「いつかは登ってみたい」と多くの人が憧れる富士山。でも、いざ挑戦しようとすると、「何を持っていけばいいの?」「特に女性ならではの持ち物ってある?」と不安になりますよね。せっかくの富士登山、準備不足で後悔だけはしたくないものです。ご安心ください。この記事を読めば、女性が富士登山を安全で快適に楽しむための持ち物がすべて分かります。必須アイテムから、あると便利な女子力アップグッズ、賢いレンタル活用術まで、あなたの富士登山を徹底的にサポートします!
【女性向け】絶対に外せない富士登山の必須持ち物リスト

まずは、これがないと始まらない!富士登山に絶対に欠かせない基本的な装備をご紹介します。特に女性が選ぶ際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。安全で快適な登山は、しっかりとした準備から始まります。
この章でご紹介する主な持ち物は以下の通りです。
- 登山靴(トレッキングシューズ)
- ザック(リュックサック)
- レインウェア(上下セパレート)
- ヘッドライト
- 防寒着
- 飲み物・行動食
- その他(帽子、手袋、タオルなど)
登山靴(トレッキングシューズ)
富士山の登山道は、砂利道や岩場が続きます。普段履いているスニーカーでは足を痛めたり、靴が壊れてしまったりする可能性があり非常に危険です。 必ず、足首までしっかりサポートしてくれるハイカットかミドルカットの登山靴を用意しましょう。 足首を固定することで、捻挫などの怪我を防ぎ、砂利が靴の中に入るのも防いでくれます。 購入する際は、必ず厚手の靴下を履いて試し履きをし、足にフィットするものを選びましょう。新品の靴は、事前に履きならしておくことも大切です。
ザック(リュックサック)
山小屋に1泊するなら、容量は30L程度のものがおすすめです。 大きすぎると荷物が中で揺れてバランスを崩しやすくなり、逆に小さいと必要なものが入りきりません。ウエストベルトやチェストベルトが付いているものを選ぶと、肩への負担が軽減され、疲れにくくなります。 また、急な雨に備えて、ザックカバーも忘れずに準備しましょう。 荷物はビニール袋などで小分けにしてからパッキングすると、防水対策がより万全になります。
レインウェア(上下セパレート)
山の天気は非常に変わりやすく、夏でも雨が降ると急激に体温が奪われます。 防寒着としても活用できるため、レインウェアは天候に関わらず必ず持っていきましょう。 ポンチョや傘は強風で役に立たないため、必ず上下に分かれたセパレートタイプの登山用レインウェアを用意してください。 汗で体が冷えるのを防ぐため、防水透湿性素材(ゴアテックスなど)のものが最適です。
ヘッドライト
ご来光を目指す夜間の登山では、ヘッドライトが必須です。 両手が自由に使えるヘッドライトタイプを選びましょう。 予備の電池も忘れずに持っていくと安心です。 山小屋の中も消灯後は真っ暗になるため、トイレに行く際などにも役立ちます。
防寒着
富士山の山頂は、夏でも真冬並みの寒さ(0~5℃程度)になります。 登山口の五合目と山頂では気温差が大きいため、重ね着(レイヤリング)で体温調節ができるように準備することが重要です。 ベースレイヤー(速乾性の下着)、ミドルレイヤー(フリースや薄手のダウン)、アウターレイヤー(レインウェア)の3層を基本に考えましょう。特にご来光を待つ間は非常に冷え込むため、軽くて暖かいフリースやコンパクトになるダウンジャケットがあると重宝します。
飲み物・行動食
富士登山では、高山病予防のためにもこまめな水分補給が欠かせません。1日で1.5L~2Lを目安に持参しましょう。 山小屋でも購入できますが、山頂に近づくほど値段が高くなるため、ある程度は自分で用意していくのがおすすめです。 スポーツドリンクや経口補水液も効果的です。
行動食は、休憩中に手軽にエネルギー補給できるものを選びましょう。チョコレートや飴、ナッツ、ドライフルーツ、エナジーバーなどがおすすめです。
その他(帽子、手袋、タオルなど)
- 帽子: 強い日差しから頭を守るため、つばの広いハットタイプがおすすめです。 風で飛ばされないように、あご紐付きのものを選びましょう。
- 手袋・軍手: 岩場を登る際の怪我防止や、防寒対策として必要です。
- タオル: 汗を拭くだけでなく、首に巻いて日焼け対策にも使えます。
- サングラス: 紫外線や砂ぼこりから目を守るために役立ちます。
- 小銭: 富士山のトイレは有料(チップ制)のところがほとんどです。 100円玉を多めに用意しておきましょう。
あると快適さが全然違う!女性におすすめの便利グッズ

必須アイテムに加えて、持っていくと登山がもっと快適になる、特に女性におすすめの便利グッズをご紹介します。ちょっとしたアイテムが、心と体の負担を大きく減らしてくれますよ。
この章でご紹介する主な便利グッズは以下の通りです。
- 女性ならではの美容・衛生アイテム
- 疲労軽減・快適登山サポートアイテム
女性ならではの美容・衛生アイテム
過酷な環境の富士登山でも、少しでも快適に過ごしたいのが女心。日焼け対策や衛生面の不安を解消するアイテムは、お守りのような存在です。
日焼け止め
富士山は標高が高く、紫外線の量が平地の約2倍とも言われています。 雲っていても油断は禁物。SPF・PA値の高いものを選び、こまめに塗り直せるようにスティックタイプやスプレータイプを携帯すると便利です。 唇の日焼けも忘れがちなので、UVカット機能のあるリップクリームも必須です。
スキンケア・メイク用品
山小屋では水が非常に貴重で、洗顔はできません。 メイクは、日焼け止めと眉毛を描く程度に済ませるのがおすすめです。どうしてもメイクを落としたい場合は、拭き取りタイプのクレンジングシートを持参しましょう。 保湿のためのオールインワンジェルやシートマスクがあると、乾燥した山小屋でも肌の潤いを保てます。荷物を軽くするため、試供品やトラベルサイズを活用するのが賢い選択です。
生理用品
登山中に生理が重なる可能性がある場合は、普段使っているものを少し多めに持っていきましょう。使用済みのものを入れるための消臭機能付きのポーチや黒いビニール袋があると、周りを気にせず持ち帰ることができます。
ウェットティッシュ・汗拭きシート
水が使えない環境では、ウェットティッシュや汗拭きシートが大活躍します。 手指の汚れを拭いたり、汗をかいた体を拭いてさっぱりしたりと、衛生面だけでなく気分転換にもなります。
携帯トイレ
基本的に登山道には山小屋のトイレがありますが、万が一の事態に備えて携帯トイレを1つ持っておくと安心です。 特に、トイレが少ないルートや混雑時、体調不良の際には心強い味方になります。
疲労軽減・快適登山サポートアイテム
長時間の登山は、想像以上に体力を消耗します。少しでも体を楽にし、快適に過ごすためのアイテムをご紹介します。
トレッキングポール(ストック)
登りでは推進力をサポートし、下りでは膝への負担を大幅に軽減してくれます。特に下山道は砂利で滑りやすいため、バランスを保つのにも役立ちます。2本セットで使うのが基本です。
アミノ酸・サプリメント
登山前や登山中にアミノ酸系のサプリメントを摂取すると、疲労回復を助け、筋肉痛の軽減が期待できます。顆粒タイプやゼリータイプなど、手軽に摂取できるものを選びましょう。
耳栓・アイマスク
山小屋は雑魚寝が基本で、多くの登山者と一緒に眠ります。いびきや物音が気になって眠れないということがないように、耳栓やアイマスクがあると安眠の助けになります。
モバイルバッテリー
スマートフォンは、連絡手段や写真撮影、地図の確認など、登山中も欠かせないアイテムです。山小屋には基本的にコンセントがないため、モバイルバッテリーは必須です。 軽量でコンパクトなものを選びましょう。
携帯酸素
高山病対策として、携帯酸素があると安心です。 効果には個人差がありますが、「持っている」という安心感が精神的な支えになることも。
賢く使って身軽に!富士登山のレンタル活用術

「富士登山は一度きりかもしれないのに、全部揃えるのはお金がかかる…」そんな方にはレンタルサービスがおすすめです。高品質な登山用品を手軽に利用でき、準備の手間も省けます。賢くレンタルを活用して、身軽に富士登山を楽しみましょう。
この章では、レンタルについて以下の点をご紹介します。
- レンタルがおすすめな持ち物
- おすすめのレンタルショップ比較
- レンタルする際の注意点
レンタルがおすすめな持ち物
特に初心者の方や、年に数回しか登山をしない方にとって、高価な登山用品を全て購入するのは大きな負担です。 以下のアイテムは、レンタルで済ませるのが経済的でおすすめです。
- 登山靴(トレッキングシューズ)
- ザック(リュックサック)
- レインウェア
- ヘッドライト
- トレッキングポール
- 防寒着(フリース、ダウンジャケット)
これらのアイテムがセットになった「富士登山セット」を用意しているレンタルショップが多く、単品で借りるよりもお得になる場合がほとんどです。
おすすめのレンタルショップ比較
富士登山者向けに人気のレンタルショップをいくつかご紹介します。それぞれ特徴があるので、自分に合ったショップを選びましょう。
ショップ名 | 特徴 | 受取・返却方法 |
---|---|---|
やまどうぐレンタル屋 | 初心者向けのセットが豊富。サイズ交換無料やキャンセル料が直前までかからないなど、サポートが手厚い。 | 宅配、富士山五合目、店舗 |
そらのした | 有名ブランドの高品質なアイテムをレンタルできる。 おしゃれなコーディネートセットも人気。 | 宅配、富士山五合目、店舗 |
La Mont(ラモント) | 富士登山に特化しており、五合目での受取・返却が可能。 パウダールーム完備など女性に嬉しいサービスも。 | 宅配、富士山五合目、店舗 |
※料金やサービス内容は変更される可能性があるため、詳細は各ショップの公式サイトでご確認ください。
レンタルする際の注意点
レンタルサービスを快適に利用するために、いくつか注意点があります。
早めの予約
富士山の登山シーズン(7月〜9月上旬)は大変混み合います。特に週末やお盆休みは予約が殺到するため、1ヶ月前など、できるだけ早めに予約を済ませましょう。
サイズの確認
登山靴やウェアのサイズが合わないと、靴擦れを起こしたり、動きにくかったりと、登山の大きな妨げになります。事前に自分の身長や足のサイズを正確に測っておきましょう。多くのショップでは、サイズが合わなかった場合に無料で交換してくれるサービスがあります。
セット内容の確認
レンタルセットに含まれているものをよく確認し、自分で用意すべきものをリストアップしておきましょう。肌に直接触れる下着や靴下などは、レンタルに含まれていないことがほとんどです。
【シーン別】富士登山の持ち物追加リスト

富士登山のスタイルによって、必要な持ち物は少し変わってきます。ここでは、「山小屋泊」と「ご来光を見る」という2つの代表的なシーンで、基本の持ち物に加えてあると便利なアイテムをご紹介します。
この章でご紹介する追加アイテムは以下の通りです。
- 山小屋泊の場合
- ご来光を見る場合
山小屋泊の場合
山小屋で一晩過ごす場合は、より快適に過ごすためのアイテムがあると便利です。山小屋はスペースが限られているため、荷物はコンパクトにまとめるのがコツです。
- 着替え: 汗をかいたTシャツや下着、靴下など。速乾性のある素材がおすすめです。 濡れた衣類を入れるビニール袋も忘れずに。
- 洗面用具: 山小屋では歯磨き粉の使用が禁止されている場合が多いため、歯磨きシートやマウスウォッシュが便利です。 コンタクトレンズの人は、予備のレンズやメガネも持参しましょう。
- 耳栓・アイマスク: 前述の通り、周りを気にせず安眠するための必需品です。
- インナーシーツ(トラベルシーツ): 山小屋の布団に抵抗がある人や、衛生面が気になる人におすすめです。 保温性も高まり、より快適に眠れます。
- ジップロック: ゴミ袋として使う際、ビニール袋のようにガサガサ音がしないので、周りに迷惑をかけずに済みます。
ご来光を見る場合
山頂でのご来光は、富士登山の醍醐味の一つ。しかし、ご来光を待つ間は想像以上に冷え込みます。万全の防寒対策で、感動の瞬間を迎えましょう。
- しっかりとした防寒着: 薄手のダウンジャケットの上にフリースを重ねるなど、重ね着で対応しましょう。 レインウェアを一番上に着ることで、風を防ぎ、体感温度がぐっと上がります。
- ニット帽・ネックウォーマー: 頭や首から体温が逃げるのを防ぎます。耳まで覆えるタイプの帽子がおすすめです。
- 冬用の手袋: 軍手だけでは寒さをしのげません。スキー用のような厚手の手袋があると安心です。
- カイロ: ポケットに入れておくだけで、かじかむ手を温めてくれます。
- 温かい飲み物: 保温性の高い水筒(魔法瓶)に温かいお茶やスープを入れていくと、冷えた体を内側から温めることができ、心もほっとします。
富士登山で女性が気になるQ&A

富士山のトイレ事情は?
富士山のトイレは、各山小屋に設置されているものがほとんどで、有料(チップ制で1回200円~300円程度)です。 トイレットペーパーは備え付けられていることが多いですが、念のため水に流せるティッシュを持っていると安心です。 山小屋では水が貴重なため、手洗い場はありません。 ウェットティッシュや消毒ジェルを持参しましょう。また、登山道から外れて用を足すことは厳禁です。 必ずトイレを利用しましょう。
メイクはどうする?化粧品はどこまで持っていく?
汗や砂埃で崩れやすいため、メイクは最小限にするのがおすすめです。 日焼け止めは必須ですが、ファンデーションは塗らず、眉を描く程度に留める人が多いようです。山小屋では水を使った洗顔ができないため、メイクをした場合は拭き取りタイプのクレンジングシートを持参しましょう。 保湿用のオールインワンジェルやリップクリームなど、乾燥対策はしっかり行うと快適に過ごせます。
高山病が心配…対策は?
高山病は、誰にでも起こる可能性があります。予防のポイントは「ゆっくり登る」「こまめに水分補給をする」「深呼吸を意識する」ことです。五合目に着いたら、すぐに登り始めるのではなく、1〜2時間ほど体を慣らしてから出発するのがおすすめです。 また、前日はしっかりと睡眠をとり、体調を整えておくことが何よりも大切です。不安な方は、予防薬を処方してくれる病院もあるので、事前に相談してみましょう。
生理と重なったらどうすればいい?
登山と生理が重なっても、準備をすれば問題ありません。ナプキンやタンポンなど、普段使っているものを多めに持参しましょう。使用済みのものは、中身が見えない黒いビニール袋や、防臭チャック付きの袋に入れて必ず持ち帰ります。 体を冷やさないように腹巻をしたり、痛み止めを持参したりすると安心です。体調に不安がある場合は、無理せず登山を中止する勇気も必要です。
荷物の重さはどれくらいが目安?
荷物の重さは、体重の10分の1程度が目安と言われています。体重50kgの人なら5kg程度です。しかし、これはあくまで目安であり、体力には個人差があります。不要なものは持っていかず、できるだけ荷物を軽くすることが、疲れずに登頂するための重要なコツです。 レンタルをうまく活用したり、化粧品を小分けにしたりと、工夫して軽量化を図りましょう。
まとめ

- 富士登山ではスニーカーではなく登山靴が必須。
- ザックは30L程度でザックカバーも忘れずに。
- レインウェアは防寒着にもなる重要アイテム。
- ご来光登山にはヘッドライトと予備電池が不可欠。
- 山頂は真冬並みの寒さ、防寒対策は万全に。
- 水分補給はこまめに、行動食でエネルギー補給。
- 女性は日焼け止めとUVカットリップが必須。
- メイクは最小限、スキンケアは保湿を重視。
- 生理用品は消臭ポーチで持ち帰りの準備を。
- ウェットティッシュは衛生面で大活躍。
- トレッキングポールは膝の負担を軽減する味方。
- 山小屋泊には耳栓とアイマスクがあると安眠できる。
- 高価な装備はレンタルを活用するのが賢い選択。
- トイレは有料、100円玉を多めに用意しよう。
- 荷物は軽量化を心がけ、無理のない計画を。