ジギングは、メタルジグと呼ばれる金属製のルアーを使い、魚を誘って釣る人気の釣り方です。しかし、いざジギングを始めようとすると、数えきれないほどのジグが店頭に並んでいて、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ジグの選び方一つで釣果が大きく変わることもあるため、自分に合ったジグを見つけることはとても大切です。
本記事では、ジギングジグの選び方から、ターゲット魚種別のおすすめジグ、人気メーカーのモデルまで、幅広く解説します。初心者の方からベテランアングラーまで、この記事を参考に最適なジグを見つけて、大物を釣り上げるための手助けになれば幸いです。
ジギングジグおすすめの選び方
ジギングジグを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。これらを理解することで、状況に合わせた最適なジグを選び、釣果を大きく伸ばせるでしょう。ここでは、ターゲット魚種、重さ、形状、カラー、そしてショアジギングとオフショアジギングの違いという5つの観点から、ジグの選び方を詳しく解説します。
ターゲット魚種で選ぶ
狙う魚種によって、効果的なジグは大きく異なります。例えば、青物（ブリ、ヒラマサ、カンパチなど）は素早い動きに反応しやすい傾向があり、マダイや根魚はゆっくりとしたフォールアクションに誘われることが多いです。タチウオは細長いベイトを好むため、それに合わせたジグが有効となります。ターゲット魚種に合わせたジグを選ぶことは、釣果を上げるための基本中の基本と言えるでしょう。
事前に狙う魚種を決め、その魚がどんなベイトを捕食しているのか、どんな動きに反応しやすいのかを調べておくのがおすすめです。
重さ（ウェイト）で選ぶ
ジグの重さは、釣りの水深や潮の流れの速さに合わせて選びます。一般的に、水深が深い場所や潮が速い状況では重いジグを、浅い場所や潮が緩い状況では軽いジグを使用します。オフショアジギングの場合、水深の3倍程度の重さを基準にすると良いとされています。例えば、水深50mであれば150gのジグが目安です。 ただし、これはあくまで目安であり、当日の潮の状況や船の流し方によって調整が必要です。
複数の重さのジグを用意しておくと、状況変化にも柔軟に対応できます。
形状（タイプ）で選ぶ
ジグの形状は、アクションやフォール姿勢に大きく影響します。主な形状には、セミロング、ショート、ロング、スロー（扁平）などがあります。
- セミロングジグ: イワシなどのベイトに似た万能型で、オフショアジギングで最も出番が多い形状です。 最初の一本におすすめです。
- ショートジグ: 小型ベイトを捕食している時や、キビキビとした動きで高活性な魚にアピールしたい時に有効です。
- ロングジグ: タチウオやサンマなど、細長いベイトを捕食している青物狙いに効果的です。 スライド幅の広いアクションが特徴です。
- スロー（扁平）ジグ: 平らなボディが特徴で、ヒラヒラとゆっくり落ちるフォールアクションが持ち味です。 根魚やマダイ、低活性時の青物などに有効で、スロージギングで多用されます。
また、ジグの重心バランスも重要です。センターバランスのジグはヒラヒラと水平に近い姿勢でフォールし、食わせの間を作りやすいのが特徴です。 リアバランスのジグは素早く沈み、直線的な動きが得意で、潮が速い時やタチウオの活性が高い時に有効です。
カラーで選ぶ
ジグのカラーは、水色、天候、時間帯、ベイトの種類によって使い分けることが大切です。 基本的には、ベイトフィッシュに似た「ナチュラル系」と、魚に強くアピールする「アピール系」の2種類に大別できます。
- シルバー系: ベイトフィッシュに近く、万能に使える基本カラーです。 澄み潮や日中に有効です。
- ゴールド・赤金系: 朝夕のマズメ時や、濁りがある時に効果的です。
- ブルーピンク系: 万能カラーとして人気が高く、様々な状況で活躍します。
- グロー（夜光）系: 深場や曇天時、夜間など、光量が少ない状況でアピール力を発揮します。
- ゼブラグロー: 魚の食いが落ちた時に効果を発揮することがあります。
複数のカラーを用意し、魚の反応を見ながら使い分けるのが釣果を伸ばすコツです。
ショアジギングとオフショアジギングの違い
ジギングは大きく分けて、岸から行う「ショアジギング」と、船から行う「オフショアジギング」の2種類があります。 それぞれでジグの選び方やタックルに違いがあるため、自分の釣りスタイルに合わせて選びましょう。
- ショアジギング: 岸から遠投して広範囲を探るため、空気抵抗が少なく飛距離が出やすいジグが好まれます。比較的軽量なジグが中心となります。
- オフショアジギング: 船から魚探で魚の群れを見つけ、真上からジグを落とすことが中心です。 水深や潮の速さに合わせて、幅広い重さのジグを使用します。
どちらのスタイルでも兼用できるジグも存在しますが、それぞれの特性を理解して選ぶことが重要です。
【ターゲット別】おすすめジギングジグを厳選紹介
ジギングで狙う魚は多岐にわたりますが、それぞれの魚種には特に効果的なジグが存在します。ここでは、人気のターゲットである青物、マダイ・根魚、タチウオに焦点を当て、それぞれの魚種に合わせたおすすめのジグを紹介します。これらのジグは、多くの実績があり、アングラーからの信頼も厚いモデルばかりです。
青物狙いにおすすめのジグ
ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの青物は、回遊魚であり、素早い動きや強いフラッシングに反応しやすい特徴があります。そのため、キレのあるアクションや素早いフォールが可能なジグが青物狙いには効果的です。特に、セミロングやロングタイプのジグは、イワシやサンマといった青物の主要なベイトフィッシュに似ているため、高い実績を誇ります。
- ダイワ ソルティガ FKジグ: フォール中のフラッシングにこだわった左右非対称のショートジグです。軽いジャークでも素直に横を向き、ヒラヒラとフォールします。
- シマノ オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャー: 比較的安価ながら扱いやすく、抜けの良いジグで軽い入力でアクションが可能です。 高活性時の青物に特に有効です。
- メジャークラフト ジグパラバーチカルロング: 青物に有効なスライドアクションを演出しやすい扁平形状のロングジグです。リーズナブルな価格も魅力です。
- シーフロアコントロール アッシュ: セミロングで細身のフォルムが特徴で、フォールスピードが速く、青物がよく釣れると話題のジグです。
これらのジグは、青物の活性が高い時だけでなく、食い渋る状況でもアピールできる要素を持っています。複数の種類を揃えておくと、状況に応じた使い分けが可能です。
マダイ・根魚狙いにおすすめのジグ
マダイやカサゴ、ハタなどの根魚は、底付近に潜んでいることが多く、ゆっくりとしたフォールや底での誘いに反応しやすい傾向があります。そのため、スローな動きでじっくりとアピールできるジグや、底取りがしやすいジグがおすすめです。タングステン製のジグは、同じ重さでもシルエットが小さくなるため、潮の影響を受けにくく、素早い底取りが可能です。
- ダイワ TGベイト: マダイ狙いでは歴代ナンバーワンの実績を誇るタングステン製ジグです。 高比重でコンパクトなため、深場や潮流の速いポイントでも底を取りやすく、マダイに効果的です。
- ジャッカル バンブルズジグTG SLJ: スーパーライトジギングに対応するタングステン素材のジグで、スリムなシルエットながらキレのある動きでバイトを誘います。 マダイだけでなく、根魚や青物にも対応できる万能性も魅力です。
- メジャークラフト ジグパラバーチカルスローピッチ: スロージギングに向いているフラットタイプのメタルジグです。 魚にジグをじっくり見せたい状況や、ボトムを丹念に攻めたいシーンで特に有効です。
- シーフロアコントロール クランキー: クセがなくオールマイティに使えるスロージグで、潮の状況を確かめるパイロットジグとしても活躍します。 上げでもフォールでも優秀で、マダイや青物など様々な魚種が釣れます。
マダイや根魚は、ジグの動きだけでなく、カラーにも反応を示すことがあります。特に、緑金や赤金などのアピール系カラーが実績を上げています。
タチウオ狙いにおすすめのジグ
タチウオは、細長いベイトを捕食することが多く、ジグの動きに対して非常に敏感です。過剰なアクションよりも、控えめな動きや、ゆっくりとしたフォールに反応しやすい傾向があります。また、歯が鋭いため、リーダーブレイクを防ぐための対策も重要です。
- ヨーヅリ ブランカ タチウオSP: タチウオジギングでは定番のロングセラージグです。 直進性の高いヌメヌメとした泳ぎが特徴で、フォールも速く、迷ったらこれを選べば間違いありません。
- ダイワ 鏡牙ジグ: タチウオジギングに特化したブランドのジグで、センターバランスの「ベーシック」と、スローピッチジャークに適した「セミロング」があります。 特にリアバランス型は素早くレンジに到達し、ジャーク＆リトリーブもしやすい設計です。
- パームス ヘキサーサーベル: タチウオ専用を謳うジグで、ハイアピールでありながらイレギュラー過ぎないアクションバランスを追求しています。 多面体ボディのフラッシング効果でアピールしつつも、過剰なアクションを抑え、ミスバイトやラインブレイクを防ぎます。
- マリア メタルフリッカー 太刀魚SP: ただ巻きにもジャークにも対応するオールマイティなセンターバランスのジグです。 ジャークでヒラを打ちながらスライドし、水平姿勢のヒラヒラフォールへと移行します。
タチウオジギングでは、グローやUV、パープルなどのカラーが効果的とされています。 また、タングステン製のジグも人気が高く、プレッシャーの高いフィールドで特に有効です。
人気メーカーのおすすめジギングジグ
ジギングジグは、数多くのメーカーから様々なモデルが発売されています。ここでは、特に人気が高く、多くのアングラーから支持されている主要メーカーと、その代表的なおすすめジグを紹介します。それぞれのメーカーが持つ特徴を理解し、自分の釣りのスタイルや狙う魚種に合ったジグを見つける参考にしてください。
ダイワ (Daiwa)
ダイワは、日本の大手釣具メーカーであり、ジギングにおいても高い人気を誇る製品を多数展開しています。特に「ソルティガ」シリーズは、オフショアジギングの定番として知られています。
- TGベイト: 高比重タングステン製のコンパクトジグで、マダイ狙いや深場攻略に絶大な人気を誇ります。 小さなシルエットで素早く沈み、食い渋る状況でもバイトを誘います。
- ソルティガ FKジグ: フォールアクションに特化した左右非対称のショートジグです。 軽いジャークでヒラヒラと舞い、弱ったベイトを演出します。青物から根魚まで幅広いターゲットに有効です。
- 鏡牙ジグ: タチウオジギングに特化したシリーズで、ベーシックなセンターバランスタイプから、スローピッチジャークに適したセミロングタイプまで揃っています。 タチウオの活性や誘い方に応じて使い分けが可能です。
ダイワのジグは、高い品質と実績に裏打ちされた信頼性が魅力です。特にタングステンジグのラインナップが豊富で、様々な状況に対応できるでしょう。
シマノ (Shimano)
シマノもまた、ダイワと並ぶ日本の大手釣具メーカーで、リールやロッドだけでなく、ジグにおいても革新的な製品を開発しています。「オシア」シリーズは、シマノのオフショアジギングブランドとして有名です。
- オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャー: 扱いやすく、比較的安価な価格帯でありながら高い釣果実績を持つジグです。 抜けの良いボディ形状で、軽い入力でもキレのあるアクションを演出できます。青物狙いの定番ジグの一つです。
- オシア スティンガーバタフライ ペブルスティック: スロージギングにおすすめのセミロングジグです。 水の抵抗を受けにくい形状で、素早いフォールと安定したスライドフォールが特徴です。
- オシア ウイングフォール: スロージギング向けのジグで、フォールアクションに特化しています。 複雑な潮の中でも安定した姿勢を保ち、魚にじっくりとアピールします。
シマノのジグは、独自の技術と豊富なラインナップで、様々なジギングスタイルに対応できるのが強みです。特にフォールアクションにこだわったジグが多く、食い渋る魚にも効果を発揮します。
マリア (Maria)
マリアは、ルアーフィッシングに特化したブランドで、特にショアジギングやライトジギングで人気の高いジグを数多く手掛けています。
- ショアトリッカー: ショアジギングで高い飛距離と安定したアクションを両立したジグです。青物狙いの定番として多くの実績があります。
- ムーチョ・ルチア: コンパクトなボディながら、抜群の飛距離とアピール力を持つジグです。ショアジギングだけでなく、オフショアのスーパーライトジギングでも活躍します。
- メタルフリッカー: ただ巻きにもジャークにも対応するオールマイティなセンターバランスジグです。 特にタチウオ狙いでは、ヒラヒラとしたフォールアクションが効果的です。
マリアのジグは、ショアからの使いやすさと、高い実釣性能が魅力です。特に、遠投性能に優れたモデルが多く、広範囲を探りたいアングラーにおすすめです。
ジャクソン (Jackson)
ジャクソンは、ルアーフィッシングの分野で独創的な製品を開発しているメーカーです。特にメタルジグにおいては、そのユニークな発想と高い実釣性能で注目を集めています。
- ギャロップアシスト: ショアジギングの定番として非常に人気が高いジグです。安定した飛距離と、ただ巻きでもしっかり泳ぐアクションが特徴です。様々な魚種に対応できる汎用性の高さも魅力です。
- メタルエフェクト: 青物狙いに特化したジグで、キレのあるダートアクションと強力なフラッシングで魚を誘います。特に高活性時の青物に効果を発揮します。
- ピンテールチューン: メタルジグとミノーの要素を融合させたハイブリッドルアーです。ただ巻きでもウォブリングアクションを発生し、広範囲の魚にアピールします。
ジャクソンのジグは、独自のアイデアと高いアピール力で、様々な状況で魚を誘い出す力を持っています。特に、ショアジギングで手軽に使えるモデルが多いのが特徴です。
メガバス (Megabass)
メガバスは、革新的なデザインと高い性能を両立させたルアーで知られるメーカーです。ジギングジグにおいても、その独特なコンセプトが光ります。
- マキッパ: ブレード付きのメタルジグで、ただ巻きでも強い波動とフラッシングで魚を誘います。青物から根魚、シーバスまで幅広い魚種に対応できる汎用性の高さが魅力です。
- スラッシュビート: スロージギングに対応したジグで、独特の形状が不規則なフォールアクションを生み出します。食い渋る魚に口を使わせるための切り札となるでしょう。
メガバスのジグは、デザイン性と実釣性能を兼ね備え、所有する喜びも感じさせてくれるのが特徴です。特に、ブレードジグのような新しいジャンルを開拓する製品も多く、アングラーの選択肢を広げてくれます。
メジャークラフト (Major Craft)
メジャークラフトは、コストパフォーマンスに優れた製品を数多く提供し、特に初心者から絶大な支持を得ているメーカーです。ジグパラシリーズは、その代表的な存在と言えるでしょう。
- ジグパラ: ショアジギングの定番中の定番ジグです。抜群の飛距離と安定したアクションで、初心者でも扱いやすいのが特徴です。豊富なカラーとサイズ展開も魅力で、様々な状況に対応できます。
- ジグパラバーチカル: オフショアジギング向けのバーチカルジグで、ショート、ロング、スローピッチなど、様々なタイプがラインナップされています。 コストパフォーマンスが高く、数を揃えやすいのも大きなメリットです。
- ジグパラタングステン: 高比重タングステン素材を採用したモデルで、コンパクトなシルエットながら素早いフォールを実現します。 深場や潮流の速い状況で威力を発揮します。
メジャークラフトのジグは、手頃な価格でありながら高い実釣性能を誇り、ジギングを始める方にとって最適な選択肢となるでしょう。ロッドやリールとのトータルバランスも考慮されており、入門者にも優しい設計が特徴です。
ジギングジグの釣果を高めるコツ
ジギングジグの選び方だけでなく、その使い方やタックルセッティングも釣果を大きく左右します。ここでは、ジギングの釣果をさらに高めるための実践的なコツを紹介します。これらの点を意識することで、より多くの魚と出会える可能性が高まるでしょう。
アクションの付け方
ジグのアクションは、魚を誘い出す上で最も重要な要素の一つです。魚種や活性、ベイトの状況に合わせて様々なアクションを使い分けることが求められます。基本的なアクションパターンをいくつか紹介します。
- ワンピッチジャーク: リールを1回転巻くごとにロッドを1回シャクる、ジギングで最も一般的なアクションです。 青物狙いの基本となり、ジグを跳ね上げさせたりスライドさせたりして魚にアピールします。ジャークのピッチやスピードを変えることで、様々なコンビネーションジャークを試すのも効果的です。
- スローピッチジャーク: ゆっくりとしたジャークと長いフォールを組み合わせるアクションです。 ジグを水平姿勢でヒラヒラとフォールさせ、食わせの間を長く取ることで、低活性の魚や根魚、マダイなどに有効です。専用のスロージグを使用することで、その効果を最大限に引き出せます。
- ロングフォールジャーク: 大きくロッドを煽り、ジグを大きくスライドさせた後、長いフリーフォールで魚にアピールするアクションです。特に青物の活性が高い時や、広範囲を探りたい時に有効です。
- ただ巻き: リールを一定の速度で巻くだけのシンプルなアクションです。ブレード付きジグや、ただ巻きでも泳ぐ設計のジグに有効で、疲労を抑えつつ広範囲を探れます。タチウオやマダイに効果的な場合もあります。
これらのアクションを単独で使うだけでなく、組み合わせることで、より複雑な誘いを演出できます。魚の反応を見ながら、アクションの強さ、スピード、フォールの長さを調整することが、釣果を伸ばすための大切なコツです。
タックルバランスの重要性
ジグの性能を最大限に引き出し、快適に釣りをするためには、ロッド、リール、ライン、リーダーのタックルバランスが非常に重要です。特に、ジグの重さとロッドの適合ウェイトが合っているかを確認しましょう。
- ロッド: ジグの重さに合った硬さ（パワー）と長さのロッドを選びましょう。硬すぎるロッドはジグをうまく動かせず、柔らかすぎるロッドは魚とのファイトで不利になります。
- リール: 狙う魚のサイズやジギングのスタイルに合わせて、適切な番手のスピニングリールまたはベイトリールを選びます。巻き上げ力やドラグ性能も重要です。
- ライン（PEライン）: 細いPEラインは飛距離が出やすく、潮の影響を受けにくいですが、強度に注意が必要です。太いPEラインは強度がありますが、潮の影響を受けやすくなります。狙う魚種やジグの重さに合わせて適切な号数を選びましょう。
- リーダー: PEラインとジグを繋ぐリーダーは、魚の歯や根ズレからラインを守る役割があります。フロロカーボン製が一般的で、PEラインの強度に合わせて適切な太さを選びます。タチウオ狙いでは、歯によるラインブレイクを防ぐために、太めのリーダーやワイヤーリーダーを使用することもあります。
タックル全体のバランスが取れていると、ジグの操作性が向上し、魚のアタリも感じ取りやすくなります。また、無理のないファイトが可能になり、大物を確実にキャッチする確率が高まるでしょう。釣具店で相談しながら、自分に合ったタックルを揃えることをおすすめします。
よくある質問
ジギングジグに関する疑問は尽きません。ここでは、多くの釣り人が抱えるであろうよくある質問とその回答をまとめました。これらの情報が、あなたのジギングライフをより豊かにする助けとなれば幸いです。
ジギングジグの適切な重さは？
ジギングジグの適切な重さは、主に水深と潮の流れの速さによって決まります。オフショアジギングでは、一般的に「水深×3＝ジグの重さ」が目安とされています。 例えば、水深50mのポイントであれば150gのジグが基準です。 ただし、潮が速い場合はさらに重いジグを、潮が緩い場合や魚の活性が低い場合は軽いジグを選ぶこともあります。
船長に当日の状況を確認し、複数の重さのジグを用意しておくと良いでしょう。
初心者におすすめのジグは？
初心者の方には、まず汎用性が高く、扱いやすいジグがおすすめです。具体的には、セミロングタイプのセンターバランスジグや、ただ巻きでもアクションするブレード付きジグなどが良いでしょう。 メジャークラフトの「ジグパラ」シリーズは、価格も手頃で実績も高く、ショア・オフショア問わず初心者の方に特におすすめです。
まずは100g前後のセミロングジグを数種類、異なるカラーで揃えてみるのが良いでしょう。
ジグのカラーはどう選べばいい？
ジグのカラーは、時間帯、天候、水色、ベイトの種類によって使い分けるのが基本です。 迷った時は、以下の3タイプを揃えておくと良いでしょう。
- シルバー系: ベイトフィッシュに近く、万能に使える基本カラー。澄み潮や日中に。
- ゴールド・赤金系: 朝夕のマズメ時や、濁りがある時に効果的。
- グロー（夜光）系: 深場や曇天時、夜間など、光量が少ない状況でアピール力を発揮。
これらの基本カラーをベースに、釣行先の情報や当日の状況に合わせて調整してみてください。
スロージギングと通常のジギングでジグは違う？
はい、スロージギングと通常のジギング（ハイピッチジャークなど）では、使用するジグのタイプが異なります。スロージギングでは、ジグを水平姿勢で長くフォールさせることを重視するため、扁平でセンターバランスの「スロージグ」と呼ばれるタイプが主流です。 これに対し、通常のジギングでは、素早い動きや強いフラッシングで魚を誘うため、セミロングやロングタイプのジグが多用されます。
それぞれの釣り方に特化したジグを選ぶことで、より高い釣果が期待できます。
ジグの寿命はどれくらい？
ジグの寿命は、使用頻度や保管状況、魚とのファイト回数によって大きく変わります。塗装が剥がれたり、フックが錆びたり、ボディが変形したりすると、本来のアクションが出にくくなるため交換を検討しましょう。特に、歯の鋭い魚（タチウオなど）を釣ると、塗装がボロボロになることがあります。 また、根掛かりでロストすることも多いため、お気に入りのジグは複数個用意しておくことをおすすめします。
安いジグでも釣れる？
はい、安いジグでも十分に釣れます。特にメジャークラフトの「ジグパラ」シリーズのように、手頃な価格でありながら高い実績を持つジグは多数存在します。 高価なジグは、特定の状況でより高い性能を発揮したり、耐久性が高かったりする傾向がありますが、まずは安価なジグで様々なアクションやカラーを試してみるのが良いでしょう。
大切なのは、ジグの価格よりも、その日の状況に合ったジグを選び、適切にアクションさせることです。
まとめ
- ジギングジグ選びはターゲット魚種、重さ、形状、カラーが重要。
- 青物狙いには素早い動きとフラッシングのセミロング・ロングジグが効果的。
- マダイ・根魚狙いにはスローなフォールと底取りしやすいスロージグがおすすめ。
- タチウオ狙いには細長いベイトを模したジグや控えめなアクションのジグが良い。
- 水深の3倍程度の重さを目安に、潮の速さに合わせて調整する。
- カラーはシルバー系、ゴールド・赤金系、グロー系を基本に使い分ける。
- ショアジギングは遠投性、オフショアジギングは水深対応力がポイント。
- ダイワ、シマノ、マリア、ジャクソン、メガバス、メジャークラフトが人気メーカー。
- ダイワTGベイトはマダイ狙いの実績ナンバーワン。
- シマノキングスラッシャーは高活性青物に効果的。
- メジャークラフトジグパラは初心者にも扱いやすいコスパ最強ジグ。
- ジグのアクションはワンピッチ、スローピッチ、ロングフォールを使い分ける。
- ロッド、リール、ライン、リーダーのタックルバランスが釣果を高める。
- ジグの寿命は使用頻度やダメージで変わるため、定期的なチェックと補充を。
- 安いジグでも釣果は十分期待でき、まずは様々なタイプを試すのが良い。
