「最近、なぜか涙が止まらない」「目がしょぼしょぼして困っている」そんな涙目の症状にお悩みではありませんか?涙目は、日常生活に支障をきたすだけでなく、目の不快感や視界のぼやけを引き起こすこともあります。しかし、その原因は多岐にわたり、適切な対策を講じることが大切です。
本記事では、つらい涙目の主な原因から、症状に合わせた市販目薬の選び方、そして目薬の効果を最大限に引き出す正しい差し方までを徹底解説します。あなたの涙目の悩みを解決するための具体的な方法を見つけて、快適な毎日を取り戻しましょう。
つらい涙目の原因とは?あなたの症状をチェック

涙目(流涙症)は、涙の分泌量が増えるか、涙の排出がうまくいかなくなることで起こります。原因は一つではなく、様々な要因が考えられるため、ご自身の症状と照らし合わせて確認することが大切です。ここでは、主な涙目の原因について詳しく見ていきましょう。
アレルギー性結膜炎による涙目
花粉やハウスダスト、ダニなどのアレルゲンが目に侵入することで、アレルギー反応が起こり、涙目になることがあります。この場合、涙目だけでなく、目のかゆみ、充血、目やになどの症状も伴うことが特徴です。
特に、季節の変わり目や特定の場所で症状が悪化する場合は、アレルギー性結膜炎の可能性が高いでしょう。コンタクトレンズの汚れが原因でアレルギー性結膜炎になるケースもあります。
ドライアイによる涙目
意外に思われるかもしれませんが、ドライアイも涙目の原因となることがあります。目の表面が乾燥すると、それを補おうとして反射的に大量の涙が分泌されるためです。
パソコンやスマートフォンの長時間使用、コンタクトレンズの装用、空気の乾燥などがドライアイを引き起こす主な要因です。目が乾くだけでなく、ゴロゴロとした異物感や目の疲れを感じることもあります。
加齢による涙目
年齢を重ねると、涙の排出経路である涙道が狭くなったり詰まったりすることがあります。これにより、涙が鼻に排出されにくくなり、目に涙が溜まったり、あふれ出たりする「涙道閉塞症」が起こりやすくなります。
また、まぶたの筋肉の衰えや、白目のたるみ(結膜弛緩症)も加齢による涙目の原因となることがあります。
その他の原因による涙目
上記以外にも、涙目の原因は様々です。例えば、目に異物が入った場合や、逆さまつ毛、眼瞼内反(まぶたが内側に反り返る)、眼瞼外反(まぶたが外側に反り返る)なども涙目の原因となります。
また、風邪や副鼻腔炎(蓄膿症)などによる涙道の炎症、特定の抗がん剤の副作用によって涙道が狭くなることもあります。
涙目におすすめの市販目薬の選び方

市販の目薬を選ぶ際は、ご自身の涙目の原因や症状に合ったものを選ぶことが大切です。間違った選び方をすると、症状が改善しないばかりか、悪化させてしまう可能性もあります。ここでは、涙目用目薬を選ぶ際の重要なポイントを解説します。
涙目の原因に合わせた有効成分で選ぶ
涙目の原因によって、効果的な成分は異なります。例えば、アレルギーによる涙目には、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分が配合された目薬がおすすめです。
ドライアイが原因の場合は、涙液に近い成分(塩化カリウム、塩化ナトリウムなど)や、角膜保護成分(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムなど)が配合された人工涙液タイプの目薬が良いでしょう。
炎症を伴う涙目には、プラノプロフェンなどの抗炎症成分が効果的です。
防腐剤の有無で選ぶ
市販の目薬には、品質を保つために防腐剤が配合されているものがあります。しかし、防腐剤は目に刺激を与える可能性があり、特にドライアイの方やコンタクトレンズを使用している方は、目の不快感の原因になることもあります。
目の刺激を避けたい方や、点眼回数が多い方は、防腐剤フリーの目薬を選ぶことをおすすめします。防腐剤フリーの目薬は、使い切りタイプや、開封後1ヶ月程度で使い切るタイプが多いです。
清涼感の有無で選ぶ
目薬には、スーッとした清涼感のあるタイプと、刺激の少ないマイルドなタイプがあります。清涼感は、一時的に目の不快感を和らげる効果がありますが、刺激が強すぎるものは、かえって目を刺激してしまう可能性も考えられます。
特に、目の表面が敏感になっている方や、ドライアイの方は、清涼感が少ない、または全くないタイプを選ぶのが無難です。ご自身の好みに合わせて選びましょう。
コンタクトレンズ使用の可否で選ぶ
コンタクトレンズを装着している方は、コンタクトレンズに対応した目薬を選ぶ必要があります。対応していない目薬を使用すると、レンズの変形や目のダメージにつながる恐れがあります。
「ソフト・ハード・O2・使い捨て」など、全てのコンタクトレンズに対応しているものや、特定のタイプのみに対応しているものがありますので、必ずパッケージを確認しましょう。
【症状別】涙目におすすめの市販目薬を厳選紹介

ここでは、前述の選び方を踏まえ、症状別におすすめの市販目薬を具体的にご紹介します。ご自身の涙目の原因やライフスタイルに合わせて、最適な一本を見つける参考にしてください。
アレルギー性結膜炎による涙目におすすめの市販目薬
アレルギーによる涙目には、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分が配合された目薬が効果的です。かゆみや充血を抑え、涙目の症状を和らげます。
- マリンアイ AL(佐賀製薬): アレルギーによる目のかゆみや充血、涙目に効果が期待できる目薬です。
- マイティア アイテクトEX(千寿製薬): アレルギー症状を抑える成分が配合されており、目のかゆみや涙目にアプローチします。
- アイリス ガードP(大正製薬): 花粉などによる目のかゆみに効く点眼薬として知られています。
これらの目薬は、アレルギーの原因物質から目を守るバリア機能をサポートする成分が含まれていることもあります。使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って使用しましょう。
ドライアイによる涙目におすすめの市販目薬
ドライアイが原因の涙目には、目の乾燥を防ぎ、涙の質を改善する成分が配合された目薬が適しています。
- ヒアレインS(参天製薬): 高い保水力を持つヒアルロン酸ナトリウムを配合し、目の乾きやかすみ、疲れを改善します。防腐剤フリーで、すべてのコンタクトレンズ(カラーコンタクトを除く)装着中に使用可能です。
- ソフトサンティア(参天製薬): 涙液に近い性質を持った人工涙液で、涙液不足に伴う目の乾きや異物感を改善します。防腐剤無添加で、すべてのコンタクトレンズ装着中に使用できます。
- Vロートドライアイプレミアム(ロート製薬): 涙の3層構造に着目し、目の乾きや疲れに効果的な目薬です。角膜保護成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウムを配合しています。
- なみだロートドライエイドコンタクト(ロート製薬): 超・高粘度で涙の蒸発を抑え、目の乾きに優れた効果を発揮します。すべてのコンタクトレンズに対応しています。
これらの目薬は、目の表面にうるおいを長く留めることで、反射的な涙の分泌を抑える効果が期待できます。特に、防腐剤フリーの製品は目に優しく、頻繁に点眼する方にもおすすめです。
加齢による涙目におすすめの市販目薬
加齢による涙目には、目の新陳代謝を促したり、角膜を保護したりする成分が配合された目薬が役立つことがあります。
- ロートクリア(ロート製薬): 年齢や目の酷使などによる涙目の原因となる炎症を抑える「プラノプロフェン」を配合しています。目のコロコロ・チクチクする異物感にも効果的です。
- スマイル40プレミアム(ライオン): ビタミンAが涙を安定化させ、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが角膜を保護します。年齢による目の疲れやかすみにも対応しています。
- スマイルザメディカルA DX(ライオン): 角膜修復成分のビタミンAを最大量配合し、涙をとどめ、角膜を修復します。防腐剤無添加で、刺激が少ないさし心地が特徴です。
加齢に伴う涙目は、涙道の問題が根本にある場合も多いため、市販薬で改善が見られない場合は、眼科医に相談することが重要です。目の状態に合わせた適切なケアを心がけましょう。
その他の原因による涙目におすすめの市販目薬
特定の原因がはっきりしない涙目や、目の疲れからくる涙目には、複数の有効成分が配合された総合的な目薬が選択肢となります。
- ロートCキューブプレミアムモイスチャー(ロート製薬): 高保湿成分が乾いた瞳にうるおいを与え、ドライアイによる涙目に効果的です。涙に含まれるミネラル成分も補給します。
- NewマイティアCLクールHi-s(第一三共ヘルスケア): 人工涙液タイプで、コンタクトレンズ装着時の目の乾きや不快感を和らげます。強いクール感でリフレッシュしたい方におすすめです。
これらの目薬は、目の疲れやかすみ、コンタクトレンズ装着時の不快感など、幅広い症状に対応できるものが多いです。ご自身の目の状態をよく観察し、薬剤師や登録販売者に相談しながら選ぶと良いでしょう。
目薬の効果を最大限に引き出す正しい差し方

せっかく選んだ目薬も、正しい差し方をしなければその効果を十分に発揮できません。また、誤った差し方は目に負担をかける可能性もあります。ここでは、目薬の正しい差し方と、注意すべきポイントを解説します。
- 手を清潔にする: 目薬をさす前には、必ず石鹸で手を洗い、清潔にしましょう。雑菌が目に入り、感染症を引き起こすリスクを減らせます。
- 下まぶたを軽く引く: 片方の手で下まぶたを軽く引き下げ、目とまぶたの間にポケットを作ります。
- 目薬を点眼する: 目薬の容器を目の真上に持ち、容器の先端がまつ毛や目に触れないように注意しながら、1滴だけ点眼します。複数滴さしても、目からあふれてしまうだけで効果は変わりません。
- まぶたを閉じてしばらく待つ: 点眼後は、すぐにまばたきをせず、目を閉じて1分程度待ちましょう。目頭を軽く押さえると、目薬が涙道から鼻に流れ出るのを防ぎ、目に長く留めることができます。
- あふれた液を拭き取る: 目からあふれた目薬は、清潔なティッシュなどで優しく拭き取ります。
目薬は、用法・用量を守って使用することが大切です。頻繁にさしすぎると、かえって目の表面を覆う涙の層が崩れたり、涙の中の有益な成分まで洗い流してしまったりする可能性があります。
涙目に関するよくある質問
涙目に関する疑問や不安は尽きないものです。ここでは、多くの方が抱える質問にお答えします。
- 涙目とドライアイは同じ症状ですか?
- 目薬以外に涙目対策はありますか?
- 涙目が続く場合、病院に行くべきタイミングは?
- 市販の目薬で効果がない場合はどうすればいいですか?
- コンタクトレンズを装着したまま使える目薬はありますか?
涙目とドライアイは同じ症状ですか?
涙目とドライアイは、一見すると反対の症状に見えますが、実は密接に関連していることがあります。ドライアイは、涙の量や質が低下して目が乾燥する状態ですが、この乾燥が刺激となり、反射的に大量の涙が分泌されて涙目になることがあります。
つまり、ドライアイが原因で涙目になるケースがあるため、両者は異なる病態でありながら、相互に関係し合うことがあると言えるでしょう。
目薬以外に涙目対策はありますか?
目薬以外にも、涙目の症状を和らげるための対策はいくつかあります。
- 意識的なまばたき: パソコン作業などで集中しているとまばたきの回数が減りがちです。意識的にまばたきをすることで、涙の分泌を促し、目の表面に涙を行き渡らせることができます。
- 目の周りを温める: ホットタオルなどで目の周りを温めることで、血行が促進され、涙の分泌を助けるマイボーム腺の働きを良くする効果が期待できます。
- 加湿器の使用: 空気が乾燥していると目が乾きやすくなるため、加湿器を使って室内の湿度を適切に保つことも有効です。
- アイメイクを控える: 目の縁にあるマイボーム腺がアイメイクで塞がれると、涙の質の低下につながることがあります。
- コンタクトレンズの適切な使用: 長時間の装用を避け、清潔に保つことが大切です。
これらのセルフケアは、涙目の予防や症状の緩和に役立ちますが、症状が続く場合は専門医に相談しましょう。
涙目が続く場合、病院に行くべきタイミングは?
市販の目薬を使っても症状が改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。
- 激しい目の痛みがある
- 目が赤くなり、目やにがひどい
- 視界がかすむ、ぼやける
- 目に異物感やコロコロ感が続く
- 片目だけ涙目が続く
- 涙道付近に硬いしこりがある
- 発熱やのどの痛みなど、全身症状を伴う
涙目の原因によっては、目薬だけでは治らず、手術が必要な場合もあります。 自己判断せずに、専門医の診察を受けることが大切です。
市販の目薬で効果がない場合はどうすればいいですか?
市販の目薬を2週間程度使用しても涙目の症状が改善しない場合は、眼科を受診しましょう。 涙目の原因は多岐にわたるため、自己判断で市販薬を使い続けると、症状が悪化したり、別の病気を見逃したりする可能性があります。
眼科では、涙目の原因を特定するための詳しい検査を行い、症状に合わせた適切な治療法を提案してくれます。
コンタクトレンズを装着したまま使える目薬はありますか?
はい、コンタクトレンズを装着したまま使える市販の目薬は多数あります。
ただし、全ての目薬がコンタクトレンズに対応しているわけではないため、購入時には必ずパッケージの表示を確認することが重要です。特に、ソフトコンタクトレンズに対応しているか、ハードコンタクトレンズに対応しているかなど、レンズの種類によって使用できる目薬が異なります。
また、カラーコンタクトレンズは、一般的なコンタクトレンズとは異なる素材で作られている場合があるため、カラーコンタクトレンズ対応と明記されているものを選びましょう。
まとめ
- 涙目にはアレルギー、ドライアイ、加齢など様々な原因がある。
- 市販目薬選びは原因と症状に合わせることが大切。
- アレルギー性涙目には抗ヒスタミン・抗炎症成分が効果的。
- ドライアイによる涙目には人工涙液や角膜保護成分がおすすめ。
- 加齢による涙目には炎症を抑える成分や新陳代謝を促す成分が役立つ。
- 防腐剤フリーの目薬は目に優しく、頻繁な点眼に適している。
- コンタクトレンズ使用者は対応する目薬を選ぶ必要がある。
- 目薬は手を清潔にし、下まぶたを引いて1滴点眼し、目を閉じて待つのが正しい差し方。
- 目薬のさしすぎは逆効果になる場合がある。
- 目薬以外にもまばたき、温める、加湿などの対策がある。
- 市販薬で改善しない場合や症状がひどい場合は眼科受診が必須。
- 涙目とドライアイは関連することがある。
- 激しい痛みや目やに、視界不良があればすぐに病院へ。
- コンタクトレンズの種類に合わせた目薬選びが重要。
- 薬剤師や登録販売者への相談も有効な方法。
- 目の健康を守るために適切なケアと早期の専門医受診を心がける。