選挙の持ち物、身分証明書は必要?【初心者必見】入場券を忘れた時の対処法も解説

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選挙の持ち物、身分証明書は必要?【初心者必見】入場券を忘れた時の対処法も解説
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選挙の時期が近づくと、「投票に行くとき、何を持っていけばいいんだっけ?」「そういえば、身分証明書って必要なのかな?」と、ふと疑問に思うことはありませんか。特に初めて選挙に行く方は、持ち物や当日の流れなど、分からないことだらけで不安に感じてしまうかもしれません。
でも、ご安心ください。この記事を読めば、選挙の持ち物に関するあらゆる疑問がスッキリ解決します。結論から言うと、手ぶらでも投票は可能です。この記事で、必要な持ち物から万が一忘れてしまった場合の対処法まで、分かりやすく解説していきます。

目次

【結論】選挙で身分証明書は原則不要!でも持参がおすすめな理由

【結論】選挙で身分証明書は原則不要!でも持参がおすすめな理由

選挙の持ち物で最も気になるのが「身分証明書」の要否ではないでしょうか。いきなり結論をお伝えすると、投票所で投票する際に、法律上、身分証明書の提示は義務付けられていません。 そのため、運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などを忘れてしまっても、基本的には問題なく投票できます。

これは、公職選挙法で本人確認書類の提示が必須と定められていないためです。 選挙権は国民の基本的な権利であり、誰もが投票しやすい環境を整えることが重視されています。

しかし、身分証明書は持参することをおすすめします。 なぜなら、後ほど詳しく解説しますが、「投票所入場券」を忘れてしまった場合などに、本人確認をスムーズに行うための手助けとなるからです。 いわば「お守り」のようなものだと考えておくと良いでしょう。


選挙の持ち物リスト【当日・期日前投票共通】

選挙の持ち物リスト【当日・期日前投票共通】

それでは、具体的に選挙に行く際の持ち物を確認していきましょう。基本的には、当日投票も期日前投票も必要なものは同じです。 必須のものと、あると便利なものに分けてご紹介します。

  • 絶対に必要な持ち物:投票所入場券(整理券)
  • あると便利な持ち物

絶対に必要な持ち物:投票所入場券(整理券)

選挙が近くなると、世帯ごとに「投票所入場券(投票のご案内など、自治体によって名称は異なります)」というハガキが郵送されてきます。 この入場券には、あなたの投票所名や場所の地図、投票できる時間などが記載されています。

投票所では、この入場券を受付の係員に渡すことで、選挙人名簿との照合がスムーズに進みます。 ですから、選挙に行く際は、まずこの投票所入場券を忘れずに持っていきましょう。 封筒に家族分がまとめて入っている場合は、自分のものだけを切り離して持参してください。

あると便利な持ち物

必須ではありませんが、持っていくと何かと安心なのが以下のアイテムです。


  1. 身分証明書

    前述の通り、万が一、投票所入場券を忘れた場合に本人確認がスムーズになります。運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きのものがあるとより確実です。

  2. 筆記用具(鉛筆・シャープペンシル)

    投票用紙に候補者名や政党名を書くための筆記用具(鉛筆)は、投票所に用意されています。しかし、使い慣れた自分のものを使いたいという方は持参しても構いません。ただし、インクが他の候補者の欄に付着して無効票になるのを防ぐため、ボールペンの使用は避けるのが一般的です。

「投票所入場券」を忘れた・なくした場合の対処法

「投票所入場券」を忘れた・なくした場合の対処法

「選挙当日、入場券を家に忘れてきてしまった!」「探したけど、どこにも見当たらない…」そんな時でも、投票を諦める必要はありません。大切な一票を無駄にしないための対処法を知っておきましょう。

手ぶらでも投票できる!諦めないで投票所へ

驚かれるかもしれませんが、投票所入場券を忘れたり、なくしてしまったりした場合でも、選挙人名簿にあなたの名前が登録されていれば投票は可能です。

投票所入場券は、あくまで選挙人名簿の本人照合をスムーズに行うための整理券のようなものです。 ですから、「入場券がないから投票できない」と勘違いして、棄権してしまうのは非常にもったいないことです。ためらわずに、指定された投票所へ向かいましょう。

投票所で必要な手続きとは?

投票所入場券がない場合は、投票所の受付にいる係員に「入場券を忘れました(なくしました)」と正直に申し出てください。

その後、係員の案内に従って本人確認の手続きを行います。具体的には、氏名、住所、生年月日などを口頭で伝えたり、備え付けの用紙に記入したりします。 この本人確認の際に、持参した運転免許証や健康保険証などの身分証明書を提示すると、手続きがより円滑に進みます。

選挙管理委員会が選挙人名簿の情報と照合し、本人であることが確認されれば、通常通り投票用紙が交付され、投票することができます。少し手間はかかりますが、難しい手続きではないのでご安心ください。

身分証明書が必要になる特殊なケース

身分証明書が必要になる特殊なケース

これまで「身分証明書は原則不要」と説明してきましたが、投票方法によっては本人確認のために必要となる特殊なケースも存在します。一般的な当日投票や期日前投票以外で投票する可能性のある方は、念のため確認しておきましょう。

不在者投票(滞在先での投票)

出張や旅行、入院などで、住民票のある市区町村から離れた場所に滞在している場合、「不在者投票」という制度を利用して滞在先の選挙管理委員会で投票することができます。

この手続きでは、まず住民票のある選挙管理委員会に投票用紙を請求します。 その後、送られてきた投票用紙や必要書類を持って滞在先の選挙管理委員会へ行きますが、この際、本人確認のために身分証明書の提示を求められることがあります。 手続きが郵送を介すため、なりすましなどを防ぐ目的があります。

洋上投票・南極投票

指定された船舶に乗船する船員などが行う「洋上投票」や、南極地域の観測隊員などが行う「南極投票」といった、さらに特殊なケースもあります。これらはFAXを利用して投票を行うなど特別な手続きが定められており、本人確認も厳格に行われます。

在外選挙

海外に住んでいる有権者が国政選挙で投票するためには、あらかじめ「在外選挙人名簿」への登録申請が必要です。登録が完了すると「在外選挙人証」が交付されます。

実際に在外公館などで投票する際には、この「在外選挙人証」と、パスポートなどの本人確認書類を提示する必要があります。

使える身分証明書・使えない身分証明書一覧

使える身分証明書・使えない身分証明書一覧

投票所入場券を忘れた場合や、不在者投票などで身分証明書が必要になった際に、どのようなものが使えるのでしょうか。一般的に、公的機関が発行した証明書が有効とされています。いざという時に困らないよう、具体例を確認しておきましょう。

1点でOKな身分証明書(顔写真付き)

顔写真が付いていることで、本人確認が非常にスムーズに行える証明書です。1点の提示で認められることがほとんどです。

  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • パスポート(旅券)
  • 在留カード、特別永住者証明書
  • 官公署が発行した免許証、許可証、資格証明書等(顔写真付きのもの。例:身体障害者手帳、療育手帳)
  • 国公立大学の学生証(顔写真付き)

2点の提示が必要になる可能性がある身分証明書(顔写真なし)

顔写真がない証明書の場合、本人確認の確実性を高めるために、複数の書類の提示を求められることがあります。「A群から2点」または「A群とB群から1点ずつ」といった組み合わせが一般的です。

【A群】

  • 健康保険証
  • 介護保険被保険者証
  • 年金手帳、基礎年金番号通知書
  • 後期高齢者医療被保険者証
  • (顔写真なしの)学生証、生徒手帳

【B群】

  • 預金通帳
  • キャッシュカード
  • クレジットカード
  • (顔写真なしの)社員証

※自治体によって運用が異なる場合があるため、あくまで一例として参考にしてください。

身分証明書として認められない可能性が高いもの

以下のものは、公的な本人確認書類とは見なされず、身分証明書として使えない可能性が高いので注意が必要です。

  • マイナンバーの「通知カード」:個人番号を知らせるための紙のカードであり、身分証明書としては利用できません。
  • 各種会員証、ポイントカード
  • 他人の名前が記載されたもの

初めてでも安心!投票当日の流れをシミュレーション

初めてでも安心!投票当日の流れをシミュレーション

初めて選挙に行く方や、久しぶりで手順を忘れてしまったという方のために、投票所での一連の流れを簡単にシミュレーションしてみましょう。 これを読めば、当日は自信を持って投票に臨めます。

ステップ1:投票所へ行く

まずは、投票所入場券に記載されている指定の投票所へ向かいます。 投票時間は、原則として午前7時から午後8時までです。 場所と時間を間違えないように、事前にしっかり確認しておきましょう。

ステップ2:受付(名簿対照)

投票所に到着したら、受付の係員に投票所入場券を渡します。入場券を忘れた場合は、その旨を伝えてください。係員が選挙人名簿と照合し、あなたが本人であることを確認します。

ステップ3:投票用紙の交付

本人確認が終わると、投票用紙交付係から投票用紙が手渡されます。選挙が複数ある場合(例:衆議院議員総選挙の小選挙区と比例代表)、投票用紙を一枚ずつ順番に渡されます。

ステップ4:記載台で記入

交付された投票用紙を持って、記載台へ進みます。記載台には候補者や政党名の一覧が掲示されているので、それを見ながら投票したい候補者の氏名や政党名を、間違えないように丁寧に記入します。

ステップ5:投票箱へ投函

記入が終わったら、投票用紙を投票箱に入れます。選挙が複数ある場合は、対応する投票箱を間違えないように注意しましょう。これを繰り返せば、投票は完了です。お疲れ様でした!

選挙の持ち物に関するよくある質問

選挙の持ち物に関するよくある質問

Q. 期日前投票の持ち物は当日と違いますか?

A. いいえ、期日前投票の持ち物も当日投票と基本的に同じです。 投票所入場券があれば持参してください。なくても投票は可能です。 ただし、期日前投票では、投票日当日に投票できない理由(仕事、旅行など)を「宣誓書」に記入して提出する必要があります。 この宣誓書は投票所入場券の裏面に印刷されているか、期日前投票所に用意されています。

Q. 自分の投票所はどこで確認できますか?

A. あなたが投票すべき投票所は、ご自宅に郵送される「投票所入場券」に記載されています。 もし入場券をなくしてしまった場合は、お住まいの市区町村の選挙管理委員会のウェブサイトで確認するか、電話で問い合わせることができます。

Q. ハンコ(印鑑)は必要ですか?

A. いいえ、投票の際にハンコ(印鑑)は必要ありません。 以前は必要だった時代もありましたが、現在は不要です。

Q. 代理投票や点字投票はできますか?

A. はい、できます。病気やケガ、障がいなどの理由で自分で文字を書くことが難しい方は、投票所の係員に申し出ることで「代理投票」が可能です。 係員が2名体制で、本人の指示に従って代筆します。また、目の不自由な方は「点字投票」を利用できます。投票所に点字器が用意されています。

Q. 子供を連れて投票所に入れますか?

A. はい、有権者である親と一緒であれば、18歳未満の子供も投票所に入ることができます。 将来の有権者である子供たちに、選挙を身近に感じてもらう良い機会になります。ただし、投票所内で騒いだりしないよう、マナーを守ることが大切です。

Q. 服装に決まりはありますか?

A. いいえ、投票に行く際の服装に特に決まりはありません。普段着で全く問題ありません。ただし、特定の候補者名や政党名が書かれたシャツや帽子などを着用していくと、選挙運動とみなされる可能性があるため避けた方が無難です。

まとめ

まとめ
  • 選挙の身分証明書は法律上、提示義務はない。
  • ただし、入場券を忘れた時のために持参がおすすめ。
  • 一番の持ち物は「投票所入場券」(ハガキ)。
  • 入場券を忘れても、手ぶらでも投票は可能。
  • 入場券がない場合は、投票所で本人確認を受ける。
  • 本人確認は氏名・住所・生年月日などを伝える。
  • 期日前投票の持ち物も当日と基本的に同じ。
  • 期日前投票では「宣誓書」の記入が必要。
  • 不在者投票など特殊なケースでは身分証明書が要る。
  • 使える身分証明書は運転免許証やマイナンバーカード等。
  • マイナンバーの「通知カード」は身分証にならない。
  • 投票所に筆記用具(鉛筆)は用意されている。
  • ハンコ(印鑑)は投票に必要ない。
  • 代理投票や点字投票の制度も利用できる。
  • 子供を連れて投票所に入ることも可能。
選挙の持ち物、身分証明書は必要?【初心者必見】入場券を忘れた時の対処法も解説

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