練馬区にお住まいの皆さん、ご家庭で不要になったものを処分する際、どのようにすれば良いか迷うことはありませんか?特に、粗大ごみや資源ごみは、出し方や持ち込み場所が複雑に感じられるかもしれません。
本記事では、練馬区のリサイクルセンターへの持ち込みについて、粗大ごみから資源まで、品目ごとの詳しい出し方や手順、料金などを徹底的に解説します。この解説を読めば、もう処分に困ることはありません。環境に優しく、そしてスムーズに不要品をリサイクル・処分するための方法を一緒に見ていきましょう。
練馬区のリサイクルセンターを賢く利用しよう

練馬区には、区民の皆さんが資源を有効活用し、ごみの減量を進めるための施設がいくつかあります。主な施設として「練馬区資源循環センター」と「練馬区立リサイクルセンター」があり、それぞれ異なる役割を担っています。
これらの施設を適切に利用することで、ごみの処分がより効率的になり、環境保護にも貢献できます。まずは、それぞれのセンターがどのような役割を持っているのか、基本的な情報を理解することが大切です。
練馬区資源循環センターの役割と持ち込みの基本
練馬区資源循環センター(練馬区谷原1丁目2番20号)は、練馬区における循環型社会づくりの中心的な施設です。ここでは、家庭から出る粗大ごみの受け入れのほか、特定の資源ごみの拠点回収も行っています。
粗大ごみを持ち込む場合は、事前に「粗大ごみ受付センター」への予約が必須です。また、持ち込み可能な資源ごみには、毎日受け入れているものと、毎週日曜日のみ受け入れているものがあります。持ち込みの際は、品目ごとに定められたルールに従うことが重要です。年末年始を除き、毎日午前9時から午後5時まで開館しています。
練馬区立リサイクルセンターの役割と拠点回収
練馬区内には、関町、春日町、豊玉、大泉の4か所に練馬区立リサイクルセンターがあります。これらの施設は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)推進のための環境学習拠点として、区民ボランティアによる講座開催や、リユース家具・食器小物類の再販を行っています。
また、一部の資源ごみ(紙パック、小型家電、乾電池、充電池、インクカートリッジなど)の拠点回収も実施しています。開館時間は午前9時から午後5時までで、毎週水曜日と年末年始は休館です。 リサイクルセンターでは、粗大ごみの回収申し込みや引き取りは行っていないため、粗大ごみは資源循環センターへ持ち込むか、粗大ごみ受付センターに申し込む必要があります。
練馬区リサイクルセンターで持ち込みできる品目と出し方

練馬区のリサイクルセンターでは、様々な品目を持ち込むことができますが、それぞれに持ち込み可能な日時や出し方のルールが定められています。スムーズに処分するためには、これらのルールを事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、持ち込み可能な品目を「毎日持ち込み可能な資源」「毎週日曜日のみ持ち込み可能な資源」「粗大ごみ」の3つに分けて、具体的な出し方を解説します。
毎日持ち込み可能な資源とその出し方
練馬区資源循環センターでは、年末年始を除く毎日午前9時から午後5時まで、以下の資源を無料で持ち込むことができます。
- 使用済み乾電池(ボタン電池は除く):区の電池型回収容器に袋から出して入れてください。
- 充電池(二次電池):事業者団体指定の回収容器(充電池回収ボックス)に入れてください。
- 紙パック:資源循環センターや区立リサイクルセンター、区役所本庁舎などに設置された回収ボックスに入れてください。
- インクカートリッジ:プリンターメーカーと日本郵政グループが共同で進める「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の回収箱が、資源循環センターや区立リサイクルセンターに設置されています。
- 小型家電13品目:携帯電話、スマートフォン、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機器、デジタルカメラ、ポータブルビデオカメラ、ポータブルカーナビ、電子辞書、卓上計算機、ACアダプター、タブレット型情報通信端末、ICレコーダー、補助記憶装置(ポータブルハードディスク、USBメモリ、メモリーカード)、電気かみそりが対象です。 投入口(縦12cm、横25cm)に入る大きさで、個人情報は消去してから袋から出して回収ボックスに入れてください。
持ち込んだ際の袋類は、お手数ですがお持ち帰りください。
毎週日曜日のみ持ち込み可能な資源とその出し方
練馬区資源循環センターでは、年末年始を除く毎週日曜日午前9時から正午まで、以下の資源を無料で持ち込むことができます。
- 古布・古着:洗うなどしてきれいな状態で、透明または半透明の袋に入れ、口をしっかり縛って出してください。ボタンやファスナーはつけたまま出せます。ただし、汚れがひどいもの、布団、カーペット、ぬいぐるみ、靴などは回収できません。
- 使用済み食用油(廃食用油):てんぷら油、サラダ油、菜種油、ひまわり油、大豆油、コーン油などの植物油が対象です。賞味期限切れの植物油も持ち込めます。油はできるだけかすを取り除き、空のペットボトルなどに入れ、ふたをしっかり閉めて黄色の回収コンテナに入れてください。
- なべ・やかん・フライパン(キッチンリサイクル):資源循環センター事務所棟前の資源一時置き場に設置された回収容器に入れてください。
これらの品目も、持ち込んだ際の袋類は持ち帰る必要があります。
粗大ごみの持ち込み方法と注意点
練馬区資源循環センターでは、家庭から出る粗大ごみを持ち込むことができます。粗大ごみとは、原則としておおむね30センチメートル角を超える耐久消費財を中心とした大型ごみのことです。 持ち込みは有料ですが、収集を依頼する場合と比較して、処理手数料が3割から5割程度安くなります。
持ち込みには事前の予約が必須で、当日の申し込みはできません。 1回につき15点まで、年度内(4月から3月まで)3回までという制限があります。 持ち込みができるのは練馬区民で、申込者本人または同一世帯(同一住所)の方のみです。運転免許証など住所が確認できるものを持参してください。
使用する車両は2トン車以下の自家用車またはレンタカーに限られます。
持ち込みできない品目と適切な処分方法

練馬区のリサイクルセンターは便利な施設ですが、すべての不要品を持ち込めるわけではありません。持ち込みできない品目を誤って持ち込むと、受け入れを拒否されたり、適切な処分ができなかったりする可能性があります。
ここでは、リサイクルセンターで持ち込みできない主な品目と、それらを適切に処分するための方法について解説します。事前に確認し、スムーズな処分につなげましょう。
リサイクルセンターで持ち込みできない主な品目
練馬区資源循環センターや区立リサイクルセンターでは、以下の品目は持ち込みできません。
- ボタン電池:使用済み乾電池の回収対象外です。
- 動物性脂(ラードなど)、鉱物油(石油、ガソリン、灯油など):廃食用油の回収対象外です。
- 汚れがひどい古布・古着、布団、カーペット、ぬいぐるみ、靴、かばん、ゴム製品:古布・古着の回収対象外です。
- 投入口(縦12cm、横25cm)に入らない小型家電:30cm以下のものは不燃ごみ、30cm以上のものは粗大ごみとして処分してください。
- 膨張した充電式電池を含む製品:回収できません。
- 家電リサイクル法対象品目:エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機は、家電リサイクル法により小売店での引き取りが義務付けられています。
- パソコンリサイクル法対象品目:デスクトップパソコン、ノートブック型パソコン、タブレット型パソコンなどは、各メーカーに問い合わせて処分してください。メーカー不明の場合はパソコン3R推進協会に確認しましょう。
- 適正処理困難物:ピアノ、タイヤ、バッテリー、消火器、プロパンガスボンベ、オートバイ、耐火金庫、石、土、砂、ブロック、レンガ、コンクリート、塗料、薬品、医療系廃棄物、建築廃材などは、区では収集・持ち込みできません。専門業者に相談してください。
- 事業活動に伴うごみ:お店や事務所など、事業活動から出るごみは、粗大ごみを含め、リサイクルセンターへの持ち込みや区の収集はできません。
- 家庭から出る可燃ごみや不燃ごみ:清掃工場や清掃事務所に直接持ち込むことはできません。
家電リサイクル法対象品目やパソコンの処分方法
家電リサイクル法対象品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機)は、購入した販売店または買い替えをする販売店に引き取りを依頼してください。購入店が不明な場合は、家電リサイクル受付センターに申し込みましょう。
パソコンリサイクル法対象品目(デスクトップパソコン、ノートブック型パソコン、タブレット型パソコンなど)は、各メーカーが回収・リサイクルを行っています。メーカーに直接問い合わせるか、メーカーが不明な場合はパソコン3R推進協会に相談してください。
事業活動に伴うごみの扱い
事業活動に伴って発生するごみは、家庭ごみとは異なり、練馬区のリサイクルセンターに持ち込んだり、区の収集に出したりすることはできません。これらは「事業系ごみ」として、事業者が自らの責任で適正に処理する必要があります。 一般廃棄物処理業者に収集を依頼するか、産業廃棄物として処理するなど、適切な方法で処分を進めましょう。
粗大ごみ持ち込みの具体的な手順と料金

粗大ごみを練馬区資源循環センターへ持ち込むことは、収集を依頼するよりも費用を抑えられるメリットがあります。しかし、持ち込みには事前の予約や準備が必要です。ここでは、粗大ごみ持ち込みの具体的な手順と料金について詳しく解説します。
この進め方を参考に、スムーズに粗大ごみを処分しましょう。
粗大ごみ持ち込みの予約方法(電話・インターネット)
粗大ごみを練馬区資源循環センターへ持ち込むには、まず「粗大ごみ受付センター」への予約が必要です。当日の申し込みは受け付けていませんので、計画的に予約しましょう。
- 電話での予約:粗大ごみ受付センター(電話:03-5703-5399)へ連絡します。受付時間は月曜日から土曜日の午前8時から午後7時まで(年末年始を除く)です。
- インターネットでの予約:24時間いつでも申し込みが可能です。練馬区粗大ごみインターネット受付のウェブサイトから手続きを進められます。
予約時には、持ち込む品目の種類やサイズを正確に伝える必要があります。また、インターネットからの申し込みの場合、最大で2カ月先までの予約が可能です。 年末や引っ越しシーズンは申し込みが集中し、希望日に予約が取れないこともあるため、早めの手続きをおすすめします。
持ち込み当日の流れと必要なもの
予約が完了したら、指定された日時に練馬区資源循環センターへ粗大ごみを持ち込みます。持ち込み当日の流れと、忘れずに持参すべきものは以下の通りです。
- 粗大ごみ処理券の購入と貼付:申し込み時に案内された料金分の「練馬区有料粗大ごみ処理券」(A券200円、B券300円)を、区内のコンビニエンスストアなどで購入します。処理券には「持ち込み日」と「氏名または受付番号」を記入し、品目ごとに見やすい場所に貼ってください。
- 身分証明書の持参:練馬区民であること、および申込者本人または同一世帯の方であることを確認するため、運転免許証など住所が確認できるものを持参してください。
- 車両での持ち込み:2トン車以下の自家用車またはレンタカーで持ち込みます。レンタカーを使用する場合は、契約書も持参しましょう。
- センターでの受付と荷降ろし:資源循環センター1階ヤード棟受付横の「持ち込みスペース」で係員の指示に従い、ご自身で車両から粗大ごみを荷降ろしします。
事故やけがのないよう、十分注意して作業を進めてください。
持ち込み料金と支払い方法
粗大ごみの持ち込み料金は、収集を依頼する場合の半額程度となります。例えば、収集料金が400円の品目は200円、900円の品目は500円、1300円の品目は700円、2300円の品目は1200円、3200円の品目は1600円です。
料金は、事前に購入した「練馬区有料粗大ごみ処理券」で支払います。処理券が不足している場合や追加で品目がある場合は、受付で担当者に申し出てください。 処理券は区内のコンビニエンスストアや練馬清掃事務所、石神井清掃事務所、清掃リサイクル課などで購入できます。 練馬区以外の処理券は使用できませんので注意しましょう。
よくある質問

練馬区のリサイクルセンターへの持ち込みに関して、多くの方が疑問に感じる点をまとめました。これらの質問と回答を参考に、疑問を解決し、安心して不要品の処分を進めてください。
- 練馬区資源循環センターは年末年始も開いていますか?
- 粗大ごみの持ち込みは予約なしでも大丈夫ですか?
- 小型家電はどんなものが持ち込めますか?
- 古着や古布はどんな状態なら持ち込めますか?
- 粗大ごみの持ち込み料金は収集と比べてどれくらい安くなりますか?
- 練馬区の清掃工場に直接ごみを持ち込めますか?
練馬区資源循環センターは年末年始も開いていますか?
練馬区資源循環センターは、年末年始を除き毎日開館しています。 年末年始の具体的な休館日については、練馬区のホームページや広報などで確認することをおすすめします。粗大ごみ受付センターの電話受付は12月29日から1月3日までお休みです。
粗大ごみの持ち込みは予約なしでも大丈夫ですか?
粗大ごみの持ち込みは、事前の予約が必須です。当日の申し込みは受け付けていません。 粗大ごみ受付センターに電話またはインターネットで必ず予約をしてから持ち込みましょう。
小型家電はどんなものが持ち込めますか?
練馬区で持ち込み可能な小型家電は13品目です。具体的には、携帯電話・スマートフォン、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機器、デジタルカメラ、ポータブルビデオカメラ、ポータブルカーナビ、電子辞書、卓上計算機、ACアダプター、タブレット型情報通信端末、ICレコーダー、補助記憶装置(ポータブルハードディスク、USBメモリ、メモリーカード)、電気かみそりが対象です。
投入口(縦12cm、横25cm)に入る大きさで、個人情報は消去してから出してください。
古着や古布はどんな状態なら持ち込めますか?
古着や古布は、洗ってきれいな状態で、透明または半透明の袋に入れ、口をしっかり縛って持ち込めます。ボタンやファスナーはつけたまま出せます。ただし、汚れがひどいもの、布団、カーペット、ぬいぐるみ、靴、かばん、ゴム製品などは回収できません。
粗大ごみの持ち込み料金は収集と比べてどれくらい安くなりますか?
粗大ごみを練馬区資源循環センターへ持ち込む場合、収集を依頼するよりも処理手数料が3割から5割程度安くなります。例えば、収集料金が400円の品目は200円、800円の品目は400円、1200円の品目は600円となります。
練馬区の清掃工場に直接ごみを持ち込めますか?
家庭から出る可燃ごみや不燃ごみは、清掃工場や清掃事務所に直接持ち込むことはできません。 粗大ごみのみ、練馬区資源循環センターへ持ち込みが可能です。 引っ越しなどで一度に多量のごみが出る場合は、臨時ごみとして有料で収集してもらえるので、事前に管轄の清掃事務所に相談してください。
まとめ
- 練馬区には「練馬区資源循環センター」と「練馬区立リサイクルセンター」がある。
- 資源循環センターは粗大ごみと一部資源の持ち込みを受け付けている。
- 区立リサイクルセンターは資源回収やリユース品の販売を行っている。
- 毎日持ち込み可能な資源は乾電池、充電池、紙パック、インクカートリッジ、小型家電。
- 毎週日曜日のみ持ち込み可能な資源は古布・古着、廃食用油、なべ・やかん・フライパン。
- 粗大ごみの持ち込みは事前の予約が必須。
- 粗大ごみは1回15点まで、年度内3回まで持ち込み可能。
- 持ち込みには練馬区民であることの確認(身分証明書)が必要。
- 粗大ごみの持ち込み料金は収集の半額程度。
- 家電リサイクル法対象品目やパソコンはリサイクルセンターでは持ち込みできない。
- 事業活動に伴うごみはリサイクルセンターでは受け付けていない。
- 家庭ごみ(可燃・不燃)は清掃工場への直接持ち込みはできない。
- 小型家電は13品目が対象で、投入口サイズと個人情報消去に注意。
- 古着・古布はきれいな状態で透明袋に入れて持ち込む。
- 廃食用油は植物性油のみ、ペットボトルに入れて持ち込む。
