LINEのグループトークで「このメッセージ、あの人に見てほしい!」と思ったことはありませんか?そんな時に役立つのが「メンション機能」です。特定の相手に直接メッセージを届け、見落としを防ぐ便利な方法です。本記事では、LINEのメンション機能の基本的な使い方から、複数人への送り方、さらには「メンションできない」といった困った時の解決策まで、詳しく解説します。
グループでのコミュニケーションをよりスムーズにするためのコツを掴みましょう。
LINEメンションとは?その意味と便利な役割

LINEのメンション機能は、グループトークや複数人トークで特定の相手にメッセージの宛先を明確にし、通知を届けるための機能です。「言及する」「名前を挙げる」という意味を持つ英語の「mention」が語源となっています。大勢が参加するトークルームでは、メッセージが次々と流れてしまい、特定の相手へのメッセージが見落とされがちです。
メンションを使うことで、そのメッセージが誰に向けられたものなのかが明確になり、相手に通知が届くため、重要な連絡を見逃されにくくなります。
メンション機能を使うメリット
メンション機能には、コミュニケーションを円滑にする様々なメリットがあります。まず、メッセージの宛先が明確になるため、誰が誰に話しているのかが一目で分かります。これにより、誤解や認識のズレを防ぐことが可能です。次に、メンションされた相手には特別な通知が届くため、多くのメッセージに埋もれることなく、重要な情報に気づいてもらいやすくなります。
特に、大人数のグループで特定のメンバーに返信を求めたい場合や、特定の情報に注意を促したい場合に非常に有効です。また、グループ全体の会話の流れを妨げずに、特定の個人に話しかけることができる点も大きな利点と言えるでしょう。
LINEでメンションする基本的な方法

LINEでメンションを送る方法はとても簡単です。メッセージ入力欄に「@」を入力し、メンションしたい相手を選ぶだけで完了します。ここでは、具体的な手順を詳しく見ていきましょう。
特定の相手をメンションする手順
- LINEのグループトークまたは複数人トークを開きます。
- メッセージ入力欄に半角の「@」を入力します。
- 「@」を入力すると、トークルームに参加している友だちの一覧が表示されます。
- メンションしたい相手の名前をタップして選択します。
- 選択した相手の名前がメッセージ入力欄に「@〇〇」と青字で表示されます。
- 続けてメッセージを入力し、送信ボタンをタップすればメンション完了です。
この方法でメンションされた相手には、通常のメッセージ通知とは別に「メンションされました」という通知が届き、メッセージが目立つようになります。
複数人を同時にメンションする手順
複数の相手に同時にメンションを送りたい場合も、手順はほとんど同じです。一人目の相手を選択した後、再度「@」を入力して二人目の相手を選択するだけです。 この操作を繰り返すことで、必要な人数にまとめてメンションを送れます。例えば、プロジェクトの担当者全員に連絡したい場合などに非常に便利です。
メッセージの冒頭に複数のメンションを並べることで、誰に宛てたメッセージなのかを明確に伝えられます。
グループ全員をメンションする「@All」の使い方
LINEのバージョン12.14以降では、グループトークの全員に一括でメンションを送れる「@All」機能が追加されました。 この機能を使えば、グループのメンバー全員に確実に情報を届けたい時に役立ちます。使い方は以下の通りです。
- メッセージ入力欄に半角の「@」を入力します。
- 表示される候補の中から「@All」をタップして選択します。
- メッセージを入力し、送信ボタンをタップします。
「@All」でメンションされた場合も、個別のメンションと同様に通知が届くため、グループ全体への緊急連絡や重要事項の伝達に非常に有効です。ただし、古いバージョンのLINEアプリでは利用できない場合があるため、表示されない場合はアプリのアップデートを確認しましょう。
メンションとリプライの違いを理解する

LINEにはメンションと似た機能に「リプライ(返信)」があります。どちらも特定のメッセージや相手に関連付ける機能ですが、その目的と表示方法には違いがあります。これらを正しく使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが可能です。
メンションの目的とリプライの目的
メンションは「誰にメッセージを送るか」を明確にする機能です。 特定の相手に通知を送り、メッセージを見落とさないように促すことが主な目的です。一方、リプライは「どのメッセージに対して返信するか」を明確にする機能です。 過去の特定のメッセージを引用して返信することで、会話の文脈を分かりやすくします。
例えば、グループトークで複数の話題が同時に進行している場合、リプライを使うことでどの話題に対する返信なのかがすぐに理解できます。
両機能を併用して伝達力を高めるコツ
メンションとリプライは、それぞれ異なる目的を持つため、状況に応じて併用することで伝達力をさらに高められます。例えば、「〇〇さん、先日の会議資料についてですが、この部分(リプライで引用)について確認をお願いできますか?」のように、特定の相手に特定のメッセージへの返信を促す場合に非常に有効です。
このように組み合わせることで、「誰に」「どの内容について」話しているのかが明確になり、誤解なくスムーズなやり取りが実現します。
メンションされた側の通知と表示

メンションされた側は、通常のメッセージとは異なる通知を受け取ることがあります。この通知の仕組みや、通知をオフにする方法を知っておくことで、より快適にLINEを利用できます。
メンション通知の仕組み
メンションされた場合、相手には「メンションされました」という特別な通知が届きます。 これは、通常のメッセージ通知とは異なり、自分宛ての重要なメッセージであることを知らせるためのものです。トークルームのリスト上でも、メンションされたメッセージがあるトークルームが目立つように表示されることがあります。
ただし、この通知が届くかどうかは、相手のLINEアプリやスマートフォンの通知設定に依存します。
メンション通知をオフにする方法
メンション通知が多すぎると感じる場合や、特定のトークルームの通知を減らしたい場合は、メンション通知をオフに設定できます。 設定方法は以下の通りです。
- LINEアプリの「ホーム」タブから設定アイコン(歯車のマーク)をタップします。
- 「通知」をタップします。
- 「自分へのメンション通知」の項目を探し、オフに設定します。
この設定を行うことで、メンションされた際の特別な通知は届かなくなりますが、メッセージ自体はトークルームに表示され、他のメンバーと同様に閲覧可能です。 必要に応じて、通知設定を調整し、自分にとって最適な状態に保ちましょう。
LINEメンションができない!よくある原因と解決策

「メンションしようとしたのに、なぜか相手の名前が表示されない」「メンションしたはずなのに、相手に通知が届かない」といった経験はありませんか?LINEのメンション機能がうまく使えない時には、いくつかの原因が考えられます。ここでは、よくある原因とその解決策を紹介します。
アプリのバージョンが古い
LINEアプリのバージョンが古いと、メンション機能が正常に動作しないことがあります。特に、グループ全員をメンションする「@All」機能などは、特定のバージョン以降で追加された機能です。 アプリを最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決するケースが多くあります。
スマートフォンのアプリストア(App StoreまたはGoogle Playストア)でLINEアプリを検索し、アップデートがないか確認してみましょう。
相手がグループに参加していない、または退会済み
メンション機能は、そのトークルームに参加しているメンバーに対してのみ有効です。もしメンションしたい相手がまだグループに参加していない(招待中のまま)か、すでにグループを退会している場合、その相手をメンションすることはできません。 相手がグループにいるかどうかを改めて確認し、必要であればグループに招待し直すか、参加を促しましょう。
自分が相手をブロックしている
自分が相手をブロックしている場合、その相手をメンションすることはできません。 メッセージ入力欄に「@」を入力しても、ブロックしている相手の名前は候補に表示されません。ただし、相手が自分をブロックしている場合でも、自分から相手にメンションを送ることは可能です。 メンションできない相手がいる場合は、ブロックリストを確認してみるのも一つの方法です。
1対1トークでメンションしようとしている
LINEのメンション機能は、グループトークや複数人トーク、LINE VOOM(旧タイムライン)など、複数の人が関わる場所で利用できる機能です。 1対1の個人トークでは、メンション機能は使えません。 なぜなら、個人トークでは相手が一人しかいないため、誰にメッセージを送るかを明確にするメンションの必要がないからです。
個人トークで特定のメッセージに言及したい場合は、リプライ機能を利用しましょう。
相手の表示名を変更している
友だちの表示名を自分で変更している場合、その変更した名前でメンションしようとしても、うまく認識されないことがあります。 メンションする際は、相手が設定している本来の表示名、またはLINEが自動で表示する名前を利用するようにしましょう。もし表示名が原因でメンションできない場合は、一度友だちリストで相手の表示名を確認してみてください。
LINE VOOMでのメンションの使い方と注意点

LINE VOOM(旧タイムライン)でもメンション機能を利用できます。投稿やコメントで特定の友だちに言及したい場合に便利ですが、グループトークとは異なる注意点もあります。
LINE VOOM投稿でメンションする方法
LINE VOOMで投稿を作成する際、本文やコメント欄に「@」を入力することでメンションが可能です。 手順はグループトークと似ており、「@」を入力後に表示される友だちリストからメンションしたい相手を選択します。これにより、投稿を見た友だちがメンション部分をタップすると、その相手のLINE VOOM投稿画面に移動できるため、関連する投稿やアカウントを紹介したい時に役立ちます。
LINE VOOMでのメンションの注意点
LINE VOOMでメンションを使う際には、公開設定に注意が必要です。LINE VOOMの投稿は、公開範囲を設定できますが、全体公開にしている場合、メンションされた相手の投稿画面に無関係の人がアクセスできてしまう可能性があります。 プライバシーに関わる内容や、特定の相手にだけ見せたい情報をメンションする際は、公開範囲を適切に設定するか、別の方法で連絡することを検討しましょう。
また、コメント欄でのメンションは、投稿主にはメンションなしでも通知が届くことが多いですが、コメントをくれた友だちへの返信でメンションを使うと、相手に通知が届きやすくなります。
よくある質問

LINEのメンション機能に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- メンションされたらどうすればいいですか?
- メンションは他の人にも見られますか?
- メンションの表示名は変更できますか?
- メンションされたのに通知が来ないのはなぜですか?
- LINE WORKSでもメンション機能は使えますか?
メンションされたらどうすればいいですか?
メンションされたら、まずはメッセージの内容を確認しましょう。自分宛てのメッセージであることが明確なので、内容に応じて返信したり、必要な対応を取ったりすることが求められます。 返信する際は、再度相手をメンションするか、リプライ機能を使って元のメッセージに紐付けて返信すると、よりスムーズなコミュニケーションが可能です。
メンションは他の人にも見られますか?
はい、メンションされたメッセージは、そのトークルームに参加している他のメンバー全員にも見られます。 メンション機能は、特定の相手に通知を送るためのものであり、メッセージの内容を非公開にする機能ではありません。もし、他の人に見られたくない内容を伝えたい場合は、個別のトークを利用しましょう。
メンションの表示名は変更できますか?
メンションする際の表示名は、基本的に相手が設定している名前や、LINEが自動で表示する名前が使われます。自分で友だちの表示名を変更している場合、その変更した名前でメンションしようとすると、うまく認識されないことがあります。 メンションの表示名を直接変更する機能はLINEにはありません。
相手にメンションする際は、LINEが提示する候補から選択するのが確実です。
メンションされたのに通知が来ないのはなぜですか?
メンションされたのに通知が来ない場合、いくつかの原因が考えられます。最も一般的なのは、相手がメンション通知をオフに設定しているケースです。 また、スマートフォンの通知設定でLINEアプリ全体の通知がオフになっている可能性もあります。アプリのバージョンが古い場合も、通知が正常に届かない原因となることがあります。
これらの設定を確認し、必要に応じて変更してみましょう。
LINE WORKSでもメンション機能は使えますか?
はい、LINE WORKSでもメンション機能は利用できます。 LINE WORKSはビジネス向けのコミュニケーションツールであり、LINEと同様に「@」を入力して特定のメンバーや「@ALL」で全員にメンションを送ることが可能です。ビジネスシーンでの情報伝達の効率化や、タスクの割り当てなどに役立ちます。
まとめ
- LINEのメンション機能は、グループトークなどで特定の相手にメッセージの宛先を明確にする方法です。
- 「@」を入力し、友だちを選択するだけで簡単にメンションできます。
- 複数人へのメンションや、グループ全員への「@All」メンションも可能です。
- メンションは「誰に」送るかを明確にし、リプライは「どのメッセージに」返信するかを明確にします。
- メンションされた相手には特別な通知が届き、見落としを防ぎます。
- メンション通知は、設定からオフにすることも可能です。
- メンションできない原因は、アプリのバージョン、相手のグループ参加状況、ブロック設定などが考えられます。
- 1対1トークではメンション機能は利用できません。
- LINE VOOMでもメンションは使えますが、公開範囲に注意が必要です。
- メンションされたメッセージは、トークルームの全員が閲覧できます。
- メンションの表示名を直接変更する機能はありません。
- 通知が来ない場合は、相手の設定やアプリのバージョンを確認しましょう。
- LINE WORKSでも同様のメンション機能が利用でき、ビジネスで役立ちます。
- メンションを使いこなすことで、LINEでのコミュニケーションがよりスムーズになります。
- 重要な連絡はメンションを活用し、確実に相手に届けましょう。
- メンションとリプライを適切に使い分け、伝達力を高めることが大切です。
