「あれ、最近スーパーでカールを見かけないな…」そう感じている関東在住のあなた。実は、国民的スナック菓子として長年愛されてきた明治の「カール」は、2017年に関東での販売を中止し、現在では関西以西の西日本限定商品となっています。 あのサクサクとした独特の食感と、濃厚なチーズの風味が恋しい方も多いのではないでしょうか。本記事では、カールが関東で販売中止になった衝撃の理由から、今すぐカールを手に入れるための具体的な方法まで、あなたの疑問に全てお答えします。
【衝撃の事実】カールが関東で販売中止になった3つの理由
多くの人に愛され続けてきたカールが、なぜ関東の店頭から姿を消してしまったのでしょうか。その背景には、主に3つの理由が関係しています。多くの人が「まさか無くなるなんて」と驚いた、販売中止の真相に迫ります。
この章では、以下の3つの理由について詳しく解説していきます。
- 理由1：長期的な売上低迷と収益性の悪化
- 理由2：スナック菓子市場の競争激化
- 理由3：明治の「選択と集中」戦略
理由1：長期的な売上低迷と収益性の悪化
カールが関東で販売中止となった最大の理由は、長期的な売上の低迷による収益性の悪化です。 1968年に日本初のスナック菓子として登場し、1990年代には最盛期を迎え、年間売上高が約190億円にものぼりました。 しかし、その後は消費者のニーズの多様化やライフスタイルの変化に伴い、徐々に売上が減少。販売中止が決定される直前の年間売上は、最盛期の3分の1以下である約60億円にまで落ち込んでいたのです。
この売上低迷を受け、明治はブランドの存続自体を検討する事態に陥りました。全国に5ヶ所あった生産拠点を維持することが困難になり、このままではブランド自体が消滅してしまう可能性もあったのです。 そこで、苦渋の決断として、販売エリアを縮小することでブランドを存続させる道を選びました。
理由2：スナック菓子市場の競争激化
売上低迷の背景には、スナック菓子市場全体の競争が激化したことも大きく影響しています。 カールが発売された当初は、スナック菓子というカテゴリー自体が珍しく、競合となる商品もほとんどありませんでした。しかし、時代が進むにつれて、国内外のメーカーから様々な種類のスナック菓子が発売されるようになりました。
特に、ポテトチップス系のスナック菓子が市場を席巻し、消費者の好みがそちらへシフトしていったことが、トウモロコシを主原料とするカールにとっては大きな逆風となりました。 コンビニやスーパーのお菓子売り場では、限られた陳列スペースを巡って熾烈な競争が繰り広げられます。その中で、売上が伸び悩んでいたカールは、徐々に売り場の棚から追いやられてしまう状況にあったのです。
理由3：明治の「選択と集中」戦略
最終的に関東での販売中止という決断に至ったのは、販売元である株式会社明治の経営戦略「選択と集中」が大きく関わっています。 企業が持続的に成長していくためには、限りある経営資源（ヒト・モノ・カネ）を、将来性のある事業や収益性の高い分野に集中投下することが重要です。
明治は、カールブランドを完全に無くすのではなく、比較的売上が好調で根強いファンが多い西日本エリアに販売を集中させることで、ブランドを存続させる道を選びました。 全国の生産拠点を四国明治（愛媛県）の1ヶ所に集約し、生産・物流コストを大幅に削減。 これにより、収益性を確保しつつ、カールというロングセラーブランドを守るという経営判断を下したのです。
もう一度食べたい！関東でカールを購入する5つの方法
「理由や事情は分かったけど、それでもやっぱりカールが食べたい！」そう思っている関東在住のカールファンに朗報です。関東のスーパーやコンビニの店頭からは姿を消してしまいましたが、諦める必要はありません。今でもカールを手に入れる方法はいくつか存在します。ここでは、具体的な5つの購入方法をご紹介します。
この章で紹介する方法は以下の通りです。
- 方法1：ネット通販（Amazon・楽天など）が最も確実
- 方法2：アンテナショップや物産展を狙う
- 方法3：関西への旅行や出張時にまとめ買い
- 方法4：友人・知人に頼んで送ってもらう
- 方法5：フリマアプリは注意！価格と品質を要チェック
方法1：ネット通販（Amazon・楽天など）が最も確実
最も手軽で確実な方法は、Amazonや楽天市場、ヨドバシ.comといったネット通販を利用することです。 これらの大手通販サイトでは、「カール チーズあじ」や「カール うすあじ」がケース単位（10袋セットなど）で販売されています。 自宅にいながら注文でき、数日で手元に届くため、カールロスに悩む多くの関東民にとって救世主ともいえる存在です。
送料がかかる場合もありますが、まとめ買いをすれば1袋あたりの単価を抑えることができます。また、通販サイトによっては送料無料のキャンペーンを実施していることもあるので、こまめにチェックしてみるのがおすすめです。 「どうしても今すぐ食べたい！」という強い衝動に駆られた時は、まずネット通販を検索してみましょう。
方法2：アンテナショップや物産展を狙う
都内や関東近郊にある関西地方や四国地方のアンテナショップも、カールに出会える可能性がある場所の一つです。 例えば、東京にある香川・愛媛の共同アンテナショップ「せとうち旬彩館」や、大阪のアンテナショップなどで、カールが販売されていることがあります。 カールの生産は四国明治に集約されているため、特に四国地方のアンテナショップは狙い目かもしれません。
ただし、これらの店舗では常時在庫があるとは限らず、入荷してもすぐに売り切れてしまうことも少なくありません。 事前に電話で在庫状況を確認してから訪れるのが確実です。また、デパートなどで開催される「関西物産展」のような催し物で、特別に販売されるケースもあります。お近くのデパートの催事情報をチェックしてみるのも良いでしょう。
方法3：関西への旅行や出張時にまとめ買い
もし関西方面へ旅行や出張に行く機会があれば、それは絶好のカール購入チャンスです。関西地方以西（滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県以西）では、スーパーやコンビニ、駅の売店、サービスエリアなどで普通にカールが販売されています。
お土産として購入すれば、友人や同僚にも喜ばれること間違いなし。自分用にも、しばらく楽しめるように少し多めに「まとめ買い」しておくのがおすすめです。スーツケースの空きスペースは、カールのために確保しておきましょう！空港などでは「西日本限定！」といったポップ付きで、お土産用に分かりやすく陳列されていることも多いです。
方法4：友人・知人に頼んで送ってもらう
関西や西日本エリアに住んでいる友人や知人、親戚がいる場合は、頼んで送ってもらうというのも非常に有効な手段です。誕生日や何かの折に「プレゼントはカールがいいな」とリクエストしてみるのも良いかもしれません。
送料はかかってしまいますが、定期的に送ってもらう約束ができれば、安定的にカールを楽しむことができます。他のご当地グルメと一緒に送ってもらえば、送料も気にならなくなるかもしれませんね。日頃からのコミュニケーションが、思わぬ形でカールとの再会に繋がるかもしれません。
方法5：フリマアプリは注意！価格と品質を要チェック
メルカリやラクマといったフリマアプリでも、カールが出品されているのを見かけることがあります。しかし、フリマアプリでの購入にはいくつか注意点があります。
まず、価格が割高に設定されているケースが多いこと。送料や手数料が上乗せされているため、定価よりもかなり高額になっている場合があります。また、個人間での取引になるため、商品の保管状態や賞味期限にも気をつけなければなりません。出品者の評価をよく確認し、商品の説明文をしっかり読んだ上で、納得して購入するようにしましょう。トラブルを避けるためにも、基本的には前述の通販サイトや店舗での購入をおすすめします。
なぜ関西では販売継続？関東との違い
関東では販売中止となってしまったカールですが、なぜ関西以西の西日本では今もなお愛され続け、販売が継続されているのでしょうか。そこには、関東と関西でのカールに対する人気の違いや、明治の販売戦略が大きく関係しています。ここでは、カールが西日本で生き残った理由を掘り下げていきます。
この章では、以下の2つのポイントについて解説します。
- 西日本では不動の人気！高いブランド力
- 収益が見込めるエリアに資源を集中
西日本では不動の人気！高いブランド力
カールが関西以西で販売を継続できた最大の理由は、このエリアにおける根強い人気と高いブランド力です。 明治の公式発表によると、販売エリアを縮小するにあたり、各地域での売上データを詳細に分析しました。その結果、西日本、特に近畿地方での売上が比較的安定しており、多くのファンに支えられていることが明らかになったのです。
一説には、味の好みに関東と関西で違いがあるとも言われています。カールの定番である「うすあじ」は、昆布やかつおの出汁をベースにした繊細な味わいが特徴で、これが出汁文化が根付いている関西人の味覚にマッチしたのではないか、という見方もあります。 長年にわたって食文化に溶け込み、おやつの定番として確固たる地位を築いていたことが、販売継続の大きな後押しとなりました。
収益が見込めるエリアに資源を集中
前述の通り、明治は経営戦略として「選択と集中」を進めていました。全国での販売を維持することが収益的に困難になった以上、今後も安定した売上が見込めるエリアに経営資源を集中させるのは、企業として当然の判断と言えます。
生産拠点を四国明治の1ヶ所に集約し、物流コストを抑えられる関西以西のエリアにターゲットを絞ることで、採算ラインをクリアできると判断したのです。 つまり、関東での販売を中止したのは、関東の市場が魅力的でなかったわけではなく、あくまでブランド全体を存続させるための戦略的な決定だったのです。ファンにとっては寂しい結果となりましたが、この決断がなければ、カールというブランド自体が日本から完全に消えてしまっていた可能性もあったのです。
カールの販売中止とエリア縮小の経緯
多くのファンに衝撃を与えたカールの販売エリア縮小。ここでは、その発表から現在に至るまでの経緯を時系列で振り返ります。いつ、どのような決定がなされ、現在の販売体制になったのかを詳しく見ていきましょう。
この章では、以下の3つのポイントについて解説します。
- 2017年に全国販売を終了
- 現在の販売エリアはどこから？
- 「チーズあじ」「うすあじ」のみに絞り込み
2017年に全国販売を終了
運命の日となったのは、2017年5月25日でした。株式会社明治は、スナック菓子「カール」について、同年8月生産分をもって全国での販売を終了し、販売エリアを関西地域（滋賀・京都・奈良・和歌山）以西の西日本に限定すると発表しました。 このニュースは瞬く間に日本中を駆け巡り、SNSやニュースサイトでは「カールショック」とも呼べるほどの大きな話題となりました。
発表直後から、関東以東のスーパーやコンビニでは、最後のカールを求めて買いだめする人が続出。 あっという間に品切れになる店舗が相次ぎ、その人気の高さを改めて証明する形となりました。そして、予告通り2017年8月末をもって、関東の店頭からカールの姿は完全に消えることになったのです。
現在の販売エリアはどこから？
現在、カールが公式に販売されているのは、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、大阪府の近畿2府4県と、中国、四国、九州・沖縄地方です。 具体的な線引きとしては、福井県、岐阜県、三重県の中部地方以東では販売されていません。
このエリア分けは、生産拠点である四国明治からの物流コストなどを総合的に判断して決定されました。 そのため、西日本エリアにお住まいの方は、今でもスーパーやコンビニで気軽にカールを購入することができます。関東在住者からすると、なんとも羨ましい限りですね。
「チーズあじ」「うすあじ」のみに絞り込み
販売エリアの縮小と同時に、商品ラインナップの大幅な整理も行われました。 かつては様々なフレーバーが存在したカールですが、現在、西日本で販売が継続されているのは、定番の「カールチーズあじ」と「カールうすあじ」の2種類のみです。
根強いファンが多かった「カールカレーあじ」をはじめ、「大人の贅沢カール」や「小つぶカール」といった派生商品も、2017年8月生産分をもってすべて販売終了となりました。 この決定は、それぞれの商品の売上構成を考慮した結果であり、最も人気が高く、収益が見込める2つの味に絞り込むことで、ブランドの存続を図るという目的がありました。
カールロス民必見！カールに似ていると話題のお菓子3選
「通販で箱買いするほどではないけど、たまにあの味が恋しくなる…」そんなあなたのために、カールによく似ていると話題のスナック菓子を3つご紹介します。もちろん、本家カールとは異なりますが、カールロスを少しでも癒してくれるかもしれません。コンビニやスーパーで手軽に買える商品ばかりなので、ぜひ試してみてください。
この章で紹介するお菓子はこちらです。
- 食感とほんのりした甘さ「キャラメルコーン」
- 濃厚チーズ味が恋しいなら「チートス」
- サクサク軽い食感「ぷくじゃが」
食感とほんのりした甘さ「キャラメルコーン」
東ハトから発売されている「キャラメルコーン」は、カールと同じくトウモロコシを原料としたパフスナックです。サクッとした軽い食感は、カールを彷彿とさせます。味は甘いキャラメル風味なのでチーズ味とは異なりますが、この食感が恋しいという方にはおすすめです。
実は、ファミリーマートのプライベートブランドで販売されている「か～るいチーズスナック」は、この東ハトが製造しており、カールに非常に似ていると評判です。 もし近所のファミマで見かけたら、試してみる価値は大きいでしょう。
濃厚チーズ味が恋しいなら「チートス」
ジャパンフリトレーが販売する「チートス」は、濃厚なチーズ風味が特徴のコーンスナックです。カリカリとした歯ごたえのある食感はカールとは少し異なりますが、「とにかく濃厚なチーズの味がするスナックが食べたい！」という欲求を満たしてくれます。
特に「チーズ味」は、チェダーチーズの風味がガツンと効いており、満足感が高い一品。コンビニやスーパーでも手に入りやすいので、カールロスを埋めるための緊急手段として最適かもしれません。
サクサク軽い食感「ぷくじゃが」
おやつカンパニーから発売されている「ぷくじゃが」は、商品名通りぷくっと膨れた形が特徴的なスナックです。こちらはじゃがいもをベースにしていますが、ノンフライ製法によるサクサクとした軽い食感がカールに通じるものがあります。
「シーフード味」や「コンソメ味」など、様々なフレーバーが展開されていますが、カールとはまた違った美味しさがあります。新しいお気に入りスナックを探している方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
カールに関するよくある質問
ここでは、カールの販売中止に関して、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。復活の可能性や、懐かしのあの味の行方など、気になるポイントを解消していきましょう。
カールが関東で復活する可能性はありますか？
現時点（2025年7月現在）で、株式会社明治から関東での販売再開に関する公式な発表はありません。 販売エリアを西日本に限定し、生産体制を縮小することで収益性を確保している現在のビジネスモデルが安定しているため、近い将来での復活は難しいと考えられます。 しかし、消費者からの要望が非常に多ければ、企業が方針を見直す可能性もゼロではありません。 カールファンとしては、いつかまた関東の店頭で会える日を信じて待ちたいところです。
カールの「カレーあじ」はなぜ販売中止になったのですか？
「カレーあじ」が販売中止になった理由は、販売エリア縮小の際に商品ラインナップを見直した結果、「チーズあじ」「うすあじ」と比較して売上構成が低かったためです。 企業としては、限られた生産能力の中で、最も収益性の高い商品に集中する必要がありました。多くのファンに惜しまれながらの販売終了となりましたが、これもカールブランド全体を存続させるための苦渋の決断だったのです。
カールおじさんは今どうしていますか？
ご安心ください。カールおじさんは今も健在です！ カールの販売は西日本限定になりましたが、カールおじさんは引き続き商品のパッケージや公式サイト「カールおらが村」で活躍しています。 脇役から主役へと上り詰めた国民的キャラクターとして、これからもカールの顔であり続けることに変わりはありません。
カールの現在の販売地域を詳しく教えてください。
現在のカールの販売地域は、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、兵庫県、大阪府、鳥取県、岡山県、島根県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県です。 これら以外の地域（中部地方以東）では、原則として店頭販売はされていません。
通販でカールを買うときの注意点はありますか？
ネット通販は非常に便利ですが、いくつか注意点があります。まず、送料を含めたトータルの金額を確認しましょう。商品価格が安くても、送料が高くついてしまう場合があります。また、賞味期限もチェックしておくと安心です。特にまとめ買いをする際は、期限内に消費できるか考慮して購入しましょう。信頼できる大手通販サイトや、出品者の評価が高いショップを選ぶことが、トラブルを避けるコツです。
まとめ
- カールが関東で販売中止になった最大の理由は収益性の悪化です。
- スナック菓子市場の競争激化も販売中止の一因となりました。
- 明治の「選択と集中」戦略により西日本限定販売となりました。
- 販売中止は2017年8月末をもって実施されました。
- 現在も関西以西のエリアではスーパーなどで購入可能です。
- 関東在住でもネット通販を利用すれば購入できます。
- Amazonや楽天市場などでケース単位で販売されています。
- 関西や四国のアンテナショップで販売されることもあります。
- 関西への旅行や出張は絶好の購入チャンスです。
- 西日本で人気が根強かったことが販売継続の理由です。
- 現在のラインナップは「チーズあじ」と「うすあじ」のみです。
- 人気だった「カレーあじ」は売上構成を理由に販売終了しました。
- 関東での販売再開の公式な予定は現在ありません。
- カールおじさんは現在もパッケージなどで活躍中です。
- フリマアプリでの購入は価格や品質に注意が必要です。
