お子様の部活動ご引退、誠におめでとうございます。長かったようで短かった部活動の日々。感動的な締めくくりの場で、保護者代表として挨拶を頼まれたら…「何を話せばいいの?」「失礼のないようにしたい」と、緊張してしまいますよね。ご安心ください。本記事では、卒部式や謝恩会など場面別にそのまま使える挨拶の例文を豊富にご紹介します。感謝の気持ちがしっかりと伝わるスピーチの構成やマナー、心に響く言葉を紡ぐコツまで、この記事を読めば全て分かります。
【そのまま使える】部活引退の保護者挨拶 場面別例文集

まずは、多くの方が一番知りたいであろう、具体的な挨拶の例文をご紹介します。卒部式のような厳かな場と、謝恩会のような和やかな場では、少し雰囲気が異なります。それぞれのシチュエーションに合わせた例文をご用意しましたので、ご自身の言葉を加えながらアレンジしてご活用ください。
本章では、以下の3つの場面に合わせた例文をご紹介します。
- 卒部式・卒団式など厳かな場での挨拶例文
- 謝恩会・三送会など和やかな場での挨拶例文
- 短めに締めたい場合の挨拶例文
卒部式・卒団式など厳かな場での挨拶例文
卒部式や卒団式は、子供たちのこれまでの頑張りを称え、感謝を伝える公式な場です。丁寧な言葉遣いを心がけ、関係者全員への感謝を伝えることが大切になります。背筋が伸びるような、少しフォーマルな場を想定した例文です。
「ただいまご紹介にあずかりました、引退いたします3年生の保護者を代表いたしまして、〇〇(自分の子供の名前)の母(父)でございます、△△と申します。僭越ではございますが、保護者を代表いたしまして、ひと言ご挨拶を申し上げます。
本日、この佳き日に、子供たちが無事に卒部の日を迎えられましたこと、保護者一同、心より御礼申し上げます。〇〇先生、〇〇コーチをはじめ、ご指導くださいました先生方には、感謝の念に堪えません。子供たちがここまで成長できましたのも、先生方の熱心で温かいご指導の賜物と、深く感謝しております。
入部した当初は、まだあどけなく、頼りなかった子供たちが、この〇〇部での活動を通して、心身ともにたくましく成長していく姿を、私たち保護者は頼もしく見守ってまいりました。厳しい練習に顔を歪ませ、仲間との意見のぶつかり合いに悩み、そして試合に負けては悔し涙を流す。その一つひとつが、子供たちにとってかけがえのない財産になったことと信じております。そして、どんな時も励まし合い、支え合ってきた仲間の存在が、何よりも大きな力になったことでしょう。素晴らしい仲間たちとの出会いに、心から感謝いたします。
また、本日まで活動を支えてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。皆様の温かいご協力があったからこそ、子供たちは存分に部活動に打ち込むことができました。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
在校生の皆さん、これからは皆さんがこの〇〇部を引っ張っていく番です。先輩たちが築き上げてきた伝統を受け継ぎ、さらに素晴らしい部活にしてくれることを期待しています。頑張ってください。
最後になりますが、本日、この場にご臨席賜りました全ての皆様に重ねて感謝を申し上げますとともに、〇〇部の益々のご発展と、皆様の今後のご健勝を心よりお祈りいたしまして、私からの挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」
謝恩会・三送会など和やかな場での挨拶例文
卒部式の後に行われる謝恩会や三送会(三年生を送る会)は、卒部式よりも少しくだけた、和やかな雰囲気の場です。基本的な構成は同じですが、少し柔らかい表現や具体的なエピソードを交えると、より気持ちが伝わりやすくなります。
「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。引退する3年生の保護者を代表いたしまして、ひと言ご挨拶させていただきます。〇〇(自分の子供の名前)の母(父)の△△です。
まずは、〇〇先生、〇〇コーチ、今日まで子供たちを熱心にご指導いただき、本当にありがとうございました。先生方がいなければ、子供たちの今の姿はありません。技術的なことはもちろん、人として大切なこともたくさん教えていただいたこと、親子共々、感謝の気持ちでいっぱいです。
思い返せば、泥だらけのユニフォームを毎日洗濯したことや、試合の応援で声をからしたことなど、大変なこともありましたが、今となっては全てが良い思い出です。特に印象に残っているのは、昨年の〇〇大会です。惜しくも負けてしまいましたが、最後まで諦めずにボールを追いかける子供たちの姿に、胸が熱くなったことを今でも鮮明に覚えています。あのような感動を味わわせてくれた子供たちには、本当に感謝しています。
そして、いつも一緒に応援し、時には悩みも分かち合った保護者の皆様。皆様の存在が本当に心強かったです。ありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
1、2年生の皆さん、先輩たちがいなくなって寂しくなるかもしれませんが、これからは皆さんの時代です。仲間と力を合わせ、〇〇部をさらに盛り上げていってくださいね。応援しています!
3年生のみんな、引退おめでとう。本当によく頑張りました。この部活で得た経験と仲間は、一生の宝物です。これからの新しい道でも、自信を持って進んでいってください。
それでは、簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。本日はこのような素晴らしい会を開いていただき、本当にありがとうございました。乾杯!」
短めに締めたい場合の挨拶例文
挨拶の時間が限られている場合や、手短に感謝を伝えたい場面もあるでしょう。要点を押さえつつ、気持ちが伝わる短い挨拶の例文です。
「引退する3年生の保護者を代表いたしまして、ひと言だけ御礼を申し上げます。〇〇(自分の子供の名前)の母(父)の△△です。
〇〇先生、〇〇コーチ、そして関係者の皆様、今日まで子供たちを温かく、そして力強くご指導、ご支援いただき、誠にありがとうございました。この部活動を通して、子供たちは技術だけでなく、決して諦めない心と、仲間を思いやる気持ちを学びました。これは、子供たちの人生にとって、かけがえのない財産となると確信しております。
また、共に子供たちを支え、応援してまいりました保護者の皆様にも、心より感謝申し上げます。
最後になりますが、〇〇部の今後のさらなるご活躍と、皆様のますますのご健勝を祈念いたしまして、簡単ではございますが、私からの挨拶とさせていただきます。3年間、本当にありがとうございました。」
感動を呼ぶ!部活引退の保護者挨拶を成功させる3つの構成要素

心に残る挨拶をするためには、話す内容の構成が非常に重要です。ただ感謝を述べるだけでなく、話の流れを意識することで、聞き手の心に響き、感動を呼ぶスピーチになります。ここでは、挨拶の基本となる3つの構成要素について、詳しく解説していきます。
この章で解説する構成要素は以下の通りです。
- ①導入:自己紹介と祝福の言葉
- ②本題:感謝の言葉と具体的なエピソード
- ③結び:子供たちの未来へのエールと締めの挨拶
①導入:自己紹介と祝福の言葉
スピーチの冒頭、まずは自分が何者であるかを簡潔に伝えます。「ただいまご紹介にあずかりました、3年生の〇〇の母(父)の△△です」といった形で自己紹介をしましょう。そして、子供たちが無事に引退の日を迎えられたことへのお祝いの言葉を述べます。
この導入部分は、聞き手の心をつかむための大切なパートです。にこやかな表情で、はっきりとした声で話し始めることで、会場に良い雰囲気を作り出すことができます。また、「僭越ではございますが」という一言を添えると、謙虚な姿勢が伝わり、より丁寧な印象を与えられます。祝福の言葉は、保護者全体の気持ちを代弁するような形で述べると、一体感が生まれるでしょう。
②本題:感謝の言葉と具体的なエピソード
挨拶の中心となるのが、この本題部分です。ここでは、感謝の気持ちを具体的に伝えていきます。感謝を伝える相手は主に、①先生・コーチ、②他の保護者、③子供たち、の3者です。
ただ「ありがとうございました」と繰り返すのではなく、具体的なエピソードを交えることが、感動を呼ぶ最大のコツです。例えば、「入部当初は挨拶もろくにできなかった息子が、先生の粘り強いご指導のおかげで、今ではチームの誰よりも大きな声で挨拶できるようになりました」といった具体的な変化や、「雨の日も風の日も、子供たちの送迎や応援を共にしてきた保護者の皆様との一体感は、忘れられない思い出です」といった保護者同士の繋がりなど、聞き手が情景を思い浮かべられるような話を盛り込みましょう。
子供たちの頑張りを称える際には、試合の結果だけでなく、日々の練習の様子や、困難を乗り越えた経験などに触れると、より深みのある内容になります。
③結び:子供たちの未来へのエールと締めの挨拶
スピーチの締めくくりです。まずは、在校生への激励の言葉を述べ、部の伝統を引き継いでいってほしいという期待を伝えます。そして、引退する子供たちへ、部活動で得た経験を糧に、これからの新しいステージでも頑張ってほしいというエールを送りましょう。
最後は、改めて関係者全員への感謝の言葉を述べ、部の今後の発展と、その場にいる全員の健康や活躍を祈る言葉で締めくくります。「本日は誠にありがとうございました」という言葉で、スピーチを終え、丁寧にお辞儀をします。
結びの言葉は、未来に向けた前向きなメッセージにすることがポイントです。感動的な雰囲気の中にも、希望に満ちた明るい余韻を残すことができます。
誰に感謝を伝える?相手別の挨拶ポイントと例文

保護者代表の挨拶では、様々な立場の人へ感謝を伝えることになります。相手によって伝えるべき内容や言葉のニュアンスも少しずつ変わってきます。ここでは、感謝を伝えるべき主な相手ごとに、押さえておきたいポイントと簡単な例文をご紹介します。
この章では、以下の相手への感謝の伝え方を解説します。
- 先生・監督・コーチへの感謝を伝えるポイントと例文
- 他の保護者への感謝を伝えるポイントと例文
- 子供たちへの労いと激励を伝えるポイントと例文
先生・監督・コーチへの感謝を伝えるポイントと例文
子供たちの成長に最も大きく関わってくださったのが、先生や監督、コーチです。技術指導はもちろんのこと、精神的な支えにもなってくださったことでしょう。そのご尽力に対して、最大限の敬意と感謝の気持ちを伝えることが重要です。
ポイントは、「指導への感謝」と「子供の変化」をセットで伝えることです。「先生の熱心なご指導のおかげで」という言葉に加えて、「あんなに引っ込み思案だった子が、キャプテンとしてチームをまとめるまでに成長しました」のように、具体的な成長のエピソードを添えると、感謝の気持ちがより深く伝わります。
【例文】
「〇〇先生、〇〇コーチには、言葉では言い尽くせないほどお世話になりました。先生方の熱心で、時には厳しいご指導があったからこそ、子供たちは心身ともに大きく成長することができました。技術面だけでなく、礼儀や感謝の心といった、人として大切なことを教えていただきましたこと、保護者一同、心より感謝申し上げます。」
他の保護者への感謝を伝えるポイントと例文
部活動は、子供たちだけでなく、保護者同士の協力なしには成り立ちません。送迎の分担、試合の応援、お茶当番など、様々な場面で助け合った仲間です。共に子供たちの成長を見守り、一喜一憂してきた保護者の皆さんへ、労いと感謝の気持ちを伝えましょう。
ここでは、「共感」と「連帯感」をキーワードにするのがおすすめです。「皆様も同じだったと思いますが」「皆様と喜びを分かち合えたあの瞬間は」といった言葉を使い、同じ立場で支え合ってきた仲間であることを強調すると、会場に一体感が生まれます。
【例文】
「そして、本日まで活動を共に支えてまいりました保護者の皆様、本当にありがとうございました。試合の応援で声をからしたり、早朝からのお弁当作りに奮闘したりと、大変なこともたくさんありましたが、皆様と一緒だったからこそ乗り越えられました。子供たちの活躍を共に喜び、悩みを分かち合えた日々は、私にとってもかけがえのない宝物です。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。」
子供たちへの労いと激励を伝えるポイントと例文
挨拶の主役である子供たちへ、まずは「おめでとう」「よく頑張ったね」という労いの言葉をかけましょう。保護者だからこそ知っている、家での努力や葛藤、悔し涙など、具体的なエピソードに触れると、子供たちの心に深く響きます。
そして、部活動を通して得た経験が、これからの人生の大きな力になることを伝え、未来へのエールを送ります。上から目線にならないよう、子供たちの努力を認め、尊重する姿勢で語りかけることが大切です。
【例文】
「引退する3年生のみんな、引退おめでとう!そして、3年間本当にお疲れ様でした。楽しいことばかりではなかったと思います。厳しい練習に耐え、仲間とぶつかり、悔しい思いもたくさんしたことでしょう。その全てを乗り越えた今の君たちは、本当にかっこよく、輝いています。この部活で得た、かけがえのない仲間と、決して諦めない強い心は、君たちの一生の財産です。これから始まる新しい道でも、自信を持って、自分らしく羽ばたいていってください。ずっと応援しています。」
これで安心!保護者の挨拶で気をつけたいマナーと注意点

素晴らしい内容のスピーチを考えても、マナー違反があっては台無しです。挨拶をする際の服装や時間、立ち居振る舞いなど、事前に知っておきたいマナーと注意点をまとめました。自信を持ってその場に臨めるよう、しっかりと確認しておきましょう。
この章で解説するマナーと注意点は以下の通りです。
- 適切なスピーチの時間(長さ)は?
- 服装はどんなものがふさわしい?
- 話すときの立ち居振る舞いや目線
- 内輪ネタや自慢話は避ける
適切なスピーチの時間(長さ)は?
保護者代表の挨拶の時間は、長すぎても短すぎてもいけません。一般的に、3分から5分程度が適切とされています。文字数にすると、およそ800字から1200字が目安です。
これより長いと、聞いている側が集中力を失ってしまい、せっかくの良い話も伝わりにくくなります。逆に短すぎると、感謝の気持ちが十分に伝わらない可能性があります。事前に原稿を用意し、声に出して時間を計ってみることを強くおすすめします。タイマーで計りながら練習することで、当日の時間配分もイメージしやすくなります。
服装はどんなものがふさわしい?
挨拶をする際の服装は、その場の雰囲気に合わせることが基本です。卒部式やホテルなどで行われる謝恩会であれば、フォーマルな服装が望ましいでしょう。男性ならスーツ、女性ならセレモニースーツやワンピースなどが一般的です。学校の体育館などで行われるカジュアルな会であっても、ジーンズやTシャツのようなラフすぎる服装は避け、きれいめの服装を心がけましょう。
主役はあくまで子供たちです。保護者が悪目立ちすることのないよう、清潔感のある、品の良い服装を選ぶことが大切です。迷った場合は、他の保護者の方と事前に相談しておくのも良い方法です。
話すときの立ち居振る舞いや目線
人前で話すことに慣れていないと、つい下を向いてしまいがちです。しかし、それでは自信がなさそうに見え、声も通りにくくなります。挨拶をするときは、背筋を伸ばし、胸を張って堂々とした姿勢を心がけましょう。
目線は、会場全体をゆっくりと見渡すようにします。先生方、保護者の皆さん、そして子供たちと、それぞれの方向へ均等に視線を送ることで、「皆さんに語りかけていますよ」というメッセージが伝わります。一点だけを見つめたり、きょろきょろと視線を動かしすぎたりするのは避けましょう。にこやかな表情を意識すると、より温かい雰囲気が作れます。
内輪ネタや自慢話は避ける
挨拶の中に具体的なエピソードを盛り込むことは大切ですが、一部の人にしか分からないような内輪ネタに終始するのはNGです。その場にいる全員が共感できるような話題を選びましょう。
また、自分の子供の自慢話ばかりにならないように注意が必要です。挨拶はあくまで「保護者代表」として行うものです。自分の子供のエピソードを話す場合も、それは子供たち全体の成長の一例として話す、というスタンスを忘れないようにしましょう。「うちの子はレギュラーで活躍して…」といった話は、他の保護者や子供たちを不快にさせてしまう可能性があります。謙虚な姿勢を忘れずに、全員への感謝を伝えることに集中しましょう。
挨拶だけじゃない!手紙やメッセージで感謝を伝える文例

大勢の前で話すのはどうしても苦手、という方や、挨拶に加えて形に残るもので感謝を伝えたい、という場合もあるでしょう。そんな時には、手紙やメッセージカードが大変有効です。ここでは、先生や子供へ贈るメッセージの文例をご紹介します。
この章では、以下の2つの文例をご紹介します。
- 先生・コーチへ贈る手紙の文例
- 子供へ贈るメッセージカードの文例
先生・コーチへ贈る手紙の文例
お世話になった先生やコーチへ、感謝の気持ちを込めて手紙を贈るのも素敵な方法です。スピーチでは話しきれなかった、より個人的な感謝の気持ちを綴ることができます。
「謹啓 〇〇の候、先生におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、先日の卒部式では、大変お世話になりました。〇〇(子供の名前)が三年間、部活動を続けてこられましたのも、ひとえに先生の温かく、そして熱心なご指導のおかげと、心より感謝しております。
入部当初、人見知りでなかなか輪に入れなかった息子を、いつも気にかけてくださり、優しく声をかけていただいたこと、今でも鮮明に覚えております。先生のおかげで、息子は仲間を信頼し、チームのために行動することの大切さを学びました。家では見せない、たくましく成長した息子の姿を見ることができたのは、私共にとっても大きな喜びでした。
先生からいただいた数々の教えは、息子の人生にとってかけがえのない宝物となることと存じます。本来であれば、直接お伺いして御礼を申し上げるべきところ、甚だ略儀ではございますが、書中をもちまして御礼申し上げます。
末筆ではございますが、先生の今後のご健勝と、〇〇部の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具」
子供へ贈るメッセージカードの文例
引退という大きな節目を迎えた我が子へ、これまでの頑張りを労い、未来を応援するメッセージを贈ってみてはいかがでしょうか。普段は照れくさくて言えない言葉も、カードになら素直に綴れるかもしれません。
「〇〇(子供の名前)へ
三年間、部活動お疲れ様でした。そして、引退おめでとう。
毎日毎日、朝早くから夜遅くまで、本当によく頑張ったね。悔しくて泣いていた日も、嬉しくて満面の笑みだった日も、全部見ていました。あなたのひたむきな姿に、お父さん(お母さん)はいつも元気と感動をもらっていました。ありがとう。
この部活で流した汗と涙、そして最高の仲間たちは、あなたの人生の宝物です。これから先、どんな壁にぶつかっても、この三年間を乗り越えた自信を胸に、あなたならきっと大丈夫。
これからは、自分の夢に向かって、新しい一歩を踏み出してください。ずっとずっと、一番の応援団でいるからね。
本当にお疲れ様。感動をありがとう。 父(母)より」
よくある質問

保護者代表の挨拶は誰がやるべきですか?
保護者代表の挨拶は、保護者会長や学年代表の方が務めるのが一般的です。しかし、明確な決まりはなく、部活動によっては引退する最上級生の保護者の中から、立候補や推薦で決めることもあります。もし役員などが決まっていない場合は、保護者同士で相談して、人前で話すのが得意な方や、熱心に部活動に関わってきた方にお願いするのがスムーズでしょう。
挨拶の長さはどれくらいが適切ですか?
挨拶の適切な長さは、3分から5分程度が目安です。これは文字数に換算すると約800字~1200字に相当します。長すぎると聞き手が飽きてしまい、短すぎると感謝の気持ちが伝わりにくくなります。事前に原稿を作成し、実際に声に出して時間を計りながら練習することをおすすめします。
挨拶を頼まれたら断っても良いですか?
どうしても人前で話すのが苦手、仕事の都合で準備ができないなど、やむを得ない事情がある場合は、断ること自体は可能です。しかし、断る際は、正直に理由を伝え、丁重にお断りするのがマナーです。「人前で話すのがどうしても苦手で、ご迷惑をおかけしてしまいそうなので…」といったように、謙虚な姿勢で伝えましょう。また、代役を立てる提案をするなど、協力的な姿勢を見せることも大切です。
自分の子供のことばかり話しても良いですか?
挨拶はあくまで「保護者代表」として行うものですので、自分の子供のことばかり話すのは避けるべきです。自分の子供のエピソードを話す場合は、あくまで子供たち全体の成長の一例として、謙虚な姿勢で話すように心がけましょう。特定の個人を褒めすぎると、他の保護者や子供たちが不快に感じる可能性があります。全員への感謝と労いの気持ちを均等に伝えることが重要です。
涙で言葉に詰まってしまったらどうすれば良いですか?
感極まって涙で言葉に詰まってしまうことは、決して珍しいことではありません。無理に続けようとせず、「すみません、少し失礼します」と一言断って、一呼吸おきましょう。ハンカチで涙を拭い、深呼吸をして気持ちを落ち着かせます。会場の皆さんも、保護者の気持ちを理解して温かく見守ってくれるはずです。焦らず、ゆっくりと自分のペースで話を再開しましょう。正直な感情の表れは、かえって感動を呼ぶこともあります。
まとめ

- 保護者挨拶は卒部式や謝恩会など場面に合わせる。
- 挨拶の基本構成は「導入」「本題」「結び」の3部構成。
- 導入では自己紹介と祝福の言葉を述べる。
- 本題では先生、保護者、子供たちへの感謝を伝える。
- 感謝を伝える際は具体的なエピソードを交える。
- 結びでは在校生と引退生へのエールで締める。
- スピーチの時間は3分から5分が適切。
- 服装は場の雰囲気に合わせたフォーマルなものが基本。
- 話すときは堂々と、会場全体に目線を配る。
- 内輪ネタや自分の子供の自慢話は避ける。
- 先生やコーチには指導への感謝と子供の変化を伝える。
- 他の保護者へは共感と連帯感を示す言葉を選ぶ。
- 子供たちへは労いと未来への激励を伝える。
- 挨拶が苦手なら手紙やメッセージカードも有効。
- 涙で詰まったら焦らず一呼吸おくことが大切。