もうすぐ安定期に入るけれど、安産祈願って何を準備すればいいんだろう…?特に、安産祈願で有名な東京の水天宮に行きたいけど、初めてで分からないことだらけ。そんな不安を抱えていませんか?大切な赤ちゃんの無事な誕生を願う大切な儀式だからこそ、万全の準備で臨みたいですよね。
本記事では、水天宮での安産祈願を考えているプレママ・プレパパのために、必要な持ち物リストから初穂料の金額、妊婦さんに優しい服装、当日の流れまで、気になる情報をすべてまとめました。この記事を読めば、あなたの不安はきっと解消されるはず。安心して、心穏やかな気持ちで安産祈願の日を迎えましょう。
これさえ見ればOK!水天宮の安産祈願 持ち物チェックリスト

初めての安産祈願、特に歴史ある水天宮となると「忘れ物はないかな?」と心配になりますよね。でも、ご安心ください。基本的には、それほど多くの持ち物は必要ありません。まずは、絶対に忘れてはいけないものと、あると便利なものをリストアップしました。出発前にこのリストで最終チェックをしてくださいね。
この章でご紹介する持ち物リストはこちらです。
- 【必須】絶対に忘れてはいけない持ち物
- 【任意】あると便利な持ち物
【必須】絶対に忘れてはいけない持ち物
水天宮での安産祈願に最低限必要なものは、実質「初穂料」だけです。とはいえ、妊婦さんの体調管理も大切。以下のものを準備しておくと安心ですよ。
持ち物 | 説明 |
---|---|
初穂料(ご祈祷料) | ご祈祷を受ける際に神社にお納めするお金です。金額の詳細は次の章で詳しく解説します。 |
母子健康手帳 | 万が一の体調不良に備えて、必ず携帯しましょう。 |
健康保険証 | 母子手帳とセットで持っていると、さらに安心です。 |
スマートフォン・カメラ | 記念撮影に。ただし、ご祈祷中の撮影はできませんのでご注意ください。 |
【任意】あると便利な持ち物
必須ではありませんが、持っていくとより快適に過ごせるアイテムもあります。特に戌の日や土日祝日は混雑が予想されるため、待ち時間対策や体調管理のために準備しておくと良いでしょう。
持ち物 | 説明 |
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腹帯(持参する場合) | ご自身で用意した腹帯のご祈祷を希望する場合に持参します。詳細は後述します。 |
羽織るもの(ストール、カーディガンなど) | 社殿の中は空調が効いているため、夏でも冷え対策にあると便利です。 |
飲み物 | 特に夏場は水分補給が欠かせません。 |
エコバッグ | ご祈祷後にいただく授与品(お札や御神酒など)を入れるのに役立ちます。 |
小さな椅子やクッション | 混雑時の待ち時間に、少しでも楽な姿勢で待つためにあると助かります。 |
【最重要】初穂料はいくら?のし袋の準備とマナー

安産祈願の持ち物で、最も気になるのが「初穂料(はつほりょう)」ではないでしょうか。「いくら包めばいいの?」「のし袋は必要?」など、疑問は尽きませんよね。ここでは、水天宮の初穂料に関する全てを分かりやすく解説します。事前にしっかり確認して、当日はスマートにお納めしましょう。
この章で解説する内容はこちらです。
- 初穂料の金額は2パターン
- 水天宮では「のし袋」は不要!
- お財布から直接でOK?支払い方のマナー
初穂料の金額は2パターン
水天宮の安産祈願のご祈祷では、初穂料によって授与品(ご祈祷後にいただける品物)が変わります。ご自身の希望に合わせてどちらかを選びましょう。
- ご祈祷のみ:8,000円
純粋にご祈祷だけを受けたい方向けです。授与品として、御神札、幣串、御神酒などがいただけます。 - ご祈祷 + 御子守帯(みすずおび)セット:12,000円
多くの方がこちらを選ばれます。ご祈祷に加えて、水天宮伝統の腹帯「御子守帯」か、腹帯に縫い付けて使う「小布(こぎれ)」のお守りがセットになったものです。腹帯をまだ用意していない方や、せっかくなら水天宮のものを、という方におすすめです。
また、ご自身で用意した腹帯をお祓いしてもらいたい場合は、初穂料が3,000円となります。ただし、これは戌の日限定で、未使用のさらしタイプの腹帯に限られるので注意が必要です。
水天宮では「のし袋」は不要!
一般的に神社でのご祈祷では、初穂料を「のし袋」に入れて納めるのがマナーとされています。しかし、東京の水天宮では、のし袋は必要ありません。これは本当に助かるポイントですよね。
受付(神札所)に申込用紙を提出する際に、現金でそのままお納めするシステムになっています。わざわざのし袋を用意したり、表書きで悩んだりする必要がないので、とてもスムーズです。
お財布から直接でOK?支払い方のマナー
のし袋が不要とはいえ、お財布から直接お支払いする形で問題ありません。ただし、受付で慌てないように、あらかじめお釣りのないように準備しておくと、よりスマートで丁寧な印象になります。
ご祈祷は神様への感謝とお願いを伝える神聖な儀式です。受付でのやり取りも、落ち着いて丁寧な振る舞いを心がけたいものですね。
腹帯は持っていく?水天宮で授与される「御子守帯」とは

安産祈願といえば「腹帯」。妊娠5ヶ月目の戌の日に腹帯を巻いて安産を願う「帯祝い」は、日本の古くからの風習です。「水天宮では腹帯はもらえるの?」「自分で用意したものでもいいの?」といった疑問にお答えします。水天宮ならではの特別な腹帯についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この章で解説する内容はこちらです。
- 水天宮の特別な腹帯「御子守帯(みすずおび)」
- 手持ちの腹帯をご祈祷してもらう場合
- ご祈祷なしで腹帯だけいただくことも可能
水天宮の特別な腹帯「御子守帯(みすずおび)」
水天宮の安産御守は、ただのお守りではありません。晒(さらし)の布そのものが御守りとなっており、これを「御子守帯(みすずおび)」と呼びます。
その昔、水天宮の社殿にかけられていた鈴を鳴らすための紐「鈴の緒」のお下がりを腹帯にした妊婦さんが、とても安産だったという言い伝えから、この信仰が広まりました。現在では、この鈴の緒と同じ晒の布を、戌の日の早朝にご祈祷したものが「御子守帯」として毎日授与されています。
どの日にお参りしても、戌の日にご祈祷されたありがたい御守りをいただけるのが嬉しいポイントです。この御子守帯には、さらしの布タイプの他に、ご自身がお持ちの腹帯に縫い付けて使える「小布(こぎれ)」タイプもあり、選ぶことができます。
手持ちの腹帯をご祈祷してもらう場合
「お気に入りの腹帯を使いたい」「ガードルタイプの腹帯をご祈祷してほしい」という方もいらっしゃるでしょう。
水天宮では、持参した腹帯をご祈祷してもらうことも可能です。ただし、いくつか条件があります。
- ご祈祷を受けられるのは戌の日のみです。
- 腹帯は未使用のさらしタイプに限られます。ガードルタイプや腹巻タイプは対象外です。
- 初穂料は3,000円です。
ご祈祷の際は、腹帯を膝の上に置いてお祓いを受けます。ご自身の腹帯を使いたい方は、戌の日を狙って参拝しましょう。
ご祈祷なしで腹帯だけいただくことも可能
「体調が優れなくて、長時間のご祈祷は難しいかも…」「戌の日は混んでいるから、お参りだけ済ませたい」という場合でも大丈夫です。
水天宮では、ご祈祷を受けずに「御子守帯」のセット(腹帯とお守り)だけをいただくこともできます。授与される御子守帯は、すべてご祈祷済みのものですので、ご利益は十分にいただけます。妊婦さんの体調を最優先に、無理のない形でお参りできるのは安心ですね。
妊婦さんに優しい服装が基本!安産祈願の服装マナー

神聖な場所である神社へお参りする際、服装に悩む方は少なくありません。特に安産祈願では、お腹の大きい妊婦さんが主役です。神様への敬意を払いつつ、身体に負担のかからない服装を選ぶことが何よりも大切です。ここでは、妊婦さん本人と付き添いの家族、それぞれにおすすめの服装をご紹介します。
この章で解説する内容はこちらです。
- 妊婦さん(ママ)におすすめの服装
- 付き添いの家族(パパ・祖父母)の服装
- 季節ごとの服装のポイント(夏・冬)
妊婦さん(ママ)におすすめの服装
安産祈願の服装に厳格な決まりはありませんが、神様にご挨拶する場であることを意識した、きれいめな服装が基本です。その上で、最も重視したいのが「着ていて楽なこと」。
- ワンピース:お腹を締め付けず、一枚でコーディネートが完成するので一番人気です。マタニティ用のフォーマルなワンピースも良いでしょう。
- ゆったりしたトップスとスカート/パンツ:お腹周りにゆとりのあるデザインを選びましょう。
- 靴:転倒防止のため、ヒールのないフラットな靴や、ストラップ付きのローヒールパンプスが安全です。
露出の多い服装(ミニスカート、キャミソールなど)や、カジュアルすぎる服装(Tシャツ、ジーンズ、サンダルなど)は避けましょう。
付き添いの家族(パパ・祖父母)の服装
一緒に参拝するご家族も、妊婦さんの服装に合わせて、フォーマル感を意識した服装を心がけましょう。主役である妊婦さんより目立つことのない、清潔感のあるスタイルが好ましいです。
- 男性(パパ):スーツが最も丁寧ですが、ジャケットにスラックス、襟付きのシャツといったきれいめなカジュアルスタイルでも問題ありません。ネクタイは必須ではありません。
- 祖父母:男性はジャケット着用、女性はワンピースやスーツ、きれいめのアンサンブルなどが良いでしょう。
家族みんなで少しおしゃれをしてお参りすれば、良い記念写真も撮れますね。
季節ごとの服装のポイント(夏・冬)
季節に合わせて、快適に過ごせる工夫も大切です。
- 夏:通気性の良い素材を選びつつ、冷房対策として薄手のカーディガンやストールを持参すると安心です。日傘や帽子も熱中症対策に役立ちます。
- 冬:防寒は必須です。暖かいインナーを着込んだり、コートやマフラー、手袋などでしっかりと対策しましょう。ただし、着込みすぎると気分が悪くなることもあるので、着脱しやすい服装がおすすめです。特に足元が冷えやすいので、厚手の靴下やタイツを活用しましょう。
【予習】安産祈願当日の流れと所要時間

当日の流れを事前に知っておけば、心に余裕が生まれます。「受付はどこ?」「どれくらい時間がかかるの?」といった不安を解消しておきましょう。水天宮の安産祈願は予約不要で、当日受付順に進められます。混雑状況によっては待ち時間も発生するため、全体の流れを把握しておくことが大切です。
この章で解説する内容はこちらです。
- 予約は不要!受付からご祈祷終了まで
- 所要時間はどれくらい?混雑状況も確認
予約は不要!受付からご祈祷終了まで
水天宮の個人の安産祈願は、事前の予約は受け付けていません。ご自身の体調の良い日、都合の良い時間に直接神社へ向かいましょう。
一般的な当日の流れは以下の通りです。
- 手水舎で清める:まず、手と口を清めて心身を浄めます。
- 神札所で受付:境内にある神札所(授与所)へ向かいます。申込用紙に名前や住所などを記入し、初穂料を添えて提出します。
- 待合室で待機:受付を済ませると、ご祈祷の案内があるまで待合室で待ちます。待合室は冷暖房完備で快適に過ごせます。
- 昇殿・ご祈祷:順番が来るとアナウンスで呼ばれ、社殿へ昇殿します。ご祈祷そのものの時間は約15分~20分ほどです。
- 授与品を受け取る:ご祈祷が終わると、お札やお守りなどの授与品をいただき、終了となります。
所要時間はどれくらい?混雑状況も確認
受付からご祈祷終了までの全体の所要時間は、混雑状況によって大きく変わります。
- 平日:空いていれば、30分~1時間程度で終わることが多いです。
- 戌の日、土日祝日:大変混雑します。特に大安と重なる戌の日は、受付までに1時間以上待つことも珍しくありません。全体の所要時間として、1時間半~3時間程度を見込んでおくと安心です。
水天宮の公式サイトや公式SNS(X/旧Twitter)で、当日の混雑状況がアナウンスされることもあるので、お出かけ前にチェックするのもおすすめです。時間に余裕を持ち、特に混雑日は妊婦さんの体に負担がかからないよう、休憩を挟みながら行動しましょう。
よくある質問

安産祈願は「戌の日」じゃないとダメ?
多産でお産が軽い犬にあやかって、妊娠5ヶ月目の「戌の日」に安産祈願を行うのが古くからの習わしです。しかし、必ずしも戌の日でなければならない、という決まりはありません。
何よりも大切なのは、妊婦さんの体調です。戌の日は大変混雑するため、かえって体に負担がかかることもあります。戌の日にこだわらず、ご自身の体調が良く、ご家族の都合がつく日を選んでお参りするのが良いでしょう。神様もきっとそのお気持ちを汲んでくださいます。
誰と行くのがいい?人数制限はある?
誰と安産祈願に行くかについても、特に決まりはありません。夫婦二人で行く方、ご両親も一緒に三世代で行く方、妊婦さんお一人でお参りする方など様々です。
ただし、ご祈祷を受けるために社殿に上がれる人数には制限がある場合があります。特に戌の日などの混雑日は、「妊婦さんご本人のみ」や「妊婦さんと付き添いの大人1名まで」といった制限がかかることがあります。お子様は何名でも昇殿できることが多いようです。最新の情報は水天宮の公式サイトで確認することをおすすめします。
代理でのご祈祷は可能ですか?
はい、代理でのご祈祷も可能です。つわりが辛い、切迫早産で安静が必要など、妊婦さん本人がお参りできない場合でも、夫やご両親が代理でご祈祷を受けることができます。
また、水天宮では郵送での「お預かり祈祷」も受け付けています。遠方にお住まいの方や、外出が難しい事情がある方でも、安産のご利益をいただくことができるので安心してください。
ご祈祷中の撮影はできますか?
残念ながら、社殿内でのご祈祷中の写真撮影やビデオ撮影は一切禁止されています。神聖な儀式ですので、静粛に祈りを捧げることに集中しましょう。
ただし、境内での記念撮影は可能です。有名な「子宝いぬ」の像や、新しくなった美しい社殿を背景に、思い出の写真をたくさん撮ってくださいね。
無事に出産したらお礼参りは必要?
はい、無事に赤ちゃんが生まれたら、「お礼参り」に行くのが丁寧な習わしです。これは、安産祈願で願ったことが叶ったことを神様に報告し、感謝を伝えるためのものです。
お礼参りに行く時期に厳密な決まりはありませんが、一般的には赤ちゃんの生後1ヶ月頃に行う「お宮参り」と同時に行う方が多いです。その際に、安産祈願でいただいたお札やお守りを持参し、古いお札を納める場所(古札納所)にお返ししましょう。
水天宮へのアクセスと駐車場について
水天宮は公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。
- 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」(5番出口)より徒歩約1分
- 東京メトロ日比谷線「人形町駅」(A1出口)より徒歩約6分
- 都営浅草線「人形町駅」(A3出口)より徒歩約8分
有料駐車場(約40台)もありますが、戌の日や土日祝日は大変混雑し、満車で駐車できない可能性が高いです。妊婦さんの体調を考えると、なるべく公共交通機関を利用するか、時間に余裕を持って車で向かうことをおすすめします。
まとめ

- 水天宮の安産祈願、必須の持ち物は「初穂料」。
- 初穂料はご祈祷のみで8,000円から。
- 水天宮では初穂料の「のし袋」は不要。
- 腹帯は水天宮で「御子守帯」として授与される。
- 持参した腹帯のご祈祷も戌の日限定で可能。
- 服装はお腹を締め付けないワンピースがおすすめ。
- 付き添いの家族もきれいめな服装を心がける。
- 個人の安産祈願は予約不要、当日受付順。
- ご祈祷時間は約15~20分だが、待ち時間が発生する。
- 戌の日や土日は大変混雑するので時間に余裕を。
- 必ずしも「戌の日」にこだわる必要はない。
- 体調が悪い場合は代理祈祷や郵送祈祷も可能。
- ご祈祷中の撮影は禁止されている。
- 出産後はお宮参りと合わせてお礼参りを。
- アクセスは「水天宮前駅」が最も近い。