「初めてのインド出張、何を持っていけばいいんだろう…」「お腹を壊さないか心配…」「現地の気候や文化に合う服装がわからない」そんな不安を抱えていませんか?独特の文化と環境を持つインドへの出張は、事前の準備が成功の鍵を握ります。持ち物一つで、現地での快適さや仕事のパフォーマンスが大きく変わることも。本記事では、インド出張を何度も経験した筆者が、絶対に外せない必需品から、あると格段に快適になる便利グッズ、さらには女性ならではの持ち物まで、具体的なチェックリスト形式で徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのインド出張の不安は解消され、万全の準備で仕事に集中できるはずです。
【最重要】インド出張の持ち物 これだけは絶対に外せない必需品リスト

インド出張を成功させるためには、まず基本となる持ち物を完璧に揃えることが不可欠です。これらを忘れると、入国できなかったり、現地で思わぬトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。パスポートやビザといった基本的な書類から、インドの特殊な事情を考慮したアイテムまで、絶対に忘れてはならない必需品をリストアップしました。出発前の最終チェックに必ず役立ててください。
この章では、以下の必需品について詳しく解説します。
- パスポート・ビザ・航空券など貴重品類
- 現金(日本円・米ドル・インドルピー)とクレジットカード
- 海外旅行保険証
- 常備薬と応急処置セット
パスポート・ビザ・航空券など貴重品類
インドへの渡航において、パスポート、ビザ、航空券(eチケット控え)は生命線とも言える最も重要な書類です。これらがなければ、そもそもインドに入国することができません。
まず、パスポートの有効期限を確認しましょう。インド入国時には、パスポートの残存有効期間が6か月以上必要です。 これを満たしていないと、搭乗手続きすらできない可能性がありますので、必ず事前に確認し、必要であれば更新手続きを行ってください。
次にビザです。日本のパスポートを持っていても、インドへの入国には事前のビザ取得が必須です。 ビジネス目的の場合は、e-Business Visaなどをオンラインで申請・取得しておくのが一般的です。 申請には時間がかかることもあるため、出張が決まったらすぐに手続きを始めましょう。
航空券やホテルの予約確認書も、紙で印刷したものと、スマートフォンやクラウド上にもデータを保存しておくことを強くおすすめします。 入国審査で提示を求められることがあるほか、万が一のスマホの紛失や故障に備えることができます。 パスポートやビザも同様に、コピーとデータ(写真など)の両方で控えを持っておくと、紛失時の再発行手続きがスムーズになります。
現金(日本円・米ドル・インドルピー)とクレジットカード
インドでは都市部のホテルやレストラン、大きな商店などでクレジットカードが利用できますが、ローカルな食堂や小さなお店、タクシーなどでは現金しか使えない場面もまだまだ多くあります。 そのため、クレジットカードと現金をバランス良く用意することが重要です。
クレジットカードは、VISAやMastercardといった国際ブランドのものを複数枚持っていくと安心です。一枚が磁気不良や何らかの理由で使えなくなる事態も想定しておきましょう。
現金については、インドルピーはインドからの持ち出しが制限されているため、日本国内の銀行や空港で両替することはできません。 そのため、日本円や米ドルを現地に持っていき、インドの空港や市内の両替所でインドルピーに両替する必要があります。到着後すぐに必要になる交通費や食費のために、まずは空港で少額を両替しておくのがおすすめです。両替した際は、その場で金額が正しいか、破れたり汚れたりした紙幣がないかを必ず確認してください。 状態の悪い紙幣は、店で受け取りを拒否されることがあります。
海外旅行保険証
慣れない環境での体調不良や、予期せぬ事故、盗難などのトラブルは海外出張にはつきものです。インドでは医療費が高額になるケースもあるため、海外旅行保険への加入は必須と考えてください。
保険に加入していれば、キャッシュレスで治療が受けられる病院を紹介してもらえたり、盗難に遭った際の損害を補償してもらえたりと、万が一の時に大きな助けとなります。クレジットカードに付帯している保険もありますが、補償内容や適用条件(旅行代金をそのカードで支払っているかなど)を事前にしっかり確認しておきましょう。
保険証券や緊急連絡先は、紙で印刷したものと、スマートフォンなどの電子データの両方で携帯しておくと、いざという時に慌てずに行動できます。
常備薬と応急処置セット
インド出張で最も懸念されることの一つが健康問題です。特に、水や食事の違いからお腹を壊すことは「インドの洗礼」とも言われるほどよくある話です。 そのため、普段から飲み慣れている常備薬は必ず日本から持参しましょう。
具体的には、以下の薬があると安心です。
- 整腸剤、下痢止め: ビオフェルミンや正露丸など。 日本の薬が効かない強力な細菌性の下痢の場合は、現地の薬の方が効果的なこともありますが、まずは使い慣れた薬で対処するのが基本です。
- 解熱鎮痛剤: 頭痛や発熱に備えて。ただし、蚊が媒介するデング熱の可能性がある場合、アスピリン系の解熱剤は出血傾向を助長する危険があるため、アセトアミノフェン系のものが推奨されます。
- 風邪薬、胃腸薬: 環境の変化で体調を崩しやすいため、総合感冒薬や胃薬も持っていくと安心です。
- 絆創膏、消毒液: 小さな切り傷などから感染症になるのを防ぐため。
これらの薬は、すぐに取り出せるように手荷物に入れておくことをおすすめします。
【お腹の心配無用】インド出張に必須の薬・衛生用品

インドの衛生環境は日本と大きく異なります。水道水は飲めず、大気汚染や感染症のリスクも考慮しなければなりません。 出張中の体調を万全に保ち、仕事に集中するためには、薬だけでなく衛生用品の準備が極めて重要です。ここでは、インドの環境に特化した、必ず持っていくべき薬と衛生用品を詳しく解説します。
この章で紹介する、あなたの健康を守るためのアイテムはこちらです。
- 整腸剤・下痢止めは日本のものを
- 除菌ティッシュ・アルコールジェル
- マスク(大量に)
- トイレットペーパー・ポケットティッシュ
- 虫除けスプレー・かゆみ止め
整腸剤・下痢止めは日本のものを
インド出張経験者の多くが口を揃えて言うのが「お腹の対策」の重要性です。慣れないスパイスや油、水質の変化により、多くの日本人がお腹の不調を経験します。 そのため、整腸剤と下痢止めは、必ず日本から持参してください。
日常的なお腹の不調を防ぐためには、食後にビオフェルミンなどの整腸剤を服用し、腸内環境を整えておくのが効果的です。それでも下痢になってしまった場合に備え、正露丸やストッパのような即効性のある下痢止めも必須アイテムです。
ただし、注意点もあります。細菌性の激しい下痢の場合、無理に下痢を止めると体内に菌を留めてしまい、かえって回復を遅らせることがあります。 一度体内のものを出し切ることも重要です。また、日本の薬で改善しない場合は、現地の薬局で薬を購入することも選択肢の一つですが、まずは信頼できる日本の薬で備えることが基本です。
除菌ティッシュ・アルコールジェル
インドでは、衛生的な手洗い場がすぐに見つからないことも少なくありません。 食事の前や、外出先で何かを触った後など、こまめに手を清潔に保つために、除菌ウェットティッシュと携帯用のアルコール消毒ジェルは必需品です。
特に、屋台やローカルなレストランで食事をする際には、テーブルやカトラリー(スプーンやフォーク)が汚れていることもあります。 そんな時にサッと拭ける除菌ティッシュがあると非常に安心です。アルコールジェルは、食事の直前に手を消毒するのに便利で、感染症予防の観点からも非常に重要です。
滞在日数に合わせて、十分な量を持っていくことをおすすめします。カバンの中に一つ、スーツケースに予備をいくつか、というように分けて持っていくと良いでしょう。
マスク(大量に)
インドの都市部、特にデリーなどの北インドでは、交通量の多さによる排気ガスや砂埃がひどく、大気汚染が深刻な問題となっています。 特に乾季(11月頃から)には、PM2.5の濃度が非常に高くなることがあります。
健康被害を防ぐため、また、埃っぽい環境での喉の不快感を和らげるためにも、マスクは必須です。普通の不織布マスクでも効果はありますが、大気汚染がひどい時期や地域に渡航する場合は、「N95」規格のような高性能なマスクを持参するとより安心です。
マスクは汚れやすいため、滞在日数分よりも多めに、毎日交換できるだけの量を持っていくことを強く推奨します。個包装になっているタイプだと衛生的に持ち運べて便利です。
トイレットペーパー・ポケットティッシュ
日本では当たり前に備え付けられているトイレットペーパーですが、インドでは高級ホテルや一部の商業施設を除き、トイレに紙が設置されていないのが一般的です。 インドのトイレは、用を足した後に水で洗い流す「ハンドシャワー(ウォータージェット)」が主流のためです。
慣れない習慣に戸惑うだけでなく、急な腹痛でトイレに駆け込んだ際に紙がないと悲惨な状況になります。そのため、トイレットペーパーを1ロール、芯を抜いて潰してスーツケースに入れておくことを強くおすすめします。 また、外出時には水に流せるタイプのポケットティッシュを常に携帯するようにしましょう。 これは、トイレだけでなく、食事の際に口や手を拭くなど、様々な場面で役立ちます。
虫除けスプレー・かゆみ止め
インドでは、蚊が媒介するデング熱やマラリア、チクングニア熱といった感染症のリスクがあります。 これらの感染症には有効な予防接種がないため、とにかく蚊に刺されないように対策することが最も重要です。
そのため、日本から高性能な虫除けスプレーを持参しましょう。特に肌の露出が増える時期や、郊外に出かける際には必須です。インド現地でも虫除けは購入できますが、日本製品の方が効果が高いと感じる人が多いようです。
万が一刺されてしまった場合に備えて、かゆみ止めも忘れずに持っていきましょう。強いかゆみで掻きむしってしまうと、そこから細菌が入って化膿することもあります。液体タイプやクリームタイプなど、使い慣れたものを用意しておくと安心です。
【快適な出張を】あると便利な持ち物リスト

必需品や衛生用品を揃えたら、次に出張の快適性を格段に向上させる「便利グッズ」を準備しましょう。これらは無くてもなんとかなるかもしれませんが、持っていくことでストレスを大幅に軽減し、仕事のパフォーマンス向上にも繋がります。インド特有の事情を考慮した、経験者だからこそわかる「あると便利な持ち物」をご紹介します。
この章では、あなたのインド出張をより快適にするためのアイテムをカテゴリ別に解説します。
- 食品・飲料関連
- 衣類・洗濯関連
- 電子機器関連
- リラックスグッズ
食品・飲料関連
インドの食事はスパイスが効いていて美味しいものが多いですが、連日続くと胃が疲れてしまったり、日本の味が恋しくなったりすることがあります。 そんな時のために、インスタントの味噌汁やスープ、フリーズドライの日本食、レトルトのお粥などがあると心身ともに癒されます。
また、脱水症状対策も重要です。特に暑い時期は大量に汗をかくため、水分補給が欠かせません。ミネラルウォーターは現地で簡単に手に入りますが、効率よく水分と電解質を補給できるスポーツドリンクの粉末タイプは非常に便利です。 体調を崩して食事がとれない時にも役立ちます。
ホテルの湯沸かし器がぬるかったり、清潔さに不安があったりする場合に備えて、携帯用の湯沸かし器(トラベルポット)があると、熱いお湯を確実に確保でき、カップラーメンや温かい飲み物を楽しむのに重宝します。
衣類・洗濯関連
インドは暑いイメージがありますが、地域や季節によっては朝晩冷え込んだり、建物の中は冷房が効きすぎて寒かったりします。 そのため、さっと羽織れる薄手のジャケットやパーカー、ストールがあると体温調節に非常に役立ちます。 ストールは、日差し避けや、寺院など宗教施設を訪れる際の肌の露出対策にも使える万能アイテムです。
長期出張の場合や、荷物を減らしたい場合は、現地での洗濯も視野に入れるでしょう。そんな時に便利なのが、洗濯紐と洗濯ばさみです。 ホテルの部屋で下着や靴下など、ちょっとしたものを干すのに役立ちます。また、小分けになった粉末洗剤や、シートタイプの洗剤もかさばらずに持っていけるのでおすすめです。
足元の快適さも重要です。ホテル室内でリラックスするためのスリッパやサンダルは必須です。 衛生面が気になるシャワールームでも使えますし、長時間のフライト後、革靴から履き替えるだけでも足が楽になります。
電子機器関連
現代のビジネスに欠かせないスマートフォンやPCをインドで使うためには、電源周りの準備が不可欠です。インドの電圧は220V~240Vで、日本の100Vとは異なります。 また、コンセントのプラグ形状もB3、C、Dタイプなどが混在しており、日本のAタイプはそのままでは使えません。
そのため、マルチ変換プラグは必ず持っていきましょう。 これ一つあれば、どのタイプのコンセントにも対応できるので安心です。日本の電化製品の多くは100V-240V対応(グローバル対応)になっているため変圧器は不要なことが多いですが、ドライヤーなど一部の製品は変圧器が必要な場合があります。 事前に製品の対応電圧を確認しておきましょう。
また、ホテルによってはコンセントの数が少なかったり、使いにくい場所にあったりすることも。 複数の電子機器を同時に充電したい場面は多いため、電源タップ(たこ足配線)があると非常に便利です。 さらに、インドでは停電が起こることも珍しくありません。 移動中や停電時に備え、大容量のモバイルバッテリーも忘れずに準備しましょう。
リラックスグッズ
慣れない環境での出張は、知らず知らずのうちに心身の疲れが溜まるものです。快適な睡眠やリフレッシュのために、自分なりのリラックスグッズを持っていくと、滞在の質が大きく向上します。
例えば、長時間のフライトやバス移動で役立つのが、ネックピローやアイマスク、耳栓です。騒音や光を遮断し、少しでも体を休める助けになります。
ホテルの枕が合わない場合に備えて、使い慣れたタオルを一枚持っていくと、枕カバー代わりに使えたり、高さの調節に使えたりして安心です。 また、乾燥対策として、保湿クリームやリップクリームも欠かせません。飛行機の中や、冷房の効いた室内は想像以上に乾燥します。
その他、好きな香りのアロマオイルや入浴剤、読書用の本やタブレットなど、自分がリラックスできるアイテムを少し持っていくことで、出張中のストレスを和らげ、翌日の仕事への活力を養うことができます。
【これで完璧】インド出張の服装ガイド【男女別・季節別】

インド出張における服装選びは、単に気候に対応するだけでなく、現地の文化やTPOへの配慮が求められる重要なポイントです。特に女性は、肌の露出を控えることがトラブルを避ける上で大切になります。 ここでは、ビジネスシーンで失礼にならず、かつ快適に過ごせる服装の選び方を、男女別、季節別に具体的に解説します。
この章では、以下のポイントに沿って最適な服装を提案します。
- 基本的な服装の考え方(TPOと気候)
- 男性向けの服装例
- 女性向けの服装例
- 季節(雨季・乾季・冬)ごとの注意点
基本的な服装の考え方(TPOと気候)
インドでの服装を考える上での基本は、「文化への配慮」と「気候への対応」の2つです。ビジネスシーンでは、基本的には日本と同様の考え方で問題ありませんが、現地の習慣を尊重する姿勢が大切です。
文化的な観点からは、特に女性は肌の露出を控えることがマナーとされています。 肩や膝が出るような服装(キャミソール、ショートパンツなど)は避け、体のラインが出にくいゆったりとした服装が好まれます。 これは、不要なトラブルを避け、相手に敬意を示す上で非常に重要です。
気候の面では、インドは広大で地域によって気候が大きく異なります。 一般的に暑いイメージがありますが、デリーなどの北インドでは冬はかなり冷え込みますし、バンガロールのような高原都市は年間を通して比較的過ごしやすい気候です。 また、一日の中でも朝晩と日中の寒暖差が大きいことや、屋内は冷房が強く効いていることも考慮し、脱ぎ着しやすい羽織りものを用意するのが賢明です。
男性向けの服装例
男性のビジネスシーンでの服装は、比較的シンプルです。基本的には、長袖シャツにスラックスというスタイルが一般的です。暑い時期には、ノーネクタイやジャケットなしでも問題ないとされることが多いですが、訪問先の企業の格式や会う相手の役職によっては、ジャケットとネクタイ着用が望ましい場合もあります。
夏用の通気性の良いスーツを1着持っていくと、フォーマルな場面にも対応できて安心です。 シャツは、汗をかいても乾きやすい素材のものや、シワになりにくいものが重宝します。色は、白や水色などの清潔感のあるものが良いでしょう。
オフタイムや移動時には、ポロシャツやチノパンといった少しカジュアルな服装でも問題ありませんが、寺院などを訪れる予定がある場合は、半ズボンは避けた方が無難です。足元は、革靴のほかに、歩きやすいスニーカーやビジネスカジュアルにも合う靴があると便利です。
女性向けの服装例
女性の服装は、男性以上に配慮が必要です。ビジネスシーンでは、パンツスーツが最も無難で動きやすくおすすめです。 スカートの場合は、膝が隠れる丈のものを選びましょう。
重要なのは、肌の露出を徹底して控えることです。 胸元が大きく開いた服、ノースリーブ、ミニスカート、ショートパンツは絶対に避けましょう。 体のラインがはっきりと出るようなタイトな服装も、現地では「誘っている」と誤解されかねないため、避けるべきです。
ブラウスは、長袖か七分袖で、透けない素材のものを選びます。移動時やオフタイムには、ゆったりとした長ズボンやロングスカートに、Tシャツやチュニックを合わせるのが良いでしょう。その際も、ストールやカーディガンを常に携帯し、肩を隠したり、冷房対策に使えるようにしておくと非常に便利です。 現地で「クルタ」と呼ばれる民族衣装を購入して着るのも、気候に適しており、現地に馴染むのでおすすめです。
季節(雨季・乾季・冬)ごとの注意点
インドの気候は、大きく分けて暑季(4月~6月)、雨季(7月~9月)、乾季(10月~3月)の3つに分けられます。
- 暑季(4月~6月): 40℃を超える猛暑になることもあります。 吸湿速乾性のある素材の服や、通気性の良い服装が必須です。日差しが非常に強いため、帽子やサングラス、日焼け止めも忘れずに。
- 雨季(7月~9月): 湿度が高く蒸し暑い日が続き、突然のスコール(豪雨)に見舞われます。 折りたたみ傘は必須です。 また、水はけが悪く道路が冠水することもあるため、濡れても良いサンダルや、場合によっては折りたためる長靴があると役立つという声もあります。
- 乾季(10月~3月): 最も過ごしやすい季節ですが、北インドの冬(12月~2月)は朝晩の冷え込みが厳しく、最低気温が10℃以下になることも。 薄手のダウンやコート、セーターなどの防寒具が必要です。 一方で日中は暖かくなるため、重ね着で調整できる服装が理想的です。
渡航先の都市と時期の気候を事前にしっかりと調べて、適切な衣類を準備することが、快適な出張の鍵となります。
【女性必見】インド出張に持っていくと安心な持ち物

女性がインドへ出張する際には、一般的な持ち物に加えて、現地の文化や衛生事情、安全面を考慮した特別なアイテムを準備することで、より安心して快適に過ごすことができます。ここでは、女性ならではの視点から「これを持っていくと絶対に役立つ!」という持ち物を厳選してご紹介します。
この章では、女性のインド出張をサポートする以下のアイテムについて詳しく解説します。
- 生理用品
- スキンケア・ヘアケア用品
- 防犯グッズ
- ストール・カーディガン
生理用品
インドでも生理用品(ナプキンやタンポン)を購入することは可能ですが、品質や種類の面で日本製品に慣れている方には合わない可能性があります。特に、地方都市では品揃えが限られていることも考えられます。
滞在中に生理が重なる可能性がある場合は、必ず日本から使い慣れたものを必要日数分よりも少し多めに持参しましょう。 急な体調の変化に備えて、予定がなくても数個お守り代わりに持っていくと安心です。
また、痛み止めを普段から服用している方は、それも忘れずに持っていきましょう。慣れない環境でのストレスで、普段よりも症状が重く出ることも考えられます。安心して過ごすためにも、準備は万全にしておきましょう。
スキンケア・ヘアケア用品
インドの気候は、強い日差し、乾燥、硬水など、肌や髪にとって過酷な環境です。普段使っているスキンケア・ヘアケア用品が、肌質や髪質を守る上で最も安心できます。
特に、以下のアイテムは持参することをおすすめします。
- 日焼け止め: 年間を通して日差しが強いので、SPF値の高いものを顔・体用に。
- クレンジング・洗顔料: 使い慣れたものが肌トラブルを防ぎます。
- 化粧水・保湿クリーム: ホテルや飛行機内は乾燥しやすいため、保湿力の高いものを。 フェイスパックを数枚持っていくのもおすすめです。
- シャンプー・コンディショナー: インドの水は硬質で髪がごわつきやすいため、普段使っているものや、ダメージケア用のものがあると快適です。トラベルサイズのセットが便利です。
現地でアーユルヴェーダ製品などを試すのも楽しいですが、まずは肌や髪のコンディションを良好に保つために、信頼できる日本製品を持参するのが賢明です。
防犯グッズ
残念ながら、インドでは女性を狙った犯罪も報告されており、安全対策は非常に重要です。 危険な場所には近づかない、夜間の一人歩きは絶対にしないといった基本的な注意はもちろんですが、防犯グッズを携帯することで、安心感を高めることができます。
例えば、防犯ブザーは、万が一の際に周囲に危険を知らせるために役立ちます。また、スーツケースやバッグから目を離す際に施錠するためのダイヤル式ロックや南京錠も必需品です。 特に、ワイヤータイプのロックは、列車での移動時に荷物を網棚に固定するなど、様々な場面で活用できます。
ホテルのドアのセキュリティが不安な場合は、ドアストッパーや簡易的なドアロックを取り付けるグッズも市販されています。こうした備えが、安心して休息をとるための精神的なお守りにもなります。
ストール・カーディガン
ストールやカーディガンは、インドに出張する女性にとって三種の神器とも言える万能アイテムです。その理由は多岐にわたります。
- 肌の露出対策: 寺院などの宗教施設に入る際や、現地の人の目が気になる場面で、さっと肩や腕を覆うことができます。 これは文化的なマナーを守る上で非常に重要です。
- 防寒・冷房対策: 飛行機の中、冷房が強く効いたレストランやオフィス、朝晩の冷え込みなど、体温調節が必要な場面で大活躍します。
- 日差し対策: 強い日差しから肌を守る日よけとしても使えます。
- ファッションアイテムとして: シンプルな服装に一枚加えるだけで、おしゃれなアクセントになります。
薄手でかさばらないものを1〜2枚持っていくと、様々なシーンで重宝すること間違いありません。素材は、綿や麻、レーヨンなどが季節を問わず使いやすいでしょう。
インドで現地調達できるもの・できないもの

出張の荷物はできるだけコンパクトにしたいもの。何でもかんでも日本から持っていくのではなく、現地で手軽に購入できるものは現地で調達するのが賢いパッキングのコツです。しかし、一方で「これは絶対に日本から持っていくべき!」というものも存在します。ここでは、インドで調達しやすいものと、日本から持参すべきものを具体的に解説し、あなたの荷造りをサポートします。
この章では、以下の2つの視点から持ち物を仕分けします。
- 現地で手軽に買えるもの
- 日本から持っていくべきもの
現地で手軽に買えるもの
インドの都市部にはスーパーマーケットや商店が多くあり、生活必需品の多くは現地で手軽に購入できます。荷物を減らすためにも、以下のものは現地調達を検討しましょう。
- ミネラルウォーター: どこでも安価に購入できます。水道水は絶対に飲まないでください。
- 石鹸、シャンプー類: こだわりがなければ、現地で様々な種類のものが売られています。 アーユルヴェーダ製品を試してみるのも一興です。
- スナック菓子、ジュース類: 現地ならではのお菓子や飲み物を楽しむのも出張の醍醐味の一つです。ただし、甘いものが多い傾向にあります。
- 簡単な衣類: Tシャツやサンダル、現地の民族衣装「クルタ」などは安価で購入できます。 荷物を減らしたい場合や、汚れてもいい服が必要な場合に便利です。
- 一部の日本食材: 大都市のスーパーや輸入品を扱う店では、醤油やツナ缶、サバ缶などが手に入ることがあります。 ただし、割高でどこでも手に入るわけではありません。
ただし、品質や品揃えは日本とは異なるため、「これがないと困る」というこだわりの強いアイテムは、やはり日本から持参するのが安心です。
日本から持っていくべきもの
一方で、品質、性能、入手のしやすさの観点から、絶対に日本から持っていくべきものも数多くあります。これらは現地での調達が困難だったり、品質に不安があったりするものです。
- 常備薬・医薬品: 整腸剤や風邪薬など、自分の体に合った薬は必須です。 現地の薬は成分が強い場合があるため、まずは日本の薬で備えましょう。
- 高性能な衛生用品: 除菌ティッシュ、高性能マスク(N95など)、効果の高い虫除けスプレー、使い慣れた生理用品などは、日本製品の品質が信頼できます。
- 電子機器と関連アクセサリー: スマートフォンやPCはもちろん、マルチ変換プラグ、モバイルバッテリー、電源タップなどは日本で準備していくのが確実です。
- こだわりの日本食・調味料: インスタント味噌汁、お茶漬けの素、めんつゆ、お気に入りの日本茶など、心の支えになる食品は持参する価値があります。
- 文房具: インドのボールペンなどは質が良くないことがあるため、書きやすいボールペンを数本持っていくと、入国カードの記入などで役立ちます。
- 品質の良いタオル: 吸水性が良く、肌触りの良いタオルは、現地ではなかなか手に入らないことがあります。
「現地で探す手間や時間を考えたら、日本から持っていった方が結果的に楽」という視点で判断することも重要です。
よくある質問

インド出張で気をつけることは?
インド出張で最も気をつけるべきことは、健康管理と安全対策です。健康面では、生水や生の野菜は避け、必ず火の通ったものを食べ、ミネラルウォーターを飲むようにしてください。 頻繁な手洗い・消毒も欠かせません。 安全面では、夜間の単独での外出は避け、貴重品は肌身離さず持つようにしましょう。 特に女性は、肌の露出を控えた服装を心がけることがトラブル防止に繋がります。
インドの電圧とプラグの形状は?
インドの電圧は220V~240Vで、周波数は50Hzです。 日本の100Vとは異なるため、日本の電化製品を使用する際は注意が必要です。ただし、スマートフォンやPCなど多くの製品は100V-240V対応なので変圧器は不要です。 プラグの形状は、B3、C、D、BFタイプなどが混在しており、統一されていません。 そのため、どのタイプにも対応できるマルチ変換プラグを持っていくのが必須です。
インドに持っていくべき食べ物は?
連日のインド料理で胃が疲れたり、日本の味が恋しくなったりした時のために、インスタントの味噌汁やスープ、お茶漬けの素、フリーズドライのお粥などがおすすめです。 また、体調を崩した時や脱水症状対策として、水に溶かして飲むスポーツドリンクの粉末も非常に役立ちます。
インド出張での最適なカバンは?
メインの荷物は、移動のしやすさを考えてキャスター付きのスーツケースが良いでしょう。仕事で使う書類やPC、貴重品を入れるためには、ビジネスバッグやバックパックを機内持ち込み用に用意します。さらに、街歩きや食事に出かける際に、財布やスマートフォン、ハンカチなど最低限のものを入れるための小さなショルダーバッグやボディバッグがあると非常に便利です。
インドでSIMカードは購入できる?
はい、インドの空港や市中の携帯電話ショップで旅行者向けのSIMカードを購入できます。 ただし、購入にはパスポートやビザのコピー、顔写真などが必要で、手続きに時間がかかることがあります。より手軽な方法として、日本で事前にインドで使える海外用Wi-Fiルーターをレンタルするか、海外ローミングサービスを利用する、またはeSIMに対応したスマートフォンであれば、渡航前にプランを購入しておくのがスムーズでおすすめです。
まとめ

- パスポート(残存期間6ヶ月以上)とビザは最重要。
- 現金とクレジットカードを併用するのが基本。
- 海外旅行保険への加入は必須と心得る。
- 整腸剤や下痢止めなど常備薬は日本から持参する。
- 除菌ティッシュとアルコールジェルは常に携帯する。
- 大気汚染対策にマスクは大量に持っていく。
- トイレに紙はないため、ティッシュ類は必需品。
- デング熱対策に虫除けスプレーは欠かせない。
- マルチ変換プラグとモバイルバッテリーは必須の電子機器。
- インスタント日本食は心の支えになる。
- 服装は肌の露出を避け、羽織りもので調整する。
- 女性は使い慣れた生理用品・化粧品を持参する。
- ストールは防寒・日よけ・露出対策に万能。
- 水道水は飲まず、ミネラルウォーターを購入する。
- 安全のため、夜間の単独行動は絶対に避ける。