大切な家族の一員であるペットには、いつまでも元気でいてほしいと願うものです。しかし、予期せぬ病気やケガで動物病院にかかる費用は、ときに高額になることもあります。そんなときのために、ペット保険への加入を検討する飼い主さんは多いでしょう。
数あるペット保険の中でも、特に人気が高いのが「アニコム損保」と「アイペット損保」です。どちらも大手で安心感がありますが、いざ選ぶとなると「結局どちらが良いの?」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。本記事では、アニコムとアイペットのペット保険をさまざまな角度から徹底的に比較し、あなたのペットに最適な保険を見つけるための方法を解説します。
それぞれの特徴を理解し、後悔しない保険選びの参考にしてください。
アニコムとアイペット、人気のペット保険を徹底比較

アニコム損保とアイペット損保は、どちらも多くの飼い主さんに選ばれている人気のペット保険です。しかし、その補償内容やサービスには違いがあります。ここでは、それぞれの保険が持つ特徴を詳しく比較し、あなたのペットに合った保険を見つけるための手助けをします。
補償内容と保険料の基本を比較
ペット保険を選ぶ上で最も気になるのが、どのような治療がどこまで補償されるのか、そして毎月支払う保険料はいくらなのかという点でしょう。アニコムとアイペットの主要プランにおける補償内容と保険料の基本的な違いを見ていきましょう。
通院・入院・手術の補償範囲
アニコム損保の主力商品である「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、通院・入院・手術の全てをカバーするフルカバータイプの保険です。補償割合は50%または70%から選べ、年間で通院・入院それぞれ20日まで、手術は2回までといった限度日数が設定されています。また、8歳以上のペット向けには、入院・手術に特化した「どうぶつ健保しにあ」も用意されており、高齢のペットでも安心して加入できる選択肢があります。
一方、アイペット損保の「うちの子」も、通院・入院・手術をフルカバーするタイプです。補償割合は30%、50%、70%から選択可能で、それぞれの診療形態ごとに支払限度額や限度回数が設定されています。また、保険料を抑えたい方には、入院・手術に特化した「うちの子ライト」というプランもあります。
どちらの保険も、一般的な病気やケガによる治療費を幅広く補償しますが、歯科治療や先天性疾患、遺伝性疾患など、特定の病気に対する補償の有無や範囲はプランによって異なるため、加入前に必ず詳細を確認することが大切です。
保険料の目安と年齢による変動
ペット保険の保険料は、ペットの種類(犬種・猫種)、年齢、補償割合によって大きく変わります。一般的に、ペットが若いうちは保険料が安く、年齢を重ねるごとに病気やケガのリスクが高まるため、保険料も段階的に上昇していく仕組みです。
アニコム損保の保険料は、年齢が上がるにつれて毎年少しずつ上昇する傾向にあります。また、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」には、保険の利用回数に応じて次年度の保険料が割引または割増される「健康割増引制度」があり、健康なペットは保険料を抑えられる可能性があります。
アイペット損保の保険料も、ペットの年齢に応じて上昇しますが、特に高齢期になると保険料が高めに設定される傾向が見られます。 どちらの保険も、将来的な保険料の推移をシミュレーションし、無理なく続けられるかを確認することが重要です。
窓口精算の利便性と対応病院数
ペット保険の大きなメリットの一つが、動物病院での窓口精算です。窓口精算に対応していれば、診療費から保険適用分を差し引いた自己負担額のみを支払えば済むため、一時的な高額な出費を抑えられ、後日保険金を請求する手間も省けます。
アニコム損保は、全国6,830病院以上(業界No.1)の動物病院で窓口精算に対応しており、その利便性の高さは大きな強みです。 多くの地域でかかりつけの動物病院が対応している可能性が高く、急な診療でも安心して利用できるでしょう。
アイペット損保も窓口精算に対応している動物病院は多いですが、アニコム損保と比較するとその数はやや少ない傾向にあります。 ただし、「うちの子」プランは窓口精算が可能ですが、「うちの子ライト」は窓口精算に対応しておらず、一度全額を支払い、後日保険金を請求する「立替請求」となる点に注意が必要です。 ご自身の利用する動物病院がどちらの保険の窓口精算に対応しているか、事前に確認しておくことをおすすめします。
加入条件と待機期間の違い
ペット保険に加入する際には、ペットの年齢や健康状態に関する条件、そして補償が開始されるまでの待機期間についても確認が必要です。
アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」や「どうぶつ健保ぷち」は、新規加入できる年齢が7歳11ヶ月までと設定されています。ただし、8歳以上のペット向けには、加入年齢に上限がない「どうぶつ健保しにあ」があります。 病気に対する補償には30日間の待機期間が設けられていますが、ケガについては待機期間なく補償が開始されます。
アイペット損保の「うちの子」は、アニコム損保と比較して比較的高齢のペットでも新規加入できるプランがあるのが特徴です。 また、検索結果によると「うちの子」プランは新規加入時の待機期間がなく、保険始期日の初日から補償が適用されるとされています。 しかし、一般的にペット保険には病気に対する待機期間が設定されていることが多いため、加入を検討する際は、必ず最新の約款や重要事項説明書で詳細を確認しましょう。
割引制度や付帯サービスを比較
保険料を少しでも抑えたい、または保険以外のサービスも利用したいと考える飼い主さんにとって、割引制度や付帯サービスは重要な比較ポイントです。
アニコム損保には、複数のペットを飼っている場合に適用される「多頭割引」があります。これは2頭目以降の契約に対して年間600円(月払50円)が割引される制度です。 また、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」には、保険の利用回数に応じて次年度の保険料が割引または割増される「健康割増引制度」も用意されています。 付帯サービスとしては、健康診断の費用を一部補助する「どうぶつ健活」や、ペットの誕生日にバースデーカードが届くサービスなどがあり、飼い主さんからの評判も良いです。
アイペット損保にも「多頭割引」があり、2~3契約で2%割引、4契約以上で3%割引が適用されます。 付帯サービスとしては、獣医師への電話相談サービスなどがあり、日々のちょっとした不安を解消する助けとなります。 割引制度や付帯サービスは、保険料だけでなく、日々のペットとの暮らしを豊かにする要素として検討する価値があります。
アニコムがおすすめなのはこんな人
アニコム損保のペット保険は、特に以下のような飼い主さんにおすすめです。ご自身の状況と照らし合わせて、アニコムが最適な選択肢かどうかを考えてみましょう。
窓口精算を重視したい方
アニコム損保の最大の強みの一つは、窓口精算に対応している動物病院の多さです。全国に6,830病院以上もの対応病院があり、これは業界トップクラスの数字です。 普段から利用している動物病院がアニコムの提携病院であれば、診療費の支払いが非常にスムーズになります。
急な病気やケガで動物病院に駆け込んだ際も、その場で保険適用後の金額だけを支払えば済むため、高額な治療費を一時的に全額立て替える必要がありません。これは、飼い主さんの金銭的な負担だけでなく、精神的な負担も大きく軽減してくれるでしょう。窓口精算の利便性を最優先したい方にとって、アニコムは非常に魅力的な選択肢と言えます。
どうぶつ健活などの付帯サービスに魅力を感じる方
アニコム損保は、単に治療費を補償するだけでなく、ペットの健康維持を支援する付帯サービスも充実しています。特に「どうぶつ健活」は、健康診断の費用を一部補助するなど、病気の早期発見・早期治療を促すサービスとして注目されています。
定期的な健康チェックを通じてペットの異変に早く気づき、重症化する前に対応したいと考える飼い主さんにとって、これらのサービスは大きなメリットとなるでしょう。また、バースデーカードの送付など、飼い主とペットに寄り添う細やかな心遣いも、アニコムが選ばれる理由の一つです。 保険だけでなく、日々の健康管理や心のケアまで含めてサポートしてほしいと考える方には、アニコムがおすすめです。
アイペットがおすすめなのはこんな人

アイペット損保のペット保険は、特に以下のような飼い主さんのニーズに応えることができるでしょう。アニコムと比較して、アイペットがあなたのペットライフに合っているかを確認してください。
保険料を抑えたい方
アイペット損保は、補償割合を30%や50%に設定できるプランがあり、これにより月々の保険料を抑えることが可能です。 特に、ペットの医療費は高額になる可能性もあるものの、日常的な通院費は自己負担で対応し、万が一の大きな病気や手術に備えたいと考える方には、保険料を抑えたプランが魅力的です。
また、多頭飼いの場合には、2頭目以降の契約で2%または3%の割引が適用される「多頭割引」もあります。 複数のペットを飼っていて、全体の保険料負担を軽減したいと考えている飼い主さんにとって、アイペットの割引制度は大きなメリットとなるでしょう。保険料と補償内容のバランスを重視し、賢く保険を選びたい方におすすめです。
手術特化型プランも検討したい方
アイペット損保には、入院と手術に特化した「うちの子ライト」というプランがあります。 日常的な通院はそれほど多くない、または通院費は自己負担で対応できると考えているものの、高額になりがちな手術費用や入院費用にはしっかり備えておきたいという飼い主さんに適しています。
手術特化型プランは、フルカバータイプに比べて保険料が安く設定されていることが多いため、保険料を抑えつつ、最も費用がかかるリスクに備えることができます。ペットの種類や年齢、これまでの病歴などを考慮し、本当に必要な補償に絞って加入したいと考える方にとって、「うちの子ライト」は有効な選択肢となるでしょう。
ペット保険選びで後悔しないためのコツ

アニコムとアイペット、どちらの保険を選ぶにしても、後悔しないためにはいくつかの大切なコツがあります。これらのポイントを押さえて、あなたのペットに最適な保険を見つけましょう。
ペットの種類や年齢に合わせたプラン選び
ペット保険は、ペットの種類や年齢によって加入できるプランや保険料が大きく異なります。例えば、犬種によってはかかりやすい病気があり、その病気が補償対象となるかを確認することは非常に重要です。また、子犬や子猫は誤飲などの事故が多く、高齢のペットは慢性疾患のリスクが高まります。
若いペットには通院から手術まで幅広くカバーするフルカバータイプ、高齢のペットには入院・手術に特化したプランや、加入年齢に上限がないシニア向けプランを検討するなど、ペットのライフステージに合わせた選択が求められます。加入前に、ペットの健康状態や将来のリスクを考慮し、最適なプランを選ぶようにしましょう。
補償割合と自己負担額のバランス
ペット保険の補償割合は、一般的に50%や70%が主流です。補償割合が高いほど、保険会社からの支払額が多くなり、飼い主さんの自己負担額は少なくなりますが、その分保険料も高くなります。逆に、補償割合が低いプランは保険料が安くなりますが、自己負担額は増えます。
ご自身の家計状況や、万が一の際にどこまで自己負担できるかを考慮し、補償割合を選ぶことが大切です。例えば、貯蓄が十分にある場合は補償割合を低くして保険料を抑える、貯蓄に不安がある場合は補償割合を高くして自己負担を減らすなど、ご自身の経済状況に合わせたバランスを見つけることが後悔しないための鍵となります。
口コミや評判も参考にしよう
保険会社のウェブサイトやパンフレットだけでは分からない情報として、実際にその保険を利用している飼い主さんの口コミや評判は非常に参考になります。保険金請求時の対応の速さや丁寧さ、コールセンターの対応、付帯サービスの使い勝手など、リアルな声を知ることで、より具体的なイメージを持つことができるでしょう。
ただし、口コミは個人の主観に基づくものであるため、全てを鵜呑みにするのではなく、複数の情報源から得た情報を総合的に判断することが重要です。良い評判だけでなく、気になる点や改善を求める声にも耳を傾け、多角的な視点から保険会社を選ぶようにしましょう。
よくある質問

- アニコムとアイペット以外におすすめのペット保険はありますか?
- ペット保険は本当に必要ですか?
- 複数のペットを飼っている場合、割引はありますか?
- 病気になってからでも加入できますか?
- 保険料は毎年上がりますか?
アニコムとアイペット以外におすすめのペット保険はありますか?
はい、アニコムとアイペット以外にも、SBIペット少額短期保険の「SBIペット少短のペット保険」や、ペットメディカルサポートの「PS保険」、FPCの「ペットほけんフィット」など、多くの優れたペット保険があります。 それぞれ補償内容や保険料、付帯サービスに特徴があるため、複数の保険会社を比較検討することをおすすめします。
ペット保険は本当に必要ですか?
ペット保険の必要性は、飼い主さんの考え方や経済状況によって異なります。ペットが病気やケガをした際に高額な治療費がかかるリスクに備えたい、安心して最善の治療を受けさせたいと考える方には必要性が高いと言えるでしょう。特に多頭飼いの場合、複数のペットが同時に病気やケガをするリスクもあるため、保険で備えておくと安心です。
一方で、貯蓄が十分にある場合や、少額の治療費は自己負担で対応できると考える場合は、不要と感じるかもしれません。
複数のペットを飼っている場合、割引はありますか?
はい、アニコム損保とアイペット損保の両方に「多頭割引」があります。アニコム損保では2頭目以降の契約で年間600円の割引が適用され、アイペット損保では2~3契約で2%、4契約以上で3%の割引が適用されます。 割引の適用条件は各社で異なるため、詳細は公式サイトで確認しましょう。
病気になってからでも加入できますか?
一般的に、ペット保険は病気になってからでは加入が難しい、または特定の病気が補償対象外となるケースが多いです。加入時には健康状態の告知が必要となり、既往症がある場合は加入を断られたり、その病気は補償対象外となることがあります。そのため、ペットが健康なうちに加入を検討することが重要です。
保険料は毎年上がりますか?
多くのペット保険では、ペットの年齢が上がるにつれて保険料も上昇する仕組みになっています。 これは、年齢を重ねるごとに病気やケガのリスクが高まるためです。ただし、保険会社によっては、一定の年齢で保険料が定額になるプランや、保険の利用回数に応じて保険料が変動する制度を設けている場合もあります。 将来的な保険料の推移を事前に確認し、長期的に無理なく続けられるか検討しましょう。
まとめ
- アニコムとアイペットは、どちらも人気の高いペット保険です。
- アニコムは窓口精算対応病院が多く、利便性を重視する方におすすめです。
- アイペットは保険料を抑えたい方や、手術特化型プランを求める方に適しています。
- 補償内容は通院・入院・手術のフルカバーが主流ですが、プランにより異なります。
- 保険料はペットの年齢とともに上昇する傾向があります。
- アニコムには「健康割増引制度」、アイペットには「多頭割引」があります。
- 加入条件や待機期間は保険会社やプランによって違いがあります。
- ペットの種類や年齢、健康状態に合わせたプラン選びが重要です。
- 自己負担額と保険料のバランスを考慮して選びましょう。
- 実際に利用した飼い主さんの口コミや評判も参考にすると良いでしょう。
- 複数の保険会社を比較検討し、最適な保険を見つけることが大切です。
- 病気になってからの加入は難しい場合が多いので、早めの検討が肝心です。
- 付帯サービスも保険選びの重要な要素となります。
- ご自身のライフスタイルやペットの状況に合わせて慎重に決定しましょう。
- 後悔しないためには、約款や重要事項説明書をしっかり読み込むことが不可欠です。