英語学習を進める中で、自分の英語力を客観的に測りたい、あるいは将来のために資格を取得したいと考える方は多いのではないでしょうか。特に、国際的な評価が高い「ケンブリッジ英検」と、日本で広く認知されている「英検」は、どちらも魅力的な英語資格です。しかし、それぞれのレベルがどのように対応しているのか、どちらの試験が自分の目的に合っているのか、迷ってしまうこともあります。
本記事では、ケンブリッジ英検と英検のレベルをCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を基準に詳しく比較し、それぞれの試験の特徴やメリット、そしてあなたに最適な英語資格を選ぶための方法を徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたの英語学習の目標達成に役立つ情報がきっと見つかるでしょう。
ケンブリッジ英検と英検のレベルをCEFR基準で比較する

ケンブリッジ英検と英検は、どちらも英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)を測定する試験ですが、そのレベル体系や評価方法は異なります。しかし、国際的な言語能力の指標であるCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)を介することで、両者のレベルを比較することが可能です。
まずは、このCEFRについて理解を深め、その上でケンブリッジ英検と英検のレベル対応を見ていきましょう。
ケンブリッジ英検と英検のCEFRレベル対応表
ケンブリッジ英検と英検は、それぞれ独自のレベル設定を持っていますが、CEFRという共通の物差しで比較することで、自分の英語力が国際的にどのレベルに位置するのかを把握できます。以下の表で、それぞれの試験のレベルがCEFRのどの段階に相当するかを確認してみましょう。この表は、あなたの現在の英語力と目標とするレベルを照らし合わせる上で、非常に役立つ情報となるはずです。
| CEFRレベル | ケンブリッジ英検 | 英検(目安) |
|---|---|---|
| C2 (最上級) | C2 Proficiency (CPE) | 1級〜 |
| C1 (上級) | C1 Advanced (CAE) | 準1級〜1級 |
| B2 (中上級) | B2 First (FCE) | 2級〜準1級 |
| B1 (中級) | B1 Preliminary (PET) | 準2級〜準1級 |
| A2 (初級) | A2 Key (KET) | 3級〜2級 |
| A1 (入門) | – | 5級〜4級 |
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とは?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、ヨーロッパを中心に世界中で広く利用されている、言語能力を評価するための国際的な基準です。この枠組みは、言語の知識量だけでなく、その言語を「実際にどのように使いこなせるか」という運用能力に焦点を当てています。
CEFRはA1(入門)からC2(最上級)までの6段階で構成されており、各レベルでどのような言語活動ができるかが具体的に示されているのが特徴です。
ケンブリッジ大学英語検定機構はCEFRの開発に深く関与しており、ケンブリッジ英検はCEFRのレベルと高い整合性を持っています。 また、英検もCEFRとの対応付けが行われており、自分の英語力を国際的な基準で把握する上で非常に有効な指標となります。
ケンブリッジ英検とは?特徴とメリット

ケンブリッジ英検は、ケンブリッジ大学英語検定機構が実施する、世界的に高い知名度と権威を持つ英語能力試験です。100年以上の歴史があり、世界130ヶ国以上で年間250万人以上が受験しています。この試験は、単なる英語の知識を測るだけでなく、実際のコミュニケーションで英語を使いこなす能力を重視している点が大きな特徴です。
ケンブリッジ英検の試験種類とレベル
ケンブリッジ英検には、CEFRのA2レベルからC2レベルまで、5つの主要な試験があります。それぞれの試験は特定のCEFRレベルに対応しており、学習者は自分の英語力や目的に合わせて適切なレベルを選択して受験できます。
- A2 Key (KET):初級レベル(CEFR A2)で、簡単な日常会話や文章の理解ができることを証明します。
- B1 Preliminary (PET):中級レベル(CEFR B1)で、実用的な英語を身につけていることを証明します。
- B2 First (FCE):中上級レベル(CEFR B2)で、海外での生活や仕事で問題なく英語を使えることを示します。最も受験者が多いレベルです。
- C1 Advanced (CAE):上級レベル(CEFR C1)で、国際ビジネスやアカデミックな分野で高いレベルの英語を話せることを証明します。多くの大学で入学基準として採用されています。
- C2 Proficiency (CPE):最上級レベル(CEFR C2)で、ネイティブレベルの英語力を証明するケンブリッジ英検の最高峰の試験です。
これらの試験は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を総合的に評価します。特にスピーキングテストは、受験者2名と試験官2名で行われる対面式テストであり、実践的なコミュニケーション能力が試されます。
ケンブリッジ英検のメリット
ケンブリッジ英検を受験することには、多くのメリットがあります。これらのメリットは、あなたの英語学習のモチベーションを高め、将来の選択肢を広げることにつながるでしょう。
- 世界で通用する英語力の証明になる:ケンブリッジ英検は、世界中の大学、企業、政府機関などで英語力の証明として広く認められています。 特にEU圏内では高い認知度を誇り、就職や進学において有利に働くことがあります。
- 生涯有効な国際資格:一度合格すれば、その資格は生涯有効です。 有効期限のある他の英語試験とは異なり、長期的な英語力の証明として活用できます。
- 実践的な英語能力を鍛えられる:試験問題は、単なる知識だけでなく、英語を実際に使いこなす能力に重点を置いています。 そのため、試験対策を通じて、実生活で役立つ英語力を総合的に高めることができます。
- レベルと用途に合わせて試験を選べる:自分の現在の英語レベルや、将来の目標に合わせて最適な試験を選べます。 これにより、無理なく学習を進め、着実に英語力を向上させることが可能です。
- CEFRに完全準拠:CEFRの開発に深く関わっているため、ケンブリッジ英検のスコアはCEFRレベルと高い整合性を示します。 これにより、自分の英語力を国際基準で正確に把握できます。
英検とは?特徴とメリット

英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する、日本で最も広く知られている英語能力試験の一つです。1963年に開始されて以来、多くの日本人学習者が英語力の目標としてきました。英検は、日本の英語教育カリキュラムとの親和性が高く、特に国内での進学や就職において高い評価を得ています。
英検の級とレベル
英検は、5級から1級までの7つの級に分かれており、それぞれが異なる英語レベルに対応しています。各級の目安となる英語力は以下の通りです。
- 5級:中学初級程度。簡単な英語を理解し、表現できる。
- 4級:中学中級程度。身近な事柄について簡単なやり取りができる。
- 3級:中学卒業程度。日常生活に必要な英語を理解し、使用できる。
- 準2級:高校中級程度。日常生活に必要な英語を理解し、簡単な意見を述べられる。
- 2級:高校卒業程度。社会生活に必要な英語を理解し、使用できる。
- 準1級:大学中級程度。社会生活で幅広い分野の英語を理解し、使用できる。
- 1級:大学上級程度。社会生活で専門的な内容を含む英語を理解し、使用できる。
英検は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を測定します。特に3級以上では二次試験としてスピーキングテストが課され、総合的な英語力が問われます。
英検のメリット
英検を受験することには、日本国内での英語学習において多くの利点があります。これらのメリットは、特に日本の教育制度や就職活動において、あなたの英語力を効果的にアピールする助けとなるでしょう。
- 国内での高い認知度:英検は日本国内で非常に高い知名度を誇り、多くの学校や企業で英語力の指標として認められています。 高校・大学入試での優遇や、就職活動でのアピールポイントとして活用できます。
- 学習指導要領との親和性:日本の学習指導要領に沿った内容が出題されるため、学校での学習成果を測るのに適しています。 段階的に英語力を高めていくための明確な目標を設定しやすいでしょう。
- 生涯有効な資格:ケンブリッジ英検と同様に、一度取得すればその級は生涯有効です。 英語力の証明として、長期的に活用できるのは大きな利点です。
- CSEスコアによる詳細な評価:英検では、各技能の正答数をもとに「英検CSEスコア」が算出されます。 このスコアにより、自分の英語力の伸びを客観的に把握でき、次の学習目標を立てる上で役立ちます。
- CEFRとの対応付け:英検の各級はCEFRレベルと対応付けられているため、自分の英語力が国際的にどのレベルにあるのかを把握できます。
あなたに最適な英語資格は?目的別選び方

ケンブリッジ英検と英検、どちらの試験も英語力を測る上で有効な資格ですが、あなたの学習目的や将来の目標によって、最適な選択は異なります。ここでは、具体的な目的別にどちらの試験がより適しているかを解説します。自分の状況と照らし合わせながら、最適な英語資格を見つける参考にしてください。
留学や海外での活躍を目指すなら
もしあなたが海外留学や海外での就職、国際的なキャリアを目指しているのであれば、ケンブリッジ英検がおすすめです。ケンブリッジ英検は世界130ヶ国以上で認知されており、特にヨーロッパ諸国では非常に高い評価を受けています。 多くの海外の大学や企業が、ケンブリッジ英検の資格を英語力の証明として認めています。
また、ケンブリッジ英検は「使える英語力」を重視しており、試験対策を通じて実践的なコミュニケーション能力を養うことができます。 これは、留学先での授業や現地での生活、海外でのビジネスシーンにおいて、非常に大きな強みとなるでしょう。
国内での進学や就職に役立てるなら
日本国内での高校・大学進学、または国内企業への就職を主な目的としているのであれば、英検が適しています。英検は日本で最も広く認知されている英語資格であり、多くの教育機関や企業が英検の級を評価の対象としています。
特に、高校や大学の入試では、英検の取得級に応じて優遇措置が設けられていることがあります。また、就職活動においても、英検の級はあなたの英語力を示す分かりやすい指標となります。 日本の学習指導要領との親和性も高いため、学校での学習と並行して対策を進めやすいというメリットもあります。
自分の英語力を客観的に測りたいなら
特定の目的はまだないけれど、自分の英語力がどのくらいなのか客観的に知りたい、あるいは英語学習のモチベーションを維持したいと考えているのであれば、どちらの試験も有効です。ケンブリッジ英検も英検も、CEFRという国際基準に対応しているため、自分の英語力を世界的な視点で把握できます。
ケンブリッジ英検は、より実践的な英語運用能力の測定に優れており、4技能それぞれの詳細なスコアとCEFRレベルが示されます。 一方、英検は段階的なレベル設定が明確で、自分の学習進度を測りやすいという特徴があります。どちらを選ぶかは、試験形式の好みや、将来の可能性を考慮して決定すると良いでしょう。
ケンブリッジ英検と英検の対策のコツ

どちらの英語資格を選ぶにしても、効果的な対策を行うことが合格への近道です。ケンブリッジ英検と英検では、試験の形式や出題傾向に違いがあるため、それぞれの試験に合わせた学習方法を取り入れることが重要です。ここでは、各試験の対策のコツをご紹介します。
ケンブリッジ英検の対策方法
ケンブリッジ英検は、実践的な英語運用能力を重視するため、単なる知識の詰め込みだけでなく、英語を「使う」練習が不可欠です。
- 語彙力とコロケーションの強化:豊富な語彙だけでなく、自然な単語の組み合わせであるコロケーションの知識も求められます。英字新聞や洋書を読み、文脈の中で単語やフレーズを覚えることが効果的です。
- 正確な英文法の習得:ライティングやスピーキングで正確な英語を表現するためには、英文法の基礎をしっかりと身につけることが重要です。
- 過去問の活用:ケンブリッジ英検はレベルごとに試験内容が異なるため、自分が受験するレベルの過去問を繰り返し解き、出題形式に慣れることが大切です。
- 4技能のバランス良い学習:リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの全ての技能が評価されます。特にスピーキングは対面式なので、積極的に英語を話す練習を取り入れましょう。
- オンラインレベルチェックの活用:ケンブリッジ大学英語検定機構が提供する無料のオンラインレベルチェックを利用して、自分の現在のレベルを把握し、最適な試験を選ぶ助けとすることもできます。
これらの対策を継続することで、ケンブリッジ英検合格に必要な総合的な英語力を着実に高めることができるでしょう。
英検の対策方法
英検は、日本の学習指導要領との親和性が高く、段階的に英語力を高めていくのに適した試験です。各級のレベルに合わせた対策を計画的に進めることが重要です。
- 級別対策問題集の活用:英検は級ごとに明確な出題範囲と傾向があります。各級に対応した問題集や参考書を使い、効率的に学習を進めることが大切です。
- 過去問演習:過去問を解くことで、試験の時間配分や問題形式に慣れることができます。特にリスニングは、繰り返し聞く練習が重要です。
- 語彙・文法力の強化:各級で求められる語彙や文法事項を確実に習得しましょう。単語帳や文法書を繰り返し学習することが基本です。
- ライティング対策:3級以上で課されるライティングは、採点基準を理解し、構成力や表現力を高める練習が必要です。模範解答を参考にしながら、実際に文章を書いてみましょう。
- スピーキング対策:3級以上で実施される二次試験(面接)では、質問に対する応答力や、自分の意見を述べる力が問われます。模擬面接やオンライン英会話などを活用し、実践的な練習を積むことが有効です。
英検の対策は、日々の学習の積み重ねが結果に直結します。計画を立てて、着実に学習を進めていきましょう。
よくある質問

- ケンブリッジ英検と英検はどちらが難しいですか?
- ケンブリッジ英検の有効期限はありますか?
- 英検の準1級はケンブリッジ英検のどのレベルに相当しますか?
- ケンブリッジ英検は日本でどのくらい認知されていますか?
- CEFR B2レベルは英検でいうと何級ですか?
ケンブリッジ英検と英検はどちらが難しいですか?
一般的に、ケンブリッジ英検の方が英検よりも難しいと感じる人が多い傾向にあります。ケンブリッジ英検は、単語の知識だけでなく、英語を実際に使いこなす運用能力を重視しており、特にスピーキングやライティングではより高度な表現力や論理的思考力が求められます。 一方、英検は日本の英語教育カリキュラムに沿った内容が多く、日本人にとっては馴染みやすいと感じるかもしれません。
しかし、英検1級や準1級は非常に高いレベルの英語力が求められます。
ケンブリッジ英検の有効期限はありますか?
ケンブリッジ英検には有効期限がありません。一度合格すれば、その資格は生涯有効な英語力の証明として活用できます。 これは、有効期限が2年間と定められているIELTSやTOEFLといった他の国際的な英語試験とは異なる大きなメリットです。
英検の準1級はケンブリッジ英検のどのレベルに相当しますか?
英検準1級は、CEFRのB2レベルに相当するとされています。 ケンブリッジ英検では、B2 First(FCE)がCEFR B2レベルに対応しています。したがって、英検準1級はケンブリッジ英検のB2 First(FCE)とほぼ同等のレベルと考えることができます。
ケンブリッジ英検は日本でどのくらい認知されていますか?
ケンブリッジ英検は世界的に非常に高い知名度を誇りますが、日本国内では英検やTOEICほど広く認知されているとは言えません。 しかし、近年ではグローバル化の進展に伴い、ケンブリッジ英検を評価する日本の大学や企業も増えてきています。特に、海外留学や外資系企業への就職を目指す人々の間では、その価値が認識されつつあります。
CEFR B2レベルは英検でいうと何級ですか?
CEFRのB2レベルは、英検でいうと2級から準1級に相当します。 B2レベルは、日常生活や仕事、学校でのやり取りが問題なくできる中上級の英語力とされており、専門学校への入学基準とされることも多いレベルです。
まとめ
- ケンブリッジ英検と英検はCEFRを基準にレベル比較が可能。
- CEFRは言語運用能力を測る国際的な指標。
- ケンブリッジ英検は世界で通用する生涯有効な資格。
- ケンブリッジ英検は実践的な英語力向上に役立つ。
- 英検は日本国内での認知度が高く、進学・就職に有利。
- 英検は日本の学習指導要領と親和性が高い。
- 留学や海外での活躍にはケンブリッジ英検がおすすめ。
- 国内での進学や就職には英検が適している。
- ケンブリッジ英検は5つの主要な試験レベルがある。
- 英検は5級から1級までの7つの級がある。
- ケンブリッジ英検のスピーキングは対面式で実践的。
- 英検の3級以上は二次試験でスピーキングがある。
- ケンブリッジ英検の対策は語彙とコロケーション強化が重要。
- 英検の対策は級別問題集と過去問演習が効果的。
- 自分の目的に合わせて最適な英語資格を選ぶことが大切。
