使わなくなったプリンターを処分したいけれど、「燃えないゴミとして出していいのか」「どうやって捨てればいいのか」と悩んでいませんか?プリンターは、多くの自治体で一般的な「燃えないゴミ」とは異なる分別が求められる家電製品です。誤った方法で処分すると、回収してもらえないだけでなく、環境への負荷や個人情報漏洩のリスクも高まります。
本記事では、プリンターの正しい処分方法を詳しく解説します。自治体のルールから、メーカー回収、リサイクル、そして処分前の重要な注意点まで、あなたの疑問を解決し、安心してプリンターを手放すための具体的な方法をご紹介します。
プリンターは「燃えないゴミ」では出せない?

多くの人が「プリンターは燃えないゴミなのでは?」と考えがちですが、実は多くの自治体でプリンターは「燃えないゴミ」として出すことができません。これは、プリンターが単なるゴミではなく、貴重な資源や有害物質を含む複雑な製品であるためです。
多くの自治体でプリンターは「燃えないゴミ」ではない
プリンターは、そのサイズや含まれる素材の多様性から、多くの自治体で「燃えないゴミ」とは異なる分別区分に指定されています。例えば、東京都世田谷区では、最も長い辺が30cm以下のプリンターは不燃ゴミとして出せるものの、それ以上のサイズは粗大ゴミとなります。神奈川県藤沢市では、一般的なパソコン用プリンターは大型ゴミ(粗大ゴミ)ですが、年賀状印刷プリンターやデジカメ写真プリンターは不燃ゴミとして扱われるなど、自治体によってルールが大きく異なります。
そのため、お住まいの地域の自治体のホームページやゴミ分別ガイドで、プリンターの分類を事前に確認することが非常に重要です。確認を怠ると、回収されずに残されてしまったり、追加費用が発生したりする可能性もあります。
プリンターが「燃えないゴミ」として扱われない理由
プリンターが「燃えないゴミ」として扱われない主な理由は、以下の2点にあります。
- 小型家電リサイクル法の対象品目であるため: プリンターは「小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律)」の対象品目です。この法律は、家電製品に含まれる鉄、アルミニウム、レアメタルなどの有用な資源をリサイクルし、廃棄物を減らすことを目的として2013年4月1日から施行されました。 プリンターを適切にリサイクルすることで、これらの貴重な資源を再利用し、環境保護に貢献できます。
- 有害物質や複雑な素材が含まれているため: プリンターには、プラスチック、金属、ガラスなど様々な素材が使われており、中には鉛やカドミウムといった有害物質が含まれている部品もあります。これらを不適切な方法で処分すると、土壌や水質汚染の原因となる可能性があります。そのため、専門的な処理が必要とされ、燃えないゴミとして一括りに処分することは推奨されていません。
これらの理由から、プリンターの処分には、自治体が定めるルールやリサイクル制度に沿った適切な方法を選ぶことが求められます。
プリンターの主な処分方法一覧

プリンターを処分する方法は一つではありません。状態やサイズ、費用、手間などを考慮して、ご自身に最適な方法を選ぶことが大切です。ここでは、主な処分方法を詳しくご紹介します。
自治体の回収サービスを利用する
多くの自治体では、プリンターの回収サービスを提供しています。主に「粗大ゴミ」として回収されるか、「小型家電リサイクルボックス」を利用するかのどちらかです。
粗大ゴミとして処分する進め方
プリンターを粗大ゴミとして処分する場合、多くの自治体で事前の申し込みが必要です。一般的には、電話やインターネットで粗大ゴミ受付センターに申し込み、回収日時と場所、そして手数料を確認します。手数料は数百円から千円程度が目安で、自治体指定の「粗大ゴミ処理券」を購入してプリンターに貼り付け、指定された収集日に指定の場所へ出す進め方となります。
例えば、京都市では高さ30cm×横40cm×奥行40cm以内のプリンターは小型家電リサイクルボックスで回収可能ですが、それ以上のサイズは「大型ごみ」として扱われ、400円の処理手数料券が必要です。 また、世田谷区では、最も長い辺が30cmを超えるプリンターは粗大ゴミに該当し、重量に応じて料金が変動します。
この方法は比較的安価に処分できるメリットがありますが、申し込みや処理券の購入、回収場所への運搬など、手間がかかる点がデメリットです。
小型家電リサイクルボックスを利用する進め方
プリンターは小型家電リサイクル法の対象品目であるため、自治体が設置している小型家電リサイクルボックスを利用して処分することも可能です。 このボックスは、公共施設や家電量販店などに常設されており、回収日を待たずに処分できる手軽さが魅力です。
ボックスの投入口に入るサイズのプリンターであれば、無料で回収してもらえることが多いです。 例えば、札幌市では、ご家庭で不用になった家電製品と付属品(コード類、リモコン、アダプタなど)を無料で回収し、有用金属をリサイクルしています。 ただし、回収対象となるサイズや品目は自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。
メーカーや販売店に回収を依頼する
新しいプリンターへの買い替えを検討している場合や、確実にリサイクルしたい場合は、メーカーや家電量販店の回収サービスを利用するのも良い方法です。
メーカーによる回収サービス
一部のプリンターメーカーでは、自社製品の回収サービスを提供しています。これは、環境保護や資源の有効活用を目的とした取り組みで、使用済みのプリンターをメーカーが責任を持って回収し、リサイクルするものです。 例えば、ブラザーでは、機種番号からサイズ区分や処分方法を確認できるページを用意しており、不安な場合はメーカーの情報をチェックしてから処分方法を決めることを推奨しています。
ただし、メーカーによっては回収対象となる機種が限定されていたり、回収費用が発生したりする場合があります。特に業務用プリンターは、産業廃棄物としてメーカーが有償で回収するケースが多いです。 事前にメーカーのウェブサイトを確認するか、直接問い合わせて詳細を確認しましょう。
家電量販店の下取り・回収サービス
多くの家電量販店では、新しいプリンターを購入する際の下取りサービスや、不要になったプリンターの有料回収を行っています。 下取りサービスを利用すれば、新しい製品購入時の割引やポイント付与などの特典が得られることもあり、買い替えと処分を一度に済ませられる便利さがあります。
回収費用は店舗やプリンターの大きさによって異なりますが、一般的には1,000円程度が目安です。 例えば、ヤマダ電機やケーズデンキでは、店頭持ち込みの場合、1,100円(税込)で回収しているケースが見られます。 新しいプリンターを購入しない場合でも、有料で引き取りのみに対応している店舗もありますので、最寄りの家電量販店に問い合わせてみることをおすすめします。
不用品回収業者に依頼する
プリンター以外にも処分したいものが複数ある場合や、手間をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。不用品回収業者は、家具や家電など様々な品目をまとめて引き取ってくれるため、引っ越しや大掃除の際に便利です。
業者によっては、プリンター内のデータ消去まで対応してくれるところもあります。 ただし、中には不当な高額請求を行ったり、不法投棄をしたりする悪質な業者も存在するため、業者選びには注意が必要です。自治体に登録されているか、口コミ評価の高い業者であるかを確認することが大切です。
宅配回収サービスを利用する
自宅から手軽にプリンターを処分したい場合は、宅配回収サービスが便利です。これは、指定の箱にプリンターを梱包し、宅配業者に集荷を依頼する進め方です。一部のサービスでは、パソコンと一緒にプリンターを回収する場合、無料で利用できることもあります。
宅配回収サービスは、忙しい方や、プリンターを自分で運搬するのが難しい方にとって、非常に便利な選択肢です。ただし、回収対象となるサイズや重量に制限がある場合があるため、事前にサービス提供会社のウェブサイトで詳細を確認しましょう。
フリマアプリやリサイクルショップで売却する
まだ使えるプリンターであれば、フリマアプリやネットオークションで売却したり、リサイクルショップに買い取ってもらったりすることも可能です。この方法であれば、処分費用がかからないだけでなく、思わぬ収入になる可能性もあります。
特に、購入から3年以内の比較的新しい機種や、国内大手メーカーのレーザー式プリンターなどは需要が高く、高値で買い取ってもらえることがあります。 売却する際は、事前に動作確認や清掃を行い、付属品を揃えておくことが、スムーズな取引のコツです。 ただし、個人間取引ではトラブルにつながるおそれもあるため、利用するアプリやサイトの規約には目を通しておきましょう。
プリンター処分前の重要な注意点

プリンターを処分する前に、必ず確認しておくべき重要な点がいくつかあります。これらの注意点を怠ると、情報漏洩や環境問題につながる可能性があるため、しっかりと確認しましょう。
個人情報のデータ消去は必須
多くのプリンター、特に複合機には、印刷履歴やスキャンデータ、FAXの送受信履歴などが内部メモリやハードディスクに保存されている場合があります。これらのデータには、個人情報や機密情報が含まれている可能性があり、そのまま処分すると情報漏洩のリスクがあります。
処分前には、必ずプリンターの設定メニューからデータの完全消去を行いましょう。工場出荷時の設定にリセットする、内部メモリを初期化するなどの進め方があります。 データ消去の方法はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認するか、メーカーのサポートに問い合わせるのが確実です。 また、USBメモリやSDカードなどの外部メモリが挿しっぱなしになっていないかも、忘れずに確認してください。
インクカートリッジは必ず取り外す
プリンターを処分する際は、装着されているインクカートリッジやトナーカートリッジを必ず本体から取り外す必要があります。 これらのカートリッジには、インクやトナーが残っている場合があり、そのまま処分すると液漏れや環境汚染の原因となる可能性があります。
取り外したインクカートリッジは、多くの自治体で「燃えるゴミ」または「燃えないゴミ」として処分できますが、メーカーや家電量販店、郵便局などに設置されている回収ボックスを利用してリサイクルするのがおすすめです。 「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」など、プリンターメーカーが共同で運営する回収・再資源化活動もあります。
回収ボックスでは、著しい破損や改造がない限り、インクが残っていても回収可能な場合が多いです。 回収ボックスの設置場所は、プロジェクトの公式サイトで検索できます。
液漏れを防ぐため、インク噴出口を厚手のティッシュで覆い、ビニール袋で二重に梱包してから回収に出すとより安心です。
プリンターのサイズや種類を確認する
プリンターの処分方法は、そのサイズや種類(インクジェット、レーザー、複合機など)、そして家庭用か業務用かによって大きく異なります。
- 家庭用プリンター: 一般的に小型から中型サイズで、自治体の粗大ゴミや小型家電リサイクル、不燃ゴミとして処分できることが多いです。
- 業務用プリンター: 大型で、事業活動に伴って排出されるため「産業廃棄物」に分類されます。 産業廃棄物の処理は法律で義務付けられており、許可を受けた専門業者に依頼する必要があります。 個人で処分しようとすると、法律違反になる可能性があるので注意が必要です。
処分を検討する際は、まずご自身のプリンターがどの分類に該当するかを確認し、それぞれのルールに沿った方法を選ぶことが重要です。
よくある質問

- プリンターは何ゴミですか?
- プリンターは小型家電リサイクル法の対象ですか?
- プリンターのインクは燃えるゴミですか?
- プリンターは無料で処分できますか?
- プリンターを捨てる時、データは消去すべきですか?
- プリンターの回収ボックスはどこにありますか?
- 古いプリンターはどこで引き取ってくれますか?
- プリンターを粗大ゴミで出すには?
プリンターは何ゴミですか?
プリンターは、多くの自治体で「燃えないゴミ」ではなく、主に「粗大ゴミ」または「小型家電リサイクル」の対象となります。 自治体によっては、小型のプリンターを「不燃ゴミ」として回収している場合もありますが、ルールは地域によって大きく異なるため、お住まいの自治体のホームページで確認することが大切です。
プリンターは小型家電リサイクル法の対象ですか?
はい、プリンターは「小型家電リサイクル法(使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律)」の対象品目です。 この法律に基づき、自治体が設置する回収ボックスやイベント回収などを利用してリサイクルできます。
プリンターのインクは燃えるゴミですか?
インクカートリッジは、多くの自治体で「燃えるゴミ」または「燃えないゴミ」として処分できます。 しかし、メーカーや家電量販店、郵便局などに設置されている回収ボックスを利用してリサイクルすることが推奨されています。 環境負荷を減らすためにも、リサイクルへの協力が望ましいです。
プリンターは無料で処分できますか?
はい、プリンターを無料で処分できる方法はいくつかあります。例えば、自治体の小型家電リサイクルボックスへの投入、まだ使えるプリンターをフリマアプリやリサイクルショップで売却する、一部のメーカーや家電量販店の下取りサービスを利用するなどが挙げられます。 ただし、条件や回収対象が限定される場合があるため、事前に確認が必要です。
プリンターを捨てる時、データは消去すべきですか?
はい、プリンターを捨てる際は、必ず内部のデータを消去すべきです。 特に複合機などには、印刷履歴やスキャンデータ、FAXの送受信履歴などの個人情報や機密情報が保存されている可能性があり、情報漏洩のリスクがあります。 工場出荷時の設定にリセットするなどの進め方で、データを完全に消去しましょう。
プリンターの回収ボックスはどこにありますか?
プリンターの回収ボックスは、主に公共施設、家電量販店、一部のスーパーマーケットや郵便局などに設置されています。 「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の公式サイトなどで、全国の回収ボックス設置場所を検索できます。
古いプリンターはどこで引き取ってくれますか?
古いプリンターは、自治体の粗大ゴミ回収や小型家電リサイクル、家電量販店の下取り・回収サービス、不用品回収業者、宅配回収サービスなどで引き取ってもらえます。 まだ使える状態であれば、リサイクルショップやフリマアプリで売却することも可能です。
プリンターを粗大ゴミで出すには?
プリンターを粗大ゴミで出すには、まずお住まいの自治体の粗大ゴミ受付センターに電話かインターネットで申し込みます。次に、指定された手数料分の粗大ゴミ処理券を購入し、プリンターに貼り付けます。最後に、指定された収集日に指定の場所へプリンターを出す進め方となります。 費用や進め方は自治体によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。
まとめ
- プリンターは多くの自治体で「燃えないゴミ」としては出せません。
- プリンターは「小型家電リサイクル法」の対象品目です。
- 主な処分方法には、自治体の粗大ゴミ回収や小型家電リサイクルがあります。
- メーカーや家電量販店での下取り・回収サービスも利用できます。
- 不用品回収業者や宅配回収サービスも便利な選択肢です。
- まだ使えるプリンターは、フリマアプリやリサイクルショップで売却可能です。
- 処分前には、必ずプリンター内の個人データを完全に消去しましょう。
- インクカートリッジは本体から取り外し、回収ボックスでリサイクルするのがおすすめです。
- 業務用プリンターは「産業廃棄物」として専門業者に依頼が必要です。
- 自治体によって処分ルールが異なるため、必ず事前に確認しましょう。
- 無料で処分できる方法もいくつか存在します。
- プリンターのサイズや種類によって最適な処分方法を選びましょう。
- 環境保護と情報漏洩防止のため、適切な処分が求められます。
- 回収ボックスは公共施設や家電量販店、郵便局に設置されています。
- 粗大ゴミとして出す場合は、事前申し込みと手数料が必要です。