「703号室」という印象的な名前で、多くのファンの心を掴むアーティスト。その歌声や歌詞に魅了されている方も多いのではないでしょうか。しかし、「昔はバンドだったの?」「メンバーが脱退したって本当?」といった疑問を抱えている方も少なくないはずです。本記事では、703号室のメンバー脱退の真相から、岡谷柚奈さんのソロプロジェクト化に至った経緯、そして今後の活動について、公式情報やインタビューを元に徹底的に解説していきます。
【結論】703号室の「メンバー脱退」は事実!しかし解散ではなくソロプロジェクトへ

まず結論からお伝えすると、703号室からメンバーが脱退したというのは事実です。しかし、これは解散を意味するものではなく、形を変えて活動を続けるためのステップでした。一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
本章では、以下の内容について解説します。
- 専門学校卒業を機にメンバー2人が脱退
- なぜ?明確な脱退理由は公表されていない
- 岡谷柚奈のソロプロジェクト「703号室」として再始動
専門学校卒業を機にメンバー2人が脱退
703号室は、2018年8月1日にボーカル・ギターの岡谷柚奈さん、キーボードのつばささん、ドラムスのJELLさんの3人で結成されました。 彼女たちは横浜の専門学校の同級生で、共に音楽の道を志していました。
しかし、専門学校を卒業するという大きな節目を迎え、キーボードのつばささんとドラムスのJELLさんが脱退することになります。 多くのバンドが経験するように、卒業や就職といったライフステージの変化は、活動を継続する上での大きな壁となることがあります。703号室も、その例に漏れなかったと言えるでしょう。
なぜ?明確な脱退理由は公表されていない
ファンが最も気になるであろう、元メンバー2人の具体的な脱退理由については、残念ながら公には発表されていません。
音楽性の違い、将来の方向性の相違など、様々な憶測が飛び交っていますが、公式な情報はないのが現状です。ただ、専門学校の卒業というタイミングを考えると、それぞれが新たな道へ進むことを決意した、というのが最も自然な解釈かもしれません。円満な形での脱退であったと信じたいですね。
岡谷柚奈のソロプロジェクト「703号室」として再始動
メンバー2人が脱退した後、岡谷柚奈さんは「703号室」という名前を引き継ぎ、ソロプロジェクトとして活動を継続することを決意しました。 バンドからソロへ。これは彼女にとって非常に大きな決断だったはずです。
しかし、この決断があったからこそ、私たちは今も「703号室」の音楽に触れることができています。バンド時代の想いも背負い、たった一人で「703号室」の看板を守り続けることを選んだ岡谷柚奈さんの強い意志が感じられます。
なぜ岡谷柚奈は「703号室」の名前を使い続けたのか?

メンバーが脱退し、一人になったのであれば、新しい名前で活動を始めるという選択肢もあったはずです。それでも岡谷柚奈さんが「703号室」という名前にこだわり続けたのには、いくつかの理由がありました。
この章では、彼女が「703号室」の名を背負い続けた理由に迫ります。
- バンド名への愛着と「聖地化」の夢
- 「偽物勇者」のヒットと世間からの認知
- ソロとバンドの垣根を越えた活動スタイル
バンド名への愛着と「聖地化」の夢
岡谷柚奈さんはインタビューで、「703号室」という名前を使い続ける理由について語っています。 バンド名の由来は、専門学校時代にメンバーと過ごした「703号室」という教室の名前から来ています。
彼女は、「売れてそこを聖地にしよう」とメンバーと話していた夢をまだ叶えられていない、と語っています。 自分との約束を破りたくない、その夢が叶うまでは「703号室」の名前で活動を続けたいという強い想いがあるのです。仲間と交わした約束を大切にする、彼女の誠実な人柄がうかがえるエピソードです。
「偽物勇者」のヒットと世間からの認知
703号室の名前を世に知らしめたのが、代表曲「偽物勇者」の存在です。 この曲はTikTokをきっかけに大きな注目を集め、YouTubeでのMV再生回数は2700万回を超える大ヒットとなりました。
多くの人が「703号室」という名前と「偽物勇者」という楽曲を結びつけて認知している中で、名前を変えることは得策ではなかったでしょう。ソロプロジェクトとして活動を軌道に乗せる上で、すでに知名度のある「703号室」という名前は大きな武器になったはずです。
ソロとバンドの垣根を越えた活動スタイル
岡谷柚奈さんはソロプロジェクトでありながら、ライブではサポートメンバーを迎え、バンドサウンドでパフォーマンスを行うこともあります。彼女自身、特定の音楽性に固執するのではなく、楽曲によって様々な表現方法を模索しています。
例えば、ABEMAオリジナルドラマ『ブラックシンデレラ』の主題歌となった「裸足のシンデレラ」は、ポップでキラキラした恋愛ソングであり、「偽物勇者」とはまた違った一面を見せています。 このように、ソロでありながらバンドのようなダイナミズムも持ち合わせる彼女のスタイルにとって、「703号室」という名前は、ソロシンガーという枠に収まらない可能性を示唆する、ぴったりの名前だったのかもしれません。
703号室の歴史と岡谷柚奈の魅力

「703号室」の音楽の根幹にあるのは、岡谷柚奈という一人のシンガーソングライターの存在です。彼女はどのような人物で、どのようにして「703号室」は生まれたのでしょうか。その軌跡を辿ることで、彼女の音楽が持つ魅力の源泉が見えてきます。
ここでは、岡谷柚奈さんのプロフィールや703号室の結成秘話、そして大ヒットのきっかけを解説します。
- 岡谷柚奈のプロフィール
- 専門学校の教室から始まった「703号室」
- TikTokから火が付いた代表曲「偽物勇者」
岡谷柚奈のプロフィール
「703号室」の全ての楽曲の作詞作曲を手掛ける岡谷柚奈さん。彼女のプロフィールを表にまとめました。
名前 | 岡谷 柚奈(おかや ゆうな) |
生年月日 | 1999年11月15日 |
出身地 | 千葉県船橋市 |
学歴 | 船橋市立葛飾中学校 卒業 |
特記事項 | 双子の妹はイラストレーター「蛍2nd」として活動しており、703号室のMVなどを手掛けている。 |
中学生の頃からシンガーソングライターとして活動を始め、自身の経験や感情を赤裸々に綴った歌詞が、多くの若者の共感を呼んでいます。 「人に好かれたいと思って生きていた」と語る学生時代や、心無い言葉に傷ついた経験などが、彼女の創作活動の原点となっています。
専門学校の教室から始まった「703号室」
前述の通り、「703号室」は専門学校の同級生3人で結成されました。 バンド名の由来となった教室「703号室」は、彼女たちにとってまさに原点と言える場所です。
結成当初は、「ディズニーランド」のような世界観を目指していたという意外なエピソードもあります。 仲間と共に夢を語り合い、切磋琢磨した日々が、今の岡谷柚奈さんの音楽の礎を築いていることは間違いありません。
TikTokから火が付いた代表曲「偽物勇者」
703号室の運命を大きく変えたのが、楽曲「偽物勇者」です。この曲は、SNSでの誹謗中傷など、現代社会が抱える問題に鋭く切り込んだ歌詞が特徴です。
岡谷さん自身の「自分の正義を他人に押し付ける世の中への違和感」から生まれたこの曲は、TikTokで多くのユーザーの心を捉え、瞬く間に拡散されました。 このヒットにより、「703号室」は一躍注目のアーティストとなり、松崎しげるさん主催の「黒フェス」や「ももいろ歌合戦」への出演を果たすなど、活躍の場を大きく広げていきました。
【最新情報】「703号室」は終幕。2025年6月から「柚凪。」として活動開始

長年親しまれてきた「703号室」という名前ですが、2025年、大きな転機を迎えました。ファンにとっては寂しいニュースかもしれませんが、これは新たなステージへの幕開けを意味します。
ここでは、703号室の「終幕」と、新たな活動について詳しくお伝えします。
- 公式サイトで「終幕」を発表
- 新たな名前「柚凪。」に込められた想い
- 今後のライブ・活動予定
公式サイトで「終幕」を発表
2025年6月10日、703号室の公式サイトにて、「703号室は、2025年5月31日をもちまして終幕いたしました」という衝撃的な発表がなされました。
「脱退」や「解散」ではなく、「終幕」という言葉を選んだ点に、岡谷さんのプロジェクトへの深い思い入れが感じられます。一つの物語を締めくくり、次章へと進むための前向きな決断であることが伝わってきます。
新たな名前「柚凪。」に込められた想い
703号室の終幕と同時に、岡谷柚奈さんは新たなアーティスト名「柚凪。」(ゆな)として活動していくことを発表しました。
公式サイトでは、「これからも変わらず、まっすぐに、素直に歩んでまいります。新たな名前とともに、これからの音楽もどうぞよろしくお願いいたします。」と綴られており、彼女の音楽への情熱が失われていないことが分かります。 「703号室」という夢の詰まった部屋から一歩踏み出し、「柚凪。」という自身の名前で音楽を紡いでいくという決意の表れでしょう。
今後のライブ・活動予定
「柚凪。」としての新たなスタートを切った彼女ですが、ライブ活動は精力的に行われています。主催ライブや各種イベントへの出演が続々と決定しており、ファンは彼女の新しい音楽を生で体感する機会に恵まれています。
最新のライブ情報やチケットの入手方法については、公式サイトや公式SNSをこまめにチェックすることをおすすめします。 これまで以上にパーソナルで、心の奥深くに届くような楽曲が生まれるのではないかと、期待が高まりますね。
よくある質問

703号室の元メンバーは今どうしていますか?
キーボードのつばささんとドラムスのJELLさんの現在の活動については、公表されておらず、残念ながら情報を確認することはできませんでした。それぞれの新しい道で活躍されていることを願うばかりです。
703号室の由来は何ですか?
バンド名の由来は、岡谷柚奈さんと元メンバーが通っていた専門学校の教室が「703号室」だったことに由来します。 3人で夢を語り合った大切な場所の名前を、ソロプロジェクトになっても使い続けていました。
岡谷柚奈さんに彼氏はいますか?
岡谷柚奈さんの恋愛に関するプライベートな情報は、公表されていません。彼女の魅力的な楽曲から様々な憶測が生まれるかもしれませんが、温かく見守るのがファンの姿勢と言えるでしょう。
岡谷柚奈さんは病気だったというのは本当ですか?
岡谷柚奈さんが大きな病気を患っていたという公式な情報はありません。過去のインタビューで、学生時代に人間関係に悩み学校に行けなくなった時期があったと語られていますが、これが病気という噂に繋がった可能性があります。
代表曲「偽物勇者」の歌詞の意味は?
「偽物勇者」は、SNSでの誹謗中傷や、自分の正義を他人に押し付ける風潮に対して、「本当は正義も悪もなくて”ひとつ”なのにどうして人は傷つけ合うのか」という岡谷さん自身の怒りや疑問から生まれた楽曲です。 歌詞には、他人の評価に惑わされず、自分の心の声に耳を傾け、勇気を持って一歩を踏み出すことの大切さというメッセージが込められています。
まとめ

- 703号室は元々3人組バンドだった。
- 専門学校卒業を機に2人のメンバーが脱退した。
- 明確な脱退理由は公表されていない。
- 岡谷柚奈のソロプロジェクトとして活動を継続。
- バンド名は専門学校の教室の名前に由来する。
- 岡谷は「教室を聖地にする」夢を語っていた。
- 代表曲「偽物勇者」はTikTokから大ヒットした。
- 「偽物勇者」はSNS社会への問題提起がテーマ。
- ソロ転向後も「703号室」の名前を使い続けた。
- その理由はバンドへの愛着と夢があったから。
- 2025年5月31日をもって「703号室」は終幕。
- 2025年6月10日より「柚凪。」として活動開始。
- 「柚凪。」は岡谷柚奈の本名に由来する。
- 今後もライブを中心に精力的な活動が期待される。
- 最新情報は公式サイトやSNSで確認できる。