60cm水槽で中型魚を飼育してみたいけれど、どんな魚が飼えるのか、飼育は難しいのかと悩んでいませんか?アクアリウムの中でも標準的なサイズとされる60cm水槽は、水質が安定しやすく、様々な中型魚の飼育が楽しめる魅力的な選択肢です。しかし、中型魚の種類によっては、飼育のコツや注意点が異なります。
本記事では、60cm水槽で中型魚を飼育する上での魅力から、おすすめの種類、必要な機材、混泳のコツ、そして日々の管理方法まで、あなたが中型魚とのアクアリウム生活を成功させるための情報を徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたの60cm水槽で、生き生きとした中型魚たちが優雅に泳ぐ姿を想像できるようになるでしょう。
60cm水槽で中型魚を飼育する魅力と基本

アクアリウムを始める際、水槽のサイズ選びは非常に重要です。特に60cm水槽は、初心者から経験者まで幅広い層に選ばれる人気のサイズであり、中型魚の飼育にも適しています。この章では、60cm水槽が中型魚飼育におすすめされる理由や、中型魚の定義、そして飼育を始める前に知っておきたい注意点について詳しく見ていきましょう。
60cm水槽が中型魚飼育におすすめな理由
60cm水槽が中型魚飼育におすすめされる最大の理由は、その水量の多さによる水質の安定性にあります。小型水槽に比べて水量があるため、水温や水質の変化が緩やかで、魚にとってストレスの少ない環境を維持しやすいのです。これにより、水質悪化による病気のリスクを減らし、健康的な飼育につながります。
また、60cm水槽はアクアリウム用品が最も豊富に揃っているサイズでもあります。ろ過フィルター、ヒーター、照明、水槽台など、様々なメーカーから多種多様な製品が販売されており、予算や目的に合わせて最適な機材を選びやすいのが特徴です。これにより、飼育環境を細かく調整でき、中型魚の種類に応じた理想的な環境を作り出すことが可能です。
中型魚とは?60cm水槽でのサイズの目安
一般的に「中型魚」とは、成長すると体長が10cmから30cm程度になる魚を指します。60cm水槽で飼育する中型魚の目安としては、最終的な体長が20cm程度までであれば、単独飼育や種類によっては複数飼育も十分に楽しめます。ただし、魚の種類によっては遊泳性が高かったり、縄張り意識が強かったりするため、一概にサイズだけで判断できないこともあります。
例えば、エンゼルフィッシュやディスカスのように体高がある魚は、全長が短くても高さのある水槽が好ましい場合があります。また、ポリプテルス・セネガルスやドワーフスネークヘッドのような肉食魚は、全長が20~30cm程度でも、その迫力ある姿を60cm水槽で十分に堪能できるでしょう。飼育を検討する際は、魚の最終的なサイズだけでなく、習性や活動量も考慮に入れることが大切です。
60cm水槽で中型魚を飼育する際の注意点
60cm水槽で中型魚を飼育する際には、いくつかの注意点があります。まず、水槽の総重量です。60cm規格水槽(60×30×36cm)の場合、水だけで約60リットル、底砂やレイアウト材、機材を含めると100kg近くになることも珍しくありません。そのため、耐荷重のある専用の水槽台を用意することが不可欠です。
次に、過密飼育を避けることです。中型魚は小型魚に比べて体が大きく、排泄物も多いため、水質悪化が早まります。適切なろ過能力を持つフィルターを選び、定期的な水換えを怠らないようにしましょう。また、魚の種類によっては縄張り争いを起こすこともあるため、混泳させる場合は相性をよく調べ、隠れ家となるレイアウトを工夫することがトラブルを避けるコツです。
60cm水槽で飼育できる中型魚の種類と特徴
60cm水槽は、そのサイズ感から多種多様な中型魚の飼育が可能です。ここでは、初心者の方でも比較的飼いやすい温和な種類から、独特の魅力を持つ古代魚や肉食魚、そして日本の自然を感じさせる淡水魚まで、おすすめの中型魚を具体的にご紹介します。それぞれの魚の特徴を知り、あなたの水槽にぴったりの仲間を見つけてください。
初心者にもおすすめ!温和な中型魚
初めて中型魚を飼育する方には、比較的温和な性格で、他の魚との混泳も楽しめる種類がおすすめです。水槽内でゆったりと泳ぐ姿は、日々の疲れを癒してくれるでしょう。
エンゼルフィッシュ
エンゼルフィッシュは、その優雅な姿と美しいヒレが特徴的な中型魚です。成長すると体長15cmほどになり、体高があるため、60cm水槽でも存在感を発揮します。性格は比較的温和で、小型のテトラ類など口に入らないサイズの魚であれば混泳も可能です。ただし、繁殖期には縄張り意識が強くなることがあるため、注意が必要です。
水質は弱酸性から中性を好み、水温は25~28℃が適温とされています。
餌は人工飼料に慣れやすく、飼育は比較的容易ですが、水質の急変には敏感な面もあります。定期的な水換えと、安定した水質維持を心がけることが、長く健康に飼育するコツです。様々な品種改良が行われており、プラチナホワイトエンゼルやゴールデンエンゼルなど、色とりどりの美しい種類から選べます。
ディスカス
「熱帯魚の王様」とも称されるディスカスは、その円盤状の体と鮮やかな色彩が魅力的な中型魚です。成長すると体長15cm程度になり、群れで泳ぐ習性があるため、可能であれば複数匹での飼育が望ましいとされています。単独飼育もできますが、怯えて餌を食べなくなることもあるため、注意が必要です。
ディスカスは水質に非常に敏感で、弱酸性の軟水を好み、水温は28~30℃とやや高めに保つ必要があります。そのため、初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、その美しさは飼育の努力に見合うものです。餌はディスカス専用の人工飼料や冷凍赤虫などを与え、栄養バランスを考慮しましょう。
グラミーの仲間
グラミーの仲間は、ひげのような触糸が特徴的で、水面近くをゆったりと泳ぐ姿が魅力です。ドワーフグラミーやパールグラミーなど、60cm水槽で飼育できる中型種も多く、鮮やかな体色で水槽を彩ってくれます。性格は温和な種類が多いですが、オス同士では縄張り争いをすることがあるため、混泳させる場合は隠れ家を多めに用意すると良いでしょう。
特にパールグラミーは、成長すると体長10~12cmほどになり、美しいパール模様が特徴です。水質は弱酸性から中性を好み、水温は25~28℃が適温です。人工飼料によく慣れ、飼育は比較的容易なため、初心者の方にもおすすめできます。水草水槽との相性も良く、緑の中で泳ぐ姿は非常に絵になります。
個性豊かな中型魚!古代魚・肉食魚の選択肢
一味違ったアクアリウムを楽しみたい方には、古代魚や肉食魚の中型種がおすすめです。その独特のフォルムや迫力ある捕食シーンは、見る人を惹きつけます。60cm水槽でも飼育可能な種類を選べば、自宅で手軽にその魅力を味わえるでしょう。
ポリプテルス・セネガルス
ポリプテルス・セネガルスは、古代魚の入門種として非常に人気が高い種類です。最大体長は30cmほどになりますが、60cm水槽でも終生飼育が可能です。恐竜のような独特のフォルムと、時折見せる愛らしい仕草が魅力です。寿命は10年以上と長く、長く付き合える魚として知られています。
餌は赤虫や小型魚などの生餌を好みますが、肉食魚用の人工飼料にも比較的容易に餌付きます。夜行性の傾向があるため、日中は流木の下などに隠れていることが多いです。気性は比較的温和ですが、口に入るサイズの小型魚との混泳は避けるべきです。水槽からの飛び出しに注意し、しっかりと蓋をすることが大切です。
ドワーフスネークヘッド
スネークヘッドの仲間は大型になる種類が多いですが、ドワーフスネークヘッドは最大体長20~30cm程度の小型種で、60cm水槽での飼育が可能です。その名の通りヘビのような顔つきと、美しい体色が特徴です。種類によって様々な色彩や模様があり、コレクション性も高いです。
気性が荒い種類が多く、同種間での争いが起きやすいため、基本的には単独飼育が推奨されます。しかし、人工飼料に慣れやすく、水質悪化にも比較的強い丈夫な魚です。水槽からの飛び出し防止のために、隙間のない蓋は必須となります。そのユニークな姿と飼い主によく慣れる性質から、熱心なファンも多い魚です。
ブラントノーズガー
ブラントノーズガーは、細長い体と尖った口先が特徴的な中型魚で、最大体長は20cm程度です。アリゲーターガーのような大型魚の飼育が難しい場合に、その代わりとして注目されています。ガーという名前ですが、カラシンの仲間であり、飼育規制の対象ではありません。
餌は小型魚やエビなどの生餌を好みますが、肉食魚用の人工飼料にも餌付きます。遊泳性が高く、水槽内を活発に泳ぎ回る姿は見ていて飽きません。水質は中性付近を好み、水温は25~28℃が適温です。混泳は、口に入らないサイズの温和な魚であれば可能ですが、同種間では争うことがあるため、注意が必要です。
日本の風情を楽しむ!日本淡水魚の中型種
日本の川や池に生息する淡水魚の中にも、60cm水槽で飼育できる魅力的な中型種がいます。四季折々の変化を水槽内で感じられる日本淡水魚は、独特の風情があり、観賞魚としても人気を集めています。
オヤニラミ
オヤニラミは、日本の本州以西に生息する純淡水魚で、最大体長は12~15cm程度になります。体側のバンド模様と、エラ蓋の美しいブルーの斑点が特徴です。その名の通り、親が卵や稚魚を保護する習性を持つことでも知られています。縄張り意識が強く、同種間や他種との混泳は難しい場合が多いため、単独飼育が基本です。
餌は生餌(メダカ、小赤など)を好みますが、人工飼料にも餌付かせることが可能です。水質は中性付近を好み、水温は18~25℃程度が適温です。隠れ家となる流木や岩を多めに配置することで、魚が落ち着いて過ごせる環境を作れます。その精悍な顔つきと独特の生態は、多くの愛好家を魅了しています。
ギバチ
ギバチは、日本に生息するナマズの仲間で、最大体長は25cm程度になります。夜行性で、日中は物陰に隠れていることが多いですが、夜になると活発に活動します。その愛嬌のある顔つきと、底を這うように泳ぐ姿が魅力です。絶滅危惧種に指定されている地域もあるため、飼育する際は入手経路に注意が必要です。
餌は冷凍赤虫や肉食魚用の人工飼料によく慣れます。水質は中性付近を好み、水温は15~25℃程度が適温です。比較的温和な性格ですが、口に入るサイズの小型魚との混泳は避けるべきです。底砂に潜る習性があるため、細かい砂を敷いてあげると良いでしょう。
フナの仲間
フナは、日本の池や川に広く生息する身近な魚ですが、その種類はキンブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナなど多岐にわたります。成長すると体長20~30cm程度になる中型魚で、60cm水槽でも飼育可能です。丈夫で飼いやすく、初心者の方にもおすすめできる日本淡水魚です。
餌は人工飼料によく慣れ、雑食性で何でもよく食べます。水質や水温の変化にも比較的強く、幅広い環境に適応できます。温和な性格で、同じくらいの大きさの日本淡水魚であれば混泳も可能です。ただし、水草を掘り起こす習性があるため、水草水槽での飼育は工夫が必要です。
60cm水槽での中型魚飼育に必要な機材と選び方

中型魚を60cm水槽で健康的に飼育するためには、適切な機材を揃えることが不可欠です。水槽本体はもちろんのこと、水質を維持するためのろ過フィルター、水温を一定に保つヒーター、魚や水草の成長を促す照明など、それぞれの役割を理解し、最適なものを選ぶことが成功への第一歩となります。この章では、必要な機材とその選び方について詳しく解説します。
水槽本体と水槽台
60cm水槽には、主に「規格水槽(60×30×36cm)」、「スリム水槽(60×27.5×36cm)」、「ワイド水槽(60×45×45cm)」などがあります。中型魚の飼育には、水量が多く水質が安定しやすい規格水槽やワイド水槽がおすすめです。特にワイド水槽は奥行きと高さがあるため、よりゆったりとしたレイアウトや、遊泳性の高い魚の飼育に適しています。
水槽台は、水槽の総重量を支えるために耐荷重が十分にある専用品を選ぶことが絶対条件です。一般的な家具では、水槽の重さに耐えきれず破損する危険性があります。木製や金属製など様々な素材がありますが、設置場所の雰囲気や耐久性を考慮して選びましょう。水槽台には、ろ過フィルターなどの機材を収納できるタイプもあり、見た目もすっきりとまとまります。
ろ過フィルターの種類と選び方
ろ過フィルターは、水槽内の水をきれいに保つための最も重要な機材です。中型魚は排泄物が多く水質が悪化しやすいため、ろ過能力の高いフィルターを選ぶ必要があります。主な種類としては、以下のものがあります。
- 上部フィルター:水槽の上部に設置し、物理ろ過、生物ろ過、吸着ろ過のバランスが良いのが特徴です。メンテナンスも比較的容易で、初心者にもおすすめです。
- 外部フィルター:水槽の外部に設置し、高いろ過能力と静音性が魅力です。水槽内がすっきりするため、レイアウトを重視する方にも人気があります。
- 底面フィルター:底砂全体をろ材として利用するため、高い生物ろ過能力を持ちます。ただし、一度設置するとメンテナンスがしにくいという側面もあります。
中型魚の飼育には、上部フィルターや外部フィルターが特に適しています。魚の数や種類、水槽のレイアウトに合わせて、最適なろ過フィルターを選びましょう。ろ過能力は水槽サイズに対して余裕を持たせると、水質がより安定しやすくなります。
ヒーターと水温計
熱帯魚である中型魚の多くは、一定の水温を保つ必要があります。ヒーターは、水槽内の水温を適温に維持するために不可欠な機材です。60cm水槽には、水槽の水量に合わせた適切なワット数(W)のヒーターを選びましょう。一般的に、60cm規格水槽(約60リットル)には150W程度のヒーターが推奨されます。
ヒーターには、サーモスタットと一体型になった「オートヒーター」と、別々に購入する「セパレートタイプ」があります。オートヒーターは手軽ですが、セパレートタイプは故障時にどちらか一方だけを交換できるメリットがあります。水温計は、ヒーターが正常に作動しているかを確認するために必ず設置しましょう。デジタル表示のものや、水槽の外から確認できるタイプが便利です。
照明とその他アクセサリー
照明は、魚の体色を美しく見せるだけでなく、水草の育成にも重要な役割を果たします。中型魚のみを飼育する場合は、魚の観賞に適したLED照明がおすすめです。水草を育成したい場合は、水草の成長に必要な光量と波長を持つ水草育成用LED照明を選びましょう。
その他、水槽の立ち上げや日々のメンテナンスに役立つアクセサリーも揃えておくと便利です。具体的には、水換え用のバケツやホース、水質検査キット、コケ取りスクレーパー、網、ピンセット、プロホースなどがあります。これらのアクセサリーを適切に使うことで、水槽の管理が格段に楽になり、中型魚との生活をより快適に楽しめるでしょう。
中型魚の混泳と飼育数!トラブルを避けるコツ

60cm水槽で中型魚を飼育する際、多くの人が悩むのが「何匹まで飼えるのか」「どんな魚と混泳できるのか」という点ではないでしょうか。中型魚は種類によって性格や習性が大きく異なるため、安易な混泳や過密飼育はトラブルの原因となります。ここでは、混泳の基本ルールや適切な飼育数、そして縄張り争いを防ぐためのレイアウトの工夫について詳しく解説します。
混泳の基本ルールと相性の良い組み合わせ
中型魚の混泳を成功させるには、いくつかの基本ルールがあります。まず、「口に入るサイズの魚は食べられる可能性がある」ということを念頭に置きましょう。肉食性の強い中型魚の場合、たとえ温和な種類であっても、口に入るサイズの小型魚は捕食対象となることがあります。
次に、「性格の相性」です。縄張り意識が強い魚や攻撃的な魚は、他の魚をいじめてしまうことがあります。例えば、シクリッドの仲間は気性が荒い傾向があるため、混泳には注意が必要です。温和な中型魚同士、または生活圏が異なる魚同士(例えば、中層を泳ぐエンゼルフィッシュと底層を泳ぐコリドラス)であれば、比較的混泳しやすいでしょう。
相性の良い組み合わせとしては、エンゼルフィッシュとラミーノーズテトラ、パールグラミーとコリドラスなどが挙げられます。また、ポリプテルス・セネガルスのような古代魚は、口に入らないサイズの温和な魚であれば混泳できる場合があります。しかし、最終的には個体差もあるため、導入後は魚たちの様子を注意深く観察することが大切です。
60cm水槽での適切な飼育数
60cm水槽で中型魚を飼育する際の適切な飼育数は、魚の種類や最終的なサイズ、遊泳性、性格によって大きく異なります。一般的に、魚の飼育数を考える際の目安として「魚の体長1cmにつき水1リットル」という「1cm1Lの法則」がありますが、これはあくまで小型魚の目安であり、中型魚には当てはまらないことが多いです。
中型魚の場合、成長すると体長が大きくなるため、1匹あたりの必要な水量も増えます。例えば、最終的に体長15cmになる中型魚であれば、単独飼育でも60cm水槽がギリギリのサイズとなることもあります。複数飼育を考える場合は、水槽のサイズだけでなく、魚の活動量や縄張り意識を考慮し、過密にならないように注意する必要があります。
過密飼育は、水質悪化を早め、魚にストレスを与え、病気のリスクを高めます。ゆとりを持った飼育数を心がけ、魚たちがストレスなく泳ぎ回れるスペースを確保することが、健康な飼育につながります。迷った場合は、少なめの数から始め、水槽の様子を見ながら徐々に増やしていくのが賢明な方法です。
縄張り争いを防ぐレイアウトの工夫
中型魚の中には、縄張り意識が強く、他の魚を攻撃してしまう種類もいます。このような縄張り争いを防ぐためには、レイアウトの工夫が非常に有効です。水槽内に隠れ家となる場所を多く作ることで、弱い魚が逃げ込んだり、それぞれの魚が自分のテリトリーを確保したりできるようになります。
流木や岩、水草などを配置して、魚の視線を遮るような構造を作ると良いでしょう。特に、複雑な形状の流木や、背の高い水草は、隠れ家としてだけでなく、水槽の景観を豊かにする効果もあります。ただし、レイアウト材を入れすぎると、水槽内の水量が減り、かえって過密状態になることもあるため、バランスが大切です。
また、水槽の底面積を広く使えるように、底砂の厚みを均一にする、または一部を砂利にして、魚が掘りやすい場所を作るなどの工夫も有効です。魚が落ち着いて過ごせる環境を整えることで、ストレスが軽減され、縄張り争いの発生を抑えることにつながります。
中型魚の健康を守る!日々の管理とメンテナンス

中型魚を60cm水槽で長く健康に飼育するためには、日々の適切な管理と定期的なメンテナンスが欠かせません。水換えや餌やりは基本的なことですが、その頻度や方法、与える餌の種類によって、魚の健康状態は大きく左右されます。また、病気の早期発見と対策も、大切な魚を守る上で非常に重要です。この章では、これらの日々の管理とメンテナンスのコツを詳しくご紹介します。
水換えの頻度と水量
水換えは、水槽内の有害物質(アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩など)を排出し、新鮮な水と入れ替えることで、水質を良好に保つために不可欠な作業です。中型魚は体が大きく排泄物も多いため、小型魚よりも水質悪化が早まる傾向にあります。そのため、週に1回、水槽の1/3程度の水量を交換するのが一般的な目安です。
ただし、飼育している魚の数や種類、ろ過フィルターの能力、餌の量などによって、適切な頻度や水量は異なります。水質検査キットを使って、水質(特に硝酸塩濃度)を定期的にチェックし、必要に応じて水換えの頻度を調整しましょう。水換えの際は、必ずカルキ抜きをした水を使用し、水温を水槽内の水温に近づけてから入れることが、魚への負担を減らすコツです。
餌の種類と与え方
中型魚の健康を維持するためには、栄養バランスの取れた餌を適切に与えることが大切です。市販されている人工飼料には、フレークタイプ、顆粒タイプ、タブレットタイプなど様々な種類があり、魚の種類や食性に合わせて選びましょう。肉食性の強い魚には、冷凍赤虫や乾燥クリル、メダカなどの生餌を与えることもありますが、人工飼料に慣れさせることで、栄養の偏りを防ぎ、病気の持ち込みリスクを減らせます。
餌の与え方は、1日に1~2回、数分で食べきれる量を与えるのが基本です。与えすぎは水質悪化の大きな原因となるため、注意が必要です。食べ残しはすぐに取り除き、水槽内を清潔に保ちましょう。また、魚の種類によっては、底層で生活する魚(コリドラスやプレコなど)のために、沈下性の餌を与えるなどの工夫も必要です。
病気の早期発見と対策
どんなに注意していても、魚が病気になることはあります。病気の早期発見と適切な対策は、魚の命を救う上で非常に重要です。日頃から魚の様子をよく観察し、以下のような変化がないかチェックしましょう。
- 体表に白い点や綿のようなものが付着している(白点病、水カビ病など)
- ヒレが溶けている、裂けている(尾ぐされ病など)
- 体が傾いて泳ぐ、沈んでいる、浮き上がれない(転覆病など)
- 餌を食べない、食欲がない
- 体色が薄くなる、異常に濃くなる
- 呼吸が速い、エラを激しく動かす
- 体をこすりつけるような仕草をする
これらの異常が見られた場合は、すぐに病気の原因を特定し、適切な治療を行いましょう。市販の魚病薬を使用する際は、用法・用量を守り、他の魚への影響も考慮することが大切です。また、病気の発生は水質悪化やストレスが原因となることが多いため、飼育環境を見直し、改善することも再発防止につながります。
よくある質問

60cm水槽で中型魚を飼育するにあたり、多くの方が抱く疑問にお答えします。ここで疑問を解決し、安心してアクアリウムを始めてみましょう。
- 60cm水槽で飼える中型魚は何ですか?
- 60cm水槽で飼える魚は何匹までですか?
- 60cm水槽で飼える肉食魚は?
- 60cm水槽で飼える古代魚は?
- 60cm水槽で飼える日本淡水魚は?
- 60cm水槽で飼える熱帯魚は何種類?
- 60cm水槽で飼えるディスカスは何匹?
- 60cm水槽で飼えるエンゼルフィッシュは何匹?
- 60cm水槽で飼えるプレコは?
- 60cm水槽で飼えるグラミーは?
60cm水槽で飼える中型魚は何ですか?
60cm水槽で飼育できる中型魚は多岐にわたります。温和な種類ではエンゼルフィッシュ、ディスカス、パールグラミーなどが人気です。個性的な魚を求めるなら、ポリプテルス・セネガルス、ドワーフスネークヘッド、ブラントノーズガーといった古代魚や肉食魚も選択肢に入ります。また、日本の淡水魚ではオヤニラミ、ギバチ、フナの仲間なども飼育可能です。
60cm水槽で飼える魚は何匹までですか?
60cm水槽で飼える魚の数は、魚の種類、最終的な体長、遊泳性、性格によって大きく異なります。一般的に「1cm1Lの法則」という目安がありますが、中型魚の場合はこの法則だけでは不十分です。例えば、体長15cm程度の中型魚であれば、単独飼育が基本となることもあります。過密飼育は水質悪化や魚へのストレスにつながるため、ゆとりを持った飼育数を心がけましょう。
60cm水槽で飼える肉食魚は?
60cm水槽で飼育できる肉食魚としては、ポリプテルス・セネガルス、ドワーフスネークヘッド、ブラントノーズガー、オヤニラミなどが挙げられます。これらの魚は、最大体長が20~30cm程度と比較的小型で、60cm水槽でも終生飼育が可能です。ただし、気性が荒い種類もいるため、単独飼育が推奨される場合や、混泳には十分な注意が必要です。
60cm水槽で飼える古代魚は?
60cm水槽で飼育できる古代魚の代表格は、ポリプテルス・セネガルスです。最大体長30cm程度で、古代魚の入門種として非常に人気があります。ポリプテルス・デルヘッジも同様に60cm水槽で飼育可能です。これらの魚は独特のフォルムと長寿が魅力で、多くの愛好家を惹きつけています。
60cm水槽で飼える日本淡水魚は?
60cm水槽で飼育できる日本淡水魚の中型種としては、オヤニラミ、ギバチ、フナの仲間などがいます。これらの魚は日本の自然を感じさせる風情があり、観賞魚としても人気です。ただし、オヤニラミのように縄張り意識が強い種類もいるため、混泳には注意が必要です。
60cm水槽で飼える熱帯魚は何種類?
60cm水槽で飼育できる熱帯魚の種類は非常に豊富です。小型魚であれば数十種類、中型魚でもエンゼルフィッシュ、ディスカス、グラミーの仲間、一部のスネークヘッドやポリプテルスなど、多くの種類から選べます。飼育したい魚の最終的なサイズや習性を考慮し、適切な種類を選びましょう。
60cm水槽で飼えるディスカスは何匹?
ディスカスは群れで泳ぐ習性があり、水質に敏感な魚です。60cm水槽で飼育する場合、成長すると体長15cm程度になるため、単独飼育か、最大でも2~3匹程度が限界と考えられます。水質維持が非常に重要になるため、ろ過能力の高いフィルターと頻繁な水換えが不可欠です。
60cm水槽で飼えるエンゼルフィッシュは何匹?
エンゼルフィッシュは体高があるため、60cm水槽では2~3匹程度が適切な飼育数となるでしょう。特に繁殖期には縄張り意識が強くなるため、過密飼育はストレスや争いの原因となります。ゆとりを持った飼育を心がけ、隠れ家となる水草や流木を配置するのも良いでしょう。
60cm水槽で飼えるプレコは?
プレコの仲間は大型になる種類が多いですが、60cm水槽で飼育できる種類としては、ブッシープレコがおすすめです。最大体長15cm程度と小型で、温和な性格です。水槽のコケを食べてくれる「お掃除屋さん」としても活躍します。ロイヤルプレコなど、一部の大型プレコは60cm水槽では飼育が難しいので注意が必要です。
60cm水槽で飼えるグラミーは?
60cm水槽で飼育できるグラミーの仲間は、ドワーフグラミー、パールグラミー、ゴールデンハニードワーフグラミーなど、比較的多くの種類がいます。これらのグラミーは体長10~15cm程度の中型種で、温和な性格のものが多く、水草水槽との相性も良好です。オス同士の縄張り争いには注意し、隠れ家を用意すると良いでしょう。
まとめ
- 60cm水槽は水質が安定しやすく中型魚飼育におすすめのサイズです。
- 中型魚は成長すると体長10cmから30cm程度になる魚を指します。
- 60cm水槽の総重量は100kg近くになるため専用の水槽台が必須です。
- ろ過フィルターは上部フィルターや外部フィルターが中型魚飼育に適しています。
- ヒーターは水槽水量に合わせたワット数を選び水温計で確認しましょう。
- 照明は魚の体色や水草育成に合わせて選びましょう。
- 温和な中型魚にはエンゼルフィッシュ、ディスカス、グラミーが人気です。
- 個性的な中型魚としてポリプテルス・セネガルスやドワーフスネークヘッドが挙げられます。
- 日本淡水魚ではオヤニラミ、ギバチ、フナの仲間が飼育可能です。
- 混泳は魚のサイズや性格の相性を考慮し、口に入る魚は避けるべきです。
- 60cm水槽での飼育数は過密にならないようゆとりを持つことが大切です。
- 縄張り争いを防ぐため流木や水草で隠れ家を多く作りましょう。
- 水換えは週に1回、水槽の1/3程度を目安に行いましょう。
- 餌は1日に1~2回、数分で食べきれる量を栄養バランスを考えて与えましょう。
- 魚の異常を早期に発見し適切な対策を講じることが健康維持のコツです。
