「ゴキブリがかわいいなんて信じられない!」そう思っていませんか?実は、ペットとして人気急上昇中の「サツマゴキブリ」は、一般的なゴキブリのイメージを覆すほど魅力的です。本記事では、その「かわいい」と言われる理由から、具体的な飼育方法、販売場所まで、あなたの疑問に全てお答えします。この記事を読めば、あなたもサツマゴキブリの虜になるかもしれません。
衝撃のかわいさ!サツマゴキブリがペットとして人気の5つの理由

多くの人が苦手意識を持つゴキブリ。しかし、サツマゴキブリは「かわいい」と評判で、ペットとしての人気が高まっています。一体なぜ、サツマゴキブリは人々を魅了するのでしょうか。その理由は、一般的なゴキブリとは一線を画す、ユニークな特徴にありました。ここでは、サツマゴキブリがかわいいと言われる5つの理由を詳しく解説します。
- 理由1:まるで森の宝石!漆黒のボディと美しい模様
- 理由2:ゴキブリの常識を覆す!飛ばない・壁を登らないおとなしい性格
- 理由3:臭いがほとんどなく衛生的
- 理由4:ゆっくりとした愛嬌のある動き
- 理由5:ダンゴムシみたい?愛らしい丸いフォルム
理由1:まるで森の宝石!漆黒のボディと美しい模様
サツマゴキブリの最大の魅力は、その美しい見た目にあります。光沢のある漆黒の体は、まるで磨かれた宝石のよう。 体の縁にはオレンジ色のラインが入り、頭部の縁は白っぽくなっているのが特徴です。 このコントラストが絶妙で、ゴキブリというよりは、まるで美しい甲虫のような印象を与えます。特に脱皮したての個体は、体の縁や足が明るいオレンジ色をしており、その美しさは格別です。
一般的な家に出るゴキブリの、油っぽく不快なイメージとは全く異なります。そのシックで洗練されたデザインは、多くの人々、特に女性からも「かわいい」「綺麗」と支持される理由の一つなのです。 実際に、その美しさから標本としてコレクションする人もいるほどです。
理由2:ゴキブリの常識を覆す!飛ばない・壁を登らないおとなしい性格
多くの人がゴキブリを恐れる理由の一つに、予測不能な素早い動きと、突然飛んでくる恐怖が挙げられます。しかし、サツマゴキブリはその心配がほとんどありません。なぜなら、サツマゴキブリの翅は退化しており、飛ぶことができないのです。 さらに、ツルツルした壁を登ることも苦手としています。
この「飛ばない」「壁を登らない」という特性は、飼育する上で非常に大きなメリットとなります。万が一ケースから脱走してしまっても、部屋の天井に張り付いていたり、突然こちらに向かって飛んでくるという悪夢のような事態は避けられます。性格もおとなしく、物陰に隠れていることを好むため、非常に扱いやすいゴキブリと言えるでしょう。 このおっとりとした性格が、ペットとしての安心感につながっています。
理由3:臭いがほとんどなく衛生的
ゴキブリと聞くと、不潔な場所を好み、独特の嫌な臭いを放つイメージがあります。しかし、サツマゴキブリは主に森林の落ち葉や朽木の下に生息する「森林性」のゴキブリです。 そのため、人家に侵入して病原菌を媒介するような、いわゆる「衛生害虫」とは少し異なります。
もちろん、ゴキブリである以上、アレルギーの原因となる可能性はゼロではありませんが、適切な環境で飼育していれば、不快な臭いを放つことはほとんどありません。 飼育ケース内を清潔に保つことで、衛生的な状態を維持することが可能です。ゴキブリ特有の臭いが苦手な方でも、安心して飼育に挑戦できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
理由4:ゆっくりとした愛嬌のある動き
「カサカサッ!」という素早い動きも、ゴキブリが嫌われる要因の一つです。しかし、サツマゴキブリの動きは非常にゆっくりとしています。まるでダンゴムシや三葉虫を彷彿とさせるような、のんびりとした動きは、見ていて飽きません。 餌を食べる時や、シェルターに隠れる時の健気な姿には、思わず愛着が湧いてしまうほどです。
このスローモーな動きは、ハンドリング(手に乗せること)を試みる際にも安心感を与えてくれます。もちろん、無理に触ることはストレスになるため推奨されませんが、そのおっとりとした挙動は、一般的なゴキブリに対する恐怖心を和らげてくれるでしょう。 この愛嬌のある動きが、「かわいい」と感じるポイントの一つなのです。
理由5:ダンゴムシみたい?愛らしい丸いフォルム
サツマゴキブリは、一般的なゴキブリに見られる平べったく細長い体型とは異なり、小判型で丸みを帯びたフォルムをしています。 このずんぐりとした体型は、どこかユーモラスで愛らしく、多くの人に「かわいい」という印象を与えます。 危険を感じると、体を丸めて防御姿勢をとることがあり、その姿はまさにダンゴムシのようです。
この独特の形状は、ゴキブリに対する先入観を良い意味で裏切ってくれます。黒光りする丸い体と、ちょこちょこと動く短い脚の組み合わせは、昆虫好きだけでなく、これまで虫に興味がなかった人の心さえも掴む不思議な魅力を持っているのです。
サツマゴキブリってどんな生き物?基本的な生態を知ろう

その可愛らしさからペットとして注目を集めるサツマゴキブリですが、一体どのような生き物なのでしょうか。ここでは、サツマゴキブリの基本的な生態について解説します。彼らのことをもっと深く知ることで、さらに魅力的に感じられるはずです。飼育を検討している方はもちろん、純粋に興味がある方もぜひご覧ください。
- 生息地と特徴
- 寿命と大きさ
- 食性(何を食べるの?
- 一般的なゴキブリとの決定的な違いは「害虫」なの?
生息地と特徴
サツマゴキブリは、その名の通り、元々は九州の薩摩地方を中心に、四国や南西諸島などの暖かい地域に分布しています。 主に森林の落ち葉の下や、朽木、岩石の隙間といった湿度の高い場所を好んで生息する野外性のゴキブリです。 近年では、植木や木材の輸送に伴って生息域を広げ、本州の一部でもその姿が確認されるようになりました。
最大の特徴は、成虫になっても翅が退化して鱗状になっている点です。 そのため飛ぶことはできません。体は光沢のある黒色で、小判のような丸い形をしています。 このように、私たちが普段家の中で遭遇するクロゴキブリやチャバネゴキブリとは、見た目も生態も大きく異なるのです。
寿命と大きさ
サツマゴキブリの大きさは、体長25mmから40mmほどで、クロゴキブリと同じくらいか、少し大きいくらいです。 一般的にメスの方がオスよりも大きい傾向にあります。 卵から孵った幼虫は、脱皮を繰り返しながら成長していきます。
寿命については、一般的なクロゴキブリが約2年であるのに対し、飼育環境下での正確な寿命は一概には言えませんが、他のゴキブリと同様に1年から数年程度と考えられます。 適切な温度と湿度、そして栄養のある餌を与えることで、元気に長生きさせることが可能です。彼らの成長過程をじっくりと観察できるのも、飼育の醍醐味の一つと言えるでしょう。
食性(何を食べるの?)
サツマゴキブリは雑食性で、自然界では主に朽木や落ち葉などの腐った植物質を食べています。 この食性が、森林の生態系において分解者としての重要な役割を担っていることを示しています。
飼育下では、非常に幅広いものを食べます。例えば、昆虫ゼリーやドッグフード、キャットフード、熱帯魚の餌といったペットフードはもちろん、野菜くずや果物なども喜んで食べます。 基本的に何でも食べるため、餌の準備に困ることは少ないでしょう。 ただし、栄養バランスを考えて、様々な種類の餌を組み合わせて与えることが、健康に育てるためのコツです。
一般的なゴキブリとの決定的な違いは「害虫」なの?
「ゴキブリ」と聞くと、多くの人が「害虫」という言葉を連想するでしょう。実際に、クロゴキブリやチャバネゴキブリは、病原菌を媒介する「衛生害虫」として知られています。 では、サツマゴキブリはどうなのでしょうか。
結論から言うと、サツマゴキブリも分類上は「不快害虫」や「衛生害虫」に含まれます。 なぜなら、ゴキブリである以上、体に雑菌を保有している可能性があり、その死骸や糞はアレルギーの原因(アレルゲン)になることがあるからです。
しかし、決定的な違いは、その生態にあります。サツマゴキブリは主に屋外の森林で生活しており、人家に侵入して台所を徘徊するようなことは滅多にありません。 そのため、クロゴキブリなどと比べて、人間社会に直接的な害をもたらす機会は極めて少ないと言えます。ペットとして適切に管理された環境で飼育する限り、過度に「害虫」として恐れる必要はないでしょう。
サツマゴキブリと暮らそう!飼育方法をステップバイステップで解説

サツマゴキブリの魅力に惹かれ、「自分も飼ってみたい!」と思った方もいるのではないでしょうか。ここでは、サツマゴキブリをペットとして迎えるための具体的な飼育方法を、ステップバイステップで詳しく解説します。必要なものから日々の世話まで、これさえ読めば初心者でも安心してサツマゴキブリとの生活をスタートできます。
- どこで出会える?販売場所と値段の相場
- これだけ揃えればOK!飼育に必要なものリスト
- 餌の種類と与え方のコツ
- 長生きの秘訣!最適な温度と湿度管理
どこで出会える?販売場所と値段の相場
サツマゴキブリは、ペットショップや爬虫類専門店、昆虫専門店などで販売されていることがあります。また、オンラインショップやオークションサイト、フリマアプリなどでも取引されています。 特に、珍しいペットローチ(ペット用のゴキブリ)を扱っているお店では、見つけやすいでしょう。
値段の相場は、1匹あたり数百円から1,000円前後が一般的です。 幼虫や成虫、ペアなど、販売形態によって価格は変動します。例えば、オークションサイトでは10匹セットで1,000円から2,000円程度で落札されている例もあります。 比較的安価で手に入れやすいのも、ペットとして始めやすい理由の一つです。ただし、生体の購入になるため、信頼できる販売元から購入することをおすすめします。
これだけ揃えればOK!飼育に必要なものリスト
サツマゴキブリの飼育は、特別な設備を必要とせず、比較的シンプルです。まずは以下のものを揃えましょう。
- 飼育ケース: プラケースや昆虫飼育用のケースで十分です。壁を登れないため、高さはそれほど必要ありませんが、脱走防止のために蓋がしっかりと閉まるものを選びましょう。
- 床材: ヤシガラ土や腐葉土、昆虫マットなどがおすすめです。 サツマゴキブリは潜ることを好むため、少し厚めに敷いてあげると落ち着きます。
- シェルター(隠れ家): 樹皮や落ち葉、卵パック、植木鉢のかけらなどを入れてあげましょう。 臆病な性格なので、隠れる場所があるとストレスが軽減されます。
- 餌皿・水入れ: 餌が床材と混ざらないように浅いお皿を置くと衛生的です。水入れは、溺れないように浅いものにするか、水を含ませたスポンジや脱脂綿を置くのが安全です。
これらの基本的なアイテムは、ホームセンターやペットショップで手軽に揃えることができます。
餌の種類と与え方のコツ
前述の通り、サツマゴキブリは雑食性で何でもよく食べます。飼育下では、以下のようなものをバランス良く与えるのが理想です。
- 主食: ドッグフード、キャットフード、ラビットフード、鯉の餌などの固形飼料は、栄養価が高く主食として適しています。
- 副食: ニンジンやリンゴ、バナナなどの野菜や果物、昆虫ゼリーなども喜びます。 水分補給にもなります。
- その他: カルシウム補給のために、カトルボーン(イカの甲)などを入れておくのも良いでしょう。
餌を与える頻度は、2〜3日に1回程度で十分です。食べ残しはカビやダニの原因になるため、こまめに取り除き、常に清潔な状態を保つことが大切です。 特に昆虫ゼリーはカビやすいので注意が必要です。 様々な餌を試してみて、彼らの好みを探るのも飼育の楽しみの一つです。
長生きの秘訣!最適な温度と湿度管理
サツマゴキブリは元々暖かい地域の生き物なので、温度と湿度の管理が健康に飼育する上で非常に重要です。
最適な温度は22℃〜28℃程度です。 日本の一般的な室内であれば、冬場以外は特別な加温は必要ない場合が多いです。しかし、冬場に気温が10℃以下になるような環境では、活動が鈍り弱ってしまう可能性があります。 その場合は、パネルヒーターなどをケースの下に敷いて保温してあげましょう。
また、湿度も重要で、乾燥しすぎないように注意が必要です。床材が常に少し湿っている状態を保つのが理想です。定期的に霧吹きでケース内を湿らせてあげましょう。ただし、蒸れすぎるとカビやダニが発生しやすくなるため、通気性の良いケースを選ぶことも大切です。 適切な温湿度管理が、サツマゴキブリを元気に長生きさせる秘訣です。
飼育前に知っておきたい!サツマゴキブリとの暮らしの注意点

魅力あふれるサツマゴキブリですが、生き物を飼う以上、知っておくべき注意点も存在します。ペットとして迎える前に、これらのポイントをしっかりと理解し、責任を持って飼育できるか考えましょう。ここでは、サツマゴキブリとの暮らしにおける3つの重要な注意点を解説します。
- 脱走対策は万全に!ケースの選び方と工夫
- 繁殖力は高い?増えすぎないための管理方法
- アレルギーの可能性はゼロではない
脱走対策は万全に!ケースの選び方と工夫
サツマゴキブリは飛ぶことができず、ツルツルした壁を登るのも苦手ですが、それでも脱走対策は必須です。特に幼体は非常に小さく、わずかな隙間からでも抜け出してしまう可能性があります。飼育ケースは、蓋がしっかりと閉まり、通気口が小さく、隙間のないものを選びましょう。
念には念を入れるなら、ケースと蓋の間に不織布を挟んだり、ケースの上部にワセリンや炭酸カルシウムを塗って滑りやすくしておくのも効果的な方法です。 万が一脱走してしまった場合、家族や同居人に不快な思いをさせてしまう可能性があります。責任ある飼育者として、脱走させないための工夫を怠らないようにしましょう。
繁殖力は高い?増えすぎないための管理方法
サツマゴキブリは、他のゴキブリと比較すると繁殖力は低いとされています。 しかし、飼育環境が適していれば、もちろん繁殖します。サツマゴキブリは「卵胎生」という少し変わった繁殖方法をとります。メスは一度体外に卵(卵鞘)を出した後、再び体内に戻して、お腹の中で孵化させてから幼虫を産みます。
この方法のため、飼育下でも比較的容易に繁殖します。 最初は数匹だったのが、気づいたらケース内が幼虫でいっぱい…ということもあり得ます。もし繁殖を望まない場合は、オスとメスを分けて飼育するのが最も確実な方法です。増えすぎて管理できなくなる前に、計画的な飼育を心がけましょう。
アレルギーの可能性はゼロではない
サツマゴキブリは森林性で比較的クリーンなイメージがありますが、ゴキブリである以上、アレルギーの原因となるアレルゲンを持っています。 具体的には、死骸や糞が乾燥して粉末状になり、それを吸い込むことで喘息などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
特に、元々アレルギー体質の方や喘息の持病がある方は注意が必要です。飼育する際は、ケースの掃除をこまめに行い、常に清潔な環境を保つことが重要です。また、掃除の際にはマスクを着用するなど、アレルゲンを吸い込まないための対策を講じることをお勧めします。ペットとしてのかわいらしさだけでなく、こうしたリスクも理解した上で飼育を判断しましょう。
もっと知りたい!サツマゴキブリに関するよくある質問

ここでは、サツマゴキブリに関して多くの人が抱く疑問に、Q&A形式でお答えします。さらに深く知ることで、サツマゴキブリへの理解と愛情が深まるはずです。
サツマゴキブリは鳴きますか?
いいえ、サツマゴキブリは鳴きません。昆虫の中にはスズムシやコオロギのように鳴いてコミュニケーションをとる種もいますが、サツマゴキブリに発音器官はありません。非常に静かなペットと言えるでしょう。ただし、近縁種であるマダガスカルオオゴキブリは、危険を感じると「シュー」という威嚇音を出すことが知られています。
ハンドリング(手で触る)はできますか?
はい、可能です。サツマゴキブリはおとなしく、動きもゆっくりなため、ハンドリングは比較的容易です。 しかし、生き物にとって触られることはストレスになる可能性があります。また、人間の体温は彼らにとって高温すぎる場合もあります。ハンドリングを行う際は、虫を驚かせないようにそっと手に乗せ、短時間で終えるようにしましょう。そして、触った後は必ず手を洗うことを忘れないでください。
オスメスの見分け方はありますか?
はい、成虫であれば見分けることが可能です。最も分かりやすい違いは、お尻の先の形です。オスは腹端に突起がありますが、メスにはありません。また、一般的にメスの方がオスよりも一回り体が大きい傾向にあります。 繁殖を考えている場合は、この点に注目してペアを揃えると良いでしょう。
漢方薬になるって本当ですか?
はい、本当です。中国では、サツマゴキブリのメスを乾燥させたものが「庶虫(シャチュウ)」という名前の生薬として利用されています。 主に血の巡りを良くする効果があるとされ、古くから漢方薬の材料として用いられてきました。 このように、文化によっては薬としても重宝される、意外な一面を持っているのです。
幼虫は水中で生活するって本当ですか?
これは誤った情報です。かつて一部の図鑑などで「サツマゴキブリの幼虫は水生」と記載されていたことがありましたが、これは間違いであることが指摘されています。 サツマゴキブリは、幼虫も成虫も陸上で生活します。湿った環境を好むため、水辺で見られることはありますが、水中で生活することはありません。
まとめ

- サツマゴキブリは「かわいい」と評判のペットローチです。
- 漆黒の美しい体と丸いフォルムが魅力です。
- 翅が退化しており、飛ぶことができません。
- ツルツルした壁を登るのが苦手でおとなしい性格です。
- 森林性で、不快な臭いはほとんどありません。
- 動きはゆっくりで、見ていて愛嬌があります。
- 主な生息地は九州南部などの暖かい地域です。
- 体長は25mmから40mmほどになります。
- 雑食性で、飼育下ではペットフードや野菜などを食べます。
- 分類上は害虫ですが、人家への侵入は稀です。
- ペットショップや通販で1匹数百円から購入可能です。
- 飼育にはケース、床材、シェルターなどが必要です。
- 最適な飼育温度は22℃から28℃程度です。
- 脱走防止と、増えすぎないための管理が重要です。
- 糞や死骸はアレルギーの原因になる可能性があります。