「突然、水道から水が出ない…!」マンションでの断水、本当に困りますよね。トイレはどうする?食事は?お風呂は?と、次々に不安が押し寄せてくるかもしれません。特に、小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、その心配もひとしおでしょう。でも、大丈夫です。事前に正しい知識を備え、いざという時の過ごし方を知っておけば、慌てず冷静に対応できます。本記事では、マンションの断水に備えるための準備から、断水中の具体的な過ごし方、そして復旧後の注意点まで、あなたの不安を解消するための情報を網羅的に解説します。
マンションで断水!まず最初にやるべきこと

突然の断水に気づいたら、パニックにならずに、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。最初に取るべき行動を知っておくだけで、その後の対応がスムーズになります。
断水の原因と復旧の見込みを確認する
まず、断水が「計画断水」なのか「緊急断水」なのかを確認しましょう。計画断水の場合は、事前にマンションの掲示板やポストにチラシなどでお知らせが入っているはずです。 お知らせには断水の日時や時間が明記されているので、確認して復旧を待ちましょう。
一方、何のお知らせもなく突然断水した場合は、地震や台風などの災害、または水道管の破裂や給水設備の故障といった緊急事態の可能性があります。 この場合は、テレビやラジオ、スマートフォンのニュースサイトなどで災害情報を確認してください。また、お住まいの地域の水道局のウェブサイトやSNSでも、断水情報が発信されていることがあります。
管理会社や大家さんに連絡する
断水の原因がわからない場合や、自分の部屋だけ水が出ないという場合は、マンションの管理会社や大家さんに連絡してみましょう。マンション全体の断水なのか、一部の部屋だけの問題なのかを切り分けることができます。他の部屋では水が出ている場合、ご自身の部屋の止水栓が何らかの理由で閉まっている可能性も考えられます。
家中の蛇口をすべて閉める
断水に気づいたら、家にあるすべての蛇口が閉まっていることを確認してください。これは非常に重要です。蛇口が開いたままだと、水が復旧した際にいきなり水が流れ出し、水浸しの原因になる可能性があります。 また、復旧直後の水にはサビや汚れ、空気が混じっていることがあり、開いたままの蛇口からそれらが勢いよく噴き出すと、浄水器や給湯器などの設備を傷つけ、故障の原因となることもあります。
【断水発生前】今すぐできる!マンション断水への完璧な備え

災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に慌てないために、日頃からの備えが何よりも大切です。ここでは、マンションでの断水に備えて、今日からでも準備できることを具体的にご紹介します。
- 飲料水の備蓄
- 生活用水の確保
- 非常食の準備
- 衛生用品のストック
- 非常用トイレの準備
- 情報収集と連絡手段の確保
飲料水の備蓄
人間が生きていく上で最も重要なのが飲料水です。大人1人あたり1日3リットルを目安に、最低でも3日分、できれば1週間分の飲料水を備蓄しておきましょう。 家族の人数に合わせて必要な量を計算し、ペットボトルの水などを常にストックしておく習慣をつけることが大切です。保管場所は、直射日光の当たらない涼しい場所が適しています。ローリングストック法(普段から少し多めに買い置きし、使った分だけ買い足していく方法)を取り入れると、無理なく備蓄を続けられます。
生活用水の確保
断水で困るのは飲み水だけではありません。トイレを流したり、体を拭いたり、少しの洗い物をしたりと、生活のあらゆる場面で水は必要です。そのために、お風呂の残り湯をすぐに捨てずに溜めておく習慣をつけましょう。 これだけで、いざという時にトイレを流すための水を確保できます。ただし、小さなお子様がいるご家庭では、浴槽への転落事故を防ぐため、必ず蓋を閉め、浴室のドアに鍵をかけるなどの対策を徹底してください。 また、給水車が来た際に水をもらうための、清潔なポリタンクやウォーターバッグを用意しておくのもおすすめです。
非常食の準備
断水時は、調理に水を使えない、または最小限に抑える必要があります。そのため、レトルト食品、缶詰、乾パン、栄養補助食品など、水や火を使わずに食べられるものを最低3日分は用意しておきましょう。 カセットコンロとガスボンベがあれば、温かい食事をとることができ、精神的な安心にも繋がります。 また、食事の際に使う紙皿、紙コップ、割り箸、ラップフィルムなども備えておくと、洗い物を減らすことができ、貴重な水を節約できます。
衛生用品のストック
水が使えない状況では、衛生管理が非常に重要になります。感染症を防ぐためにも、以下の衛生用品を多めにストックしておきましょう。
- ウェットティッシュ、からだ拭きシート: 手洗いや入浴ができない代わりに、体や手を清潔に保ちます。
- アルコール消毒ジェル: 食事前やトイレの後に使い、手指の消毒を徹底します。
- ドライシャンプー: 水を使わずに髪の毛の不快感を軽減できます。
- マスク、うがい薬: 避難所など人が集まる場所での感染症対策に。
- ペーパー歯磨き: 水を使わずに口内を清潔に保てます。
非常用トイレの準備
断水時、最も深刻な問題となるのがトイレです。特にマンションでは、排水管の状況が確認できない限り、むやみに水を流すのは危険です。 そのため、水を使わない非常用・携帯トイレは絶対に備えておくべきアイテムです。 凝固剤と処理袋がセットになったものが市販されています。家族の人数を考慮し、最低でも3日分、できれば1週間分を用意しておくと安心です。実際に一度使ってみて、使い方に慣れておくことも大切です。
情報収集と連絡手段の確保
断水時には、正確な情報を得ることが不可欠です。スマートフォンは重要な情報源ですが、停電で充電が切れてしまうと使えません。モバイルバッテリーを複数用意しておく、または手回し充電式のラジオを備えておきましょう。ラジオは災害情報を得るのに非常に役立ちます。また、家族との安否確認の方法を事前に話し合っておくことも忘れないでください。
【シーン別】マンション断水中の賢い過ごし方

実際に断水してしまったら、どのように過ごせば良いのでしょうか。ここでは「トイレ」「食事」「お風呂・衛生」といった、生活に欠かせないシーン別の具体的な対処法を詳しく解説します。限られた水や資源を上手に使うコツを知って、少しでも快適に乗り切りましょう。
- 最重要課題!トイレはどうする?
- 水がなくても大丈夫!食事の工夫
- 清潔を保つ!お風呂・衛生管理
- 洗濯はどうする?
最重要課題!トイレはどうする?
断水時に最も困るのがトイレ問題です。特にマンションでは、独自の注意点があるため慎重な対応が求められます。
基本は「非常用トイレ」を使う
最も安全で確実な方法は、備蓄しておいた「非常用トイレ」を使用することです。 マンションの場合、地震などで建物がダメージを受けていると、目に見えない排水管が破損している可能性があります。 その状態で水を流すと、下の階に水漏れを起こし、甚大な被害を与えてしまう危険性があるのです。排水設備の安全が確認できるまでは、水を流さないのが原則です。非常用トイレは、便器にかぶせて使用し、使用後は凝固剤で固めて可燃ゴミとして捨てられるため、衛生的かつ安全に対処できます。
浴槽の水で流す場合の注意点
排水管に問題がないことが確認できている場合に限り、浴槽に溜めた水でトイレを流すことができます。しかし、流し方にはコツが必要です。
- バケツに5〜6リットルほどの水を汲みます。
- 便器の排水口めがけて、一気に水を流し込みます。 水量が少なかったり、ちょろちょろと流したりすると、途中で汚物が詰まる原因になるので注意してください。
- 汚物が流れた後、臭いが上がってくるのを防ぐために、再度3〜4リットルの水をゆっくりと便器に注ぎ、封水(便器内に溜まっている水)を確保します。
- 2〜3回に一度は、バケツ2杯分など多めの水を流し、排水管の途中で汚物が停滞するのを防ぎましょう。
絶対にやってはいけないのが、トイレのタンクに直接水を入れることです。 タンク内の部品が故障したり、水量が足りずに詰まりの原因になったりする可能性があります。
水がなくても大丈夫!食事の工夫
断水中は、調理と後片付けでなるべく水を使わない工夫が必要です。
カセットコンロを主役に
カセットコンロとガスボンベがあれば、お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたりできます。 温かい食事は心と体を満たし、不安な状況での大きな支えとなります。ガスボンベは多めに備蓄しておきましょう。
洗い物をなくす工夫
お皿にラップやアルミホイルを敷いてから料理を盛り付けると、食後にラップを捨てるだけで済み、お皿を洗う必要がありません。 紙皿や紙コップ、割り箸の活用も有効です。また、フライパンで調理する際はクッキングシートを敷くと、汚れがこびりつきにくく、後片付けが楽になります。
水を使わないレシピ
缶詰(サバ缶、焼き鳥缶など)やフリーズドライ食品、アルファ米などを活用しましょう。特にアルファ米は、備蓄している飲料水で戻すだけでご飯が食べられるので便利です。ポリ袋に食材と調味料を入れて湯煎する「パッククッキング」も、鍋を汚さずに調理できるおすすめの方法です。
清潔を保つ!お風呂・衛生管理
入浴できなくても、体を清潔に保つ方法はあります。衛生状態の悪化は体調不良に繋がるため、工夫して乗り切りましょう。
体は拭いて清潔に
ウェットタイプのからだ拭きシートは、全身を拭くことができ、さっぱりします。 少しのお湯が使えるなら、タオルを濡らして固く絞った「蒸しタオル」で体を拭くと、汚れが落ちやすく、温かくて気持ちが良いです。特に汚れやすい足や脇、首筋などを中心に拭くと効果的です。
ドライシャンプーとペーパー歯磨き
髪のベタつきが気になるときは、ドライシャンプーが非常に役立ちます。 スプレータイプやシートタイプがあり、水を使わずに頭皮の皮脂や汚れを吸着し、爽快感を得られます。また、歯磨きも重要です。水が貴重な状況では、歯磨きシートや液体歯磨きを活用し、口内環境を清潔に保ちましょう。
手指の消毒を徹底
水で手洗いができない分、アルコール消毒ジェルやシートをこまめに使いましょう。特に食事の前とトイレの後は徹底してください。感染症予防の基本です。
洗濯はどうする?
断水中の洗濯は、基本的に控えるのが賢明です。大量の水を必要とするため、貴重な生活用水を消費してしまいます。下着など、どうしても洗いたいものがある場合は、少量の水で手洗いし、すすぎは最小限にしましょう。断水が長引くようであれば、近隣のコインランドリーの営業状況を確認し、利用を検討するのも一つの手です。
マンションならではの断水時の注意点

一戸建てとは異なり、マンションには特有の給水システムがあり、断水時にはそれが大きく影響します。ご自身の住むマンションの仕組みを知っておくことで、いざという時の状況判断に役立ちます。
- お住まいのマンションの給水方式を知ろう
- 貯水槽があっても安心はできない?
- 停電が断水に直結するケース
- 排水管の破損リスクと階下への影響
お住まいのマンションの給水方式を知ろう
マンションの給水方式は、主に以下の3つに分けられます。
- 貯水槽水道方式: 水道本管から送られてきた水を一度「受水槽」というタンクに貯め、ポンプで屋上の「高置水槽」に汲み上げるか、加圧ポンプで直接各戸へ給水する方式。多くのマンションで採用されています。
- 増圧直結給水方式: 受水槽を設けず、水道本管に「増圧ポンプ」を直結させて水圧を上げ、高層階まで直接給水する方式。比較的新しいマンションに多いです。
- 直圧直結給水方式: ポンプを使わず、水道本管の水圧だけで直接給水する方式。主に3階建て程度の低層マンションで採用されています。
どの方式かによって、断水時の状況が異なります。管理規約や入居時の書類で確認したり、管理会社に問い合わせたりして、ご自身のマンションの給水方式を把握しておきましょう。
貯水槽があっても安心はできない?
「うちは貯水槽があるから、断水してもすぐには水は止まらない」と思っている方もいるかもしれません。確かに、貯水槽水道方式の場合、水道本管からの供給が止まっても、貯水槽内に溜まっている水がある間は断水を免れることができます。 これは大きなメリットです。
しかし、その水がなくなれば当然断水します。また、貯水槽の水を利用できるのは、あくまでポンプが正常に作動している場合です。さらに、長時間の断水で貯水槽の水が古くなると、衛生面での問題が出てくる可能性も考慮する必要があります。
停電が断水に直結するケース
最も注意すべきなのは、停電が断水を引き起こすケースです。 上記の給水方式のうち、「貯水槽水道方式」と「増圧直結給水方式」は、水を各戸に送るために電力で動くポンプを使用しています。 そのため、地震や台風などで停電が発生すると、これらのポンプが停止し、たとえ水道本管や貯水槽に水があっても、各家庭の蛇口から水が出なくなってしまうのです。 特に高層階にお住まいの方は、この影響を直接受けやすくなります。停電と断水はセットで起こる可能性がある、と覚えておくことが重要です。
排水管の破損リスクと階下への影響
前述の通り、マンションで最も怖いのが排水管のトラブルです。大きな地震の揺れで、自分の部屋の床下や壁の中を通っている排水管が損傷したり、接続部がずれたりすることがあります。 この状態でトイレやお風呂の水を大量に流すと、破損箇所から水が漏れ出し、下の階の天井や壁、家財道具を水浸しにしてしまうという、二次災害に繋がりかねません。 災害時の断水では、排水設備の安全が確認されるまで、安易に水を流さないという意識を強く持つことが、共同生活における重要なマナーと言えるでしょう。
【断水復旧後】慌てて使わないで!やるべきことと注意点

「水が出た!」と喜んで、すぐに普段通り水を使いたくなる気持ちはわかりますが、少し待ってください。断水復旧直後には、安全に水を使うためにいくつか確認すべき重要なポイントがあります。これを怠ると、給湯器などの高価な設備を故障させてしまう可能性もあるため、必ず手順を守りましょう。
- 最初に使う蛇口はどこ?にごり水(赤水)の対処法
- 給湯器や浄水器、洗濯機はすぐに使わない
- トイレの復旧確認と「エアーハンマー」への注意
最初に使う蛇口はどこ?にごり水(赤水)の対処法
断水復旧後の水道管の中には、空気が溜まっていたり、水道管内部のサビや汚れが剥がれて水に混じっていたりします。そのため、復旧後すぐの蛇口からは、「にごり水(赤水)」や、気泡を含んだ「白いにごり水」が出てくることがほとんどです。
このにごり水を、いきなりキッチンや洗面台、お風呂の蛇口から出すのは避けましょう。浄水器のフィルターを詰まらせたり、給湯器やトイレといった精密な機器を傷めたりする原因になります。
最初に開けるべきは、屋外の散水栓など、比較的影響の少ない蛇口です。 屋外に蛇口がない場合は、お風呂場の蛇口(シャワーではなくカランの方)から水を出し、しばらく流しっぱなしにします。水が透明で綺麗になったことを確認してから、他の場所の蛇口を使うようにしてください。白い濁りは空気の気泡であることが多く、コップに汲んでしばらく置くと透明になるなら問題ありません。
給湯器や浄水器、洗濯機はすぐに使わない
にごり水が給湯器やエコキュート、浄水器、全自動洗濯機といった機器の内部に入り込むと、フィルターの目詰まりやセンサーの誤作動、故障に繋がる恐れがあります。 これらの機器は、必ず他の蛇口で水が完全にきれいになったことを確認してから、止水栓を開けて使用を開始してください。特に、断水前に機器の止水栓を閉めていた場合は、その止水栓を開けるのを最後にしましょう。万が一のトラブルを防ぐための重要な手順です。
トイレの復旧確認と「エアーハンマー」への注意
トイレもすぐに流してはいけません。水道管内に溜まった空気が、水の勢いで圧縮され、急に解放されることで「ドン!」という大きな音と衝撃が発生する「ウォーターハンマー(エアーハンマー)」という現象が起きることがあります。 この衝撃で、トイレの給水管やタンク内の部品が破損するケースがあるため、注意が必要です。
これを防ぐため、まずは洗面所やキッチンの蛇口をゆっくり開けて、配管内の空気をある程度抜いてから、トイレの水を流すようにしましょう。 最初に流す際は、タンクの蓋を開けて、正常に水が供給されるか、異音はしないかなどを確認しながら慎重に行うとより安全です。
よくある質問

ここでは、マンションの断水に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
マンションの断水でトイレは流せる?
A. 基本的には「流さない」のが最も安全な答えです。特に地震などの災害時は、排水管が破損している可能性があり、下の階へ水漏れさせる危険性があります。 排水設備の安全が確認できない限りは、備蓄している非常用トイレを使用してください。安全が確認できた場合に限り、バケツの水で流すことは可能ですが、正しい手順(一気に流すなど)を守る必要があります。
断水は何日くらい続くことが多い?
A. 断水の期間は原因によって大きく異なります。計画的な工事であれば数時間で終わりますが、大規模な災害による場合は、数日から数週間、場合によっては1ヶ月以上続くこともあります。 2024年の能登半島地震では、多くの地域で長期にわたる断水が発生しました。復旧には時間がかかることを想定し、最低でも3日分、できれば1週間分以上の水や食料を備蓄しておくことが重要です。
赤ちゃんや高齢者がいる場合の注意点は?
A. 赤ちゃんや高齢者は、体調を崩しやすいため特に配慮が必要です。
- 赤ちゃん: ミルクを作るための衛生的な水(ペットボトルの軟水など)と、カセットコンロなどのお湯を沸かす手段は必須です。おしりふきは多めに備蓄しておきましょう。体の清潔を保つために、清浄綿やガーゼも役立ちます。
- 高齢者: 持病のある方は、常備薬を切らさないようにしましょう。脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給を心がけてください。トイレに行くのが困難な場合もあるため、ポータブルトイレの準備も検討しましょう。また、体温調節が難しいこともあるため、カイロや毛布などの防寒具も重要です。
ペットのために気をつけることは?
A. ペット用の飲み水とフードも、家族の分とは別に必ず備蓄しておきましょう。犬や猫もストレスを感じやすいため、安心できる環境を整えてあげることが大切です。トイレシートも多めに用意しておくと安心です。断水で衛生環境が悪化すると、ペットも体調を崩しやすくなるため、清潔を保つ工夫を心がけてください。
給水車はどこに来る?
A. 災害による断水が発生した場合、自治体は公園や小中学校、公民館などを「応急給水拠点」として開設し、給水車を派遣します。 場所や時間については、自治体のウェブサイト、SNS、防災無線、広報車などで告知されます。事前に自分の住む地域の避難場所や給水拠点となりうる場所をハザードマップなどで確認しておくと、いざという時にスムーズに行動できます。
断水中にエコキュートや給湯器は使える?
A. 断水中は、エコキュートやガス給湯器は使用できません。 水が供給されない状態で機器を作動させると、空焚き状態となり、故障や火災の原因になる可能性があり非常に危険です。断水に気づいたら、必ず給湯器の電源を切っておきましょう。ただし、エコキュートのタンク内に溜まっているお湯(水)は、非常用の取水栓から生活用水として取り出して使用できる機種が多いです。取り扱い説明書を確認し、使い方を覚えておくと役立ちます。
まとめ

- 断水に気づいたら、まず原因を確認し、家中の蛇口を閉める。
- 日頃から飲料水(1人1日3L)と生活用水(風呂の残り湯)を確保する。
- 非常用トイレの備蓄はマンション生活では特に重要。
- 断水中のトイレは、排水管の安全が確認できるまで流さないのが原則。
- 食事はカセットコンロを活用し、洗い物を減らす工夫をする。
- 体の清潔は、からだ拭きシートやドライシャンプーで保つ。
- マンションは給水方式により、停電で断水することがある。
- 復旧直後は「にごり水」が出るため、屋外の蛇口から水を出す。
- 給湯器や浄水器は、水がきれいになってから使用を開始する。
- 復旧後のトイレは「エアーハンマー」に注意して慎重に流す。
- 赤ちゃんや高齢者がいる家庭は、特に衛生管理と水分補給に注意。
- ペット用の水や食料も忘れずに備蓄しておく。
- 給水車の情報は自治体の公式サイトなどで確認する。
- 断水中の給湯器の使用は故障の原因になるため絶対に行わない。
- 正しい知識と事前の備えが、いざという時の安心に繋がる。