください。
業者名 | 特徴 |
---|---|
ダスキン | 清掃サービスで培ったノウハウが強み。薬剤を極力使わない「IPM(総合的有害生物管理)」を推進し、環境や人体への配慮が高い。定期管理サービスが充実。 |
害虫駆除110番 | 24時間365日受付対応。日本全国の加盟店と連携し、スピーディーな対応が魅力。現地調査・見積もり無料で、料金体系も分かりやすい。 |
ムシプロテック | こちらも24時間365日対応。独自の技術研修を受けたスタッフが対応し、再発防止の保証も付いている。顧客満足度が高いと評判。 |
サニクリーン | 清掃・衛生管理のプロフェッショナル。ゴキブリだけでなく、様々な害虫・害獣駆除に対応。環境に配慮した薬剤を使用し、定期的な訪問で衛生環境を維持する。 |
これらの大手業者以外にも、地域に密着した優良な業者はたくさんあります。まずは複数の業者に問い合わせて、見積もりと対応を比較してみることをおすすめします。
よくある質問

賃貸物件でゴキブリが出た場合、誰が費用を負担するの?
賃貸物件でゴキブリ駆除を業者に依頼した場合の費用負担は、原因によって異なります。建物の構造上の欠陥(配管の破損など)が原因の場合は、大家さんや管理会社が負担するのが一般的です。しかし、入居者の使い方(ゴミの放置など)に問題があると判断された場合は、入居者負担となることもあります。まずは、自己判断で業者を呼ばずに、大家さんや管理会社に相談するのが基本です。
浄化槽の点検でゴキブリ対策もお願いできる?
浄化槽の保守点検業者によっては、ゴキブリ対策をオプションとして行っている場合があります。点検の際に、マンホールの蓋の密閉性を高める、ブロワー周りの隙間を埋める、浄化槽内に薬剤を散布するといった対策を依頼できることがあります。定期点検の際に、一度相談してみると良いでしょう。ただし、家の中の駆除までは対応していないことがほとんどなので、その場合は別途害虫駆除業者に依頼する必要があります。
ゴキブリ用の殺虫剤を排水口に流しても大丈夫?
ゴキブリ用の殺虫剤を排水口に流すことは、基本的におすすめできません。特に浄化槽の場合、殺虫剤の成分が浄化槽内の微生物にダメージを与え、汚水を浄化する機能を損なってしまう恐れがあります。下水道の場合でも、環境への影響が懸念されます。排水口の対策としては、殺虫剤を流すよりも、パイプクリーナーでの清掃や熱湯を流す方が安全で効果的です。
浄化槽のブロワーからゴキブリは本当に侵入するの?
はい、実際に侵入するケースは多く報告されています。ブロワー本体と配管の接続部分や、ブロワーのフィルター部分の隙間などから侵入し、浄化槽内で繁殖します。そして、浄化槽から排水管を伝って家の中に侵入してきます。ブロワーの周りに防虫ネットを被せたり、隙間をパテで埋めたりする対策が有効です。
家を新築する際にできるゴキブリ対策はありますか?
はい、あります。設計段階で、配管が壁や床を貫通する部分の隙間をなくす「スリーブ工法」を採用する、基礎部分の換気口に目の細かいステンレスメッシュを設置するなどの対策が有効です。また、キッチンをシステムキッチンにする、床下や壁の断熱材にゴキブリが忌避する成分が含まれたものを選ぶといった方法もあります。施工会社や設計士に相談してみましょう。
ゴキブリは下水から何階まで上がってきますか?
ゴキブリは非常に高い登攀能力を持っており、垂直な壁でも登ることができます。そのため、理論上は高層マンションの上層階であっても、排水管を伝って侵入してくる可能性はゼロではありません。実際に、20階以上の部屋でゴキブリが出たという事例もあります。低層階に比べればリスクは低いですが、「高層階だから大丈夫」と油断せず、排水口の対策などはしっかり行いましょう。
まとめ

- 下水道も浄化槽もゴキブリの発生源になる。
- ゴキブリは暗く湿ったエサのある場所を好む。
- 主な侵入経路は排水管の隙間や排水口。
- トイレや浄化槽のブロワーも侵入経路になる。
- まずは自分でできる予防策を徹底することが大事。
- 排水口にはネットやフタをして物理的に防ぐ。
- シンク下などの配管周りの隙間はパテで埋める。
- ゴキブリのエサとなる生ゴミや汚れは放置しない。
- 忌避剤やベイト剤を効果的に活用する。
- 自分で対策してもダメな場合はプロに相談する。
- 業者選びは料金、実績、保証を比較検討する。
- 賃貸の場合はまず大家さんや管理会社に連絡する。
- 殺虫剤を排水口に流すのは避けるべき。
- 新築時にゴキブリ対策を施すことも可能。
- 高層階でもゴキブリ侵入のリスクはある。