東京ディズニーランドの夜を彩る、光と音楽の祭典「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」。子供の頃に見たきらびやかなフロートを、今でも鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか。しかし、「昔好きだったあのフロート、最近見ないな…」「もしかしてエレクトリカルパレード自体が終わっちゃうの?」と、ふと疑問に思うことはありませんか?本記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、引退してしまった懐かしのフロートから、パレード終了の噂の真相、そして2025年現在の最新フロート情報まで、徹底的に解説していきます。
エレクトリカルパレードは終了しない!引退の噂の真相

まず、皆さんが最も気にされているであろう「エレクトリカルパレードは終了するのか?」という点について。結論から言うと、その心配は全くありません。「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」は、2025年現在も多くのゲストに夢と感動を与えながら、毎夜公演されています。 ではなぜ、「引退」や「終了」といった噂が後を絶たないのでしょうか。
その主な理由は、パレードが定期的にリニューアルを繰り返していることにあります。 2001年にスタートして以来、2007年、2011年、2015年、そして2017年と、数年おきに新しいフロートが登場したり、既存のフロートがより美しく生まれ変わったりしてきました。 このリニューアルに伴い、一部のフロートがその役目を終え、「引退」していくのです。つまり、フロートの引退は、パレードが進化し続けている証であり、決して終了を意味するものではないのです。
【一覧】エレクトリカルパレードを引退した懐かしのフロートたち

長年の歴史の中で、多くのフロートが私たちを楽しませてくれました。ここでは、リニューアルの歴史と共に惜しまれつつも引退していった、懐かしのフロートたちを振り返ってみましょう。あなたが大好きだったフロートも、この中にあるかもしれません。
この章では、以下の引退フロートについて詳しく見ていきます。
- 2011年のリニューアルで引退したフロート
- 2017年のリニューアルで引退したフロート
- 部分的に変更・引退したその他のフロート
2011年のリニューアルで引退したフロート
2011年7月のリニューアルは、多くのファンに衝撃を与えました。長年親しまれてきたフロートたちが、このタイミングで引退となったのです。特に印象的だったフロートをいくつかご紹介します。
- 美女と野獣(旧フロート): ベルと野獣がダンスを踊るロマンチックなフロートでしたが、このリニューアルで一度引退。しかし、後述するように、後にパワーアップして帰ってきます。
- 七人のこびと: 白雪姫と共に登場し、賑やかな音楽でパレードを盛り上げたこびとたちのフロートも、この時に見納めとなりました。
- スワン: サン=サーンスの「白鳥」の美しいメロディと共に、優雅に夜のパークを進んだ白鳥たちのフロート。その幻想的な姿は、多くの人の心に焼き付いています。
- インチワーム(尺取虫): 不思議の国のアリスのユニットに登場した、コミカルな動きが人気のキャラクターでした。
これらのフロートの引退は、新しい時代の幕開けを感じさせると同時に、一抹の寂しさを覚えたファンも少なくなかったでしょう。
2017年のリニューアルで引退したフロート
2017年7月のリニューアルでも、いくつかのフロートが引退しました。このリニューアルでは、新しい人気作品の登場が大きな話題となりました。
- 白雪姫: 七人のこびとが引退した後も、一人でパレードに華を添えていた白雪姫のフロートですが、このリニューアルで引退となりました。
- ファインディング・ニモ: ニモやクラッシュが海の中を冒険する、色鮮やかで楽しいフロートでした。東京ディズニーシーに活躍の場を移す形で、ドリームライツからは引退しました。
- モンスターズ・インク: マイクとサリーが乗った巨大なフロートは、その大きさとユニークな動きで子供たちに大人気でしたが、こちらも引退となりました。
- フェアリー・ゴッドマザー: シンデレラのユニットに登場し、魔法をかけるシーンを再現していたフェアリー・ゴッドマザーのフロートも、このリニューアルで見納めとなりました。
新しい魅力的なフロートが登場する一方で、長年親しんだキャラクターたちの姿が見られなくなるのは、やはり名残惜しいものです。
部分的に変更・引退したその他のフロート
大きなリニューアルのタイミングだけでなく、細かな変更によって姿を消したキャラクターや装飾も存在します。
特に「ふしぎの国のアリス」のユニットは、変更が多いことで知られています。当初はチェシャ猫の他に、インチワーム、Mr.スネイル、Mrs.スネイル、レディバグなど、多くのキャラクターで構成されていましたが、リニューアルを重ねるごとに数が減り、現在はチェシャ猫がメインのフロートとなっています。
こうした小さな変化に気づくのも、長年のファンならではの楽しみ方と言えるかもしれません。
なぜ?エレクトリカルパレードのフロートが引退する3つの理由

大好きだったフロートがなぜ引退してしまうのか、その理由が気になりますよね。公式に詳細な理由が発表されることは稀ですが、主に以下の3つの理由が考えられます。
この章では、フロートが引退する理由として考えられる、以下の3つの点について解説します。
- 新しい映画やキャラクターのフロートを導入するため
- 技術の進化と演出の変更
- 老朽化やメンテナンスの問題
理由1: 新しい映画やキャラクターのフロートを導入するため
最も大きな理由は、新しいディズニー映画の人気キャラクターを登場させるためです。ディズニーは次々と新しいヒット作を生み出しており、その時々の子供たちやファンに人気のキャラクターをパレードに登場させることで、パレード全体の魅力を常に最新の状態に保っています。
例えば、2017年に世界中で大ヒットした映画『アナと雪の女王』のフロートが新登場した際には、大きな話題となりました。 新しい世代のファンを取り込むためにも、こうしたキャラクターの入れ替えは不可欠なのです。限られたパレードの時間とフロート数の中で新しいフロートを追加するには、残念ながらいくつかの既存フロートを引退させる必要が出てきます。
理由2: 技術の進化と演出の変更
パレードをより魅力的にするための、技術の進化も引退の理由の一つです。エレクトリカルパレードは、その名の通り「電気」を使った光のパレード。当初の電球から、より少ない電力で鮮やかに輝くLEDへと光源が進化していることは、その代表例です。
2017年に復活した『美女と野獣』のフロートは、最新のLED技術をふんだんに使用し、以前よりも格段に輝きを増して帰ってきました。 このように、古い技術で作られたフロートを、新しい技術を使った演出のフロートに入れ替えることで、パレード全体のクオリティを向上させているのです。
理由3: 老朽化やメンテナンスの問題
夢の世界の裏側には、現実的な問題も存在します。それは、フロートの老朽化やメンテナンスの課題です。フロートは巨大で複雑な構造をしており、毎日屋外を走行するため、時間と共に劣化していきます。
安全に公演を続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、修理が困難なほど老朽化が進んだり、維持管理に多大なコストがかかるようになったりした場合、引退という決定が下されることも考えられます。ゲストの安全を最優先に考えた上での、苦渋の決断と言えるでしょう。
【2025年最新版】現役フロート全21台を登場順にご紹介!

懐かしいフロートに思いを馳せた後は、現在活躍中のきらびやかなフロートたちを見ていきましょう!2025年現在、「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」を構成する全フロートを、登場順にご紹介します。
この章では、現在のパレードを彩る以下のフロートたちを順番に見ていきます。
- オープニング:夢の世界へのいざない
- ディズニー映画の世界を巡る旅
- フィナーレ:輝きのクライマックス
オープニング:夢の世界へのいざない
パレードの始まりを告げるのは、幻想的な光と音楽。ゲストを一気に夢の世界へと引き込みます。
- ブルーフェアリー: 映画『ピノキオ』に登場する妖精。美しい羽を広げ、光の魔法でパレードの開幕を宣言します。
- 光の騎士: 輝く白馬に乗った騎士たち。勇壮な姿で、これから始まる壮大な物語を予感させます。
- ミッキーのドリームライツ・トレイン: グーフィーが運転する汽車に、ミッキーとミニーが乗った、パレードの象徴的なフロート。2022年にリニューアルされ、さらに輝きを増しました。
ディズニー映画の世界を巡る旅
オープニングに続き、誰もが知るディズニー映画の数々をテーマにしたフロートが登場します。
- ふしぎの国のアリス: アリスを乗せたチェシャ猫のフロート。ニヤニヤ笑いが印象的です。
- ピートとドラゴン: 心優しいドラゴン・エリオットに乗ったピート。一時期不在でしたが、見事に復活を遂げました。
- ピーターパンの海賊船: ピーターパンとウェンディ、そしてフック船長が乗った巨大な海賊船。空飛ぶシーンは必見です。
- トイ・ストーリー: ウッディやバズ・ライトイヤーなど、おなじみのおもちゃたちが大集合した、賑やかなフロートです。
- アラジン: アラジンとジャスミンが乗る宮殿のフロートに続き、様々な姿に変身するジーニーのフロートが登場し、観客を魅了します。
- 塔の上のラプンツェル: 無数のランタンが輝く中、ラプンツェルの長い髪が美しく光るロマンチックなフロートです。
- シンデレラ: 魔法にかけられたカボチャの馬車と、プリンス・チャーミングと舞踏会を楽しむボールルームのフロート。2017年にリニューアルされました。
- 美女と野獣: LEDで輝きを増して復活したフロート。ルミエールが先導し、ベルと野獣が踊るステンドグラス風のフロートが続きます。
- アナと雪の女王: アナとエルサ、そしてオラフを乗せた氷の城のフロート。2017年に新登場し、大人気を博しています。
フィナーレ:輝きのクライマックス
パレードの最後を飾るのは、様々なディズニーキャラクターたちが乗った、ユニークでカラフルな4つのフロートです。
- ショーボート: ドナルドとデイジーが乗った、陽気な蒸気船。
- エアシップ: チップとデールが乗った、カラフルな飛行船。
- ザ・ムーン: 三人の騎士(ホセ・キャリオカ、パンチート)たちが乗った、三日月形のフロート。
- ザ・サン: プルートやマリーなどが乗った、太陽のフロートがパレードの最後尾を明るく照らします。
- スポンサーフロート: パレードの最後は、長年スポンサーを務めるBIPROGY株式会社のフロートが締めくくります。
復活したフロートも!リニューアルの歴史

引退は寂しいものですが、ファンにとって嬉しいサプライズもあります。それは、一度引退したフロートが、パワーアップして帰ってくるケースです。
その代表格が、前述の『美女と野獣』のフロートです。2011年に一度引退しましたが、2017年のリニューアルで、最新のLED技術をまとって華麗に復活を遂げました。 以前のデザインを踏襲しつつも、より一層輝きを増した姿は、多くのファンを喜ばせました。
また、長年パレードの顔の一つであった『ピートとドラゴン』のフロートが、メンテナンス等を理由に一時的に不在となった際には、ファンから引退を心配する声が多く上がりました。しかし、その心配をよそに、2025年1月には無事にパレードへ復帰し、多くのゲストを安堵させました。
このように、引退したからといって永遠のお別れとは限りません。いつかまた、大好きだったフロートが新しい姿で帰ってくるかもしれない、そんな期待を持たせてくれるのも、リニューアルを続けるエレクトリカルパレードの魅力の一つと言えるでしょう。
よくある質問

引退したフロートはどうなるの?
引退したフロートのその後について、公式な発表はありません。そのため、あくまで推測になりますが、いくつかの可能性が考えられます。一つは、解体・廃棄されるケース。もう一つは、倉庫などで保管されるケースです。また、海外のディズニーパークで再利用されたり、パーツが他の用途で活用されたりする可能性もゼロではありませんが、確かな情報はありません。夢を壊さないよう、その行方は秘密にされているのかもしれませんね。
エレクトリカルパレードが中止になることはある?
はい、あります。最も多い理由は悪天候です。特に、強風や大雨の場合は、ゲストや出演者の安全を考慮して中止になることがあります。 また、過去にはパレードルートの地面に不具合が生じ、当日になって急遽すべての中止が決定されたという異例の事態もありました。 中止の情報は、東京ディズニーリゾートの公式アプリやサイトで発表されるので、来園前に確認することをおすすめします。
雨の日はどうなるの?
小雨の場合は、出演者がレインコートを着るなど、内容を一部変更して実施されることがあります。しかし、雨が強くなるとパレードは中止になります。その代わりとして、雨の日限定のミニパレード「ナイトフォール・グロウ」が開催される場合があります。 これは、エレクトリカルパレードとは異なるフロートと音楽で構成された、幻想的で美しいパレードです。見ることができたらラッキーな、レアなパレードと言えるでしょう。
初代エレクトリカルパレードとの違いは?
現在の「ドリームライツ」は、1985年から1995年まで公演されていた「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード」(初代)のリニューアル版です。 大きな違いは、電飾の数と技術です。初代が約50万個の電球を使用していたのに対し、「ドリームライツ」ではLEDなども含め100万個以上の光源が使われており、輝きが格段に増しています。 また、テーマ曲「バロック・ホウダウン」は同じですが、「ドリームライツ」ではオーケストラアレンジが加わり、より壮大で感動的な音楽になっています。
次のリニューアルはいつ?
次のリニューアルがいつになるか、現時点では公式な発表はありません。過去のリニューアルはおおよそ4~6年の間隔で行われていますが、必ずしもその周期通りとは限りません。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、2025年7月からエレクトリカルパレードの精神を引き継ぐ新しいナイトパレードが始まっており、 こうした海外の動向が東京に影響を与える可能性も考えられます。新しい情報が発表されるのを楽しみに待ちましょう。
まとめ

- エレクトリカルパレードは現在も公演中で、終了の予定はない。
- 「引退」はパレードのリニューアルに伴うフロートの入れ替え。
- 2011年には「七人のこびと」や「スワン」などが引退した。
- 2017年には「白雪姫」や「ニモ」のフロートが引退した。
- フロート引退の理由は、新キャラクター導入や技術進化など。
- 現在のパレードは全21台程度のフロートで構成されている。
- オープニングはブルーフェアリー、光の騎士、ミッキーのトレイン。
- アナ雪、ラプンツェル、トイ・ストーリーなど人気作が多数登場。
- 『美女と野獣』のように、リニューアルして復活するフロートもある。
- 『ピートとドラゴン』は一時不在だったが、無事に復活した。
- 引退したフロートの行方は公式には明かされていない。
- パレードは悪天候やルートの不具合で中止になることがある。
- 雨天時は限定パレード「ナイトフォール・グロウ」が公演されることも。
- 現在のパレードは初代に比べ、光と音楽が大幅に進化している。
- 次のリニューアル時期は未定で、公式発表が待たれる。