「うちの靴箱、奥行きがあってたくさん入るのはいいんだけど、奥の靴が取り出しにくくて…」「なんだかスペースを無駄にしている気がする…」そんなお悩み、ありませんか?奥行きのある靴箱は収納力が高い反面、その広さを持て余してしまいがちです。せっかくのスペース、有効活用しないともったいないですよね。本記事では、そんなあなたのために、奥行きのある靴箱のデッドスペースを解消し、収納力を最大限に引き出すための画期的なアイデアをたっぷりご紹介します。100均やニトリのアイテムを使った手軽な方法から、驚きのDIY術まで、きっとあなたの家の靴箱にぴったりの解決策が見つかるはずです。
なぜ?奥行きのある靴箱が使いにくいと感じる4つの理由

大容量のはずなのに、なぜか使い勝手が悪いと感じてしまう奥行きのある靴箱。その原因は、大きく分けて4つ考えられます。まずは、ご自身の靴箱の状況と照らし合わせながら、使いにくさの根本原因を探ってみましょう。
- 奥の靴が取り出しにくい
- デッドスペースが生まれやすい
- 収納量が把握しにくい
- 湿気や臭いがこもりやすい
奥の靴が取り出しにくい
奥行きのある靴箱で最も多くの人が感じるストレスが、「奥にしまった靴の取り出しにくさ」ではないでしょうか。手前の靴を一度すべて取り出さないと、奥の靴にたどり着けない。急いでいる朝などは、これが本当に面倒ですよね。結果的に、いつも手前にある履きやすい靴ばかり履いてしまい、奥の靴は存在すら忘れ去られてしまう…なんてことも。せっかくのお気に入りの靴が、陽の目を見ないまま眠っているのは悲しいことです。
デッドスペースが生まれやすい
棚板の上に靴をただ並べただけでは、棚の上の空間や、靴と靴の間の隙間など、多くのデッドスペースが生まれてしまいます。特に奥行きがある場合、手前に一列靴を並べても、奥にはまだかなりのスペースが余っている状態になりがちです。この「もったいない空間」をどう活用するかが、収納力アップの鍵を握っています。また、ブーツのような高さのある靴と、パンプスのような低い靴を同じ棚に置くと、高さの差だけ無駄な空間ができてしまいます。
収納量が把握しにくい
奥行きがあることで、靴箱全体の収納量を正確に把握しにくくなるという側面もあります。奥にどんな靴が何足あるのか分からなくなり、似たようなデザインの靴をまた買ってしまう、なんて経験はありませんか?収納されている靴の全体像が見えないと、手持ちの靴の管理が難しくなり、無駄な買い物にも繋がりかねません。「見える化」できていない収納は、結果的に散らかりやすい玄関の原因にもなってしまうのです。
湿気や臭いがこもりやすい
奥行きがあり、靴が密集して収納されている靴箱は、空気が滞留しやすく、湿気や嫌な臭いがこもりやすい環境です。特に、雨に濡れた靴をそのまましまったり、汗をかいた靴をすぐに収納したりすると、カビや雑菌が繁殖する原因にもなりかねません。大切な靴を長く綺麗に保つためにも、通気性の確保は非常に重要なポイントです。奥行きがあるからこそ、意識的な湿気・臭い対策が不可欠と言えるでしょう。
【基本の鉄則】奥行きのある靴箱を使いこなす3つのコツ

使いにくい原因がわかったところで、次はその悩みを解消するための基本的な考え方をご紹介します。この3つの鉄則を押さえるだけで、あなたの靴箱は劇的に使いやすくなるはずです。難しいことはありませんので、ぜひ今日から実践してみてください。
- 手前と奥で「ゾーン分け」する
- 空間を「縦」に有効活用する
- 「引き出せる収納」で奥の物も楽々
手前と奥で「ゾーン分け」する
奥行きを有効活用する最も基本的なコツは、手前と奥で収納する靴を分ける「ゾーン分け」です。例えば、手前には通勤や通学で毎日履くような「一軍」の靴を置きます。そして、奥には冠婚葬祭用のフォーマルな靴や、季節外れのサンダルやブーツなど、使用頻度の低い「二軍」の靴を収納するのです。このように使用頻度で場所を分けることで、日常的に使う靴はサッと取り出せるようになり、探す手間が省けて時短にも繋がります。
空間を「縦」に有効活用する
靴箱の棚と棚の間には、意外と無駄な空間がありませんか?特にパンプスやスニーカーなど、高さのない靴を収納した場合、上のスペースがガラ空きになっていることが多いです。この縦のデッドスペースをなくすことが、収納力アップの最大のポイントです。後ほど詳しくご紹介しますが、シューズラックや突っ張り棒を使えば、この空間を有効活用し、収納量を簡単に2倍に増やすことができます。 棚板が可動式の場合は、収納する靴の高さに合わせて棚の高さを調整するだけでも、デッドスペースを減らすことができます。
「引き出せる収納」で奥の物も楽々
奥にしまった物が取り出しにくいという最大の問題は、「引き出せる収納」を取り入れることで解決できます。例えば、キャスター付きの台や、取っ手のついた収納ボックスを使えば、奥の物も手前の物を取り出すことなく、スムーズに引き出すことが可能です。 これにより、奥のスペースも「一軍」の収納場所として活用できるようになります。わざわざ手前の靴をどかす手間がなくなるだけで、靴箱の使い勝手は飛躍的に向上するでしょう。
【グッズ活用編】奥行きを活かす!おすすめ収納アイデア7選

基本的なコツを押さえたら、いよいよ具体的な収納アイデアを見ていきましょう。ここでは、100均やホームセンターで手軽に手に入るアイテムを使った、誰でも簡単に真似できるアイデアを7つ厳選してご紹介します。あなたの靴箱に合った方法を見つけて、デッドスペースを有効活用しましょう。
- 突っ張り棒で簡易棚をDIY!収納力アップの魔法
- ファイルボックスで種類別にスッキリ整理
- シューズホルダーで収納量を2倍に!
- キャスター付きラックで奥の靴もラクラク取り出し
- 透明シューズボックスで「見える化」収納
- シーズンオフの靴は専用ボックスで奥へ
- 100均グッズ(ダイソー・セリア)のフル活用術
突っ張り棒で簡易棚をDIY!収納力アップの魔法
最も手軽で効果的なのが、突っ張り棒を使った簡易棚の設置です。靴箱の奥と手前に2本の突っ張り棒を渡すだけで、あっという間にもう一段棚が完成します。 これで、今までデッドスペースだった上部の空間に、サンダルや子供靴などを収納できるようになります。 ヒールのある靴なら、突っ張り棒1本にかかとを引っ掛けて、お店のディスプレイのようにおしゃれに収納することも可能です。 突っ張り棒は100均でも手に入るので、コストをかけずに収納力を倍増させたい方にぴったりのアイデアです。
ファイルボックスで種類別にスッキリ整理
ごちゃごちゃしがちな靴箱内をスッキリ見せたいなら、ファイルボックスの活用がおすすめです。一足ずつファイルボックスに入れて収納すれば、見た目が統一されて美しくなります。 特に、シーズンオフの靴や冠婚葬祭用の靴など、普段あまり使わない靴の保管に最適です。ファイルボックスにラベルを貼っておけば、中に何が入っているか一目で分かり、探す手間も省けます。無印良品やニトリ、100均などで様々なサイズや素材のものが手に入ります。
シューズホルダーで収納量を2倍に!
靴箱の収納量を手っ取り早く2倍にしたいなら、シューズホルダー(シューズラック)が非常に便利です。 これは、片方の靴の上にもう片方の靴を重ねて収納できるようにするアイテムで、1足分のスペースに2足の靴を収めることができます。 これを使えば、棚の上の空間を無駄なく活用できます。高さが調節できるタイプを選べば、スニーカーからハイヒールまで、様々な種類の靴に対応可能です。 ニトリやカインズ、100均のセリアやダイソーでも販売されており、手軽に導入できるのが魅力です。
キャスター付きラックで奥の靴もラクラク取り出し
奥行きのある靴箱の「奥の物が取り出しにくい問題」を根本から解決してくれるのが、キャスター付きの収納ラックや台です。DIYが得意な方は、すのこにキャスターを取り付けて自作するのも良いでしょう。ラックの上に靴を乗せておけば、使う時にサッと引き出すことができ、奥のスペースが死蔵されることがありません。特に、使用頻度の低い靴をまとめて収納しておくのに便利です。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
透明シューズボックスで「見える化」収納
お気に入りのスニーカーなどをコレクションしている方におすすめなのが、一足ずつ収納できる透明なシューズボックスです。透明なので、中にどの靴が入っているか一目瞭然。 積み重ねて収納できるタイプが多く、見た目もおしゃれにスッキリと整理できます。大切な靴をホコリや湿気から守りながら、「見える化」収納を実現できる優れものです。ダイソーなどの100均でも、積み重ね可能なシューズボックスが販売されています。
シーズンオフの靴は専用ボックスで奥へ
夏物のサンダルや冬物のブーツなど、長期間使わないシーズンオフの靴は、専用の収納ボックスに入れて靴箱の奥や天袋など、普段使わないスペースに保管するのが鉄則です。 これにより、日常的に使う靴のためのスペースを確保することができます。収納する前には、靴の汚れをしっかり落とし、乾燥させてからしまうのが長持ちさせるコツです。防虫剤や除湿剤を一緒に入れておくと、さらに良いでしょう。ニトリなどではブーツ用のシューズケースも販売されています。
100均グッズ(ダイソー・セリア)のフル活用術
ダイソーやセリアなどの100円ショップには、靴箱収納に役立つ便利なアイテムが豊富に揃っています。
突っ張り棒やシューズホルダーはもちろん、ファイルボックス、プラスチック製のカゴ、シューズトレーなど、アイデア次第で様々な使い方ができます。 例えば、浅めのトレーを使えば、引き出しのように使えて奥の靴も取り出しやすくなります。また、S字フックと突っ張り棒を組み合わせれば、サンダルなどを引っ掛けて収納することも可能です。低コストで様々なアイデアを試せるのが100均の最大の魅力です。
【ブランド別】これは使える!人気のおすすめ収納グッズ

ここでは、収納のプロも愛用する人気ブランドのおすすめグッズをご紹介します。デザイン性と機能性を兼ね備えたアイテムが多く、玄関の雰囲気をワンランクアップさせてくれること間違いなしです。それぞれのブランドの特徴を比較しながら、あなたの理想の靴箱収納を見つけてください。
- 【ニトリ】伸縮ラックやブーツキーパーが優秀
- 【無印良品】シンプルイズベストなファイルボックス
- 【山崎実業 towerシリーズ】スタイリッシュなデザインが魅力
- 【IKEA】コスパ抜群のシューズボックス
【ニトリ】伸縮ラックやブーツキーパーが優秀
「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリは、靴箱収納アイテムも充実しています。特に人気なのが、幅を調整できる伸縮式のシューズラックです。 靴箱のスペースに合わせてぴったり設置できるため、無駄な隙間が生まれません。また、型崩れしがちなロングブーツを立てて収納できるブーツホルダーや、重ねて使えるシューズボックスなど、かゆいところに手が届く商品が揃っています。 シンプルなデザインで、どんな玄関にも馴染みやすいのも嬉しいポイントです。
【無印良品】シンプルイズベストなファイルボックス
無印良品の魅力は、なんといってもそのシンプルで飽きのこないデザインと、モジュールが統一されていることによる収納のしやすさです。特にポリプロピレン製のファイルボックスは、丈夫で汚れも拭き取りやすく、靴の収納に最適。 同じシリーズで揃えれば、靴箱の中が驚くほどスッキリと整います。半透明のタイプを選べば、中に何が入っているかほんのり分かり、使い勝手も抜群です。アクリル製の仕切り棚を使えば、デッドスペースにサンダルなどを収納することもできます。
【山崎実業 towerシリーズ】スタイリッシュなデザインが魅力
シンプルでモダンなデザインが人気の山崎実業「tower(タワー)」シリーズ。 スチール素材を活かしたスタイリッシュなアイテムは、ただの収納グッズではなく、もはやインテリアの一部です。下駄箱の中に設置して棚を増やす伸縮シューズラックや、扉に引っ掛けて使うタイプの収納ラックなど、デッドスペースを有効活用するアイデア商品が豊富に揃っています。 「見せる収納」を楽しみたい方や、玄関の生活感をなくしたい方に特におすすめのブランドです。
【IKEA】コスパ抜群のシューズボックス
北欧家具の代表格であるIKEAにも、便利な靴収納アイテムがあります。中でも「SKUBB(スクッブ)」シリーズのシューズボックスは、使わないときはコンパクトに折りたためるのが特徴。前面がメッシュになっているので通気性が良く、中身も確認しやすいです。 複数個を積み重ねて使うことができ、クローゼット内での保管にも便利です。シンプルながらも機能的で、コストパフォーマンスに優れたアイテムが揃っているのがIKEAの魅力です。
靴箱収納を快適に保つための注意点

せっかく綺麗に収納しても、すぐにまた散らかってしまったり、靴が傷んでしまったりしては意味がありません。ここでは、快適な靴箱を長く維持するための大切なポイントを3つご紹介します。少しの工夫で、大切な靴を良い状態で保管できますよ。
- 湿気対策はマスト!除湿剤やすのこを活用
- 気になる臭い対策も忘れずに
- 定期的な見直しと「1in1out」の法則
湿気対策はマスト!除湿剤やすのこを活用
靴の大敵である湿気。特に奥行きがあって空気がこもりやすい靴箱では、湿気対策が不可欠です。 市販の靴箱用除湿剤を置くのはもちろん、棚板にすのこを敷くのも効果的です。すのこを敷くことで靴底と棚板の間に隙間ができ、空気の通り道が生まれて通気性がアップします。また、履いたばかりの靴は、すぐにしまわずに一晩玄関に出しておいて湿気を飛ばしてから収納する習慣をつけることも大切です。
気になる臭い対策も忘れずに
湿気と並んで気になるのが、靴箱の嫌な臭いです。臭いの原因は、汗や皮脂をエサに雑菌が繁殖すること。対策としては、市販の消臭剤や脱臭剤を活用するのが手軽でおすすめです。重曹を小皿に入れて置いたり、乾燥させたコーヒーの出がらしや茶殻を布袋に入れて置いたりするのも、エコで効果的な消臭方法です。また、定期的に靴箱の扉を開けて空気を入れ替えるだけでも、臭いがこもるのを防ぐことができます。
定期的な見直しと「1in1out」の法則
どんなに工夫して収納スペースを増やしても、靴の量が増え続ければいずれ限界がきます。快適な靴箱を維持するためには、定期的な持ち物の見直しが欠かせません。「1年以上履いていない靴」「サイズが合わなくなった靴」「傷みが激しい靴」などは、思い切って手放す勇気も必要です。また、「一足買ったら一足手放す」という「1in1out」のルールを決めると、靴が増えすぎるのを防ぐことができます。 定期的に靴を見直すことで、自分の持っている靴を把握し、大切に履こうという気持ちにも繋がります。
よくある質問

ここでは、奥行きのある靴箱収納に関して、多くの方が抱く疑問にお答えします。あなたの悩みを解決するヒントが、ここにあるかもしれません。
下駄箱の奥行きを活かすにはどうすればいいですか?
下駄箱の奥行きを活かすには、「手前と奥」でスペースを使い分けるのが基本です。手前にはよく履く靴、奥には使用頻度の低い靴を置く「ゾーン分け」をしましょう。 さらに、突っ張り棒やコの字ラックで棚を増やして「縦の空間」を使ったり、キャスター付きの台や取っ手付きのボックスを使って「引き出せる収納」にしたりすることで、奥のスペースも無駄なく活用できます。
靴箱の奥の靴はどうしていますか?
靴箱の奥には、シーズンオフの靴(サンダルやブーツなど)や、冠婚葬祭用の靴など、普段あまり履かない靴を収納するのが一般的です。 そのまま置くと取り出しにくいので、ファイルボックスや透明なシューズケースに入れておくと、管理がしやすく、取り出す際もスムーズです。 取っ手付きの収納ケースや、キャスター付きの台に乗せておくと、手前の靴を動かさずに引き出せるので非常に便利です。
下駄箱に突っ張り棒をどう使いますか?
突っ張り棒は下駄箱収納の万能アイテムです。主な使い方は以下の通りです。
- 簡易棚を作る:棚板のない空間に2本の突っ張り棒を平行に渡せば、新たな収納スペースが生まれます。
- ヒールを引っ掛ける:1本の突っ張り棒に、パンプスなどのかかと部分を引っ掛けて、ショップのようにおしゃれに収納できます。
- 靴を浮かせる:2本の突っ張り棒の上に靴を乗せれば、棚板が汚れにくく、掃除が楽になります。
耐荷重を確認し、靴箱のサイズに合ったものを選びましょう。
靴箱の棚を増やす方法は?
靴箱の棚を増やす方法はいくつかあります。
- 突っ張り棒と棚板:100均などで手に入る突っ張り棒と、専用の棚板やワイヤーネットを組み合わせることで、簡単に棚を増設できます。
- 伸縮シューズラック:ニトリや山崎実業などで販売されている、コの字型の伸縮ラックを置くだけで、簡単に棚が一段増え、収納力が倍になります。
- DIY:棚板用の板とダボ(棚受け)を用意すれば、好きな高さに棚を増やすことができます。可動棚の場合は、棚板を追加購入するだけでOKです。
ご自身のスキルや予算に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
まとめ

- 奥行きのある靴箱は「奥が取り出しにくい」のが悩み。
- 基本は「ゾーン分け」と「縦空間の活用」。
- 手前によく履く靴、奥に使用頻度の低い靴を置く。
- 突っ張り棒を使えば簡単に棚を増やせる。
- シューズホルダーで収納量は手軽に2倍になる。
- ファイルボックスで見た目もスッキリ整理できる。
- キャスター付きアイテムで奥の物も取り出しやすく。
- 透明ケースは「見える化」収納に最適。
- シーズンオフの靴はボックスに入れて奥へ保管する。
- ニトリの伸縮ラックはスペースに合わせられて便利。
- 無印良品のファイルボックスはシンプルで統一感が出る。
- 山崎実業towerシリーズはおしゃれで機能的。
- 湿気と臭い対策は除湿剤や消臭剤で万全に。
- 定期的な見直しと断捨離で靴の量を管理する。
- 「1足買ったら1足手放す」ルールも効果的。